印刷用紙:B5横 1ページの行数:35 1行の文字数(半角で):80   −−以下 指導案本文−−                  第6学年家庭科指導案                            平成8年10月18日(金)5校時                            男 14名 女 7名 計21名                            指導者 小 松 由 香 里 1、題材名  よりよい生活のしかたをめざして「調理のくふうをしよう」 2、題材について (1)教材について    この教材は、学習指導要領の食物の内容「日常よく使用される食品を用いて簡単な   調理ができるようにする。」を受けて、じゃがいもの調理と魚や肉の加工食品を使っ   た調理を組み合わせて構成されている。材料の切り方,加熱の方法,味付けを変える   ことによって、同じ材料からいろいろな料理ができることや、複数の料理の組み合わ   せ方にもいろいろあることなどを学習する。また、魚や肉の加工品の利用と関わり、   食品の選び方についての学習も含まれている。 (2)児童について    子どもたちは、食物領域の学習に関心が強く、非常に調理が好きである。しかし、   食品の栄養的特徴や質,食品の組合せによる栄養のバランスを考えたり、日常の食生   活に問題を抱いたりする子はほとんどいない。事前調査では、食品を購入するときに   、製造年月日や賞味期限に気を付けている子は15人と比較的多かったが、食品のマ−   クや品質表示を見て選ぶ子は4人と少なかった。また、「食品添加物」という言葉   を知っている子は17人であった。 (3)指導にあたって    じゃがいもの調理では、じゃがいもの栄養的特徴をとらえさせ、皮のむき方を一人   ひとりに体験させて基礎技術を身につけさたい。また、切り方による大きさの違うも   ののゆで上がり時間についてや火加減についても実験観察させてわからせたい。肉や   魚の加工品の調理でも、その栄養的特徴をとらえさせたうえで、さまざまな加熱のし   かた,切り方や味の付け方,材料の組み合わせの工夫などいろいろな調理方法がある   ことを知り、実習できるようにしたい。また、加工食品は、保存のためということか   らさまざまな加工法があることに目を向けさせる。その中で食品添加物が含まれてい   ることをわからせ、日頃何気なく食べる食品の見直しと食生活について考えさせいき   たい。    関連図 +−−4年(社会) + +−−2年(生活) + |・市の人々の買い |+− 5年(社会)+ +−6年(家庭) + |・しゅうかくだ お| | 物 ||・これからの食 | |・加工食品の利 | | まつりだ   | |・しょう油工場の || 料生産 | | 用 | | | | しごと || | | | +−−−−−−−−+ |・しぜんをいかし |+−−−−−−−+ +−−−−−−−+ | たしごと  | +−−−−−−−−+ 3、題材目標  ・じゃがいもと魚や肉の加工品の栄養的特徴と調理法を理解する。(知識理解)  ・調理の目的に応じて切り方や加熱のしかたなど工夫することがわかり、計画を立てた   り、手順よく調理実習したりできる。(関心意欲,創意工夫,技能,知識理解)  ・加工食品をはじめ、食品を調理目的に応じて、適切に選ぶことができる。   (技能,知識理解) 4、指導計画(10時間) +−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−+ |小題材| ね ら  い | 学習活動 | 支援 |時| +−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−+ |いろい|じゃがいもと魚や肉の|じゃがいもと魚や肉の|(評)じゃがいもと魚| | |ろな調|加工品を使った料理の|加工品を使ったいろい|や肉の加工品を使った| | |理 |調理に関心をもつ。 |ろな料理について考え|調理例の写真や絵をを|1| | | |る。 |用意し、意欲を高める。| | | | | | (関意)| | | | | |料理の調理に関心がも| | | | | |てる。 | | +−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−+ | | |じゃがいもの栄養的特|(評)じゃがいもの栄| | | | |徴と選び方を知り、調|養的特徴と選び方がわ| | | | |理実習の計画を立てる|かり、 調理のしかたが| | | | |。 |理解できる。(知理) |1| |じゃが|    | |食品成分表やじゃがい| | |いもの| | |もの理解を助ける。 | | |実物を| | | | | |用意し| +−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−+ | 、調理| |じゃがいも料理を実習|(評)ゆでたじゃがい| | |   |          |する。       |もを使って料理を実習| | | |じゃがいもと魚や肉の| |できる。(関意・創工・ | | | |加工品の栄養的特徴と| | 技・知理)|2| +−−−+調理法を理解し、調理| |言葉かけをしながら、 | | |   |の計画を立てたり調理|          |個の支援をする。 | | | |したりできる。 +−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−+ | | |魚や肉の加工品の栄養|(評)加工品の栄養的| | |   |          |的特徴を知り、調理実|特徴がわかり、 調理の| | | | |習の計画を立てる。 |しかたが理解できる。 | | |   |          |          |      (知理)|1| |魚や肉| | |食品成分表や肉や魚の| | |の加工|          |          |加工品の実物を用意し| | |品の調|   | |、理解を助ける。   | | |理 | +−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−+ | | |魚や肉の加工品を使っ|(評)加工品を使って| | |   |          |た料理を実習する。 |料理を実習できる。 | | | | | |  (関意・創工・技・ |2| | | | |   知理) | | | | | |言葉かけをしながら、 | | |   |          |          |個の支援をする。 | | +−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−+ | | |よく食べている加工食|(評)食品のマークや| | |   |          |品に付いているマ−ク|示品質表を理解して食|2| |加工食| |や品質表示について調|品を選ぶことができる|本| |品の利|          |べる。       |。 (技・知理)   |時| |用のし| | |持参した加工食品の容| | |かた |          |          |器や袋類を見て調べさ|2| | |加工食品をはじめとし| |せる。  |2| | |た食品を適切に選ぶこ+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−+ | |とができる。 |加工食品と生鮮食品と|(評)食品添加物や出| | |   |          |を組み合わせた調理の|盛り期を考えて食品を| | | | |計画を立てる。 |選ぶことができる。 | | |   |          |          |    (技・知理) |1| | | | |家庭での実践に向けて| | | | | |考えさせる。 | | +−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+−+ 5、本時の指導  (1)ねらい     加工食品のよい選び方を考えることができる。(技能・知識理解)  (2)環境教育との関わり     加工食品は、保存性を高めたり変質を防止するために食品添加物がよく使用され    るが、利用による弊害が起こることがあることを知り、加工食品を買い求めるとき    きには、品質表示などをよく見て選ぶことが大切であることを知る。   (3)展開 +−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−+ | 学習活動と学習内容 | 支援 | 環境教育と |資料| | |             | の関わり | | +−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−+ |1前時の学習を想起する | | | | |2本時の課題を把握する | | | | |+−−−−−−−−−−−+| | | | || 加工食品のよい選び方|| | | | ||を考えよう。 || | | | |+−−−−−−−−−−−+| | | | |3加工食品について調べる |・家庭で利用した加工食品の| |加工| | | 包装を持参させておく | |食品| |(1)加工食品の種類を発表|・包装をもとに発表させる | |の容| | する | | |器や| |(2)原材料を調べる |・包装の表示を見て調べさせ| |袋な| | | る | |ど | |4食品添加物について知る | |くらし(食べ物| | |(1)添加物の種類を調べる|・表示されている添加物を学|の安全性)   |学習| | | 習プリントをもとに調べさ|食品添加物が体|プリ| | | せる |内に取り入れら|ント| |(2)添加物の働きを知る | |れていることに| | ・長持ちさせる | |気付く |紙板| |  (酸化防止剤,存料 |     | |書 | |    料) | | | | | ・味や香をよくする | | | | |   (着香料,調味料, | | | | | 甘味料,酸味料) | | | | | ・色をつけるもの | | | | | (着色料,発色剤) |    | | | | ・品質を高めるもの | | | | | (糊料,増粘剤,ゲ |  | | | | ル化剤) | | | | | ・加工に必要なもの | | | | |   (乳化剤,凝固剤, |    | | | | かん水) | | | | |(3)添加物が使われている|・果汁100%ジュ−スと30| | | | 食品と使われていない| %ジュ−スを飲んで味や香| | | | 食品を比べる | ,色などを比べさせる | | | |(4)添加物の中には体によ|・例として着色料による染色| |染色| | くないものがあること| 実験の結果を見せる | |実験| | を知る | | | | |5加工食品を選ぶときに気を|・感想をふまえて各自まとめ|くらし(食べ物|学習| | 付けたいことをまとめる | させる          |の安全性)  |プリ| | | |よりよい加工食|ント| | |(評)加工食品のよい選び方|品の選び方を考| | | | を考えることができる|え、これからの| | | | (技・知理)|食生活に生かそ| | | |・品質表示に気を付けて選ぶ|うとする | | | | ことをおさえる | | | |6次時の予告を聞く | | | | +−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−+  (5)板書計画   +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |+−−−−−−−−−+ | ||加工食品のよい選び方え方を考えよう。 | |+−−−−−−−−−++−−−−−−−−−−−−+ | |  ・味 香  | | | | ・長持ち   | |+−−−−−−−+| | ・加工食品の種類| 表     ||品質表示に気を||   |   ・色    |            ||付けて選ぼう。 || | ・品質 | |+−−−−−−−+| | ・必要 | | ・食品添加物 | | +−−−−−−−−−−−−+ ・賞味期限 など| | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+