印刷用紙:B5縦 1ページの行数:53 1行の文字数(半角で):80   −−以下 指導案本文−−   第 1 学 年 国 語 科 書 写(硬 筆)学 習 指 導 案 日 時 平成8年10月16日(水)1校時 児 童 1年2組 男13名女17名計30名 指導者 及 川 玲 子 1.教材名 かんじの とめ・はらい・はね 「小」 2.教材設定の理由 (1)教材観 第1学年,硬筆書写の指導事項は,「(ア)姿勢や用具の持ち方を正しくして書くこ  と。」「(イ)文字の形に注意して,筆順に従って丁寧に書くこと。」「(ウ)点画の  長短,方向などに注意して,文字を正しく書くこと。」の3つである。 本教材では、漢字の基本的な終筆の筆使いである「とめ」「はらい」「はね」を区別  して書くことができるようにする。そのため,「とめ」「はらい」「はね」の意味をし  っかりと理解させ,無関心になりがちな終筆に注意させ丁寧に書くようにさせることが  大切である。 (2)児童観 児童は現在までに,「とめ」「はらい」を含めたひらがなの基本となる筆使いを学習  してきた。書くことに興味を持ち,整った文字を書こうとして,意欲的に学習する児童  が多い。しかし,終筆の「とめ」や「はらい」があいまいであったり,長さを考えて止  めたり,方向を考えて形よくはらったりすることはできていない。 矯正具を使用して正しい執筆法を身につけようとしてきたが,親指が人差し指より突  き出たり,中指が人差し指より出てしまう児童が数名いる。また,書く作業を続けると 正しい姿勢が乱れてしまう児童もいる。 (3)指導観 指導にあたっては、漢字の終筆の違いに気づかせるとともに,「とめ」「はらい」「  はね」の正しい筆使いを練習させ,終筆に気をつけて漢字を書くことができるようにさ  せたい。 筆使いは空書や呼唱法により意識づけさせるとともに,水書板を使って範書し運筆の  リズムや筆速をとらえさせたい。 「とめ」は,はっきりと止めるようにさせる。「はらい」は,「右ばらい」と「左ば  らい」の違いに気づかせ,丁寧にはらうようにさせる。「はね」は,いったん止まって  からはねるように指導する。 基準としておさえたことを定着させるため,練習1では部分練習をさせたい。 3.目標 (1)書写に関心を持ち,姿勢や執筆法にも気をつけて学習することができる。 (関心・意欲・態度) (2)漢字の「とめ」「はらい」「はね」を正しく書くことができる。 +−−−−++−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | 段 階時 指 導 事 項 学 習 活 動 指 導 上 の 留 意 点        1 教材「小」の提示1 本時の学習内容を知る。 ・学習環境を整えさせる。 意 課    2 試書 2 「小」を試書する。 ・空書により筆順を確かめさ 識 せる。 題 10  3 試書の検討 3 手本と試書を比べて気づ いたことを発表する。 ・文字の終筆の部分に注目さ 化   せる。 確 分 4 目標確認 4 本時の目標 をつかむ。 ・「はね」の部分に注目させ 認 る。 かんじの「はね」にきをつけてかこう 5 基準理解 5 学習の基準を理解する。 ・分解文字や空書,呼唱法に具 より,筆使いを理解させる 練 ○ はねの筆使い ・縦画からの終筆でいった ん止め,方向を定めてか ら左ななめ上にはねる。 ・水書板で「小」を範書し運 ・はねるスピ−ドは速く, 筆のリズムをつかませる。 体 習 針の先のようにはねる。 20 6 練習・批正 6 基準に従い,練習用紙を ・使って練習・批正する。 ・姿勢や執筆法に気をつけさ 批 せる。 ・部分練習や終筆を区別し て書く練習をする。 化分 ・基準に従い,練習・批 正させる。 正 ・終筆には「とめ」「はらい」 「はね」の3つがあることを 理解させる。 総 清 7 清書 7「小」を清書する。 ・基準を再確認してから,清 書させる。 合 8 評価 8 試書と清書を比べて自己 ・試書と比較し上達したとこ 書 15 評価・全体評価をする。 ろを確認させる。 ・全体評価はOHPを使う。 ・分 9 応用・発展 9 「竹」「子」などを練習 ・「はね」の筆使いを確認さ 一 する。 せる。 般 評 化 10 次時の予告 10 次時の学習内容を知る。 ・次時は「七」と「口」と い                               う文字を学習することを知 価 らせる。 (3)評価 ・漢字の終筆に気をつけて,意欲的に学習できたか。 ・「はね」の筆使いを理解し, 正しく書くことができたか。 (4)準備 拡大手本 試書・清書用紙 練習用紙 OHP 水書板 分解文字 比較文字 文字カ−ド (5)板書計画 +−−−−++−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+