印刷用紙:A4縦 1ページの行数:36 1行の文字数(半角で):98   −−以下 指導案本文−−   第 4 学 年 国 語 科 学 習 指 導 案 ・日 時 平成8年10月8日(火)5校時 ・児童数 男18名 女16名 計34名 ・指導者 斉 藤 淑 子 1.題材名 将来の夢 2.題材について (1)題材の特性 この題材は,将来の夢として,自分がしたい職業について,どんなことをしたいか,     実際にしている気持ちになって想像して書く作文である。自分の夢が実現した時どん     なことがしたいか,書きたいこと,つまり,中心をはっきりさせて書く学習に適して    いると思われる。また,自分の夢を想像して書くので「書いてみたい」という意欲が    持てると考える。 (2)児童の実態     児童は,今まで五感を使って書くこと,順序に沿って書くこと,中心が詳しくなる    ように書くこと,段落を意識して書くこと,メモをもとに書くこと等を学習してきて    いる。1学期には,「清掃工場の見学」「きょうりゅうをさぐる」等の単元でメモを    もとに書くこと,説明文的な段落を意識して書くことを学習してきた。2学期には,    「遠足」の特設作文で中心を決め,書き出しを工夫する書き方を練習した。    しかし,日頃の短作文や日記などをみると,時間の順序に羅列してあるだけだった    り,書きたいことの中心がどこかはっきりしていなかったり,まして,段落を意識し    て書くという段階まで到達しているとはいえない。    7月に実施した実態調査を見ると,「文を書くのが好きだ,好きな方だ」と答えた    児童は77%である。作文への取り組む姿勢では,全員が「努力している」と答えた。   作文の大切さについても十分理解しまじめに取り組もうとしている。前回の実態調査    と比較すると,作文を書くとき困ることのトップが「何を書いたらいいか分からない」   から「題を考えるのが難しい」に移った。作文を書いてよかったことのトップが「思    い出になるから」から「思ったことが書ける」に移った。つまり,思ったことをいろ    いろと書くことができるは題が決まらないということである。一番書きたいこと,中    心がはっきりしないために題が決まらないのではないかと考える。 (3)指導の手立て    この題材では,次の5つの手立てで指導を行う。   親からの手紙で書く意欲を高める。   例文を使って書き方や構想を考えさせる。   構想表を使って「一番したいこと,しながら思っていること」などを入れて書かせ,     ねらいに迫らせる。    将来なりたいものと一番したいことのアンケートを前もって取り,どんな仕事をす     るか迷っている児童に仕事内容のヒントカードで対応できるようにする。    分からない型の児童には,「もしなれたら,どんなことをしているか」「どんなこ     とを考えながらしているか」と投げかけたり,構想表に戻らせたりして,個の指導を     行う。さらさら型の児童には,思いや考えを多く入れられるように声がけをする。 3.目 標    将来なりたいものについて一番したいことをはっきりさせ,なりきって詳しく書く    ことができる。 4.展 開 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ |段階 | 学習内容及び学習活動 | 指導上の留意点 | 評 価 | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | |1.学習のめあてをつかむ。 |・書く意欲を高めるために家 | | | 導 |+−−−−−−−−−−−−−−+|の人からの手紙を紹介する。 | | || しょうらい何になっている ||・しているところを想像し, |・学習のめ | 入 ||かな。 なったつもりになって, |一番したいことを詳しく書く |あてが分か | | ||一番したいことをくわしく書 ||作文であることを分からせる |ったか。 | ||こう。 ||ために,例文を掲示する。 | |5分 |+−−−−−−−−−−−−−−+| | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | |2.構想を練る。 | | | | 構 | (1) 将来なりたいものを構想表 |・将来なりたいものを何人か | | | | に書き込む。 |に発表させる。 | | | | (2) 例文を読み,書き方を知る。 |・なったつもりになって書く | | | 想 | |こと,一番したいことを詳し | | | | |く書くことを見つけるために,  | | | |例文の書き方について話し合 | | | | |いを持つ。 | | | | (3) 構想表に一番したいことと |・個への配慮として将来なり | | | 構 | そのときの気持ちを書き込む。 |たいものについてアンケート | | | | |を取り,個への対応ができる | | | | |ようにしておく。 | | | 想 | |・気持ちが書き込めているか |・構想表に | | | |どうか把握し,つまずいてい |書き込むこ | | | |る児童には例をあげて書ける |とができた | |10分 | |ようにする。 |か。 | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | |3.作文を書く。 |・つまずいている児童には, |・書き続け | | | |型に応じた個の指導を行う。 |ようと意欲 | | 記 | |分からない型には,例文や構 |を持ってい | | | |想表を手掛かりにして書ける |るか。 | | | |ように,さらさら型には,書 | | | | |く内容が充実するように声が | | | 述 | |けをする。 | | | | |・内容が充実するよう書き終 | | | | |えたときの見直しの観点を示 | | |25分 | |す。 | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | |4.学習のまとめをする。 | | | | | (1) 作文を発表する。 |・気持ちが書き込めているか |・友達のよ | | ま | |考えながら聞くことを指示す |さに気づい | | | |る。 |たか。 | | と | (2) 自分の作文を自己評価する。・めあてと意欲についての自   |・今日の学 | | | ・一番したいことが詳しく |己評価欄を設ける。 |習を振り返 | | め | 書けたか |・次への意欲につなげるため |ることがで | | | ・楽しく書けたか |に,未来や将来のことについ |きたか。 | | | |て,次にどんなことが書きた | | |10分 | |いか投げかける。 | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ 5.評 価   将来なりたいものについて一番したいことをはっきりさせ,なりきって詳しく書く   ことができたか。 6.板書計画 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |   +−−−−+ | | +−−−−−−−−−−−−−−+ |しつ | | | プ | | |くもし | | | 練 試 ロ | | |書りょ | | | 野 | 設 | |こにう | | | 習 合 球 | 計 | |うなら | | | 選 | (例文) 図 | | っい | | | 手 | を | | て何 | | | | 書 | | に | | | | く | | 一な | | | −−−−−−−−−−−−−− | | | | | | | 人 | | 番り | | | マ | | | した | | | マ 考ア ン | | | たい | | | ン えイ ガ | | | いか | | | ガ るデ 家 | | | こな | | | を ィ | | | と | | | 描 ア | | | をな | | | く を | | | くっ | | | +−−−−−−−−−−−−−−+ | わた | | |   +−−−−+ | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+