印刷用紙:B4縦 1ページの行数:46 1行の文字数(半角で):120   −−以下 指導案本文−−   第一学年国語科学習指導案 日 時 平成8年10月18日(金) 4校時 児 童 1年1組 男13名 女15名 計28名 指導者 斎 藤 京 子             1 単元名 こえにだしてよもう   教材名 くじらぐも(なかがわ りえこ) 2 単元・教材について  (1)指導事項      1年生の理解領域の目標は、「粗筋をつかみながら話を聞いたり、書かれている事柄の大体を理解したりしながら文章を     読んだりすることができるようにするとともに、易しい読み物を楽しんで読もうとする態度を育てる。」である。      この目標にせまるために本単元では「場面ごとの様子を思い浮かべながら、はっきりした声で音読したり、人物に同化し     て読み方を工夫したりすることができる。」ことが指導の重点になる。  (2)教材について      教材「くじらぐも」は、子供たちが青い空に浮かぶ真っ白い雲に乗って旅をしてみたいという夢が、物語の中で実現する     という夢のある作品である。      子供たちが体操をしていると、空に大きなくじらぐもが現れて、子供たちの体操のまねをする。子供たちが話しかけると、     こたえたり、「ここへおいでよう。」と誘ったりする。雲のくじらとすっかり仲としになった子供たちは、いろいろな所へ     でかける。      この教材文は、大きく五つの場面で構成されている。        @くじらぐもと子供たちの体操        Aくじらと子供の呼応        B雲の上に飛び乗る        Cくじらと子供の旅 Dくじらと子供との別れ      子供たちとくじらぐもをたたみかけるように登場させ、これから起こることへの興味をわきたたせる。風が味方をしてく     れて、雲の上に飛び乗り、空への旅が始まり、どこまでもどこまでも続く大空を、歌を歌いながら泳ぎ回る子供たちとくじ     らぐもとの夢のような楽しい教材である。1年生の児童にとって、様子を思い浮かべながら、はっきりした声で音読したり、     人物に同化して読み方を工夫してたりするのに適した教材である。 (3)児童について 児童はこれまでに、絵や文から読み取ったことを想像したり、絵と文を対応させながらながら想像したことを話したり、     登場人物の行動や気持ち、場面の様子を思い浮かべながらお話しを楽しく読む学習をしてきている。 絵や文から読み取ったことを想像したり、登場人物の行動や気持ちを考え話したりすることに慣れては来ているが、まだ   十分とは言えない。また、音読においても個人差があり、みんながすらすら読めるまでにはいっていない。 意欲面では、どんなこともよく考えて発表しようとする子はいるものの、話をよく聞くことのできないこ子も多くいるが、 短い文の音読や動作かなどは、はりきってするこがおおい。 学び合いでは、小人数ではあるがともだちの話を聞いて自分の考えと比べられる子がでて来ている。 (4)指導にあたって   本教材を指導するにあったて、見通し読みの段階では、題名と挿絵から、どんなお話か想像し、話の大体を読み取らせたり、   すきな場面、おもしろいところみつけさせ、物語を楽しく読む意欲を持たせたい。深め読みの段階では、場面ごとにくじらぐ     もや子供たちの様子や気持ちを考え、音読をしたり、動作化をしたり、吹き出しに書かせながら読み深めさせたい。まとめ読     みの段階では、物語の楽しさを味わいながら、動作化を取り入れ、役割を決めて音読したり、くじらぐもにお手紙を書いたり     することで作品を楽しませたい。  本時は、くじらぐもと空を旅する子供たちの場面である。くじらぐもが「さあ、およぐぞ。」とうれしそうにしているくじ     らぐもや、くじらぐもに乗って、海や村や町など、空の旅をする子供たちの楽しい様子や気持ちを、音読や動作化、吹き出し     などで読み取らせたい。   3 指導目標  (1)関心・意欲・態度  場面の様子を想像しながら、進んで物語を読もうとする。 (2)表現 「‥‥も」の使い方に注意して視写 聴写し、対比する表現のしかたが理解できる。   (3)理解      ・場面ごとの様子を思い浮かべながら、はっきりした声で音読したり、人物に同化して読み方を工夫したりすることがで     きる。  (4)言語     片仮名を正しく読んだり書いたりできると同時に、語句の意味を正しくとらえ、その使い方を理解できる。 指導計画(14時間扱い)   第一次  見通し読み                                          3時間    (1)題名と挿絵から、どんなお話か想像し、「いつ・だれが なにをした」か、話の大体を読み、取る。   (1)    (2)好きな場面、おもしろいところを見つけ、発表したり、絵に描いたりする。         (2)   第二次  深め読み 7時間 (1)くじらぐもと子供たちの出会いの様子を視写したり音読したりして読み取る。      (1)    (2)くじらぐもと子供たちのやり取りの様子や気持ちを想像して、役割を決めて音読する。           (1)    (3)くじらぐもに飛び乗ろうとする子供たちとくじらぐもの様子を視写や動作化を通して読み取る。 (1) (4)くじらぐもに乗ったときの子供たちの様子や気持ちを想像する。 (1) (5)くじらぐもに乗って空の旅をする子供たちの気持ちを読み取る。 (1) (6)くじらぐもが子供たちをジャングルジムの上に降ろすまでの様子を読み取る。 (1) (7)くじらぐもと子供たちの別れの場面を音読と視写を通して読み取る。                (1)  第三次  まとめ読み                 4時間    (1)動作化を取り入れたり役割を決めたりして、くじらぐもや子供たちの気持ちを考えながら全文を音読する。  (2)    (2)くじらぐもに手紙を書く。              (1)    (3)助詞「も」の使い方、新出漢字、片仮名の使い方を練習する。 (1)  6 本時の指導  1 目標 「さあ およぐぞ。」の 文を手掛かりに、くじらぐもに乗って空の旅をする子供たちとくじらの楽しい様子や気持ちを 読み取り音読することができる。 2 展開 +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |段| 学 習 活 動 | 教   師   の   支   援 | |階| ( ◎ 基 本 発 問 ) | ( ◎ 評 価 ) | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | |1、 前時の学習を想起する。 |・くじらぐもに飛び乗った時の子供たちの楽しそうな様子を確認させる。 | |つ|2、本時の学習課題をたしかめる。 |・一斉読をさせることにより学習課題を把握させる | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | |か| |くじらぐもに乗って空の旅をする子供た|| | |む| ちとくじらの様子や気持ちを考えよう。 || | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | |3、学習課題の見通しをもつ |・「さあ およぐぞ。」の会話文を手掛かりに海や山や町へ旅をすることを| |6| |おさえる。 | |分| |◎学習課題の見通しを持つことができたか。 | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | |4、学習課題を解決するためにくわしく読み深| | | | める。 | | | | (1)くじらぐもの気持ちをよみとる。 | | | | ・どんな気持ちで、「さあ およぐぞ。」と ・くじらぐもの気持ちになって、「さあ およぐぞ。」と、音読させる。 | | | くじらぐもはいったのかな。 |・「 元気いっぱいすすんでいきました。」にもくじらぐもの気持ちが表さ| | | | れていることにも気づかせる。 | | | |・ 子供たちを乗せてうれしくてはりきっていることをおさえさせる。 | |追| | ◎くじらぐもの気持ちになって音読できたか。 | | | (2)空の旅をする子供たちの様子を読み取る ・海や村や町の中から一つ選んで吹き出しに、子供たちの言ったことを書か| |究| ・海や村や町へ、行ったとき、子供たちはど せる。 | | | んなことをいったでしょう。 |・子供たちの気持ちになって書かせるようにする。 | |す| 吹き出しに子供たちの言ったことを書く。 | | | (一人学び) | | |る| 書いたことを発表する。(学び合い) | | | | ・くじらぐもに乗って子供たちは、どんな歌 ・みんなが楽しく歌える歌を選ばせる。 | | | を歌ったでしょう。 |◎子供たちのいったことを書くことができたか。 | |34| (3)課題についてまとめる。 |・くじらぐもに乗って楽しい旅をしている、くじらぐもと子供たちだという| | | +−−−−−−−−−−−−−−−−+| | |分| くじらぐもも、子供たちも空の旅を ||ことをおさえさせる | | | 楽しんでいる。 || | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−+| | | | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | |5.本時の学習についてまとめる。 |・楽しい旅の様子を想像させながら音読させる。 | |ま| |・楽しく音読できる子に指名しする。 | |と|6.次時の学習課題を確かめる。 |・くじらぐもが子供たちをジャングルジムの上に降ろすまでの様子を学習 | |め| |ることを確認する。 | |る| | | |5| | | |分| | | | | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+