小学校2年国語(書いてあることを正しく その1)指導案 宮古小学校 用紙は B4 縦  1行 104字(半角) 1ページ 40行に設定してください。      第二学年 国語科学習指導案                                                                                期 日  平成三年二月六日(水)五校時                                  児 童  二年二組 男二十一名女十五名 計三十六名                            指導者  田 鎖 キ ミ               一、単元名   書いてあることを正しく                                          教材名「きたきつねの子ども」 たけだつ みのる(光村図書二下) 二、単元設定の趣旨  ゥ                                                    一 単元について                                             ィ                                                      第二学年の理解領域の中心目標は、「事柄の順序や場面の移り変わりを中心にして内容を理解しながら、     文章を読んだり、話を聞いたりすることができるようにする。」ことである。    この学年には、説明文の単元が三つある。一つ目は、上巻第五単元「じゅんじょに気をつけて」である。     「あきあかねの一生」「たんぽぽのちえ」の二教材で構成され、時間や事柄の順序に注意し、季節の変化や     時の移り変わりを表す言葉に着目しながら内容を読み取っていくことに重点を置き学習した。二つ目は、上     巻第九単元「ちがいをしらべて」である。「わたしたちのどうぐ」では、これまで培った能力をもとに事柄     の順序を表す言葉に着目し、事柄がどんな順序で書かれているかに気を付けながら、事象の変化とその原因     や理由を叙述に即して読み取る力を養うことをねらいに学習を進めてきた。    本単元では、今までの二単元を受け、二年生のまとめとして同じ目標の習熟を図るようにし、三年生への     文章の筋道を立てる指導、要点をまとめる指導へと発展させるのである。    本教材は、児童が昔話や童話で親しんでいるきつねという動物の生態を子ぎつねの成長を通して説明して     いる。子ぎつねの遊びを中心に表現されている本教材は、子ぎつねと似たような遊びを経験をしてきている     児童の興味、関心を引きだすと共に、読み深めを図ることのできる教材と言える。    文章の構成は、書き出し・本文・結びの三つの部分に分かれて構成されている。書き出しは、きたきつね     を観察したという報告である。本文は、この教材の中心となるきつねの成長の観察であり、児童に新鮮な情     報を与える大切な部分である。そして、結びは、本文の内容の要約となる。□と□は、文章にとって大事な     初めと終わりであるが、児童に新鮮な情報をもたらすという点から見ると□が重要な文章となっている。    表現上の工夫としては、説明文でありながら書きだしと結びに筆者が登場し、本文は時間の経過に沿って     変化していく子ぎつねの遊びを中心に展開し、しかも、児童が使い慣れた言葉が用いられているため、文章     への抵抗感を持つことなく、親しみを感じながら読み進められる工夫もされている。  ゥ                                                    二 児童について  ィ                                                      説明文の学習に関しては、文章の叙述に即して正しく内容を読み取ることに力を入れて指導してきたが、     一人読みの結果を見ると確かな読み取りまでに至っていない。しかし、読み取りを評価される事もあって意     欲的な取り組みである。    視写については、時間差があり時間を厳密にとらえると、誤字・脱字が多かったり粗雑になりがちである。    視写訓練をしているので、今の状態では、その効果が見えてきている。  ゥ                                                    三 指導にあたって  ィ                                                      一人読みでは、課題を確認させ、手がかりを与え容易に取り組めるようにする。また、文章理解の中では、    文と文をつなぐ段落の頭に置かれた導入語句(条件や日時提示表現)や重要語句など、子ぎつねの成長に合     わせた表現に着目させ読む楽しさを味わわせていきたい。                            三、単元の目標  ゥ                                                    一 価値目標  ・筆者が観察した子ぎつねの様子を正しく読み取る事により自立していく子ぎつねのたくま    ィ       しさに興味を持つことができる。                              ゥ                                                    二 技能目標  ・子ぎつねの成長の様子を体や食べ物、遊びなどの変化に注意しながら、順序よく読み取る    ィ       ことができる。                                      ゥ                                                    三 言語目標  ・文や文の中における指示語や接続語の役割と使い方、主語と述語の関係などに気付くこと   小学校2年国語(書いてあることを正しく その2)指導案 宮古小学校 用紙は B4 横  1行 138字(半角) 1ページ 40行に設定してください。 四、指導計画 (九時間)  +-----+---+-------------------+---------------------------------+--------------------------------+-------------------------+    | 過程| 時|    目標     |     学習活動         |    指導上の留意点       |     言語事項     |    +-----+---+-------------------+---------------------------------+--------------------------------+-------------------------+    |  ゥ|  | ・題名や本文を読んで| 一、題名について話し合う。    | ・おもしろいと思ったこと、不思議に| ・新出漢字        |    |  1|  |  感想を持ち、学習意| 二、全文を音読し、感想をまとめる。|  思ったことを簡単に書かせる。  |  首           |    | むィ| 1|  欲を持つことができ| 三、新出漢字の読み、筆順を知る。 | ・筆順指導をする。        | ・読み替え漢字      |    | か |  |  る。       |                  |                  |    -- --       |    | つ |  |           |                  |                  |  家・時・後・生きる   |    +-----+---+-------------------+---------------------------------+--------------------------------+-------------------------+    | ゥ |  | ・読みのめあてをつか| 一、前時を想起する。       |                  |              |    | 2 | 1|  み、段落分けをする| 二、課題を確認する。       |                  |              |    | ィ |  |  ことができる。  | 三、全文を通読する。       | ・時期を表す言葉に着目させる。  |              |    |   |  |           | 四、段落分けをする。       | ・話題に沿って段落分けをする。  |              |    | る +---+-------------------+---------------------------------+--------------------------------+--------------------------+    | え |  | ・学習課題を作ること| 一、前時を想起する。       |                  |              |    | が | 1|  ができる。    | 二、課題について話し合う。    | ・初発の感想を整理し、課題は教師が|              |    | ん |  |           | 三、課題をもとに学習の見通しを持 |  中心になって設定する。     |              |    | か |  |           |   つ。             |                  |              |    +-----+---+-------------------+---------------------------------+--------------------------------+-------------------------+    |   |  | ・初めて見た子ぎつね| 一、前時を想起する。       |                  | (構成)         |    |   |  |  の様子とレスリング| 二、課題を確認する。       |                  |  書き出し・本文一    |    |   |  |  をしているような子| 三、音読する。          |                  | (指示語・接続語)    |    |   |  |  ぎつねの行動を読み| 四、一人読みをして、予想を立てる。| ・重要語句に着目させ、語句の意味を|  それは・けれども・その |    |   | 1|  取る。      | 五、初めて見た子ぎつねの様子を読み|  理解させる。          | 重要語句         |    |   |  |           |   取る。            |                  |  家ぞく・かんさつ・す  |    |   |  |           | 六、レスリングをしているような子ぎ| ・体の様子やレスリングをしているよ|  黒い・おおさわぎ    |    |   |  |           |   つねの行動を読み取る。    |  うな行動をとらえさせる。    |  そばにいる       |    | ゥ |  |           | 七、学習のまとめをする。     |                  |              |    |   +---+-------------------+---------------------------------+--------------------------------+-------------------------+    | 5 |  | ・外に出て一か月経過| 一、〜四 (前時に同じ)     | ・一か月経過し、乳から離れ餌を食べ| (構成)         |    |   |  |  した子ぎつねの外見| 五、体の変化とおいかっけこやかくれ|  るまでに成長していることをおさえ|  本文二         |    | ィ |  |  や行動の変化を読み|   んぼの行動を読み取る。    |  させる。            | (指示語・接続語)    |    |   | 1|  取る。      | 六、学習のまとめをする。     | ・おいかけっこやかくれんぼの行動か|  すると・その      |    |   |  |           |                  |  ら体力の変化に気付かせる。   | 重要語句         |    |   |  |           |                  |                  |  えさ・かわりに・うす茶色|    | る |  |           |                  |                  |  むちゅう        |    |   +---+-------------------+---------------------------------+--------------------------------+-------------------------+    |   | ゥ| ・次第に巣から遠く離| 一、〜四 (前時に同じ)     | ・子ぎつねの外見の変化を(体の大き| (構成)         |    | め | 時|  れて行動する子ぎつ| 五、七月になる頃の体と遊びの変化 |  さ、毛の色)母ぎつねを対象におさ|  本文三         |    |   | 本|  ねの行動を読み取 |   と、行動範囲の拡大を読み取る。|  えさせる。           | (指示語・接続語)    |    |   | ィ|  る。       | 六、学習のまとめをする。     |                  |  それ・この       |    | か |  |           |                  |                  | 重要語句         |    |   | 1|           |                  |                  |  ひとり・なんでも    |    |   |  |           |                  |                  |  ときには・ひみつ・かくす|    | し +---+-------------------+---------------------------------+--------------------------------+-------------------------+    |   |  | ・成長が著しくなり巣| 一、〜四 (前時に同じ)     | ・ある日のこと、何日か後、八月にな| (構成)         |    |   |  |  立ちに近い子ぎつね| 五、無視を獲物にしたかりの様子を読|  ったある日などの前段の導入語句に|  本文四         |    | た | 1|  の行動を読み取る。|   み取る。           |  注意させる。          | (指示語)        |    |   |  |           | 六、学習のまとめをする。     |                  |  これ          |    |   |  |           |                  |                  | 重要語句         |    |   |  |           |                  |                  |  まね・おいかけては・かり|    |   +---+-------------------+---------------------------------+--------------------------------+--------------------------+    |   |  | ・子ぎつねの自力で生| 一、〜四 (前時に同じ)     | ・今までの学習から遊びの意味を考え| (構成)         |    |   |  |  きるためのいろいろ| 五、遊びの意味を考え、きつねの生態|  させる。            |  結び          |    |   | 1|  な行動を読み取る。|   を理解する。         |                  | (指示語・接続語)    |    |   |  |           | 六、学習のまとめをする。     |                  |  こうして・それ     |    |   |  |           |                  |                  | 重要語句         |    |   |  |           |                  |                  |  身の守り方       |    +-----+---+-------------------+---------------------------------+--------------------------------+-------------------------+    | るゥ|  | ・学習して分かったこ| 一、前時を想起する。       | ・一人立ちしていく子ぎつねに対する|              |    | め1| 1|  とや自分で考えたこ| 二、めあての確認をする。     |  応援文を書かせる。       |              |    | とィ|  |  とをまとめる。  | 三、感想文を書く。        |                  |              |    | ま |  |           |                  |                  |              |   小学校2年国語(書いてあることを正しく その3)指導案 宮古小学校 用紙は B4 縦  1行 118字(半角) 1ページ 60行に設定してください。 五、本時の指導  ゥ                                                           一 目 標                                                       ィ                                                            ・価値目標 おもちゃを使って、自分だけで遊べるようになった子ぎつねの成長ぶりを読み取ることができる。                                                              ・技能目標 子ぎつねの行動と、おもちゃの使い方をそれ以前の様子と比べて読み取ることができる。                                                               ・言語目標 指示語(それ、この)の使い方に気付くことができる。  ゥ                                                           二 展 開                                                       ィ                                                           +---+--------------------+-----------------------+-------------------------+---------------------+-------+    |  |   学習活動    |   主な発問      |   期待する反応     |   指導上の留意点  | 資 料|    +---+--------------------+-----------------------+-------------------------+---------------------+-------+    |  | 一、前時の学習を想起| @ 子ぎつねは、どんなこ| ・おいかけっこです。   | ・前時の学習の確認をす|    |    | ゥ|   する。     |  とをして遊んでいたで | ・かくれんぼです。    |  る。        |    |    | 分|           |  しょう。       |              |            |    |    | 5| 二、学習範囲を確認す| A 今日の勉強は、何段落| ・四段落です。      |            |    |    | ィ|   る。      |  でしたか。      |              |            |    |    |  | 三 学習課題を確認す| B 学習課題を読みましょ|              |            |    |    | む|  る。       |  う。         |              |            |    |    |  |           |             |              |            |    |    | か|           |  +-------------------+----------------------+  |            |    |    |  |           |  |  七月になると、子ぎつねは、どんなことをして|  |            | 短冊黒|    | つ|           |  | あそぶようになったでしょう。        |  |            | 板  |    |  |           |  +-------------------+----------------------+  |            |    |    +---+--------------------+-----------------------+-------------------------+---------------------+-------+    |  | 四、学習範囲を音読す| @ おもちゃということば| ・指名読(二名)     | ・おもちゃということば|    |    | ゥ|   る。      |  に気を付けながら聞きま|              |  に気を付けさせる。 |    |    | 分|           |  しょう。       |              |            |    |    | 0| 五、一人読みをする。| A おもちゃを使ってどん|              |            |    |    | 1|           |  な遊びをしているか書き|              |            |    |    | ィ|           |  ましょう。      |              | 評価         |    |    | る| 六、一人読みしたこと| B 一人読みしたことを発| ・一人で遊ぶようになってき|   「一人であそぶ」 |    |    | え|   を発表する。  |  表して下さい。    |  ています。       |  「追いかけて遊ぶ」 |    |    | が|           |             | ・追いかけて遊びます。  |  「ひみつのあなにうめ|    |    | ん|           |             | ・ひみつのあなにうめてかく|  る」の三つのことが書|    |    | か|           |             |  すのです。       |  けたか。      |    |    +---+--------------------+-----------------------+-------------------------+---------------------+-------+    |  | 七、子ぎつねの成長を| @ 子ぎつねは、どのくら| ・お母さんと同じくらいの大| ・比較の対象が母ぎつね|    |    |  |   読み取る。   |  い大きくなったでしょ |  きさです。       |  であることに着目させ|    |    |  |           |  う。         | ・毛の色や目の色もよくにて|  る。   (比較) |    |    |  |           |             |  います。        |            |    |    | ゥ| 八、おもちゃで遊ぶ子| A おもちゃで遊ぶ様子が|              |            |    |    | 分|   ぎつねの様子を読|  分かる文を視写しましょ|              |            |    |    | 0|   み取る。    |  う。         |              |            |    |    | 2|           |  +-------------------+----------------------+  |            |    |    | ィ|           |  |  鳥のほね、小えだ、小石、なんでもおもちゃに|  |            |    |    |  |           |  | します。                  |  |            |    |    |  |           |  |  口でなげ上げては、それをおいかけてあそぶの|  |            |    |    |  |           |  | です。                   |  |            |    |    |  |           |  +-------------------+----------------------+  |            |    |    | る|           | B 子ぎつねは、どんなお| ・鳥のほねです。     | ・このほか考えられるお|    |    |  |           |  もちゃで遊んでいました| ・小えだです。      |  もちゃの発表をさせ |    |    |  |           |  か。         | ・小石です。       |  る。   (類推) |    |    | め|           |             | ・なんでもおもちゃになりま|            |    |    |  |           |             |  す。          |            |    |    |  |           | C 小石、小えだを使っ | ・おいかけてあそびます。 | ・体力が付き、行動範囲|    |    | か|           |  て、どんな遊びをしてい| ・みんなでとり合うこともあ|  も拡大していることに|    |    |  |           |  るのでしょう。    |  ります。        |  気付かせる。    |    |    |  |           |             |              |     (比較・類推)|    |    | し|           | D 四十分間も休まず走り| ・とり合いで走りつづける。|            |    |    |  |           |  続けるのは、何のためだ| ・自分の大切なものを取られ|            |    |    |  |           |  と思いますか。    |  る。          |            |    |    | た|           |             | ・たからものを取られる。 |            |    |    |  |           |             |              |            |    |    +---+--------------------+-----------------------+-------------------------+---------------------+-------+    +---+--------------------+-----------------------+-------------------------+---------------------+-------+    |  |           | E こんな遊びを繰り返す| ・すからずっとはなれます。| ・行動範囲の拡大に気付|    |    |  |           |  うちに子ぎつねは、何が| ・遠くへうごき回ります。 |  かせる。      |    |    |  |           |  できるようになります |              |     (比較・類推)|    |    |  |           |  か。         |              |            |    |    +---+--------------------+-----------------------+-------------------------+---------------------+-------+    | ゥ| 九、学習のまとめをす| @ 今日勉強した、子ぎつ| ・おいかけてあそぶ。   | 評価         |    |    | 分|   る。      |  ねはどんな遊びをしてい| ・とり合う。       |   おいかける、とり合|    |    | 0|           |  たでしょう。     | ・走りつづける。     |  う、走りつづける、か|    |    | 1|           |             | ・かくす。        |  くすの四つの語句を使|    |    | ィ|           |             |              |  ってまとめることがで|    |    | る| 十、自己評価をする。| A 感想をまとめて自己評|              |  きたか。      |    |    | め|           |  価をしましょう。   |              | ・内容面で書かせる。 |    |    | と| 十一次時の確認をす | B「ちょうちょをおいかけ|              |            |    |    | ま|   る。      |  る子ぎつね」について学|              |            |    |    |  |           |  習しましょう。    |              |            |    |    +---+--------------------+-----------------------+-------------------------+---------------------+-------+                                                                ゥ                                                          三 板 書 計 画                                            ィ                                        +-----------------------------------------------------------+        |   きたきつねの子ども     たけだつ みのる       |        |                         +---+     |        |  六月 ひと月ほどたつと    おいかっけこ  | ま|     |    |                 かくれんぼ   | か|     |    |                 レスリング   | な|     |    |                         +---+     |    |                                |    |     +--------------------------------------------+   |         |     |  七月になるころ、子ぎつねは、どんなことをして|   |        |     | あそんでいたのでしょう。           |   |  |     +--------------------------------------------+   |  |                                |  |  おかあさん                         |  |  +----------------------+  +----+             |  |  | ・ 同じくらいに大きく|  | り |  ひとりであそぶ    |  |  | ・ 毛の色や目の色も +---+ と |  なんでもおもちゃ   |  |  |  よくにて      |  | ひ |  ひみつのあなにうめる |  |  +----------------------+  +----+             |  |                                |  |     +--------------------------------------+      |  |     |                     |      |  |     |  鳥のほね、小えだ、小石、なんでもおも |      |  |     |                     |      |  |     | ちゃにします。             |      |  |     |                     |      |  |     |  口でなげ上げては、それをおいかけてあ |      |  |     |                     |      |  |     | そぶのです。              |      |  |     |                     |      |  |     +--------------------------------------+      |  |  +----------+                        |  |  |      |  ・ とり合う                |  |  |      |                        |  |  |   絵  |  ・ 走りつづける              |  |  |      |                        |  |  |      |  ・ かくす                 |  |  +----------+                        |