印刷用紙:B5縦 1ページの行数:50 1行の文字数(半角で):78   −−以下 指導案本文−−   第6学年 国語科書写(毛筆)学習指導案 日 時 平成8年10月16日(水) 2校時               児 童 6年1組 男17名 女12名 計29名 指導者 仁昌寺 利明 1.教材名 字配り(文字の中心,文字の大きさ)「白い雲」 2.教材設定の理由 1教材観   第6学年の書写(毛筆)に関わる指導事項は,「(イ)毛筆を使用して,文字の 組み立て方を理解しながら,文字の形を整えて書くこと。」「(ウ)毛筆を使用し  て,文字の大きさなどに注意しながら,字配りよく書くこと。」の2つである。第 6学年では,第5学年までに学習してきた「字形を整えて配列よく書くこと」を踏 まえ、その技能をより一層確かなものとするために,文字相互の大きさを配慮しな がら字形を整え,全体の調和の観点で指導することが大切である。   本教材では,半紙縦半分に字配りよく3文字を書くことの大切さを学習する。そ のためには,紙面に対する文字の大きさ,漢字とかなの大きさのつり合い,字間や 中心のとり方などに気を配りながら書く必要がある。 2児童観   これまでに子供達は,主に第5学年の「秋の山」「実りの里」「すいせん」「雪 ふる町」,第6学年の「生物」「なわとび」の学習を通して,漢字とかなやひらが などうし,漢字どうしの文字の大きさのつり合いに気を付けて,字配りよく書く学 習をしてきた。特に,「秋の山」では,半紙半分に3つの文字を書く学習もしてき た。どの子供も文字の大きさや中心を考えて書けるようになってきた。また,手本 をよく見て,基本点画や文字の組み立て方にも注意して書けるようになってきた。 しかし,紙面に対する文字の大きさや字間,余白に注意して字形を整えて書く技能 は,十分に育っていない。 3指導観   指導にあたっては,漢字とかなの混じった3文字を半紙縦半分を使って字配りよ く書くための基準をしっかりとつかませたい。そのために,次にあげる3つのポイ ントを重点に指導していきたい。   @文字の大きさを整える。   A3つの文字相互の中心を正しくとる。   B字間や余白を適度にとる。   @については,3つの文字をつり合いよく書くために,ひらがなは漢字よりも小 さめに書くことや画数の少ない漢字は,画数の多い漢字よりも小さめに書くことを 想起させたい。Aについては,中心の目安となる点画を手本を見せながら気付かせ たい。Bについては,紙面に対する文字の大きさを十分考えさせ,書き出しの位置 に注意して書くことに気付かせたい。   個々の目標に向かって書く技能を伸ばすために,クリアシートに学習する基準を 書かせたり,そのシートを批正する時に活用させたりしたい。また,手本をよく見 つめ,基準に沿った練習ができるように自己評価及び自己批正する場を設けたい。 練習及び批正する時間は十分に保証し,個別指導にあたりたい。 3.目標 1 漢字とかなの大きさや中心を考えて書くことのよさに関心を持ち,字配りよく    「白い雲」を書こうとする。(関心・意欲・態度) 2 文字の中心や大きさに注意して,全体を字配りよく書くことができる。    (知識・理解・技能) 3 行の中心,文字の大きさ,字間に注意して,配列よく書くことができる。    (知識・理解・技能) 4 正しい筆順を理解することができる。(知識・理解) 4.指導計画(4時間扱い) 1 文字の中心や大きさに注意して,「白い雲」と書く。(毛)−−1時間(本時) 2 文字の中心や大きさに注意して,字形を整えて「白い雲」と書く。(毛) −−−1時間 3 紙面に対する文字の大きさや字間・余白に注意して,字配りよく「白い雲」と書  く。(毛) −−−1時間 4 硬筆で,行の中心や文字の大きさ・字間に注意して,配列よく「白い雲」や関連  文字(文)を書く。(関硬) −−−1時間 5.本時の指導 1目標   ・半紙縦半分に漢字とかなの混じった3文字を字配りよく書くことに関心を持ち, 自分のめあてに向かって進んで書こうとする。 ・文字の大きさや中心に注意して「白い雲」を書くことができる。 2展開 +−−−+−+−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−− |段 階| | | | +−+−+時| 指 導 事 項 | 学 習 活 動 | 指 導 上 の 留 意 点 |ねら 区分 間 | | |い| | | | | +−+−+−+−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−− | | | |1,教材「白い雲」|1,本時の学習内|・学習環境を整える。 | | | | の提示 | 容を知る。 | | | | |2,教材「白い雲」|2,「白い雲」を|・空書により,筆順を確認し |意|課| | の試書 | 試書する。 | たい。また,試書作品は, | | | | |・空書 | 大切に扱わせたい。 | | | | |・毛筆による試書| | |題| |3,試書の検討 |3,手本と試書を|・試書をする時に気を付けた |識| | | | 比較して気付い| ことや手本と見比べて気が | | | | | たことを発表す| 付いたことを話し合わせ, | |確| | | る。 | 本時の目標に迫りたい。 | | | |4,目標の把握 |4,本時の目標を|・半紙半分に3つの文字を字 |化| | | | つかむ。 | 配りよく書くために,本時 | |認| |+−−−−−−−+−−−−−−−+| は,文字の大きさと中心に | | |10|| 文字の大きさや中心に気を付け|| 焦点を絞って学習すること | | |分||て「白い雲」を書こう。 || を知らせたい。 | | | |+−−−−−−−+−−−−−−−+| +−+−+−+−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−− | | | |5,基準理解 |5,字配りよく書|・クリアシートに文字の大き | |練| | | くための基準を| さと中心について調べさせ |具| | | | 理解する。 | 書き込みさせた上で基準に | |習| | |・文字の大きさ | ついて話し合わせたい。 | | | | | 「白」→やや小|・文字の大きさは,「漢字は |体|・| | | 「い」→ 小 | かなよりも大きめに書く」 | | | | | 「雲」→やや大|「画数の多い漢字はやや大き | |批| | |・文字の中心 | めに書く」ことを想起させ |化| | | | 「白」→1画目| たい。 | |正| | | の始筆 |・文字の中心は,拡大手本の | | | | | 「い」→1筆目| 上に赤い紐を垂らし,中心 | | | | | と2筆目の間| となる点画を確認させたい +−+−+−+−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−− +−+−+−+−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−− | | | | |「雲」→4画目 |・「雨」は「あめかんむり」 | | | | | の縦画 | になると字形が変わること | | | | | | を紙板書を使って確認した |具|練| | | | い。 | | | |6,練習・批正 |6,基準に従い,|・本時の基準を確認するとと | |習| | | 練習する。 | もに,姿勢や執筆について | | | | |・練習した後,基| も気を配らせたい。 |体|・| | | 準に従い,自己|・個々のめあてをしっかりと | | | | | 批正する。 | 持たせた上で練習させたい | |批| | | |・クリアシートや批正ペンを | | | | | | 使って自己評価や書き込み |化|正| | | | をさせたい。 | | |25| | |・机間巡視の際に,既習事項 | | |分| | | の指導や批正を行いたい。 +−+−+−+−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−− |総| | |7,まとめ書き |7,「白い雲」をま|・試書と同条件でまとめ書き | |清| | | とめ書きする。| させたい。 |合| | |8,自己・相互評|8,試書とまとめ|・試書と比べ,基準に従って | |書| | 価 | 書きとを比較し| よくなった点や頑張った点 |・| | | | て自己・相互評| 次に頑張りたい点を発表さ | |・| | | 価をする。 | せ,次時の学習への意欲付 |一| | | | | けを図りたい。 | |評| |9,次時の予告 |9,次時の目標の|・次時は,文字の大きさと中 |般| | | | 見通しを持つ。| 心に加えて,1字1字の字 | |価|10| | | 形を整えて書くことに視点 |化| |分| | | を置かせたい。 +−+−+−+−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−− 3評価 ・半紙縦半分に漢字とかなの混じった3文字を字配りよく書くことに関心を持ち,自 分のめあてに向かって進んで書こうとしたか。 ・文字の大きさや中心に注意して「白い雲」を書くことができたか。 4準備 拡大手本 児童用手本 練習用紙 まとめ書き用紙 クリアシート 赤い紐 批正ペン ものさし 5板書計画 学習のめあて +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |文字の大きさや中心に気をつけて「白い雲」を書こう。| +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | ☆| 拡 大 手 本 |☆ | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−+ +−−−+ |大きさ|「雲」より 小さ目 「白」より大き目 +−−−+ 小さ目 +−−−+ |中 心|一画目 一筆目と 四画目の +−−−+ の始筆 二筆目の間 縦画 試書作品 まとめ書き +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ ☆| |☆☆| |☆ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ ☆| |☆☆| |☆ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ ☆| |☆☆| |☆ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+ ☆| |☆☆| |☆ +−−−−−−−+ +−−−−−−−+