印刷用紙:B4縦 1ページの行数:40 1行の文字数(半角で):96   −−以下 指導案本文−−       第2学年    道徳学習指導案                           日 時 平成8年10 月25日(金)5校時                           児 童 2年1組、男24名、女15名、計39名                           指導者 教諭 澤田 幸子 1,主題名  きまりは、なぜいるか(4−@ 公徳心、規則の尊重) 2,資料名  赤いタイヤ(みんなのどうとく 2年 学研) 3,主題設定の理由  (1)価値について     本主題の内容(4−@)は、主として集団や社会とのかかわりに関することで、低学年において    は「みんなが使う物を大切にし、約束やきまりを守る。」である。     社会は、人との助け合い、支え合いで成り立つ。しかし、生活を楽しく、円滑に運ぶためには、    約束や決まりが必要である。約束やきまりを守らないと自分も他人も困ることに気つかせ、相手の    ことを考えて進んで守ろうとする態度をもたせることが大切である。  (2)児童について     本学級の子どもたちは、自分の思いを積極的に話したり、表現することができ、とても明るく、    活発である。また、学校のきまりや友達との約束を守らなければならないという意識が高い。例え    ば、チャイム席では、クラス全員で声を掛け合いながら、守っていこうとする姿勢が多くみられる。    ただ、時々、遊びに夢中になってしまい、やった結果どうなるのか予想できないことも多いので、    怖い物知らずで約束やきまりを破ってしまう面もみられる。     このことから、相手のことを考えて、約束やきまりを進んで守ろうとする態度の大切さに気つか    せたい。  (3)資料について     ペンキぬりたてのタイヤをとびたがっているひろしに対し、それを止めようとするあきお。二人    の約束や決まりに対する意識や行動が対比的に描かれている資料である。     結局、二人はロープをくぐってしまい、あきおは罪悪感にかられ、一方、ひろしは楽しそうにポ    ンポンとタイヤをとぶのである。しかし、ひろしは赤いタイヤの上にすべってこしかけてしまう。    そのときに、ひろしは、約束や決まりの大切さに気つくのである。     このことから、二人の約束や決まりに対する考え方の違いを感じとらせ、価値にせまりたい。 4,本時について   (1) ねらい 約束や決まりを守ることの大切さを理解させ、進んで守ろうとする態度を育てる。  (2)展 開 +−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ |過 程| 教師の働きかけ |予想される児童の反応 | 指導上の留意点 | +−+−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | | |価|1,価値への方向つけ | | | |導|値| | | | | |へ| 学校生活の中の約束や決ま| | | | |の|りを意識させる。 | | | | |方| | | | |入|向|○チャイム席を守って、良か|・次の授業の準備ができる。 |・経験を発表することにより| | |つ|ことは何ですか。 |・始まったらすぐに勉強が始| 価値への方向つけとする。 | | |け| |められる。 |(チャイムの効果音) | +−+−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | | |2,資料を読み、主人公の気| | | | | | 持ちについて話し合う。 | | | | |価|(1)状況把握 | | | | | | | | | | | |○なぜ、ひろしは、入ってみ|・だれも見ていないし、一度|・つい入って、とんでみたく| |展| |たくなったのだろう。 |だけなら。 |なる、ひろしの気持ちをつか| | |値| |・きれいなので、早くとびた|かませたい。 | | | | |い。 | | | | | |・みんなより先にとびたい。| | | | | | | | | |の|○「かわいてないから、だめ|・だれも見ていないから大丈|・役割演技を用いて、自分勝| | | |だよ。」とあきおに言われた|夫だよ。 |手な行動であるひろしの気持| | | |とき、ひろしはどんな気持ち|・ちょっとくらいなら、許し|ちを考えさせたい。 | | | |だったでしょう。 |てくれるだろう。 | | | |追| |・あきおくんだって入りたい| | | | | |くせに。 | | | | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−+ | | | |求|○こっそり、ロープをくぐっ|・大丈夫、だれも見ていない|・ロープをくぐりながらも、| | | |たとき、ひろしはどんな気持|・どうしよう、しかられない|あきおは罪悪感を感じている| | | |ちだったでしょう。 |かな。 |ことから、ひろしの気持ちを| |開| +−−−−−−−−−−−−−+・決まりをやぶってしまった|考えさせたい。 | | |把| | | | | | |○真っ赤なペンキがズボンに|・あきおくんの言うとうりだ|・真っ赤なペンキがズボンに| | | |ついてしまったとき、ひろし|った。 |ついてしまったときのひろし| | | |はどんな気持ちだったでしょ|・こういうことになるから、|の心の中を考えさせたい。 | | |握|う。 |いけなかったんだ。 | | | | | |・ぬった色がとれてしまった| | | | | |・みんなが使う物なのに、ご| | | | | |めんなさい。 | | | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | |内|(3)主体的自覚 | | | | | | 約束や決まりを守れて良か|・廊下を走ってしまって、ぶ|・今までの経験を振り返らせ| | |省|った、約束や決まりを破って|つかってしまった。 |る。 | | | |失敗してしまった経験を書く| | | | |化| | | | +−+−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | | |3,終 末 | | | |終|ま| | | | | |と|○教師の説話 | |・児童の生活の中から取り上| |末|め| | |げる。 | | | | | | | +−+−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+    主 な 場 面            主 人 公 の 意 識                   基 本 発 問               価    値 +−−−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−+ | 運動場のすみに赤と黄色と | ・だれも見ていないし、一度だけなら。| | なぜ、ひろしは「入ってはいけない」 | | 自分勝手| |青の大きなタイヤがあり、そ | ・きれいなので、早くとびたい。 | |と書かれてあるのに、入ってみたくなっ +−−−−−−−+ 好奇心 | | +−−−− +−−−−−−−−+ | | | |のまわりにはロープがあり「 | ・みんなより先にとびたい。 | |たのだろう。 | +−−+−−+ |ペンキぬりたて、はいらない | +−−−−−−−+−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+ | |こと」と書かれた紙がぶらさ | | | | |がっている。しかし、ひろし | | | | |は、タイヤをとびたくて、あ | | | | |きおに誘いかける。 | | | | +−−−−−−+−−−−−−−+ | | | | | | | +−−−−−−+−−−−−−−+ +−−−−−−−+−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+ +−−+−−+ | しかし、あきおは、ひろし | ・だれも見ていないから大丈夫。 | | 「かわいてないから、だめだよ。」と | | 自分勝手| |の誘いをことわるが、ひろし | ・ちょっとぐらいならゆるしてくれ | |あきおに言われたとき、ひろしは、どん +−−−−−−−+ 好奇心 | | +−−−+ +−−−−−−−−+ | | | |は「だれも見ていないから、 | | るだろう。 | |な気持ちだったでしょう。 | +−−+−−+ |ないしょでとんでみようよ。」| ・あきおくんだって入りたいくせに。 | +−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+ | |と、また、誘いかける。 | +−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | | +−−−−−−+−−−−−−−+ | | | | | | | | | | | +−−−−−−+−−−−−−−+ +−−−−−−−+−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+ +−−+−−−+ | そして、ひろしとあきおは | ・だいじょうぶ。だれもみていない。 | | ひろしは、あきおと一緒にロープをく | | 公徳心 | | | | | −+−−−−−−−+ | |こっそりとロープをくぐり、 | ・どうしよう。 | |ぐったとき、ひろしは、どんな気持ちだ | | 規則の尊重| | +−−−− +−−−−−−−−+ | | | |ひろしはタイヤをとびはじめ | ・しかられないかな。 | | ったでしょう。 | +−−+−−−+ |る。だんだん調子にのってき | ・決まりをやぶってしまった。 | +−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+ | |たとき、ひろしは、すべって | +−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | | |赤いタイヤの上に腰掛けてし | | | | |まう。 | | | | +−−−−−−+−−−−−−−+ | | | | | | | | | | | +−−−−−−+−−−−−−−+ +−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | | | | | +−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | | 真っ赤なペンキがひろしの | ・あきおの言うとおりだった。 | | | +−−+−−−+ |ズボンにべったりとついて、 | ・こういうことになるからいけ | | ペンキがズボンについてしまったとき、 |公徳心 | | +−−−+ +−−−−−−−−+ −−−−−−−−−+ | |おさるのおしりみたいになっ | | なかったのか。 | |ひろしは、どんな気持ちだったでしょう。 |規則の尊重 | |てしまったとき、ひろしは後 | ・ぬった色がとれてしまった。み | | | +−−−−−−+ | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |悔してしまう。 | | んなが使うものなのに。 | +−−−−−−−−−−−−−−+ ・ごめんなさい。 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−+