印刷用紙:B5縦 1ページの行数:44 1行の文字数(半角で):90   −−以下 指導案本文−−   第3学年国語科書写(毛筆)学習指導案                         日 時 平成8年10月16日(水) 1校時                         児 童 3年1組 男16名女20名計36名                         指導者 松 本  美 子 1.教材名   はね「小」 2.教材設定の理由 (1)教材観 第3学年における書写に関する指導事項は「(ア)姿勢や用具の持ち方に注意して, 筆順に    従って文字を正しく書くこと。」「(イ)文字の組み立て方に注意して, 文字の形を整えて書    くこと。」「(ウ)毛筆を利用して, 点画の始筆, 送筆(折れ、曲がりなど),終筆(とめ,    はね及びはらい)などの筆使いに注意しながら,文字を丁寧に書くこと。」「(エ)毛筆を使    用して,点画の長短,方向などに注意しながら,文字を丁寧に書くこと。」である。 児童はこれまで, 硬筆において点画の終筆である「とめ, はね, はらい」の書き方について    学んできた。また,3年生になって,毛筆書写の正しい姿勢や執筆法を学ぶとともに毛筆を用    いて,「一・二」では横画の「とめ」,「下」では縦画の「とめ」,「人」では「はらい」の終    筆の基本点画の書き方を学習してきた。 本教材では,毛筆を用いて,終筆の基本点画の一つである「はね」の書き方を理解し,正し    い筆使いで書くことができるようにする。さらに,文字の中心にも注意して字形の整った文字 を書くことができるようにする。 また,硬筆においても「はね」を方向に注意して書くこと・ 文字の中心に注意して書くことがねらいである。 (2)児童観     子どもたちは,これまで「縦画」,「横画」,「折れ」,「点」,「はらい」の基本点画を学習    してきた。意欲的に点画に気をつけて書こうとしているが,基準がなかなか定着しない子も多    くおり,時間ごとに既習事項を繰り返しながら学習してきている。 毛筆においての「はね」の学習は初めてであるが,普段の文字を見ると,はねることを忘れ    たり,はねが止めになったり,大きすぎたり,一旦止めずに丸く書いたりと意識して書いてい    る子どもが少ないのが実態である。 (3)指導観 本教材では特に「はね」の筆使いやその方向を意識して指導したい。そのために「筆を一旦    止める。」,「やや左上にはねる。」という基準をしっかりと理解させたい。さらに,文字の    中心に気をつけて書くことにより,字形を整えることができるようにしたいと考える。     また,毛筆学習が硬筆にも生かされるように関連硬筆を取り入れ,普段の文字でも「はね」    を意識して書くことができるようにしたい。 3.目標 (1)「はね」の筆使いや方向, 文字の中心に関心を持ち, 字形を整えて書こうとする。 (関心・意欲・態度) (2)「はね」を筆使いや方向に注意して正しく書くことができる。(知識 ・理解・技能)  (3)文字の中心に注意して書くことができる。 (知識・理解・技能)  (4)横書きを, 文字の中心に注意して書くことができる。 (知識・理解・技能) 4.指導計画(3時間) (1)「はね」の筆使いや方向に注意して正しく「小」を書く。 ・・・・ 第1時(毛筆)(本時) (2)「はね」の方向,中心,字形の整え方に注意して,「小」や関連文字を書く。 ・・・・ 第2時(毛筆・関硬)   (3) 文字の中心になる画に注意して,字形を整えて関連文字を書く。 第3時(関硬) 5.本時の指導 (1)目標 ・「はね」を正しく書くための基準に気をつけて,進んで練習することができる。 ・「はね」の筆使いや方向に注意して「小」を書くことができる。 (2)展開 +−−−+−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−− |段 階|時| | | +−+−+ | | | |ねらい区分 間 指 導 事 項 | 学 習 活 動 指 導 上 の 留 意 点 +−+−+−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−− | |課| |1.教材「小」の提示 1.本時の学習内容を知る。 ・学習環境を整える。 | | | | | | |意| | |2.教材「小」の試書 2.「小」を試書する。 ・空書によりしっかりと筆順 | |題| | | |を確認させる。 | | | | | | | |・ | |3.試書の検討 3.手本と試書を比較して気 ・「はね」の部分に注目させる。 |識| | | | がついた事を発表する。 | | |確| | | | | | | |4.目標の確認 4.本時の目標をつかむ。 ・音読をして、本時の目標を | | | | +−−−−+−−−−−−−−−−−+|しっかりつかませる。 |化|認|10| |はねの書き方に気をつけて書こう。 || | | |分| +−−−−+−−−−−−−−−−−+| +−+−+−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−− | |練| |5.基準理解 5.「はね」をどのように書く ・話し合いをさせながら、正し |具| | | | とよいか基準を理解する。|い書き方に気づかせる。 | | | | ・筆をいったん止める。 | | |習| | ・やや左上にはねる。 | | | | | | | |体|・ | | | | | | | |6.練習 6.基準に従い練習する。 ・練習用紙の進め方を確認して | |批| | | |基準に気をつけながら書く事 | | | | | |を理解させる。 |化| | |7.批正 7.基準に従って批正する。 ・朱筆で基準に従って批正さ | |正| | | |せる。 | | |25|8.練習 8.批正をもとに練習する。 ・自分の批正したところを意識 | | |分| | |させる。 +−+−+−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−− |総|清| |9.まとめ書き 9.「小」のまとめ書きをする。 ・基準をもう一度確かめる。 |合| | | | | |・ |書| 10.自己評価 10.試書とまとめ書きを比べ ・学習したことを生かせたか |一|・ | | | て上達した所を見つける。 自己評価させる。 |般|評| 11.次時の予告 11.新たな課題を見つける。 ・一人一人に課題意識を持たせ |化| |10| | ・方向,中心,字形など |て終わる。 | |価|分| | | +−+−+−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−− (3)評価 ・「はね」を正しく書くための本時の基準を理解して進んで練習できたか。 ・「はね」の書き方に関心を持ち,正しい筆使いで丁寧に書くことができたか。 (4)準備 手本,比較文字,練習用紙,批正ペン (5)板書計画 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |+−−+−−++−−+ +−−++−−+−−+ +−−+ | || | || | | || | | | |+−−−−−−+| || | || 試 | | 比 | 較 文字 | | || || || | || 書 | +−−++−−+−−+ | め|| || || | || | +−−−−−−−−−+ | || || || | || | | | | あ|| 手 || |+−−+−−++−−+ | | | || || | | 水 | | て|| || |+−−+−−++−−+ | | | || || || | || ま | | | | || 本 || || | || と | | 書 | | || || || | || め | | | | |+−−−−−−+| |+−−+−−++ 書 + | 板 | | | | | き | | | | | | | | | | | | +−−−−−−−−−+ +−−+ | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+