印刷用紙:A4縦 1ページの行数:43 1行の文字数(半角で):96   −−以下 指導案本文−−   第一学年国語科学習指導案 期 日  平成八年十月九日(水) 五校時 児童数  男十四名 女十四名 計二十八名 指導者  教 諭  熊  谷  敬  子 一 単元名    どんなこと、かこうかな(教材名「わたしが つくった カレンダー」光村一年下) 二 単元について    一年生の表現領域の目標は、「経験したことがわかるように、順序を考えて話したり、文と文と を続けて簡単な文章を書いたりすることができるようにするとともに、進んで表現しようとする態度を 育てる。」である。そのためには、書くための事柄を考えたり見つけたりすること、見聞したこと経験 したことなどについて順序をたどって簡単な文章を書くこと、事柄を考えながら語と語を続けて簡単な 文を作ったり文と文とを続けて簡単な文章を書いたりすることが重点としてあげられる。   児童はこれまでに、「おはなし きいて」で口頭作文を、「すきな もの、おしえて」と「せん せい、あのね」で口頭作文を一、二文程度の文章で書く学習を、「はなが さいたよ」と「かいてくら べよう」で三文程度の文章で書く学習を行ってきた。これらの学習を通して、聞いたり読んだりしても らえる喜びから、書いて相手に伝えたいという意欲が高まってきている。しかし、入門期の学習として 教材文や友だちの作文を模倣しながら文章を書いていく方法を学ばせてきたため、個々の作文に独自性 に乏しいと思われるので、今後は取材によって書く事柄をより多く考えたり見つけたりする力を養いた いと考えている。 本単元は、取材の目を広げさせることと、形や内容を自由にして意欲的に独自の作品を作り上げ させることをねらいとしている。教材「わたしが つくった カレンダー」は自分だけの来月のカレン ダーを作成させる内容となっており、児童は意欲をもって取り組むことができると思われる。また、カ レンダーにのせる作文の文種は特に限られていないという点や未来に目を向けるという点から、取材の 目を広げさせるのに適した教材であるといえる。 指導にあたっては、次の点に重点を置いて進めていきたい。   @自作のカレンダーの参考例を多く示し、取材の目を広げさせるようにする。 A世界に一つしかないカレンダーを作ることを目的にし、様式や作文の題材を自由にすることによ   り、工夫を凝らした独自の作品を作り上げるようにさせる。 Bカレンダーを二回作成させることにより、一回目の自分の作品の反省や友達の作品のよい点を二   回目の作品に生かすようにさせる。 C図工と関連させながら、一人一人の個性を活かし、伸び伸びと楽しく表現できるようにさせる。   D全員のカレンダーを鑑賞し合い、友だちの作品のよさを見つけたり自分の作品の工夫した点に改   めて気づいたりすることによって、取材の目を広げることのおもしろさを味わわせるようにする。 三 指導目標 (一)価値目標−−−独自のカレンダーを作る学習を通して、カレンダーの様式や絵、作文を工夫す            ることにより、自分の個性を発揮することができる。 (二)技能目標−−−進んで書きたいことを考え、順序をたどって簡単な文章を書くことができる。 (三)言語目標−−−書いた文章を読み返して、漢字や句読点、かぎの付け方の誤りを正すことがで            きる。 四 指導計画(八時間扱い) +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |次|時| 指 導 の 流 れ | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | ||@自作のカレンダーのよさに気づき、今月のカレンダーを作る計画を立てることができる。| | | ||(評価)カレンダーの様式、作文の題材、絵の内容を決めることができたか。 | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | |一|1|・事前に家にあるカレンダーを集めておき、カレンダーに対する興味・関心を高めておく。 | | | |・既製と教材のさし絵のカレンダーを比較することによって自作のカレンダーにはいろいろな| | | | 工夫ができることに気づかせ、創作意欲を高めるようにする。 | | | |・たくさんの参考例を示し、取材の目を広げさせる。 | | | | | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | ||@今月のカレンダーの絵と作文をかくことができる。 | | | ||(評価)今月のカレンダーの絵と作文をかくことができたか。 | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | |・さし絵用にB6判の画用紙を、作文用に罫線が入ったB4判の紙を用意する。 | | | |・絵と作文をかく順序は個々の児童に任せる。 | | | | | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | ||A提示した作文を共同批正し、同じ観点で自分の作文を推敲して清書することができる。 | | | ||(評価)自分の作文を読み返し、表記上の誤りを直すことができたか。     | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | |・表記上の誤りを共同批正する。共同批正によって推敲の観点を明らかにする。 | | | |・自分の作文を推敲するときは、消しゴムを使わないで赤鉛筆で直すようにさせる。 | | | |・清書した作文と絵を画用紙に日にちを印刷したカレンダー用紙に貼って完成させる。 | | | | | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | ||B作ったカレンダーの発表会を開き、お互いのよいところを見つけ合うことができる。 | | | ||(評価)「よいところみつけたカード」に友だちの作品のよいところを書くことができたか| | | ||     。 | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | |・書いた後で友だちにプレゼントできるようにする。 | | | |・様子を詳しくする言葉や会話文が入った作品を事前に選んでおき、読み聞かせるようにする。| | | | | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |二|6||Cもっと工夫したいことを考えて、好きな月のカレンダーを作る計画を立てることができる| | | || 。 | | | ||(評価)書きたい月、カレンダーの様式、作文の題材、絵の内容を決めることができたか。| | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | |・前時の発表会で気づいた友だちの作品のよいところを取り入れるようにさせる。 | | | |・創作意欲を高めるために、好きな月を選ばせるようにする。 | | | | | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | ||D好きな月のカレンダーの絵と作文をかくことができる。 | | | ||(評価)好きな月のカレンダーの絵と作文をかくことができたか。 | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | 本時 | | | | | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | ||E提示した作文を共同批正し、同じ観点で自分の作文を推敲して清書することができる。 | | | ||(評価)自分の作文を読み返し、書き加えたり直したりすることができたか。 | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | |・様子を詳しくする言葉や会話文が入っていない作文を共同批正することによって、推敲の | | | | 観点を明らかにする。 | | | |・自分の作文を推敲するときは、消しゴムを使わないで赤鉛筆で直すようにさせる。 | | | |・清書した作文と絵を画用紙に日にちを印刷したカレンダー用紙に貼って完成させる。 | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | ||@作ったカレンダーの発表会を開き、お互いのよいところを見つけ合うことができる。 | |三|1||(評価)「よいところみつけたカード」に友だちの作品のよいところを書くことができたか| | | || 。 | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | | ・書いた後で友だちにプレゼントできるようにする。    | | | | ・発表会終了後、全員のカレンダーを掲示し、鑑賞させる。    | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 五 本時の指導  (一)目標 好きな月のカレンダーの絵と作文をかくことができる。 (二)展開 +−+−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+ |段| 学 習 活 動 |時| 指 導 上 の 留 意 点 | 評  価 | 資 料 | |階| |間| | | | +−+−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+ | |一 学習課題を読む。 |5| ・一斉読みをして課題をはっき|・学習課題を把 |学習課題| | |+−−−−−−−−−−+ | りと意識づける。 | 握することが | | |導||すきな月のカレンダー| | | できたか。 |の紙板書| | ||の えと さくぶんを| |+−−−−−−−−−−−−+| (挙手)| | | ||かきましょう。 | ||自分が選んだ月を発表させ|| | | |入|| | ||ることにより、本時の学習|| |単元計画| | |+−−−−−−−−−−+ ||への意欲づけを図る。 || | | | | | || || |表 | | | | |+−−−−−−−−−−−−+| | | +−+−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+ | |二 どんな作文を書きた|1| ・一回目のカレンダー作成の反|・本時の学習事 |ゴール作| | | いか話し合う。 |0|省点と二回目に工夫したい点を| 項を理解する |文 | | | | |、発表させる。 | ことができた | | | | | | ・ゴール作文を用い、様子を詳| か。 (挙手)| | | | | |しくする言葉や会話文を入れて| | | | | | |作文を書いていくことを確認す| | | | | | |る | | | | |三 絵と作文をかく。 |2| ・絵と作文をかく順序は個々の|・絵と作文をか |さし絵用| |展| |0|児童に任せる。 | き終えること |紙 | | | | | ・書き進められないでいる児童| ができたか。 |作文用紙| | | | |には、一緒に一文ずつ口頭作文| | | | | | |をしてから記述させる。 | | | |開| | | ・早くかき終えた児童には、作| | | | | | |文の読み返しをさせたり、絵に| | | | | | |付け加えをさせたりする。 | | | | |四 できた絵と作文を発|5| ・絵を児童が掲げ、作文を教師| | | | | 表する。 | |が読む。詳しくする言葉や会話| | | | | | |文を強調して読み聞かせる。 | | | | | | | ・詳しくする言葉や会話文が入| | | | | | |っているか、注意しながら聞く| | | | | | |ようにさせる。 | | | +−+−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+ | | | |+−−−−−−−−−−−−+| | | | |五 自己評価をする。 |4||自己評価をすることにより||・自己評価カー |自己評価| |終| | ||成就感をもたせ、次時にも|| ドに記入する |カード | | | | ||意欲をもって取り組めるよ|| ことができた | | |末| | ||うにさせる。 || か。 | | | | | |+−−−−−−−−−−−−+| | | | |六 次時の学習内容を知|1| | | | | | る。 | | | | | +−+−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+ (三)評価      好きな月のカレンダーの絵と作文をかくことができたか。