小学校複式5/6年 国語(わらぐつの中の神様)1/3 指導案 大和小学校 用紙は B5 縦  1行 72字(半角) 1ページ 41行に設定してください。 第5・6学年国語科学習指導案 日 時 平成元年9月29日 児童数 5年生3人、6年生3人    指導者  北 村  順 1.単元名  わらぐつの中の神様 2.単元の目標  ○ 作品に描かれている物事と人物との関係に気を付けて人物の考え方や心   の動き、人がらを味わいながら、作品の主題を読み取ることができるよう   にする。  ○ 作品の構成や人物の気持ちや場面の情景の描かれ方の優れたところに気   付き、表現の工夫について考えることができるようにする。 ○ 常体と敬体の違いを理解し、使い分けて文章を書いたり、類義語、対義   語への関心を深め、語句の範囲を広げたりすることができるようにする。 3.教材について   この作品は、おばあちゃんの昔話を中心に、現在ー過去ー現在の三つの場  面で構成されている。おばあちゃんが話す昔話は、わらぐつを通して具体的  に描いた人物の心の通い合いがあり、人生の温かさ、深さが味わえる。   マサエは、おみつさんのわらぐつを編む態度や若い大工さんの物の見方や  考え方から、人間としての生き方や真心を受け止めていくのである。また、  おみつさんが実のおばあちゃんであり、大工さんが実のおじいちゃんであっ  たことを知り、おばあちゃんの生き方の奥深さ、温かさに感動していくので  ある。   今までの国語の学習では、音読を取り入れて、確かな読み取りができるこ  とを目標にしてきたが、音読は上手とはいえず、まだ、書かれていることを  読み取る力は弱い。また、授業での音読の取り上げ方も、児童の能力に応じ  た取り上げ方がなされず、その指導も段階的に行われなかった。   そこで、本時の授業では、あらかじめ6人の児童の音読能力を把握した  うえで、児童一人一人に応じた課題を与え、音読させることにした。   また、それぞれの段階の課題も、初めは低い課題から一歩進んだ段階へと  進ませることによって、確かな読み取りがなされるのではないかと考えてい  る。 5.指導計画(11時間)  第1時 1)全文を読み通し、初発の感想を持つ。@      2)あらすじを確かめながら、学習計画を立てる。@  第2時 1)前文を読んでおばあちゃんが昔話をするきっかけをつかむ。@      2)雪げたがほしくてたまらなくなったおみつさんの気持ちを読み        取る。@本時      3)雪げたを両親にねだるおみつさんの気持ちを読み取る。@      4)自分でわらぐつを作るおみつさんの気持ちを読み取る。@      5)初めてわらぐつが売れたおみつさんの気持ちを読み取る。@      6)結婚を申し込まれたおみつさんの気持ちを読み取る。@      7)話を聞き終えたマサエの感動を読み取る。@  第3時 1)作品の主題を考え、感想をまとめる。@ 小学校複式5/6年 国語(わらぐつの中の神様)2/3 指導案 大和小学校 用紙は B4 縦  1行 110字(半角) 1ページ 63行に設定してください。 6、本時のねらい おみつさんがかわいらしい雪げたをほしくてたまらなくなった気持ちを読み取る。 +---------------------------------------------------+------------------------------------------------+ |        学   習   活   動       |     指  導  上  の  留  意  点  | +---------------------------------------------------+------------------------------------------------+ | 1.本時の課題をつかむ。 |   | |    おみつさんがかわいらしい雪げたを、ほしくてたまら| ・児童に1回目は微音読、2回目は音読をさせる。  | |   なくなった気持ちを読み取る。           |  指示棒を使い、ゆっくり読ませ、課題をつかませる。| | | | | 2.本時の場面を読む。                | ・児童に、はじめの4行を2回読ませる。 | |     指名音読3人              |  2回目は漢字を間違わないように読ませる。 | |                            | 繰り返すことによって、正しく読ませたい。 | |                            | ・児童に、句読点に気をつけ、ゆっくり読ませる。  | |                            | ・児童に、地の文と3つの会話文を読み分けさせる。 | |                           |    | |   |  | | 3.おみつさんの人物像をつかむ。   |  | |  ・特別美しいむすめではない             | ・はじめの4行におみつさんの特徴が書かれていること| |  ・体が丈夫                     |  に気付かせる。   | |                            | ・児童に、句読点に気をつけて読ませる。 | |  ・気立てがやさしい                 | ・児童には、人物像がわかることばに気をつけて読  | |  ・いつもほがらか   | ませる。 | |  ・村じゅうの人たちから好かれていた         | ・児童が読むのを聞きながら人物像がわかることばに傍| |                            |  線を引かせる。 | | 4.おみつさんが見た雪げたの特徴をつかむ。 | | |  ・ぱっと明るいオレンジいろの鼻緒          | ・児童2人に音読させる。雪げたの特徴がわかる語句に| |  ・上品なくすんだ赤い色のつま皮           |  気をつけさせる。 | |  ・黒いふっさりとした毛皮のふち取り | | | 5.雪げたがほしくてたまらなくなったおみつさんの気持ち| ・ほしくてたまらなくなったおみつさんの様子がわかる| |  を読み取る。                    |  行動を3つ探させる。 | |  ・ねだんのふだをそっとめくってみる         | ・児童に音読させる。おみつの行動を表す語句に気をつ| |  ・しばらくそこに立って               |  けさせる。 | |  ・すい付けられたようにその雪げたをながめていました。| ・聞きながらおみつの行動3つに傍線をひかせる。 | |                            | ・3つの行動を確かめた後、児童2人におみつの気持ち| |      | が伝わるように、「 」、“そっと”を工夫して読ませ| |   | る | | 6.本時のまとめをする。   |  | |  ・本時の場面を読む。                | ・児童3人に今日の音読で勉強したことを確かめながら| |           |  読ませる。       | |    | ・この3人に大事なことばや「 」の文をしっかり音読| |                            |  させる | +---------------------------------------------------+-----------------------------------------------+