印刷用紙:B5縦 1ページの行数:36 1行の文字数(半角で):100   −−以下 指導案本文−−   第 6 学 年 1 組 国 語 科 学 習 指 導 案 ・日 時 平成8年10月8日(火)5校時 ・児童数 男11名 女10名 計21名 ・指導者 菅 野 昭 子 1.題材名 先生のお父さんへ 2.題材について (1)題材の特性    この題材は,担任の父親に普段の担任の様子を知らせる手紙を書くというものである。こ    れは,書く対象が身近な存在であることから詳しく書くための材料を集めやすく,読み手が    目上の人ということから敬体で書くのに適していると考える。 (2)児童の実態    児童は,5年生では「主題や要旨が明確に表れるように全体の構成を考えて文章を書く」    ことを学習してきている。6年生では「組み立ての効果を考えて文章を書く」ことが指導の    重点である。また,「目的や意図に応じた表現」ができる能力と態度を育てるために,目標    そのものを明確にしたり,意図をはっきり持たせたりする指導が必要となる。   5月の単元「テレビとの上手な付き合い方」では,身近な経験の中から問題を見つけ,そ    の問題について意欲的に調査して,資料を集めたり話し合ったりしながら,要旨のはっきり    した意見文を書く学習をしてきた。その中で,児童は,身近なところから取材し,そのこと    について調査したり話し合ったりすることにより,問題点を見出し,しっかりした自分の意    見を持つことができた。また,要旨をはっきりさせるために,全体の構成を考えながら書く    ことができた。    8月の単元「さまざまな表現に目を向けて」では,書く目的に応じて効果的な表現を工夫    したり,常体の文章と敬体の文章を区別したりして書く学習をしてきた。   7月に実施した実態調査の結果を見ると「文章を書くことが好きだ,好きな方だ」と答え    た児童が57%おり,半数を越える児童が作文を書くことに意欲的である。しかし,その反    面,書き出しも含めて「何を書いたらいいか分からない」「何枚も書けない」と,書くこと    に抵抗を感じている児童も数人いる。    また,知識,理解に関する調査では,常体と敬体の統一に気をつけている児童が33%と    かなり少ない。 (3)指導の手立て    この教材では,次の3つの手立てで指導を行う。   手紙文の構想を考える参考とするため,児童の様子を知らせる手紙文を例として出す。   読み手が目上の人であることを意識させることにより,敬体に統一して書く必要性を感 じさせる。   担任の様子を思い出させるために,担任のことを書いた日記を利用させる。 3.目 標 ・目的に応じて必要な事柄を集め,具体的に書く事ができる。 ・相手に応じて敬体に統一した文章を書くことができる。 4.展 開 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−− |段階 | 学習内容及び学習活動 | 指導上の留意点 | 評 価 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−− | |1.学習のめあてをつかむ。 |・児童の意欲を高めるために,担任 |・手紙の内 | 導 |+−−−−−−−−−−−−−−+|の父親からのメッセージを聞かせる。 容と読み手 | 入 || 先生のお父さんに,先生の ||・担任の父親に,担任の学校での様 |が分かった | ||様子を知らせる手紙を書こう。 |子を知らせる手紙を書くことを知ら |か。 |5分 |+−−−−−−−−−−−−−−+|せる。 | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−− | |2.構想を練る。 | | | | (1) 例文の特徴をつかむ。 |・具体的に書くことに気づくよう, |・例文から | | |例文には児童の行動の事実を書く。 |手紙の書き | 構 | |・敬体に統一して書くことが分かる |方が分かっ | | |よう,例文は敬体に統一して書く。 |たか。 | | (2) 作文用紙に描いてある担任 |・書き込みをする時,日記を利用す |・知らせた | | の絵に,知らせたいことを書 |ることを知らせる。 |いことを書 | | き込む。 | |き込むこと | 想 | (3) めあてに沿って読み返すこ |・書き終わった児童は,担任の行動 |ができたか。 | | とを知る。 |の事実が書いてあるか,敬体に統一 |・読み返す | | |して書いてあるかについて注意して |視点が分か |13分 | |読み返すことを確認する。 |ったか。 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−− | |3.作文を書く。 | | | | (1) 担任の父親に手紙を書く。 |・下書きなので,消しゴムを使わな |・めあてに | 記 | |いことを知らせる。 |沿って意欲 | | |・書き出せないでいる児童やつまず |的に書いて | | |いている児童には,日記帳を手掛か |いるか。 | | |りにして個別に指導する。 | | | (2) 読み返す。 |・めあてに沿って書いていないとこ |・めあてに | 述 | |ろは直すよう個別に指導する。 |沿って読み | | | |返している |20分 | | |か。 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−− | |4.学習のまとめをする。 | | | | (1) 発表を聞く。 |・めあてを確認するために,友達の |・めあてに | | |作文を聞く。 |沿って書い | ま | | |ていること | | | |に気づくこ | と | | |とができた | | | |か。 | め | (2) 自分の作文を自己評価する。 |・今日の学習を振り返ることができ | | | ・具体的に書けたか |るよう,作文用紙に自己評価欄を設 | | | ・敬体に統一して書けたか |ける。 | | | ・○○先生に手紙を書いて |・自己評価結果を発表し合い,次へ |・次への意 | | みたいか |の意欲につなげる。 |欲につなが |7分 | | |ったか。 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−− 5.評 価 ・目的に応じて必要な事柄を集め,具体的に書くことができたか。 ・相手に応じて敬体に統一して文章を書くことができたか。 6.板書計画 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | +−−−+ | +−−−−−−−−−−−−−−−−−+ ・ ・ |知 | | | 敬 実 |ら先 | | | 体 際 |せ生 | | | に |るの | | | あ |手お | | | っ |紙父 | | | た |をさ | | (例文) | 出 |書ん | | | 来 |こに | | | 事 |う | | | | 先 | | | | 生 | | | | の | | | | 様 | | | | 子 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | を | +−−−+ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+