印刷用紙:A4縦 1ページの行数:60 1行の文字数(半角で):88   −−以下 指導案本文−−   −−−説明的文章教材−−−         第5学年  国語科学習指導案    日 時 平成8年7月2日(火)4校時    児童数 男22名 女18名 計40名    指導者 5年1組 佐々木 伸 1.単 元 名   見方を変えて 2.教 材 名   地図が見せる世界 3.指導にあたって  1 単元について    第5学年の理解における目標は、「話し手の意図をつかみながら聞いたり、主題や要旨を   理解しながら文章を読んだりできるようにするとともに、読書を通して考えを深めようとす   る」ことである。この目標を受け、本単元では、「読者が理解しやすいように、筆者がどの   ように、筆者がどのように文章の構成や叙述の仕方について工夫しているか注意して読み、   要旨を的確にとらえることができる」ことを主目標にしている。    本単元は、参考教材「地図が見せる世界」と本教材「大陸は動く」の2教材で構成されて   いる。「地図が見せる世界」では、問題提示・事例・まとめ・主張という段落相互の関係と   筆者の論の述べ方を学ぶ。そこで習得した力を活用して、本教材「大陸は動く」を可能な限   り自力で読み取ることができるようにする。    本教材「大陸は動く」は、たくさんの情報が簡潔にまとめられ理解が容易になるように工   夫されており、指示語や接続語が巧みに用いられていることから、文章構成の工夫を意識し   ながら要旨を的確に読み取る力をつけるにふさわしい教材と考える。  2 児童について    児童は4年生の学習で、自然をテーマにした本教材と同じ二教材構成の「カブトガニを守   る」「キョウリュウをさぐる」の学習において、文章に即して段落ごとの要点をとらえたり   段落相互の関係を考えながら、書かれている内容を正確に読み取る学習をしてきている。し   かし、形式段落ごとの中心となる文を見つけることはできるが、それを自分の言葉でまとめ   て表現したり、文章構成を考えながら読み深めていく力は不十分である。これは、指示語や   接続語、文頭・文末表現といった言葉に着目していなかったり、書かれている内容の理解が   不十分であったりすることが原因としてあげられる。    学び合いの場においては、自分の考えを意欲的に発言したり、友だちの考えに関連付けて   発言する児童は固定化されており、考えはもっているもののなかなか発言できないでいる内   向的な児童が多い。そこで発言に対する自信をつけるために、教科の時間に限らず、朝の会   帰りの会の中での三十秒スピーチや今日のニュース、良いこと発表等で、機会を設けてでき   るだけ多くの児童に発言する場を与え、その雰囲気づくりに努めてきた。その結果少しずつ   ではあるが、発言に意欲を示す児童が増えつつある。  3 指導について    指導にあたっては、参考教材で、文章構成、要点のとらえ方、支持語・接続語等に着目し   た説明文の要点や要旨の読み取り方を学習したことをもとに、本教材では、できるだけ自力   で要旨をとらえることのできるよう、内容を正確に読み取ることを基本として課題にせまっ   ていきたい。また、児童の活動の各場面において思考の手立てを具体化し、個々の児童にた   いする支援を行うとともに、挿絵や補足資料を提示し、児童の思考を手助けしていきたいと   考える。    学び合いの場における話し合いでは、第一に自分の考えをはっきりまとめてから話すこと   第二に友だちの考えと自分の考えの類似点、相違点を比較しながら聞くことを目標としたい。   学び合いが活発になるためには、自分の考えをしっかりもつことが基本となるため、書き込   みの段階において、個々のもつ考えを把握しながら意図的に指名し、互いに意見交流ができ   るよう配慮していきたい。 4.単元の目標  〈関心・意欲・態度〉   地図が示す様々な見方や、ウエゲナーの「大陸移動説」が証明された事実を読み取り、物事  を新しい見方でみることの大切さを感じとろうとする。  〈表現の能力〉‥‥‥エ、キ   筆者の述べ方の工夫や表現意図についてわかったことを書き、自分の考えを確かにすること  ができる。  〈理解の能力〉‥‥‥エ、キ、ク    読み手が理解しやすように工夫された文章の構成や叙述の仕方に注意しながら、要旨を的   確にとらえることができる。  〈言語事項〉‥‥‥‥ア、イ、カ    文の中での語句の係わり方や照応の仕方、文と文との接続関係について理解し、いろいろ   な文の構成があることを理解できる。 5.指導計画(12時間扱い) +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |段 階| 学 習 内 容 | 学 び 合 い の 場 | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | |・題名から全文を読み通す視点をもち、|・二つの地図を比べながら、新しい見方| |地|一| 初発の感想を書く‥‥‥‥‥‥‥‥1| のおもしろさや初めて知ったこと、疑| |図|次| | 問に思ったことを話し合う。 | |が|2|・説明文の文章構成を考え、筆者の表現|・形式段落ごとに小見出しをつけ、文章| |見| | の工夫を読み取る。‥‥‥‥‥‥‥1| 構成について話し合う。 | |せ+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |る| |・問題提示と事例の段落を読み取り、要|・文末や文頭の言葉、指示語や接続語に| |世|二| 点をまとめる。‥‥‥‥‥‥‥‥‥1| 気をつけながら要点を話し合う。 | |界|次|・まとめと筆者の主張を読み取り、要旨|・文章構成図をもとに、筆者の主張と各| | |2| をまとめる。‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1| 段落の要点を関連させながら要旨を話| | | | | し合う。 | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |一|・全文を通読し、新出漢字や難語句を調|・初めて知ったことや疑問に思ったこと| | |次| べ、初発の感想を書く。‥‥‥‥‥1| を話し合う。 | | |1| | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |二|・文章構成をとらえ、意味段落ごとに学|・形式段落ごとに小見出しをつけ、意味| |大|次| 習課題を設定する。‥‥‥‥‥‥‥1| 段落ごとに学習課題を話し合う。 | | |1| | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |陸| |・問題提示の段落を読み取り、要点をま|・問題提示の段落の要点や筆者の表現の| | | | とめる。‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1| 工夫を話し合う。 | | | |・ウエゲナーの考えについて読み取り、|・指示語や接続語に注意しながら、ウエ| |は| | 要点をまとめる。‥‥‥‥‥‥‥‥1| ゲナーの考えについて話し合う。 | | |三|・ウエゲナーの「大陸移動説」の問題点|・指示語や接続語に注意しながら、中心| | | | を読み取り、要点をまとめる。‥‥1| 文の書き込みをもとに、大陸移動説の| | | | | 問題点について話し合う。 | |動|次|・大陸を動かす原動力は何なのかについ|・大陸がどのように動くかについて、説| | | | て詳しく読み取り、要点をまとめる。| 明している文に書き込みをし、動く仕| | |5| ‥‥‥(本時1)| 組みについて話し合う。 | |く| |・文章全体の構成を振り返り、要旨をま|・文章構成図をもとに、結論とまとめの| | | | とめる。‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1| 文をもとに要旨のまとめ方について話| | | | | し合う。 | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |四|・書いた要旨をもとに発表し合い、感想|・友だちの要旨の発表に対して、意見や| | |次| 交流をする。‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1| 感想を発表する。 | | |1| | | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 6.本時の指導  1 本時の目標  〈関心・意欲・態度〉    課題解決に必要な形式段落や文を見つけようとし、視写文への書き込みや発表を積極的に   しようとする。  〈表現の能力〉‥‥‥エ、キ    大陸がどのように動くかについて、段落相互の関係を考えて書いたり、説明したりするこ   とができる。  〈理解の能力〉‥‥‥エ、キ、ク    大陸がどのように動くかについて、書き込みや学び合いをもとに叙述に即した読み取りが   できる。  〈言語事項〉‥‥‥‥ア、イ、カ    指示語や接続語に気をつけながら、適切に使うことができる。  2 本時の展開 +−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | |主な学習活動|教師の働きかけと期待する児童の反応|支援の内容と主な評価項目 | +−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ |前| +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| |時|学習課題|ウエゲナーの「大陸移動説」はどうして忘れ去られてしまったのだろう|| |の| +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| |学|要 点 ウエゲナーの「大陸移動説」は、世界中の人々をおどろかせたが、大陸を| |習| 動かす原動力がはっきりしなかったため、すっかり忘れ去られてしまった。| +−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | |1前時の学習|○大陸移動説は、なぜ忘れ去られてし|・前時の学習の要点を想起さ| |つ| の想起 | まったのでしたか。 | せることにより、本時の課| | | | ・大陸を動かす原動力がはっきりし| 題への関心を高めるように| |か| | なかったからです。 | する。 | | | | | | |む|2本時の学習|○今日の課題は何ですか。 | | | | 課題の確認| +−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+| | | | | 大陸を動かす原動力は何なのか、くわしく読み取ろう。 || | | ◇一斉読 | +−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+| +−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ |見|3学習の見通|○大陸を動かす原動力について答えて|・読み取りの視点を明らかに| |通| し | いるのは何段落ですか。 | し、課題に着目させる。 | |す| | ・L段落 | | | | |○原動力について、詳しく説明してい| | | | | るのは何段落ですか。 | | | | | ・K段落 | | +−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | |4学習段落の| | | | | 読み取り | | | | |1学習段落の|○大陸がどのように動くのかに気をつ|・読み取りの視点で確認した| | | 音読 | けながら読みましょう。 | ことに気をつけながら音読| | | ◇指名読 | ・聞き手にわかりやすいように音読| する。 | | | | する。 | | | |2学習段落の|○I段落にはどんなことが書かれてい|・I段落の要点を簡潔にとら| | | 読み深め | ますか。 | えさせ、J段落の筆者の新| | | | ・大陸移動説が再びよみがえってき| たな問いかけに着目させる| |ふ| | たことです。 | ようにする。 | | | | ・それは、地球に関する観測や研究| | | | | が急速に発展してきたからです。| | | | |○J段落にはどんなことが書かれてい|・挿絵を用いながら、発言の| |か| | ますか。 | 内容を確認し、海底山脈の| | | | ・海底山脈の様子について書かれて| イメージを具体的にとらえ| | | | います。 | せるようにする。 | | | |*それは、どんな様子ですか。 | | |め| | ・南北にえんえんと走っている。| | | | | ・長さは、地球の一周の約三分の一| | | | | ・高さ三千メートル。 | | | | | ・たくさんの地震。 | | |る| | ・温度が高い。 | | | | |*これらの海底山脈の様子から、筆者|・K段落の中心文に入る前に| | | | はどんなことを考えましたか。 | 文章構成や叙述の仕方につ| | | | ・海底山脈の下では、何か大変なで| いて、構成図を用いながら| | | | きごとが起こっているに違いない| とらえさておく。 | | | ◇指名読 |○大陸を動かす原動力について詳しく|・書き込みの視点をはっきり| | | | 読み取っていきましょう。 | させ、文章を正確に読み取| | | ◇書き込み|○指示語や語句を言い換えたり、挿絵| らせるために、K段落を視| | | | を参考にしながら、書き込みましょ| 写した学習プリントをもと| | | | う。 | に、各自が着目した語句や| | | | | 文に書き込めるようにする| | | | |★自分なりの考えを書き込む| | | | | ことができたか。 | | | ◇学び合い|○書き込んだことを発表して下さい。|★書き込んだことをもとに、| | | | | 自分の考えを話すことがで| | | | | きたか。 | | |5課題につい|○挿絵を使いながら、大陸がどのよう|・重要語句を抽出し、その語| | | てのまとめ| に動くかを説明して下さい。 | 句と挿絵を照合しながら、| | | | | 叙述に即して順序よく説明| | | | | できるようにさせる。 | | | |○要点をまとめましょう。 |・重要語句をもとに児童の言| | | |+−−−−−−−−−−−−−−−+| 葉でまとめるようにさせる| | | || わき上がってきたマグマが、冷||★学習したことをもとに、要| | | ||え固まって岩盤となり、その下の|| 点をまとめることができた| | | ||固まりかけの岩盤に乗って、大陸|| か。 | | | ||が動く。 || | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−+| | +−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ |ま|6学習のまと| | | | | め | | | |と|1学習段落の|○学習したことを確かめながら音読し| | | | 音読 | ましょう。 | | |め| ◇指名読 | | | | | | | | |る|7次時の学習|○次の時間の学習課題は何でしょう。|・次時の学習への意欲づけを| | | 内容の確認| | 図る。 | +−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | |学習課題|「大陸は動く」の文章構成を考えながら、全体の要旨をまとめよう。| | |次| +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |時|要 旨 ウエゲナーは、アフリカ大陸とアメリカ大陸はもともと一つだったのでは| |の| ないかと考え、「大陸移動説」を考えるようになったが、大陸を移動させる| |学| 原動力がはっきりしないため、すっかり忘れ去られてしまった。 | |習| しかし、二十年後、地球に関する観測や研究が発展し、大陸を動かす原動| | | 力は、動く海底の岩盤だということがわかった。そして、地球上のすべての| | | 大陸は一つだとする「パンゲア」が、科学の進歩により見事に証明された。| +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+     《子どもたちの様子》 +−−−−−−−−+ +−−−−−−−−+ | | | | | 写真 | | 写真 | | | | | +−−−−−−−−+ +−−−−−−−−+     《ノートから》 +−−−−−−+ +−−−−−−+ +−−−−−−+ | | | | | | | 資料 | | 資料 | | 資料 | | | | | | | | | | | | | +−−−−−−+ +−−−−−−+ +−−−−−−+     《板書事項》 +−−−−−−−−−−+ | | | 写真 | | | +−−−−−−−−−−+ 7.授業の記録(学び合い部分を中心に) +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |T.書き込んだことを発表して下さい。 |C.上の方では岩盤が固まるけど、下の方に| |C.「実は」のところに本当はと書きました| はマグマがあるからまだ熱い。 | |C.大事な事とはと書きました |T.四つめの文では。 | |T.他のところに書き込んだ人はいませんか|C.液体のところにまるで水のように。 | |C.マグマのところにすごく熱い。 |C.とろとろしている。 | |T.どの位熱いのだろうね。 |T.まるで水のようにとありますが。 | |C.予想だけど、太陽の表面くらい。 |C.すぐに固まらないで流れる。 | |C.1000度から2000度くらいだと思|C.どろどろしているように流れる。 | | .います。 |T.ザーッと流れるの。 | |C.何でも溶けてなくなるくらい。 |C.固体と違って、つぶそうとしてもつぶれ| |T.だいたい1300度くらいだそうです。| なく、少しくらいの水ならとろとろと流| |C.どろどろということから、泥ののような| れていって、いっぱいの水だったらジャ| | ものと考えました。 | ーと流れる。 | |C.液体のようなものと考えました。 |C.粘り気がない状態。 | |T.他の言葉からも考えたことはありません|C.川に例えると、ゆっくりとした下流のよ| | か。 | うに。 | |C.沸き上がってきているのところにあふれ|C.まるで液体のようにとあるから、水では| | るようにと書きました。 | なくゆっくりと泥のような感じで流れる| |C.溢れ |C.水のようにと言っているけど、例えばと| |C.どんどんと書きました。 | あるから少し粘り気がある。 | |C.こぼれるようにと書きました。 |T.なかなか進まないでゆっくりなんだね。| |C.筆者の「きているのである」の「ある」| このに書き込んだ人いますか。 | | ところで、自信がある。納得させる言い|C.液体と書きました。 | | だと思いました。 |C.液体ような流れ。 | |T.このような言い方を何といいましたか。|C.液体のように流れることができる。 | |C.断言です。 |C.穏やかな流れ。 | |T.このは、何をさしていますか。 |C.ゆっくりした流れ。 | |C.マグマのことです。 |C.固まりかけの岩石。 | |T.マグマとは何ですか。 |T.固まりかけの岩石が流れてくるの。 | |C.岩石がどろどろに溶けたものです。 |C.マグマの穏やかな流れ。 | |C.海底山脈の真下にあるマグマです。 |C.固まりかけの岩石のようなマグマのゆう| |C.冷え固まっているので固体のマグマです| くりした流れだと思う。 | |T.他には。 |T.こうしてはどうですか。 | |C.やがてのところに時間がたって。 |C.このようにして。 | |C.やがてのところにだんだん。 |C.やがて。 | |C.やがて冷え固まったのところに熱がとら|C.こうしての後の文は、今までの文をまと| | た。 | めて、岩盤は広がりながら動いているこ| |T.何に熱がとられたの。 | とを説明している。 | |C.海の水で熱が失われた。 |T.それではまとめます。 | |T.どうして完全に冷え固まらないの。 | −−−−(以後省略)−−−− | |C.少し深いところだから。 | | |C.岩盤は、海底の冷たさから熱を取られて| | | くから固まるけど、その下の方のマグマ| | | 海底の冷たい温度が届かないから固まり| | | にくい。 | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 8.考 察   説明文を読み取るための視点として次のようなことが確認された。  ○ 確かに読み取るための説明文の指導について    発達段階からの説明文の読み取りについては、意味としての中心となる文のおさえと構成   からおさえる中心となる文のおさえとに分けられる。本時は、意味内容を中心に読み取りを   進めたが、文章構成に目をむけさせることにより、筆者の考えにせまる手だても必要であっ   た。    発達特性から考える読み取りの過程をおおまかに次のようにとらえさせるようにしたい。    +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | 子 ど も | 指 導 者 | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |低|内容を読み取る |構成を意識しながら | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |中|構成を考えながら内容を読み取る |構成に着目させながら | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |高|構成と内容から筆者の意図を読み取る|構造的な読み取りを意識させながら | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+  ○ 問いかけにたいする結論の文のおさえについて    文章構成の要素の把握をもとに、筆者の構成意図をつかむためには、結論の文をおさえる   必要があった。課題についてくわしく読み取ること大切だが、構成をもとにどこまで求めて   何をまとめさせたいのかの具体的な指導が必要であったのではないか。    そのためには、説明文の指導の要素を具体的につかんでいる必要がある。 +−−−−−−−−−−−−−+ |・読み取りの仕方について | 説明文の指導の要素 |・文章構成について | |・内容理解について | +−−−−−−−−−−−−−+  ○ 一人学びを生かした学び合いの展開について +−−−−−−−−−−+ |最初に意見を出させる|−−−−−−−それぞれのもった読み取りを出し合う +−−−−−−−−−−+          ↓ +−−−−−−−−−−−−−+ |明らかなまちがいは修正する|−−−−文章に照らしあせて学び合いの視点を知る +−−−−−−−−−−−−−+          ↓ +−−−−−−−−−−−−−−−+ |違う点はどこなのかに着目させる|《教師の意図的な発問による》 +−−−−−−−−−−−−−−−+          ↓ +−−−−−−−−+ |意見を比べさせる|−−−−−−−−−文章にそって説明させる。肯定的な受け止め +−−−−−−−−+ による出し合う過程から、教師の責任をもっ                        た問いと具体的な舵取りにより、着目視点を                        明確にし、互いの意見の交流に導くことが可                        能になる。