印刷用紙:B4縦 1ページの行数:50 1行の文字数(半角で):102   −−以下 指導案本文−−          第二学年 国語科学習指導案                    児 童 二年一組 男子十九名 女子十一名 計三十名                    指導者     国   安    裕   之 一、単元名  詩をよもう     教材名「ガラスのかお」 二、単元について    本単元の教材「ガラスのかお」は、家族で入浴中に湯気でくもったお風呂のガラスに、顔を描き、   その顔が時間がたつにつれ、変化していく様子を表した作品である。この詩は、「ガラス」に描か   れた笑い顔から、家族のなごやかさや温かさ、楽しい雰囲気を読み手に想像させてくれる作品であ   る。    この教材は、五連から成り、ガラスの顔の変化が時間を追ってユーモラスに表現されている。第   一連は、驚きの表現で始まり読者を引き付ける。第二連では、ガラスの顔の擬人化表現だと分かる   ように説明している。第三・四連は、涙を流しはじめる顔の対象を広げている。第五連では、お風   呂の中の楽しい雰囲気が伝わるように表現している。    この詩に歌われている様子は、どの子供も経験していることある。その経験を想起し、詩の世界   に溶け込むことで、楽しい家族の様子を想像しながら、詩の楽しさを音読によって味わわせること   ができる作品である。 三、学習指導目標  (一)関心・意欲・態度    ・ガラスの顔が変化している様子から、家族の温かさを読み取り、詩の楽しさを味わおうとして     いる。  (二)表現    ・表現の特徴に気づき、場面の様子や人物の気持ちが現れるように音読することができる。  (三)理解    ・場面の様子を想像しながら、叙述に即して詩の持つ楽しさを読み取ることができる。  (四)言語事項    ・声の大きさ・速さに気をつけて、はっきりと発音することができる。 四、音声言語指導  (一)児童の実態    「ふきのとう」「くまさん」「おなかのへるうた」で内容を読み取ったり、それをもとに音読表   現する学習を進めてきた。その結果、全員が、音読が楽しいと感じ、家庭音読も意欲的におこなう   ようになってきている。口の開け方や声の大きさに注意して音読している子供は、三分の二ほどに   育ってきた。しかし、文章の内容を考えながら音読したり、人物の気持ちや場面の様子を考えて音   読している子供は、半数程度にとどまっている。これは、読み取った内容をうまく音読で表現でき   なかったり、速さや句読点に注意していなかったりするためである。    相手の話の内容を受けて話すことができる子供たちは、三分の二まで育ってきた。しかし、まだ   話す意欲に乏しかったり、意欲があっても、同じ内容を言われてしまって発表を断念してしまう子   供が三分の一程度いる。また、話を最後まで聞き、内容を正しく聞き取れる子供は、九割程度まで   育ってきたが、集中して聞いたり、話し手の顔を見ながら聞いたりすることができないでいる子供   が四名ほどいる。  (二)教材の特性    本教材は、各連が八音(または七音)・五音のリズムの繰り返しや擬人法的表現を作品を親しみ   やすいものにしている。さらに、子供たちの日常会話で使われている言葉が繰り返されている。一   緒に入浴している家族に語りかけているかのような表現が、楽しい雰囲気を作り出している。また、   省略や体言止めの独特な表現もあり、詩に描かれている様子を楽しく想像しながら音読することが   できる教材である。  (三)音声言語活動   ア、聞く・話す活動     おもしろいところや好きなところを見つけサイドラインを引いて、一人学びをし、それを出し    合い、場面の様子を想像させる。それをもとに、音読の練習をし、その後音読を聞き合い、良か    ったことを見つけさせたい。次時は、グループごとに音読の工夫をさせる。   イ、聞く・話す活動と「楽しさ」との関わり    ・作品の中のおもしろいところや好きなところを見つけ、音読で表現させたい。                                    (音読する楽しさ)    ・おもしろい・好きなわけを考えて発表したり、聞いたりさせたい。                                    (意見交流する楽しさ) 五、学習指導計画(二時間扱い) +−−+−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−++−−−−−−−−+ |段階|時間 学 習 活 動 |指 導 内 容 |音声言語活動 評  価 | +−−+−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−++−−−−−−−−+ | | | | +−−−+| | |るる| | | |わ読 ||○声の大きさ、速| | |時|○「ガラスのかお」のおもし|○ガラス顔の変化の様子|が音 || さや句読点に気| |えめ|本| ろいところ(連)を見つけ| や、入浴している様子|子に || をつけて音読す| | | | 場面の様子を想像し、音読| を読み取り、言葉のリ|様うと|| ることができた| |らか|1| する。 | ズムに気をつけながら|のよこ|| か。 | | | | | 音読をする。 |面るる|| | |とふ| | | |場かす|| | | | | | +−−−+| | +−−+−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | | | | +−−−+| | |るる| | | |と夫 || | | | |○「ガラスのかお」の詩をグ|○読み取ったことをもと|ご工と||○グループごとに| |めめ|1| ループごとに、音読の工夫| に、グループごとに音|プのこ|| 工夫して音読す| | | | をする。 | 読の工夫をする。 ||読る|| ることができた| |かと| | | |ル音す|| か。 | | | | | |グにを|| | |ふま| | | +−−−+| | +−−+−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ 六、本時の学習指導 (「とらえる・ふかめる段階」一時間目) (一)目標  ◎詩の表現のおもしろいところや好きなところを見つけ、言葉のリズムに気をつけて音読することができる。  ○ガラスの顔やお風呂に入っている様子を読み取ることができる。 (二)本時の展開 ++−−−−−−−−−−−−−−++−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ || || ● 音声言語活動 | | 段階 学 習 活 動(・主発問)時間 教 師 の 関 わ り 主たる音声言語指導 評  価 | ++−−−−−−−−−−−−−−++−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ || || | | |一、教師の範読を聞き、全体の様|○範読を聞き、詩全体の様子を想像させる。 | | || 子をつかむ。 || | | す|・どんな様子の詩ですか。 || | | |二、本時の学習のめあてを確認す|○本時の学習のめあてを確認し、意欲を持たせる。| | お| る。 8| | | |+−−−−−−−−−−−−−+|| | | と|おもしろいところやすきなと||| | | ||ころを見つけ、音どくしよう||| | | み+−−−−−−−−−−−−−+|| | | ++−−−−−−−−−−−−−−++−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ |三、「ガラスのかお」の詩のおも|○一番おもしろいと思った連を見つけさせサイドラ○おもしろいところや| || しろいところや好きなところ||インを引かせる。 |好きなところを見つ| || に線を引く。 || |けることができたか| る|・おもしろいと思ったところや5○線を引けない子については、挿絵をもとに表現の| | || 好きになったところに線を引||おもしろさや場面の様子を想像させたり、経験し| | || きましょう。 ||したことを想起させたりする支援をしたい。 | | || || | | め四、ガラスの顔の変化や場面の様|○ガラスの顔の変化やお風呂の中に入っている様子○ほのぼのとした家 | || 子について話し合う。 ||を発表させ、楽しい雰囲気を読み取らせたい。 |族の温かさを、顔の| || 0●付け足し、相違点などを明らかにし声の大きさに|変化や様子を捉え、| ||・どこがおもしろいと思いまし1|気をつけ進んで話させたい。 |声の大きさに気をつ| || たか。 |●話す人を見たり、うなずいたり最後まで聞くこと|けて進んで発表する| か| ||に気をつけながら学び合いをさせたい。 |ことができたか。 | || || | | || || | | |五、言葉のリズムに気をつけなが5○各連の文末に注目させ、言葉のリズムの楽しさを|○声の大きさ・速さ| || ら音読の練習をする。 1|感じ取らせる。 | 句読点に気をつけ| ふ| |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| て音読することが| || ||●一人一人に、声の大きさ・句読点・速さに気|| できたか。 | ||・発表しましょう。 ||をつけさせ音読の練習をさせる。練習後、音読|| | || ||を聞き合い、良かったところを出させる。 || | || |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | ++−−−−−−−−−−−−−−++−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ || || | | る六、本時の学習について自己評価|○音読がんばりカードに記入させ、自己評価をさせ| | め| する。 7|る。 | | と| || | | ま七、次時の学習内容を確かめる。|○グループごとに音読の工夫をすること知らせる。| | || || | | ++−−−−−−−−−−−−−−++−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+