印刷用紙:A4縦 1ページの行数:42 1行の文字数(半角で):94   −−以下 指導案本文−−   第四学年国語科学習指導案                           期 日  平成八年十月九日(水) 六校時                           児童数  男十四名 女十七名 計三十一名                           指導者  教 諭  中  野  裕  一 一 単元名 書きたいことを整理して(教材名「ふっくら飛んだパラシュート」光村四年下) 二 単元について    四年生の表現領域の目標は、「表現する内容の中心点が分かるように、筋道を立てて話したり、  段落相互の関係などを考えて文章を書いたりすることができるようにするとともに、内容を整理し  ながら表現しようとする態度を育てる。」である。そのためには、書く必要のある事柄の順序や軽重  を考え整理してから書くようにすること、書こうとすることの中心点が明確になる書き方を考えて文  章を書くこと、段落を考えて書き、段落と段落との続き方にも注意し文章を整えて書くこと、事象を  客観的に文章に書き表すことなどが重点としてあげられる。    児童はこれまでに、「メモを生かして」の学習を通して、メモや資料を生かして書く内容を豊か  にし、正確でよく分かる記録文を書けるようになってきている。しかし、文章に書く内容を取捨選  択し、構成を考えて文章を書くことはまだ十分にできていない児童が多い。    本単元は、書く内容を整理し、書こうとする中心が明確になる作文を書き上げることをねらいと  している。教材文「ふっくら飛んだパラシュート」は、主題を考えて選材し、内容を膨らませて詳  しく文章を書いており、文章に書く内容を取捨選択し、自分が書きたいと思うことを整理して書くの  に適した教材であるといえる。    指導にあたっては、次の点に重点を置いて進めていきたい。   @「題材みつけカード」を用意し、題材を自由に選択させ、取材のための時間を十分にとるように   する。   A主題を踏まえて内容を取捨選択し、いちばん書きたい内容が「中」になるようにさせる。   B書き出しの文を統一して、児童が抵抗なく書けるようにする。   C主題を踏まえながら選材していくことの大切さに気づくようにさせる。 D友達の作品のよいところを見つけ、自分の今後の作文活動に生かそうとする態度を養う。 三 指導目標 −−−−  (一)価値目標 自分の生活を見つめ直すことにより、日常生活に潜んでいる新鮮な経験に気づ −−−く敏感な感性を持つことができる。  (二)技能目標  身の回りから集めた書きたいと思う材料を整理し、組み立てを考えて、生活文 を書くことができる。  (三)言語目標  文と文との意味のつながりを考えながら、指示語や接続語を適切に使うことが できる。 四 指導計画(十二時間扱い) +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |次|時| 指 導 の 流 れ | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | |@ 学習課題を設定し、作文の材料を見つけることができる。 || | | | |  (評価)作文の材料を見つけたか。 || | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | ・発表会、文集作りを具体的な最終目標として設定し、主体的な学習が進めらるように| | | | する。 | | | | ・学習に入る十日前から題材見つけカードを用意し、一人一人が前もって自分自身の材| | | | 料を集めておけるようにする。 | | | | ・単元計画表を提示し、まとまりのある分かりやすい作文を書こうとする意欲を高めて| | | | おく。   | |一|3| +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | |A 教材文を参考にして、作文を書くときに生かしたいことについてまとめること|| | | | |B ができる。 || | | | |   (評価)教材文の工夫点を見つけ、ノートに書くことができたか。 || | | | | || | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | ・いちばん伝えたいことを考えながら、選材していくことの大切さと、どのような順序| | | | で構成すればよいかについて話し合う。 | | | | ・教材文とゴール作文を読み、説明表現の場合と心情表現の場合を比べ、詳しく書く時| | | | の表現に着目させる。 | | | | | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | |@ 主題に沿って組み立てメモを作ることができる。 || | | | | (評価)組み立てメモを作ることができたか。 || | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | ・第一次で決めた題材よりも、もっと書きたい題材が見つかった場合、変更してもよ | | | | いことを知らせる。 | | | | ・ゴール作文の組み立てメモを提示し、児童の学習意欲を高めていく。 | | | | ・主題文を決める際には、場面を限定し、選材しやすくさせる。   | | | | ・色別に用意した短冊に「したこと」「思ったこと」に分けて書かせる。   | | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | |A 組み立てメモをもとに構成表を書くことができる。 || | | | |  (評価)構成表を作ることができたか。 || | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | | | | |   | | | | 本 時 | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| |二|6| |B 構成表をもとに、作文を書くことができる。 || | | | |C (評価)いちばん伝えたいことがよく分かるように書くことができたか。 || | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | ・一次で学習した詳しく書くときの表現の仕方を思い起こさせ、周りの様子、表情など | | | | をいきいきと書き表すことができるように工夫させる。 | | | | ・一つの小見出しに一つの段落となるようにさせる。 | | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | |D 書いた作文を推敲し、清書することができる。 || | | | |E (評価)正しく表記することができたか。 || | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | ・推敲のための例文を提示し児童一人一人が自分でできるようにする。 | | | | ・もっと読む人が分かりやすい文章になるように、教材文やゴール作文の表現方法と比 | | | | 較させる。 | | | | | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | |@ グループごとに作品を読み合い、一口感想を書くことができる。 || | | | | (評価)友達の作品のよさを見つけることができたか。 || | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | ・作品に感想カードをつけて読み回しをさせ、書き出し文の工夫やいちばん知らせたい | | | | ことなどの観点に従い、友達の作品のよさを見つけて書かせる。 | | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | |A 作文発表会を開き、自分の作品のよさを見つけることができる。 || |三|3| |B (評価)自分の作品を振り返ることができたか。 || | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | ・発表会の計画について話し合う。 | | | | ・友達の作品から学んだことについてふり返りカードに記入させる。 | | | | | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 五 本時の指導 ( 一)目標 組み立てメモをもとに構成表を作ることができる。 ( 二) 展開 +−+−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+ |段| 学 習 活 動 |時| 指 導 上 の 留 意 点 | 評  価 | 資 料 | |階| |間| | | | +−+−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+ | |一 学習課題を把握する | |・一斉読みをして課題をはっき| | | | |+−−−−−−−−−−+ | りと意識づける。 | | | |導||組み立てメモをもとに| | | | | | ||、構成表を作ろう。 | |+−−−−−−−−−−−−−+ | | | || | ||前時までの学習をふりかえり| | | | |+−−−−−−−−−−+ ||、 構成表を作文を書くための| | | | | |5||設計図と話すことで、意欲付|・学習課題を音|単元計画| |入| | ||けを図る。 | 読することが|表 | | | | || | できたか。 | | | | | |+−−−−−−−−−−−−−+ | | + +−−−−−−−−−−−+−+ +−−−−−−−+−−−−+ | | | |・ゴール作文から想定される構| | | | | | | 成表から、望ましい構成表の| | | | | | | 出来上がりを見通させる。 | | | | |二 構成表の作り方につ |0|・いちばん詳しく書きたい内容|・構成表を作る|ゴール作| | | いて話し合う。 |1| を「中」にして小見出しを貼る| 手順や方法を|文構成表| | | | | ことを確認させる。 | 確認できたか| | | | | |・小見出しごとに詳しくするた| (挙手) | | | | | | めのメモがあると、作文が書| | | | | | | きやすいことを思い出させる| | | |開| | |・書き出し文は会話文から始め| | | | | | | るよう指示する。 | | | | | | |・作業の順番を確認させる。 | | | | | | |・机間巡視を行い、書き進めら| | | | | | | れないでいる児童には個別指| | | | | | | 導を行う。 | | | | | |2|・書き終えた児童には使ってみ| | | |展|三 構成表を書く。 |5| たい表現について考えながら|・構成表を作る|構成表 | | | | | 、教材文やゴール作文を読ま| ことができた| | | | | | せる。(黙読) | か。 | | | | | | | | | +−+−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−+ | | | |+−−−−−−−−−−−−−+ | | |終| | ||自己評価することによって、| | | | | | ||成就感を持たせ、次時の学習| | | | | | ||も意欲をもって取り組めるよ| | | | |四 自己評価をする。 |4||うにさせる。 | |ふり返り| | | | |+−−−−−−−−−−−−−+・ふり返りカー| | | | | | | ドに記入する |カード | |末|五 次時の学習内容を知 |1| | ことができた | | | | る。   | | | か。 | | +−+−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−+ (三)評価     構成表を作ることができたか。