印刷用紙:B5縦 1ページの行数:36 1行の文字数(半角で):96   −−以下 指導案本文−−   第 2 学 年 国 語 科 学 習 指 導 案 ・日 時 平成8年10月8日(火)5校時 ・児童数 男18名 女9名 計27名 ・指導者 佐 藤 玲 子 1.題材名 お話を作ろう 2.題材について (1)題材の特性    この題材は,4枚のさし絵をもとにお話を作るというもので,順序よく作文を書く 学習に適しているものと思われる。また,さし絵を使ってお話を作る学習は,想像作 文の好きな児童にとって,作文意欲を高めるのに適している。絵を並べる順序が複数    考えられるので( → → → ,→ → → 等),自分で考えた順序に従って一     つのお話を作ることができ,楽しくねらいにせまることができると思われる。 (2)児童の実態    児童は,単元作文や特設作文の学習を通して,時間の順序に従って書く学習をして    きた。しだいに時間の順序に従って書けるようになっているが,なかには,順序を表    す言葉を使おうとするあまり,不自然な文になってしまう児童もいる。また,普段の    作文や日記等を読むと,時間の順序に従って書いてはいても,書き足したために順序    が前後してしまっている児童もおり,定着は不十分である。また,表記の誤りや原稿    用紙の使い方の間違いも多い。    4コマ作文は,2学年になって3回目である。一度目の「かにたとおむすび」では,   絵の順序を限定してひとまとまりの文章を書くこと,二度目の「会話を入れて」では,    会話文を文章の中で適切に使うことを学習した。想像してお話を作る学習は,どの児    童も好んで取り組んだ。   意欲面については,作文が「好きだ,好きな方だ」と答えている児童が96%おり,   書くことに対する抵抗は少ない。しかし,「長く書けない」「題を考えるのが難しい」   という悩みを持つ児童も数名いる。文種では,想像作文を好む児童が多い。   記述中に教師に期待することは,自分の作文を見てもらうことが一番多く,「見て    ほしい型」の児童が多い。ついで,漢字の使い方を教えてもらうこと,作文のめあて    をもう一度教えてもらうことを期待している。   10分間書ける文量にだいたい240字であるが,なかには,56字しか書けない    児童もおり,書きあぐねている時には個別に声をかける必要がある。 (3)指導の手立て    この題材では,次の5つの手立てで指導を行う。   導入では,いろいろなお話を作ってよいことを教えることで,作文の意欲を高めた     い。    構想では,まず物語の絵の順序を一人一人に考えさせ,各自が考えた順序を明確に     して,まとまりのある物語を作らせたい。    1枚1枚の場面の様子を想像させることにより,楽しい物語ができるように励まし     たい。      記述場面では,見せてほしい型の中でも特に顕著な児童を先に回り,励ましの声を     かけて意欲を持続させたい。また,分からない型の児童には,いっしょに絵を見なが     らその場面を想像させて記述できるようにさせたい。    まとめでは,紙芝居のように順番に絵を提示しながら発表させ,お話を楽しんで聞     ける雰囲気を作りたい。 3.目 標 4枚の絵を見て,順序よくひとまとまりの物語を作ることができる。 4.展 開 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ |段階 | 学習内容及び学習活動 | 指導上の留意点 | 評 価 | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | |1.学習のめあてをつかむ。 |・いろいろなお話を想像でき |・学習のめ | | 導 | |るように,4枚の絵を順序を |あてが分か | | | +−−−−−−−−−−−−−−+ |ばらばらにして同時に提示す |ったか。 | | | 4まいの絵を見て,じゅん | |る。 | | 入 | |じょよくお話を作ろう。 | |・意欲を持たせ,課題を明確 | | | +−−−−−−−−−−−−−−+ |にさせるために,自分の考え | |3分 | |た絵の順序でお話を作ること | | | | |を知らせる。 | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | |2.構想を練る。 | | | | 構 | (1) 各場面の様子を想像し,発 |・五感をはたらかせて各場面 |・各場面の | | | 表する。 |の様子をつかみ,物語をふく |様子を想像 | | 想 | |らませるように話し合いの場 |することが | | | |を持つ。 |できたか。 | | | | | | | 構 | (2) 物語の筋を考え,4枚の絵 |・机間指導で一人一人の構想 |・物語の筋 | | | を自分が考えた順序に並べる。を聞き,うまくつながらない |を考えられ | | 想 | |時は助言する。 |たか。 | | | |・物語の筋がなかなか決まら | | |15分 | |ない児童には, → → → | | | | | のお話を助言する。 | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | |3.作文を書く。 | | | | | (1) 順序よくまとまりのあるお |・構想のできた児童から実作 |・物語の筋 | | | 話を書く。 |に入らせ,一人一人の学習の |に沿って書 | | | |流れをとぎれさせないように |いているか。 | 記 | |する。 | | | | |・間違いなどを気にせず,ど | | | | |んどん書かせたいので,消し | | | | |ゴムを使わせない。 | | | | |・見てほしい型で特に顕著な | | | 述 | |児童を先に回り,励ましの声 | | | | |をかける。 | | | | |・分からない型の児童には, | | | | |いっしょに絵を見ながらその | | | | |場面の様子を想像させて,記 | | | | |述できるようにさせたい。 | | |20分 | (2) できあがったら,読み返し | | | | | をする。 | | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | |4.学習のまとめをする。 | | | | | (1) 作文を発表する。 |・絵の順序の違っている児童 |・友達や自 | | ま | |を取り上げて発表させ,いろ |分の作文を | | | |いろなお話を作れることの楽 |評価して, | | と | |しさを味わわせたい。 |意欲を高め | | | (2) 自分の作文を見直し,自己 |・児童が書きやすいように作 |ることがで | | め | 評価する。 |文用紙の中に自己評価欄を設 |きたか。 | | | ・楽しかったか |ける。 | | |7分 | ・4枚の絵を並べてお話を作 | | | | | ることができたか | | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ 5.評 価 4枚の絵を並べて,順序よくひとまとまりの物語を作ることができたか。 6.板書計画  +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |     ・ ・ ・    ・ ・ +−−−−+ | | +−−−−−+ なもくわこみ +−−−−−−−+ 木と木 +−−−−−−−+ |じ | | よ | っとなあんん | | としを | | |ょ 四 | | み | ぞどっいでな | 絵 | つてお | 絵 | |よ ま | | か | おた いが | | ないこ | | |く い | | え | りぞ大るよ | | ひるそ | | |お の | | し | に き ろ +−−−−−−−+ き う +−−−−−−−+ |話 絵 | | の | ・・ ・・・ |を を | | ち | 木び +−−−−−−−+ ビ木あ +−−−−−−−+ |作 見 | | ゅ | がっ | | ュがら | | |ろ て | | う | たく | 絵 | |たし | 絵 | |う | | い | おり | | ビおが | | | じ | | | れし | | ュれき | | | ゅ | +−−−−−+ てて +−−−−−−−+ |そて +−−−−−−−+ | ん | いい うい +−−−−+ | るる る | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+