小学校 5年 道徳(相手の立場) 指導案 用紙は B4 縦  1行 110字(半角) 1ページ 71行に設定してください。                    小学校5年  道徳学習指導案  1、主題名  相手の立場(寛容)  2、資料名  すれちがい(教育同人社)  3、ねらい  友達同士お互いに、思いやりのある態度で接することが大切であることを理解する。  4、本時の展開 +---+---------------------+----------------------------------------+-----------------------------------+ | 段|  学習内容と主要発問 |   期 待 す る 児 童 の 反 応  |   指 導 上 の 留 意 点   | +---+---------------------+----------------------------------------+-----------------------------------+ |  | 1、価値への方向付け |                      | ・人を許せないと思った経験を問い、寛| | 導|  ・もう、あの人の言う| (・・・ちゃんの言うことなど聞きたくないと|  容について関心を持たせる。    | |  |   ことなど聞きたくな|  思ったことがあった。)         |                   | | 入|   いという気持ちにな|                      |                   | |  |   ったことがあるか。|                      |                   | +---+---------------------+----------------------------------------+-----------------------------------+ |  | 2、資料読みと感想発表|                      | ・資料は事前に配布して、感想を書かせ| |  |  ・よし子について思い| (よし子はどんなことをしたのだろうか。) |  ておく。             | |  |   出しながら読もう。|                      | ・資料は教師が読む。        | |  |            |                      |                   | |  |  ・よし子について感想| ・相手の都合も聞かず、2時に広場でと決めた| ・事前に書かせておいた感想から、よし| |  |   を発表しよう。  |  のは自分勝手だ。            |  子に焦点を当てて批判的な感想と共感| |  |            | ・えり子があやまっているのに、話も聞かない|  的な感想を意図的指名によって発表さ| |  |            |  のは悪い。               |  せる。              | |  |            | ・よし子が怒るのはあたりまえだ。     |                   | | 資|            | ・えり子には事情があったのだから、よし子が|                   | |  |            |  怒ってもしかたがない。         |                   | |  |            |                      |                   | |  | 3、共通課題の設定  |                      |                   | | 料|  ・よし子はどうすれば| (よし子はこのようにすればよかったと思う)| ・あやまっているえり子を無視して怒っ| |  |   良かったのか、考え|                      |  ているよし子に焦点を当て、よし子の| |  |   てみよう。    |                      |  とるべき態度について課題を設定する| |  |            |                      |                   | | に|  よし子はどうすれば良|                      |                   | |  |  かったのだろうか。 |                      |                   | |  |            |                      |                   | | よ| 4、価値の追求    |                      |                   | |  |  ・自分から電話をかけ| ・本当は、えり子さんから電話がくるはずだっ| ・えり子からの電話がこないので、自分| |  |   て時間と場所を一方|  たのに、電話をくれなくてひどい。    |  から時間と場所を指定し、こないえり| |  |   的に指定して一人で| ・えり子さんを心配している。       |  子に腹を立てるよし子の気持ちを次の| | る|   待つよし子はえり子| ・えり子さんは2時には来れそうだと思ったか|  言葉に留意しながら考えさせる。  | |  |   のことをどう思って|  ら2時と言ったのに、何をしているのだろう|   ・早めに電話してくれてもいいのに| |  |   いるか。     | ・自分から誘ったくせに、電話もくれなければ|   ・何をしているのだろう。    | |  |            |  約束した場所にもこないのは許せない。  |   ・自分からさそっておいて電話もし| | 価|            |                      |    ないし、広場にもこない。   | |  |  ・えり子が約束を破っ| ・えり子は一度は電話をかけたのだから、それ| ・よし子を批判する意見が強く出ると思| |  |   たときめつけて怒っ|  に気がつかないよし子にも問題がある。  |  われるが、事情を知らずに電話を待っ| |  |   ているよし子につい| ・よし子が電話をかけたくなった気持ちは分か|  たりえり子を待ったりする時の気持ち| | 値|   てどう思うか。  |  るが、一方的に時間と場所を指定したのは問|  にも共感させる。         | |  |            |  題である。               |                   | |  |            | ・待っている電話がこなくて、よし子がいらい|                   | |  |            |  らしている気持ちも分かる。       |                   | | の|            | ・えり子の事情を知らなかったのだから、怒る|                   | |  |            |  気持ちも分かる。            |                   | |  |            |                      |                   | |  |  ・よし子から電話がき| ・よし子は怒っているだろう。       | ・えり子の事情と気持ちを考えさせるこ| | 追|   たことを聞いた時、| ・早く電話をしたら、だれもいなかったのに。|  とにより、よし子がどうするべきか浮| |  |   えり子はどんな気持| ・ス−パ−のレジがこんでいたから、電話でき|  き上がらせるためのステップなので、| |  |   ちになったか。  |  なかった。               |  あまり、深入りせず、えり子の事情と| |  |            | ・勝手に2時に決めるなんて、人の都合も考え|  気持ちを把握させる。       | | 求|            |  ずにひどい。              |                   | |  |            | ・電話をするのが遅れたのは、自分が悪いから|                   | |  |            |  あやまろう。              |                   | |  |            |                      |                   | | 把| 5、価値の把握    |                      |                   | |  |  ・よし子はどうすれば| ・えり子の事情を聞いてやるべきだ。    | ・共通課題について話し合う。    | |  |   良かったのだろう。| ・えり子の気持ちを考えて、自分のことも反省| ・すれちがいにならないためには、相手| |  |            |  するべきだ。              |  のことを考えて行動することが大切で| | 握|            | ・相手があやまっているのだから、許すべきだ|  あることに気付かせる。      | |  |            |                      |                   | |  |  ・「すれちがい」を勉| ・相手の気持ちを考えて、あやまちを許す。 | ・資料から離れて、価値の把握をさせる| |  |   強して大切だなあと|                      | ・次の段階で自己と比較させるために、| |  |   思ったことは何か。|                      |  黒板でまとめる。         | +---+---------------------+----------------------------------------+-----------------------------------+ +---+---------------------+----------------------------------------+-----------------------------------+ | 段|  学習内容と主要発問 |   期 待 す る 児 童 の 反 応  |   指 導 上 の 留 意 点   | +---+---------------------+----------------------------------------+-----------------------------------+ |  | 6、場面状況テストによ|                      | ・寛容について、日常の自分がどのよう| |  |   る自己の把握   |                      |  な考え方で行動しているか、場面状況| |  |  ・チェック1の問題に| (自分はいつも許しているから、青だ。)  |  テストで把握する。        | |  |   答え、色紙で自分の| (自分はいつも迷うが、許すから、黄色だ。)| ・事前には配布しておいた4色の色紙か| |  |   考えを示そう。  | (自分は迷って許さないから、赤だ。)   |  ら選ばせ、机の上に提示させる。  | |  |            | (自分は許さないことが多いから、緑だ。) |                   | |  |            |                      |                   | | 価| 7、把握した価値と自己|                      | ・把握した価値と自分の価値についての| |  |   の考え方との比較と|                      |  行動や考え方を比較し、似ている点が| |  |   話し合い     |                      |  多いという時はピンク、違う点が多い| |  |  ・資料で大切だと思っ| (自分は許すことが多いから、似ていると言え|  時は黄緑を机の上に提示させる   | | 値|   たこととチェック1|  る。ピンクを出そう。)         | ・青、黄に対応するのはピンクであり、| |  |   で選んだ自分のふだ| (自分は許さないことが多いから、違っている|  赤、緑に対応するのは黄緑であるが、| |  |   んの考えを比べて、|  と言える。黄緑を出そう。)       |  そのように選択しているかどうか観察| |  |   似ているか、違って|                      |  し、対応していない児童は、次の話し| | の|   いるか考え、チェッ|                      |  合いの中で提示の意図を聞いたり、ま| |  |   ク2に答えよう。 |                      |  ちがっている児童には修正させたりす| |  |            |                      |  る。               | |  |  ・相手のことを考えて| ・自分はこんなとき、このような気持ちで許し| ・許した経験を発表した児童にはねらい| | 主|   許した経験を発表し|  た。それについてこう考える。      |  とする価値についての行為や考え方が| |  |   よう       |                      |  できていることを認めてやり、自信を| |  |            |                      |  持たせる。            | |  |  ・相手のことを考えら| ・自分はこんなとき、このような気持ちで許さ| ・許さなかった経験を発表した児童には| | 体|   れずに許さなかった|  なかった。それについてこう考える。   |  現在の自分についてどう思っているか| |  |   経験を発表しよう。|                      |  と重ねて問いかける。       | |  |            |                      |                   | |  |            |                      |                   | | 的|  ・許した経験と許さな| (許した経験に対して青・黄・赤・緑から) | ・自分の発表や友達の発表から、価値の| |  |   かった経験について| ・・・・さんのしたことは良いことだ。   |  適用場面を拡大させたり、自分の知ら| |  |   話し合おう。   | ・・・・さんのように自分もやってみたい。 |  なかった考え方に気付かせたりして、| |  |            | ・・・・さんの考えは自分より深い。    |  自分の考えを深めさせる。     | | 自|            | ・このようなときにも学んだことが生かせる。| ・指名のポイント          | |  |            | (許さなかった経験に対して青・黄から)  |   許した経験に対して(青黄赤緑) | |  |            | ・このようにすれば許すことができるだろう。|    ・認める、自己の反省、場面拡大| |  |            | ・許さないとこんなことになってしまう。  |   許さなかった経験に対して(青黄)| | 覚|            | ・許すことは良いことだから、許すようにがん|    ・助言、忠告、はげまし    | |  |            |  ばろう。                |   許さなかった経験に対して(赤緑)| |  |            | (許さなかった経験に対して赤・緑から)  |    ・はげまし合い、自己の反省  | |  |            | ・自分もこれまでできなかったが、許すことが|                   | |  |            |  大事だと分かったので、これからは、共にが|                   | |  |            |  んばろう。               |                   | |  |            |                      |                   | |  |            |                      |                   | |  | 8、より良い生き方の模|                      | ・ひとりひとりにこれからのより良い生| |  |   索と意欲付け   |                      |  き方についてこれまでのじぶんとかか| |  |  ・「すれちがい」で話| ・ぼくは、これまで自分は・・・・については|  わらせて書かせる。        | |  |   し合ったことと自分|  良くできていると思ったが、今日の勉強から|                   | |  |   の考え方とを重ねて|  このようにすることが大切だということが分|                   | |  |   考えるとどのように|  かった。                |                   | |  |   することが大切だと| ・わたしは、これまでの自分はこういうことに|                   | |  |   分かったか、チェッ|  ついてこんな行動をしてきたが、今日の勉強|                   | |  |   ク3に書いてまとめ|  からこのようにすることが大切だということ|                   | |  |   よう。      |  が分かった。              |                   | +---+---------------------+----------------------------------------+-----------------------------------+ | 終| 9、まとめ      |                      | ・ねらいとする価値のまとめをする。 | |  |  ・今日、学んだことを| (これからの生活に生かしていこう。)   |                   | |  |   これからの生活に生|                      |                   | | 末|   かしていこう。  |                      |                   | +---+---------------------+----------------------------------------+-----------------------------------+