印刷用紙:B5縦 1ページの行数:36 1行の文字数(半角で):94   −−以下 指導案本文−−   第 1 学 年 国 語 科 学 習 指 導 案 ・日 時 平成8年10月8日(火)5校時 ・児童数 男7名 女12名 計19名 ・指導者 澤 野 尚 子 1.題材名 ざりがにのことをおしえよう 2.題材について (1)題材の特性   この題材は,8月から世話をしてきたざりがにについて書くため,書く事柄を考えやすく,   児童が観察したことや気持ちを入れて簡単な文章を書く学習に適していると思われる。また,   「書いてみたい」という意欲を持ち,自分が思ったことや考えたことを文にして人に伝える    よさを知るのに適している題材と考える。 (2)児童の実態    児童は,1学期には「おはなしきいて」「せんせいあのね」「はながさいたよ」等単元で     語と語を続けて文を作ったり,伝えたいことを3文で書くことを学習してきた。また,「楽    しい絵日記」では,伝えたいものの絵を描き,文を書くことを学習してきた。   2学期には,転校したしんた君に収穫祭の様子を知らせる手紙を書き,全員3文以上で書    けるようになった。今は,返事を楽しみに待っている。   文と文を続けて簡単な文章を書くことについては,作文の授業のほかにも生活科の観察カ    ード,あのね日記,短作文等の機会を設けた。文を書くことに慣れてきたが,まだ鉛筆を置    いて考え込んでしまう児童や,字そのものを書くことに時間がかかってしまう児童,さらっ    と書いて終わってしまう児童もいる。   7月に実施した実態調査の結果を見ると,「文を書くことが好きだ,好きな方だ」と答え    た児童は100%であるが,作文を書くときに困ることとして「字がわからない(21%)」    「何を書いたらいいか分からない(16%)」と答える児童がいる。 (3)指導の手立て     この題材は,次の3つの手立てで指導を行う。   転校した友達に手紙を書こうと投げかけることで書く意欲を高める。    ざりがにを実際に観察して特徴をつかむ活動を設定したり,「見て分かったこと」「思っ     たこと」等を整理しながら板書したりすることによって,書く事柄を見つけられるようにす     る。分からない型の児童には,板書や友達の考えを参考にすることができるようにする。ま    た,口頭作文を手掛かりに記述できるようにする。さらさら型の児童には,手紙の内容が充     実するように観察カードを参考にできるようにする。 3.目 標  ざりがにについて,書きたい事柄を見つけて4つ以上の文でかくことができる。 4.展 開 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−− |段階 | 学習内容及び学習活動 | 指導上の留意点 | 評 価 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−− | |1.学習のめあてをつかむ。 |・意欲を高めるために,しんた君 |・めあてが分 | 導 |+−−−−−−−−−−−−−−+|からの返事を紹介する。 |かったか。 | || しんたくんにざりがにのこ ||・ざりがにを見たことがないしん | | 入 ||とを(4つよりたくさん)お ||た君に,ざりがにのことを教えて | | ||しえよう。 ||あげる手紙を書くことを確認する。 |5分 |+−−−−−−−−−−−−−−+| | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−− | |2.構想を練る。 | | | | (1) 手紙の「中」を書くことが |・簡単な書き出しと終わりの文を |・「中」を書 | 構 | 分かる。 |提示し,手紙の「中」をふくらま |ことが分かっ | | |せるのだということを確認する。 |か。 | | (2) ざりがにを観察する。 |・ざりがにを実際に見たりさわっ | | | |たりできるような場を設定する。 | | 想 | (3) 書く事柄を見つける。 |・ざりがにの何について教えるか |・書く事柄を | | |を話し合い,簡単なマークを用い |見つけたか。 | | |て書きたいことを整理して板書す |・書く意欲を | | |る。 |持つことがで |15分 | | |きたか。 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−− | |3.作文を書く。 |・つまずいている児童には,型に |・書き続けよ | 記 | |応じた個の指導を行う。 |うという意欲 | | | 分からない型の児童にはつまず |を持っている | | |きを解消するために,さらさら型 |か。 | 述 | |の児童には手紙の内容が充実する | | | |ように,板書や口頭,観察カード | | | |を手掛かりにして書けるようにす | |15分 | |る。 | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−− | |4.学習のまとめをする。 | | | | (1) 作文を発表する。 |・発表意欲のある児童を中心に指 |・友達のよい | | |名する。 |ところに気づ | ま | |・分かったことや思ったことが書 |いたか。 | | |けている児童,たくさん書けた児 | | と | |童,ざりがにの動きや習性等が書 | | | |けた児童をほめる。 | | め | (2) 自分の作文を自己評価する。 |・児童が書き込みやすいように, |・今日の学習 | | ・返事が書けたか |作文用紙の中に自己評価欄を設け |を振り返るこ | | ・楽しかったか |る。 |とができたか。 | | |・自己評価,教師評価によって, |・次回の実作 | | |次回の実作への意欲につながるよ |への意欲につ |10分 | |うにする。 |ながったか。 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−− 5.評 価 ざりがにについて,書きたい事柄を見つけて4つ以上の文で書くことができたか。 6.板書計画 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+  | | | +−−−−−+ | +−−−−−+ +−−−+ お | | | ま い | +−−−−−−+−−−−−−+ し | し し | | っ つ | | | | ん | え ん | | て か | | | | た | よ た | | い ざ | | 2 (絵) 1  | く | う く | | ま り | | | | ん | ん | | す が | | | | | に | | に | +−−−−−−+−−−−−−+ お | ざ | | を | | て |  り | | | み | | が | が | | | に | | み | に | | | き | | あ | の | | | て | | り | こ | | | く | | が | と | | | だ | | と | を | | | さ | | う | 4 | | | い | | | つ | | +−−−−−+ +−−−+ よ | | | り | | | た | | | く | | | さ | | | ん | | +−−−−−+ | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+