印刷用紙:B4縦 1ページの行数:48 1行の文字数(半角で):104   −−以下 指導案本文−−      はげまし学級 国語科学習指導案                         日 時 平成八年十月二日(水)一校時 対 象 はげまし学級 男一名 女二名 計三名                           指導者 赤 岩 壽 子   一、単元名 したことを作文に書こう 二、単元設定の理由  (一)子供の実態について  はげまし学級の子供達は、二年生(女二名)、五年生(男一名)の三名である。言葉の発達が遅れているが、話せ る単語が増え、「〓してちょうだい。」「〓行くの。」などの二語文を言えるようになってきた子や日常の簡単な会 話には困らないが、したことや思ったことを分かるように話せない子供達である。子供達は、これまでに「運動会」 「したことを作文に書こう」で、したことを二語文、三語文に書く学習をしてきた。昔話のビデオを見たこと、かる たをしたこと、坊主めくりをしたことを三人で話しながらお互いに言葉を補いあって作文に書けるようになってきた 。  子供達は、作文を書くことができたことに喜び、書くことに意欲的である。その時間やその日にあったことを想起 し短い文を書くことはできるようになってきている。しかし、前日の出来事を想起することはなかなか難しいことで ある。  (二)題材について  子供達は、三人で一緒に学習するようになり、単語や二語文、三語文で会話する機会が増えてきている。三人に共 通の題材であれば、したことを話し合いながら、したことが分かるように短い作文を書けるようになってきた。そこ で、三人に共通した体験をさせ、前日にしたことが分かるように話したり書いたりできるようにするためにこの単元 を設定した。  本単元では、生活単元学習と関連させ、前日にどんなことをしたのかが分かるようにいくつかの文で表すことを学 習する。共通話題なので、したことが分かるように、お互いに言葉を補いあったり、順序を考えて話したり書いたり できる題材である。また、単語や述語の表記のしかたを学習することによって、子供達に文字や言葉のまとまりを意 識させ、一人で文を書く力を伸ばすためにも良い題材である。  したことを作文に書く学習を積み重ねることにより、したことや思ったことを簡単な日記に書き表すことに発展さ せていきたい。  (三)指導にあたって  子供達が生活単元学習で育ててきたさつまいもを収穫し、それを利用したケーキ作りをする過程において、いつ、 どこで、何をしたのかを話し合いながら思い出させ、記述に取り組ませるようにしたい。  さつまいもケーキを作ることは、子供達にとって楽しい学習であり、自分が実際にしたことなので想起させやすい と考える。自分のしたことを中心に想起させ、「〓しました。」の文型に慣れさせたい。  また、どんなことをしたのかが分かるようにしたことの順序も考えさせていきたい。文をいくつか書くことにより 、「は」「を」「、」「。」の使い方にも慣れさせたい。話した単語や文の表記のしかたに着目させ、正しく書ける ようにしていきたい。 三、単元の目標 ○関心・意欲・態度 ・ 書くことに関心を持ち、したことを分かるように話したり文に書こうとしたりする。 ○表現 ・ したことを順序が分かるように二語文、三語文に書かせる。 ○理解 ・ 話し手を見ながら聞き、内容の大体を聞き取らせる。 ○言語事項           ・ ひらがなの書き方や「は」「を」「〓しました。」の書き方に慣れさせる。「、」「。」を正しく使えるように気 を付けさせる。 四、学習指導計画(6時間扱い)本時 6時間目 段階    学 習 活 動 教 師 の 支 援 次 一 第 1 さつまいもを収穫したことを 二語文、三語文に書く。 2 さつまいもの大 きさくらべを したことを二語文、三語文で書 く。 ・さつまいも掘りを体験させ、いつ、何をしたのかを 誰でも言える ようにする。 ・さつまいも掘りの楽しさや驚きにも気付かせる。 ・言ったことを文に書けるように 個別に支援する。 ・さつまいもの大きさや重さを比べさせ、いろいろないもがあるこ とに気付かせる。 ・言葉の 表記のしかたや「大きい」「小さい」などの漢字の使い方 を教えて書けるようにさせる。 次 二 第 3 さつまいもを使ったケーキ作 りの計画を立てたことを二語文 三語文で書く。   4 ケーキの材料を買いに行った   ことを二語文、三語文で書く。 5 ケーキを作るとき の自分の役   割について二語文、三語文で書 く。 6 さつまいもケーキを作ったこ   とを二語文、三語文 で書く。 (本時) ・生活単元学習のノートに事前に計画をメモさせておき、どのよう に してさつまいもケーキを作るのかをはっきりと想起させる。 ・子供達の大好きなケーキ作りの計画なので、気持ち も記述させる ・自分のしたことを中心に想起させ、時間の順序を考えさせながら 記述させる。 ・さつまいもケ ーキ作りをするときの自分の役割を確認させ、どん なことをするのか分かるように記述させる。 ・さつまいもケ ーキ作りをしたことを話させ、時間の順序に従って したことが分かるように記述できるよう個別に支援する。 五、本時の指導 (一)共通目標 ○ 昨日、さつまいもケーキを作ったことを思い出して文に書くことができる。 (二)子供の実態と本時の個人目標