印刷用紙:A4縦 1ページの行数:50 1行の文字数(半角で):90   −−以下 指導案本文−−          第4学年 国語科学習指導案                                児童 4年2組 男13名女10名                                指導者   渡 辺 和 江 1.単元名  場面をくらべて 2.教材名  一つの花 3.単元について  (1)教材について      作品は,戦時下と戦後の2つの場面に大きく分かれる。      戦時下にある苦しい生活。ひもじさゆえに「一つだけちょうだい。」という言葉を覚えざる     を得なかったゆみ子に,父母は,ゆみ子の将来を案じながらも幸せを願う。そして,ゆみ子は     戦争という厳しい状況の中にあっても父母の情愛に包まれて過ごす。しかし,病弱な父も出征     しなければならず,父親は出征の日,ゆみ子への思いを「一つの花」に託して行ってしまう。      戦後,父親の思いを受け,過酷な状況の中で悲しみを乗り越え,力強く生き抜き,コスモス     の花に包まれ明るく生きる母と子の姿があった。      戦争によっても奪いきれないものが「一つの花」に象徴されている。別れの際に渡した一輪     のコスモスの花は,ゆみ子に託した父親の愛情と,様々な願いであると考える。そして,その     思いを受け継いだ母親と一緒に明るく生きているゆみ子の姿を通して,戦火を乗り越えて生き     続ける人間の愛情の強さを感じることができる。      児童の生活体験とは全くかけ離れた話であるが,場面を比べながら読み進めることによって,     ゆみ子を取り巻く状況や,家族一人一人の気持ちを読み取ることができるであろう。また,一     輪のコスモスの花といっぱいのコスモスの花,「一つだけ」と「みんな,山ほど,両手を出す」     という表現,出征する父親と他の出征兵士などを対比させることによって,主題に迫る糸口を     つかむことができるであろう。行動から人物の気持ちを読み取らせることを通してまた,比喩     表現,文末表現,−(ダッシュ)などの叙述の細部にまで目を配らせることによって,状況の     変化と密接に関連して推移する人物の心情を想像させることができるであろう。そして,戦争     という過酷な状況に置かれながらも,その中で生き続ける人間の強さと美しさ,さらに,戦争     の残酷さ,平和の尊さについて考えを深めさせることのできる教材であると考える。  (2)児童の実態    ○単元の目標に照らして      本単元の目標に迫り,主体的な読みの力の形成を図るために,次の観点で事前テスト・実態     調査を行い,児童の実態を把握しようとした。        @叙述に即して場面の状況を読み取る。        A叙述から心情を読み取る。        B事柄をつなげて,内容を読み取る。        C言語事項について理解する。        D中心価値に迫ることができる学習課題を選択する。      その結果@,Bについては,約7割の児童がとらえている。しかし,Aについては約3割の     児童しかとらえることができなかった。これは@,Bにおいて状況を表面的にとらえているこ     とと,細かい叙述に気をつけて読む力が不十分であるためと考えられる。      Cについては,約8割の児童が理解しているが,理解していないためにA,Bのとらえが十     分でないと考えられる児童もいる。      Dについては,いくつかの課題の中で「文章を手がかりにして答えを出すことができないも     の」を選択できる児童は約9割であった。しかし,「内容を詳しく読んでいけそうなもの」と     「内容の一部が分かるもの」を分類することができる児童は約4割であった。    ○主体的な読みの力の形成に照らして     ・叙述に即して内容を読む力       全文視写と書き込みを一人読みとして行ったり,課題解決の手がかりになる文の視写と書      き込みをしながら課題解決学習を行ったりした。その結果、言葉や文を手がかりに,場面の      状況をとらえたり、登場人物の心情を考えたりすることができる児童が増えた。しかし,課      題解決の手がかりになる文や重要語句を,助言無しで探すことができる児童は,約6割であ      る。また,内容のとらえが断片的であり,課題解決にかかわる言葉や文をつなげて内容を読      み取る力は十分とは言えない。     ・自分で課題を追究する力       一人読みの段階で,問題作り学習をすることにより,課題意識をもって文章を読むことが      できるようになってきた。また,「何を中心に学習するか」「どのような課題を作れば,そ      の場面の内容がよく分かるか」という視点を与えることによって,個人課題を作ることがで      きるようになった。さらに,個人課題は,中心価値に迫ることができるものが多くなってき      ている。また,個人の課題をグル−プや全体で検討し,分類したりまとめたりする活動を行      うことによって,いくつかの課題の中から中心価値に迫ることができる課題を選択すること      ができるようになってきている。       また,課題解決のための方法として,部分視写と書き込み,心情曲線,文図,音読表現,      日記,問題作り,書き抜き,手紙などを取り入れて学習を行ってきた。現在は,様々な形態      に慣れさせている段階であるが,経験を積ませていずれは自分にあった方法や教材,場面に      あった方法を選択させて学習を進めさせたい。       課題に対する答えを授業前に予想し、一斉学習後に答えをまとめるという活動を行う中で,      予想が大きくはずれる児童が少なくなってきた。また,一斉授業の際に,友達の考えを聞い      て自分が考えたものを加筆修正し,まとめる活動を行うことで,自分の考えを整理すること      ができるようになってきている。     ・自他の取組みの良さに気付き,自分を向上させていこうとする力       自分の予想と比較して,課題に対する答えをまとめる活動を行ったり,学習態度はどうで      あったかを書いたりすることによって,自己を振り返る力がついてきている。また,単元の      初めの感想と,学習後の感想を比較することによって,自分の変容に気付く力がついてきた。      今後は,分かったことだけでなく,できるようになったことを確かめさせ,自力解決できる      力を育成していきたいと考える。  (3)指導にあたって      事前テストの結果,児童は戦時下の状況把握が不十分なために,内容を読み取ることができ     なかったので,状況について説明を加え,指示語や文末表現に留意した読みを促して,内容を     しっかりとおさえさせる。さらに,「一つ」の意味の解釈が大変重要になってくるので,「一     つ」を単に一個ではなく少量であるという意味を加えておさえさせる。そして,父母のゆみ子     に対する愛情をとらえさせ,一輪のコスモスに込められた父親の思いや願いをまとめさせたい。     さらに,戦時下と戦後の様子を対比して考えさせることにより,単元の目標とする力を養いた     い。また,課題を設定する力をつけるために,単元を通しての課題を設定した上で,個人で課     題を作る。さらに,全体で個人課題を分類し,選択またはまとめる活動を設定する。      課題を解決する力を高めるためには,「課題の中の重要な言葉」をおさえさせ,その重要な     言葉にかかわる文や言葉を文章から探させる(線引きや書き抜きなど)活動を行う。また,友     達の考えを聞いて自分の考えたことを加筆修正し,答えをまとめる活動を行う。      さらに,課題を解決する上で手がかりになる言葉や文を探し,答えを予想することを一人読     みとして行い,学習後に分かったことと比較して自分の変容に気付かせたい。また,分かった     ことだけでなくできるようになったことを確認させ次の学習へつなげたい。 4.目標  《関心・意欲・態度》   ○場面を対比した読み方や音読などを通して,人物の心情や場面の状況を深く読み取ろうとする。  《表現》   ○「一つの花」という題名について,人物の行動や場面の状況から自分の考えを明確にして文章    にまとめることができる。  《理解》   ◎戦争中と戦争後の様子が書かれている場面を比べながら,平和の大切さやゆみ子や家族一人一    人の気持ちを読み取り,自分の感想をまとめることができる。  《言語》   ○語句の意味を理解し,文末表現,指示語,接続語,ダッシュなどの働きについて理解を深める   ことができる。 5.学習指導計画(13時間扱い)  第一次(4時間)  ○題名について考えながら全文を読み,学習課題を設定する。 (1)あらすじを確認し,場面毎に小見出しをつける。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 (2)第一次感想と個人の課題を書く。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 (3)個人の課題を分類し,いくつかの学習課題にまとめる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 (4)学習課題を選択,設定し,学習計画を立てる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1(本時)  第二次(5時間)  ○場面毎に情景や人物の気持ちを深く読み取り,学習課題を解決する。  (1)「 一つだけちょうだい」 という言葉を最初に覚えたゆみ子を取り巻く状況を読み取る。・1 (2)ゆみ子をめちゃくちゃに高い高いする父親の心情を読み取る。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 (3)戦争にいく日の情景と,父母の心情を読み取る。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 (4)一輪のコスモスの花を手渡し去っていく父親の思いを読み取る。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 (5)十年後のゆみ子と母親の生活や心情を読み取る。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1  第三次(3時間)  ○主題について考え,感想をまとめる。 (1)「一つの花」という題名について考え,主題を確かめる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 (2)読後の感想を書く。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 (3)感想を発表し合い,自分の考えを深める。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1  第四次(1時間)  ○同一作者の作品を読む。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 6.本時の指導 (1)ねらい     『なぜ作者は「一つの花」という題をつけたのか』について考えられるような学習課題を設定    ・選択することを通して,課題の作り方を理解することができる。 (2)指導にあたって              前時までに個人で考えた課題を分類させ,本時では,分類した課題の中から「より中心価値に    迫ることができる課題」を選択,またはまとめて共通課題を設定し,学習計画を立てる。     事前テストの結果から,児童は「内容を詳しく読んでいけそうな課題」と「内容の一部が分か    る課題」を分類することができなかった。     そこで,本時では次のような手立てを取り,「中心価値に迫ることができる課題」を設定する    力を養いたいと考えた。     ・「なぜ作者は『一つの花』という題をつけたのだろう。」という単元全体を通しての課題を      設定し,読みの方向性を持たせる。     ・第一次であらすじを確認し,小見出しをつけさせることによって,場面毎に読み取る内容を      確かめる。学習課題を作るときに,小見出しの内容からずれないようにさせる。     ・学習プリントを用いて,「内容を詳しく読んでいけそうなもの(◎)」「内容の一部が分か      るもの(○)」「文章を手がかりにして答えを出すことができないもの(△)」に分類させ,      「より中心価値に迫ることができる課題」を選択させることによって,それぞれの課題を比      較して考えさせる。また,「内容を詳しく読んでいけそうなもの」を選択した理由を記入さ      せることにより,自分の考えを明確にさせたい。     ・グル−プでの話し合いの活動を取り入れることによって,友達の良さに気付かせたり,発表      への意欲につなげたい。     ・学習課題を設定するときに「単元を通しての課題を解決できるような課題はどれか」「より      詳しく読めそうなのはどの課題か」という視点を与える。     ・「より詳しく読めそうな課題」とは、様々なこと(登場人物の思いや,他の登場人物への思      い,場面の情景など)を考えられそうな課題である,ということを確認して進める。     ・学習課題が一つにまとまらないときには、無理にまとめず複数課題を設定し、第二次で場面      毎の読み取りをした後で,「どの課題がより適当であったか」を確かめるようにする。 (3)展開 +−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−+−−−−−−−−−−+ |段 階| 学 習 活 動 | 教 師 の 働 き か け | 期 待 す る 児 童 の 反 応 | 指 導 上 の 留 意 点 |活動形態| 評 価 | +−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−+−−−−−−−−−−+ |つかむ|1.前時の学習を想|o昨日は,個人の課題を出し合って,仲間| |・『なぜ作者は「一つの花」という題をつけた| 全 | | |(3分) 起し,本時の学| 分けをしました。今日は,いくつかの課| | のだろう。』という単元を通しての課題を提| | | | | 習の目当てを確| 題の中から一番詳しく読んでいくことが| | 示し,方向性をもたせる。 | | | | | 認すること | できそうな課題を選んだり,いくつかの| |・前時までに分類させたいくつかの課題を学習| | | | | | 課題をまとめたりして共通課題を作って| | プリントとして用意し,「詳しく読めそうな| | | | | | いきましょう。 | | 課題」を選択または,まとめて共通課題を設| | | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | |なぜ作者は「一つの花」という題をつけたのかについて考えられるような課題を作ろう。 |定することを確認する。 | | | +−−−+−−−−−−−−−++−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−+ | |深める|2.第1の場面を音|o1の場面では「一つだけちょうだいとい|◎なぜゆみ子は,「一つだけちょうだい」を最|・「一つだけちょうだい」という言葉を最初に|個・グ |○「内容を詳しく読 | |(10分) 読し,共通課題| う言葉を最初に覚えたゆみ子」について| 初にはっきり覚えたのだろう。 | はっきり覚えたゆみ子を取り巻く状況を,読| | めそうな課題」を | | | を設定すること| 詳しく読んでいけそうな課題を作りまし|・わけは,「一つの花」と「一つだけちょうだ| み取ることができる課題を設定させたい。 | | 選択しているか。 | | | | ょう。 | い」とは関係がありそうだから。 |・小見出しを確かめて,読み取る内容がずれな| | | | | | | | | | | | | |o「内容を詳しく読んでいけそうなもの」|・わけは,普通はこんな言葉を初めに覚えない| いようにさせる。 | |+ 選択し,わけを | | | | に◎,「内容の一部分しか分からないもの」 と思うから。 |・初めに「この場面からは分からないもの」に| || 書いているてい | | | | に○, 「この場面からは分からないもの」○「じゃあね,一つだけよ。」と言ったときの| ついて明らかにし,次に「内容を詳しく読ん| 全 ||る | | | | に△をつけましょう。 | お母さんの気持ちを考えよう。 | でいけそうなもの」を発表させる。選択した| |0 選択している | | | |o△は,ありましたか。 |○なぜ,ゆみ子は知らず知らずうちに,お母さ| わけを発表できる児童には,わけも発表させ| |− 選択していない | | | | | | | | | | | |oどの課題を◎にしましたか。 | んの口ぐせを覚えてしまったのだろう。 | る。 | | | | | (oこの課題とこの課題に共通することは何|△なぜ,おまんじゅうだの,キャラメルだの,|・「内容を詳しく読んでいけそうなもの」が複| | 机間指導をして, | | | | ですか。) | チョコレ−トはどこに行ってもなかったのだ| 数になった場合は,それぞれの課題に共通す| |内容を詳しく読めそ | | | |o1の場面の課題は「〜」にして詳しく | ろう。 | るものを出させて,新たに共通課題を作るよ| |うな課題を選択して | | | | 読んでいきましょう。 | | うにする。 | |いない児童には「選 | | +−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−+ | |(7分)3.第2の場面を音|o2の場面は「ゆみ子をめちゃくちゃに高|◎めちゃくちゃに高い高いするお父さんの気持|・ゆみ子をめちゃくちゃに高い高いする父親の|個・グ |択した課題からどん | | | 読し,共通課題| い高いするお父さん」について詳しく読| ちを考えよう。 | 心情を読み取ることができる課題を設定させ| 全 |なことが分かるか」 | | | を設定すること| んでいけそうな課題を作りましょう。 |○なぜ,お父さんはめちゃくちゃに高い高いす| たるために,小見出しを確かめて,選択の視| |を考えさせ,いろい | | | |o記号をつけながら聞きましょう。 | るのだろう。 | 点を与える。 | |ろなことが分かりそ | | | |o△は,ありましたか。 |○お父さんはどんなときに高い高いをするのだ|・「一つの花」に込められたお父さんの思いと| |うな課題を選択させ | | | |oどの課題を◎にしましたか。 | ろう。 | 2の場面でのお父さんの気持ちが関連してい| |るようにする。 | | | (oこの課題とこの課題に共通することは何|○なぜ,お父さんは深いため息をついたのだろ| ることを示唆する。 | |1の場面で選択でき | | | | ですか。) | う。 | | |なくても2,3,4 | | +−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−+ | |(10分)4.第3の場面を音|o3の場面は「戦争に行く日のお父さんと|◎なぜ,お母さんはゆみ子の泣き顔をお父さん|・戦争に行く日の情景と,父母の心情を読み取|個・グ |の場面で繰り返し経 | | | 読し,共通課題| お母さん」について詳しく読んでいけそ| に見せたくなかったのだろうか。 | ることができる課題を設定させるために,小| 全 |験させ課題の作り方 | | | を設定すること| うな課題を作りましょう。 |○なぜ,お母さんはゆみ子におにぎりを全部あ| 見出しを確かめて,選択の視点を与える。 | |を習得させる。 | | | |o記号をつけながら聞きましょう。 | げたのだろう。 | | | | | | |o△は,ありましたか。 |○なぜ,ゆみ子とお母さんのほかに見送りがな| | | | | | |oどの課題を◎にしましたか。 | いのだろう。 | | | | | | (oこの課題とこの課題に共通することは何|△なぜ,ゆみ子はおにぎりが入っているのを知| | | | | | | ですか。) | っていたのだろう。 | | | | | +−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−+ | |(10分)5.第4の場面を音|o4の場面は「一つの花を手渡して去って|◎お父さんは,一つの花を見つめながら,どん|・「一つの花」を手渡して去っていく父親の思|個・グ | | | | 読し,共通課題| いくお父さん」について詳しく読んでい| なことを思って汽車に乗って行ってしまった| いを読み取ることができる課題を設定させる| 全 | | | | を設定すること| けそうな課題を作りましょう。 | のだろう。 |ために,小見出しを確かめて,視点を与える。| | | | | |o記号をつけながら聞きましょう。 |・わけは,お父さんが何も言わないで行ってし| | | | | | |o△は,ありましたか。 | まったのはいろんな思いがあると思うから。| | | | | | |oどの課題を◎にしましたか。 |・「一つの花」にはいろいろな思いが込められ| | | | | | (oこの課題とこの課題に共通することは何| ていると思うから。 | | | | | | | ですか。) |○お父さんはなぜぷいといなくなってしまった|・5の場面は個人で課題を設定し,個人(また| | | | |6.第5の場面の読|o5の場面については,個人で課題を決め| のだろう。 | は,グル−プ)で読み取りを進め,課題を解| | | | | み進め方につい| て「10年後のゆみ子とお母さん」につ|○なぜ,お父さんは一輪のコスモスの花をゆみ| 決する活動をさせる。そして,内容精査後に| | | | | て知ること | いて個人で読み進めていきましょう。 | 子にあげたのだろう。 | 課題について検討させ,今後の課題作りにつ| | | | | |o最後になぜ作者が「一つの花」という題|○にっこり笑ったときのお父さんの気持ちを考| なげる。 | | | | | | にしたのかが分かるように読み進めてい| えよう。 |・再度単元を通しての課題を提示することで,| | | | | | きましょう。 |△なぜ,ゆみ子はコスモスをもらって喜んだか。 学習の流れを明らかにする。 | | | +−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−+ | |広げる|7.学習を振り返る|o今日の学習について自己評価をしましょ| |・児童が自己評価しやすいように,自己評価カ| 個 ○分かったことやでき | |(5分) こと | う。 | | −ドを用いる。 | |るようになった | | | |・課題作りのしかたで,分かったことやで|・どんなことを読んでいけばよいのかを考える|・分かったことやできるようになったことを書| |ことがあるか。 | | | | | | | | | | | | きるようになったことを書きましょう。| と課題が作りやすいことが分かった。 | かせ評価材料とする。 | |+ 2つ以上 | | | |・参考になった友達の考えを書きましょう。 ・〜さんのわけを聞いて課題を選ぶときに参考| | |0 1つ | | | |・話し合いで発表できましたか。 | になった。 | | |− なし | | | | | | | | | | |8.次時の学習につ|o次の時間は1の場面の学習課題を解決し| | | |○自己評価 | | | いて確かめること|ながら詳しく読んでいきましょう。 | | | |学習態度,参考になった友達の考え +−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−+−−−−−−−−−−+ (4)評価  なぜ作者が「一つの花」という題をつけたのかについて考えられるような課題を選択・設定することを通して,課題作りのしかたが分かったか。