小学校6年 家庭(エプロンとカバー) 指導案 仁王小学校 用紙は A4 縦  1行 90字(半角) 1ページ 49行に設定してください。 第6学年家庭科学習指導案                              指 導 者   福 士 順 子  .題材名 エプロンとカバー  .題材について  〇第6学年の被服の領域では、第5学年の学習を基礎にして、目的に応じた日常着の着方と選び方、  日常着の手入れの工夫、カバーやエプロンの製作の三つの内容を取り上げ、それらに関する基礎的  な知識と技能を習得させるとともに、これらの学習を通して、自分の被服を整えることのできる能  力を養い、家族と協力して衣生活をよりよくしようとする実践的な態度を育てることをねらいとし ている-   本題材は、6年生における被服領域の最初の題材で-「エプロンやカバー作り」「かざりの工夫」  の2つの小題から構成されている。エプロンやカバーを作ることにより、採寸や裁断のし方、しつ  けのし方やまつり縫いなどの手縫い及びミシンによる直線縫いや簡単なししゅうなどの基礎的な技  能を習得させることをねらいとしている。                            エプロンやカバーは、平面の布で形ある物を覆い外からの汚れを防ぐという被服に近い目的をも っているが、このような目的を持つ物の製作は、子どもたちにとって初めてである。ここではエプ  ロンの製作を取り上げ、ミシン縫いを中心に、手縫いを併用させ、布の縫い合わせ方とともに、布  のしまつのし方などを理解させ、目的に応じた縫い方ができるようにさせる。また、チェーンステ  ッチ、アウトラインステッチ、クロスステッチ程度の基礎的で簡単なししゅうの手法を習得させ、  図案の中への生かし方、位置、配色などを児童一人一人に創意工夫させる。  〇このごろの衣生活に目を向けると、既製品が生活の中の大半を占めてきている。学級の子ども達  の生活を見ても、その衣生活は、やはり既製の物で占められている。エプロンを製作した子は三人  いるが、被服に近い目的をもつ物を作ったことのない子がほとんどである。したがって体を覆う物  の採寸のし方、大きな布の裁ち方、しるしのつけ方等は初めての経験であろう。しかし、実際に袋  や小物を自分の手で作り生活に役立てることの楽しさや喜びを味わっている子どもたちも多く見ら  れ、物を作ることが好きな子どもたちである。このような子どもたちに、自分の体に身につけるエ  プロンを製作させることにより、採寸のし方、布の裁ち方、しつけのかけ方、布はしのしまつのし  方など基本的な技能をしっかりと身につけさせるとともに、生活に役立てる喜びを味わわせてやり  たい。                         ○そのために、次のような手だてを授業の中に組み入れていきたい。 やり方をよく理解させるた  めにビデオや資料などを提示する。 しつけのかけ方の理解を深めるために、手順ややり方を模倣  させる。 それぞれの技能に応じた方法で作業にとりくませる。そして、自分の手で作る喜びを味  わわせ、でき上がった手作りのエプロンを実際に使用することにより、日常生活の中に役立ててい  こうとする実践的な態度を育てていきたい。  .指導目標 (1)日常使われているエプロンやカバーの種類や役割について調べ、その機能について理解させる。 (2)エプロンやカバーの製作を通して、被服製作に関する基礎的な知識技能を身につけさせる。 (3)装飾などで工夫をしたエプロンやカバーが生活に役立つことの喜びを味わわせる。  .指導計画 13時間  第一次 エプロンやカバー作り(11時間)     (1)エプロンやカバーの種類と役割り(1)     (2)エプロンの形と製作計画(1)     (3)型紙作り(1)     (4)しるしの付け方(1)     (5)裁断のし方(1)     (6)縫い方の順序と三つ折りのし方(1)     (7)しつけのかけ方(1)  本時     (8)三つ折り縫い(2)     (9)ひも通し・ポケット(1)   (10)しあげ(1)  第2時 かざりの工夫(2時間) (1)かざりの種類と方法(1) (2)かざりの工夫(1)  .本時の指導  1.題材と子ども  (1)エプロン製作にかかわる子どもの実態   (5月1日調査 対象45名) +---------------------------------------+-----------------------+-------------------+ | | できる | できない | +---------------------------------------+-----------------------+-------------------+ |  .自分一人でミシンを操作できるか。 |     | | +---------------------------------------+-----------------------+-------------------+ +---------------------------------------+-------------+---------------+-------------+ | | まっすぐ | まがって | 1針1針 | +---------------------------------------+-------------+---------------+-------------+ |  .どのくらいなみ縫いができるか。   | | | | +---------------------------------------+-------------+---------------+-------------+ +---------------------------------------+-----------------------+-------------------+ | | できる |    できない | +---------------------------------------+-----------------------+-------------------+ |  .玉結び・玉どめがきちんとできるか。 | | | +---------------------------------------+-----------------------+-------------------+ +---------------------------------------+-----------------------+-------------------+ | |     いる     |    いない | +---------------------------------------+-----------------------+-------------------+ |  .正しいまち針のうち方を理解している |       | | | か。 | | | +---------------------------------------+-----------------------+-------------------+ ・ミシンを思うように操作できない子どもが約三分の一いる。 ・なみ縫いを約六割の子どもがまだ上手にできないことから、しつけをかけることにたいして 抵抗がある子どもが多いであろう。 ・玉結び・玉どめは、大半の子どもが習得できているので、しつけの始めと終わりの段階でつ     まづく子どもは少ないと思われる。 ・正しいまち針のうち方を理解していない子どもが多く、まち針のうち方については再度よく     指導することが必要である。   このような子どもたちに、本時は布はしのしまつの基礎的な技能を確実に身につけさせるため   にしつけのかけ方を丁寧に指導していきたい。  (2)技能習得のための指導過程と個人差に応じる手だて    前時は、わきやすその三つ折りのし方やしつけの必要性について学習した。本時は、三つ折り   をした布はしに、ミシン縫いや、まつり縫いのためのしつけをかける。しつけのかけ方を身につ   けさせるために、次のような指導過程で指導しようと考えた。    1エプロンのわきにしつけをかけてみる。 自分の技能の程度に気付く。      2しつけのかけ方のビデオを見る。 正しい方法に気付く。 3学習課題を設定する。 しつけの位置とぬい目に気をつけてしつけ   をかけよう- 4しつけのかけ方を模倣する。 正しいしつけのかけ方を知る。 しつけのかけ方を模倣する。 5しつけをかける- やり方の選択 ・線をひいて(縫う位置) ・線をひいて→線なしで ・線なしで 教具等 ・ビデオを見て   ・資料「しつけのかけ方」を見て ・実物見本を見て ・個別の指導を受けて 6学習を振り返る。 学習の成果と今後の課題を自己確認する。 2. 本時のねらい しつけのかけ方を理解させ、しつけの位置とぬい目に気をつけてしつけをかけることができるよ うにさせる- 3. 本時の展開 +---------+-------------------------------+------------------------------+---------+ | 導 過 |   学 習 活 動・学 習 内 容 | 指 導 上 の 留 意 点   | 資 料 | +---------+-------------------------------+------------------------------+---------+ | 共通体験| 1 しつけをかける。     | ・前時三つ折りにした布に、途中まで| 布 | |  をする|      | しつけをかけさせる。これまでの手縫| 裁縫用具| | | | の経験をもとに、自分なりのやり方で| | | | | 作業させ、問題意識を持たせる。 | | | 正しいや| 2 ビデオ「しつけのかけ方」を| 1の活動とビデオのしつけのかけ方| ビデオ | | り方を見|  見て、気がついたことを話し合| を比較させながら、問題点や正しいし| | | る | う。 | つけのかけ方に気付かせ、本時課題へ|    | |     |      | 導く。 | | | 学習課題| 3 本時の学習のめあてを考える| しつけをかける位置と縫い目の大き| | |  を作る|   しつけの位置とぬい目に気を| さに気を付けてしつけをかけていくこ|     | |     |  つけてしつけをかけよう。  | とをしっかりとらえさせる。  | | |     |                | 5の   の方法を提示し、自分に|     | |     |                | あった方法を選択させ、課題にせまっ|     | | |                | ていかせたい。          |     | | 基本的な| 4 手順に従って、指でしつけを| ・資料をもとに、しつけの位置と縫い| しつけの| | 操作を模| かけるまねをする。    | 目の大きさをはっきりとらえさせる。| 位置と針| | 模倣する|  ・しつけの位置と縫い目の大き| ・指でしつけをかけるまねをさせ、針| 目大きさ| |     |   さ            | の運び方や布のすくい方などの要領を| | |     |  ・針の運び方        | 理解させたい。          | 師範用針| |     |  ・布のすくい方 | | | | | | | | | 練習する| 5 エプロンの両脇にしつけを | ・Cグループの子ども中心に机間巡視| 実物見本| | | かける。         | をしながら、必要に応じて個別指導し| ものさし| |     |                | ていきたい。           |   | |     |    線を引いて(縫う位置) | ・実物見本を用意したりビデオをセッ| ビデオ | |     |    線を引いて→線なしで  | トしておき、必要に応じて利用させ、| | |     |    線なしで        | 自分で作業が進められるようにする。| | |     |                | ・本時は、両脇のしつけを終了させた|     | |     |                | いが、Cグループの子どもたちには、|     | |     |                | 片方は完成するようにさせたい。  |     | |     |                |  2本終了した子には、班の遅れてい|     | |     |                | る子どもに教えさせるようにする。 | | | 学習を振| 6 しつけのかけ方の結果を自 | ・学習プリントの評価項目に従って、| 学習プリ| | り返る |   己評価し、本時の学習のまと| 学習の成果を自己評価させるとともに| ント  | |     |   めをする。        | 今後の課題や感想をまとめさせたい。| | |     |                | ・A、B、Cグループからそれぞれ一| | |     |                | 人ぐらい学習の成果や課題について発|     | |     |                | 表させ、意欲づけを図りたい。  | | |     | 7 次時の学習内容を確認する | ・次時は。ミシンで本縫いをすること| | |     |                | を知らせる。 | | 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