印刷用紙:A4縦 1ページの行数:50 1行の文字数(半角で):102   −−以下 指導案本文−−   第4学年  国語科学習指導案 日 時 平成7年10月15日(火)2校時        児 童 4年3組(男子21名女子19名計40名)         指導者     蛭 川  ゆ か り 1.単元名  場面をくらべて     教材名「一つの花」 2.単元について  (1) 教材について 第4学年の理解領域の目標は「内容の要点や中心点を正確に押さえながら話を聞いたり、段落相互の関係を考え て中心点を正確に把握しながら文章を読んだりすることができるようにするとともに、読書の範囲を広げるように する。」である。これを受けて本単元では「戦争中と戦争後の様子が書かれている場面を比べながら、平和の大切 さや登場人物一人一人の気持ちを読み取り、感想をまとめることができる。」を主目標とする。  この作品は、戦争という苛酷な状況の中で懸命に生きるゆみ子の家族の姿をとおして、悲しみを乗り越えて生き 続ける人間の強さと美しさを主題として描いている。戦争下、ゆみ子が覚えた最初の言葉は「一つだけ」だった。 乏しい食べ物を分け与えてくれる母の口癖を覚えてしまったのだ。「一つだけ」は、ゆみ子にとってひもじさを訴 える唯一の言葉であり、両親にとってはやりきれなさをかみしめる言葉になった。ゆみ子の将来を案じながらどう してやることもできず、めちゃくちゃに高い高いをする父。出征の日、父は万感の思いを込めて一輪のコスモスの 花をゆみ子に手渡し、何も言わずに去って行く。そして10年後、ゆみ子と母の小さな家は、父の思いを象徴するか のようなコスモスの花でいっぱいに包まれている。そこには、戦争の傷を乗り越えて明るく生きるゆみ子の姿を見 ることができる。  この作品は、直接的に反戦を叫んではいない。けれども、戦争の中で家族のきずなを断ち切られ、さいなまれる 人の心が、平和の中で傷痕を残しながらも癒されていく姿が、戦争中と戦争後の場面の対比によって描き出されて いる。語句でいえば、「一つだけ」のコスモスと「いっぱい」のコスモス、「一つだけ」の食べ物と「お肉とお魚 どっち」とを対比させることによって、そのことが象徴的に表されている。こうした対比的な表現は、「一つだけ 」という現実と「みんな・山ほど・両手を出す」という両親の願いや、プラットホームで父親を見送る場面にも用 いられており、その場の状況や登場人物の心情をより強く浮かび上がらせている。また、「まるで、戦争になんか 行く人ではないかのように。」「わすれられたように・・・ 」「まるで、何かお話しをしているかのように・・・ 」な どの比喩表現や、「大事にするんだよう  。」「一つの花を見つめながら  。」などのダッシュは、イメージ の広がりをもたらし、登場人物の様々な思いを想像させる。さらに、「覚えてしまったのです。」「めちゃくちゃに 高い高いするのでした。」や「みんな食べてしまいました。」「泣き出してしまいました。」などの強調する文末 表現は、状況や心情を強く印象づける。そして、「おなかをすかせていたのでしょうか。」「 見せたくなかったのでしょうか。」などの語りかける文末表現によって、読み手は素直に共感の度合いを強めなが ら読み、感想を深めることができる。これらの点から、本教材は単元の目標を達成するのにふさわしい教材である と考える。  (2) 子供について  子供たちは、3学年で「ちいちゃんのかげおくり」を学習し、ひとりぼっちになっても家族に会いたいと願い続 けたちいちゃんの姿をとおして、戦争の悲惨さを知り、平和の尊さについて考えを深めた。また、4学年では、「 ガオーッ」でライオンや黒ヒョウの気持ちを想像しながら工夫して音読すること、「白いぼうし」や「アナトール、 工場へ行く」で場面の情景を思い描きながら、登場人物の行動や気持ちを読み取ることを学習してきた。これらの 学習をとおして、子供たちは言葉や文に着目して情景を想像し、人物の気持ちを読み取ろうとするようになってき ている。しかし、比喩表現や文末表現、指示語や接続語など、表現の細部への目配りは十分とはいえない。登場人 物が置かれている状況をふまえて心の動きを想像したり、場面の対比から内容を読み取ったりする力もまだ不足し ているため、読みが深まらない。 子供たちは、これまで一人読みとして視写やサイドライン引き、書き込みを行い、自分なりの読み取りをしよう とするようになってきている。しかし、手がかりになる言葉や文を見つけてもイメージを広げられない子、思い描 いたことを自分なりの言葉に置き換えて話せない子が多い。そのため、一人一人の読みを交流させて練り上げ、学 び合わせることは難しい。友達の考えから学ぼうとする態度は育ってきているものの、話し合いはなかなか深まら ない。 (3) 指導にあたって 戦争という極限状況の下で意味を歪められた「一つだけ」という言葉を巡る両親の言動から、幼いゆみ子に寄せ る深い愛情とやり場のない苦悩を読み取らせたい。また、父親の出征によって家族のささやかな幸せも奪われなが ら、痛切な悲しみや憤りを圧し殺さなければならなかった当時の社会の現実に目を向けさせ、平和の尊さについて 考えさせたい。しかし、物の豊かな社会で成長してきた子供たちは、作品の背景となる戦争のもたらす様々な苦痛 や物質的な窮乏をなかなか実感としてとらえることができない。そこで、「配給」「軍歌」のように戦争に関わる 言葉や当時の生活の描写については適宜説明を補い、時代背景を確かにとらえさせたい。さらに、戦争中、戦後間 もない頃の生活について読書や聞き取りをとおして調べさせ、今の自分たちの生活と比較させながら、子供たちに 戦争中から今日までの歴史を再認識させたい。  「一つ」という言葉は、題名を始め作品全体に数多く使われている。中でも「一つだけ」という言葉が使われて いる箇所に注目させ、それが、ゆみ子、両親にとってそれぞれどういう意味をもっているかを考えさせたい。特に、 「一つだけ」とおにぎりをねだるゆみ子に、「一つだけ」のコスモスの花を与える父親の思いに迫らせたい。そこ で、一人読みでは「一つだけのお花、大事にするんだよう  。」のダッシュを様々な言葉で置き換えさせたり、 父親の気持ちを書き込みさせたりして多様な読みをさせたい。そして、それぞれの読みを交流し、学び合う中で、 父親の最後の言葉の重さを感じ取るようにさせたい。 3.単元の目標 (1)関心・意欲・態度 戦争という苛酷な状況に置かれながらも懸命に生き続けるゆみ子の家族の姿を、すすんで読み取ろうと する。  (2)表現の能力  「一つの花」という題名について、自分の感想を深め、考えを明確にして文章にまとめることができる。 (3)理解の能力   戦争中と戦争後の様子が書かれている場面を比べながら、平和の大切さやゆみ子の家族一人一人の気持 ちを読み取ることができる。 (4)言語事項      語句の意味を理解し、文末表現、指示語、接続語、ダッシュなどの働きについて理解を深めることがで      きる。 4.単元学習指導計画(14時間) +−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 過程 時間 | 学 習 活 動 と 内 容 | 指 導 の 工 夫 と 評 価 | +−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |1 ○全文を読み、視写する。 ・題名の意味を考えながら読み、あらすじを | | | | | つかむようにさせる。 | |つ |1 ○新出漢字や難語句等について学習する。 ・戦争に関連した難語句については説明を補 | | | | | う。 | | |1 ○初発の感想を書く。 ・心に残ったことやもっと知りたいことをノ | |か | | | ートに整理して書かせる。 | | |1 ○場面分けをし、学習計画を立てる。 ・場面毎に小見出しをつけ、感想をもとに学 | | | | | 習課題を考えさせる。 | |む | | ◇自分なりの考えをもち、課題を整理する活 | | | | | 動にすすんで参加することができたか。 | | | | | (関・意・態) | +−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |2 ○ゆみ子が「一つだけちょうだい。」を覚 ・読書や聞き取りで調べた内容も発表させな | | | | えた背景をとらえる。 | がら、ゆみ子を取り巻く激しい戦争の様子 | | | | | や食糧事情をとらえさせる。 | | | | ・母親の愛情や、切ない気持ちに気づかせる。 | |1 ○ゆみ子をめちゃくちゃに高い高いする父 ・父親の「深いため息」や「めちゃくちゃに | |ふ 本時 | 親の行動と気持ちを読み取る。 | 高い高いをする」ことの意味を考えさせ、 | | | | | ゆみ子を思いやる気持ちの強さに迫らせる。 |か |1 ○戦争に行く日の情景から、両親の気持ち ・母親の行動から、父親にゆみ子の泣き顔を | | | | を読み取る。 | 見せまいとする気持ちを想像させる。 | |め | | ・父親の行動から、家族だけで静かに別れの | | | | | ときを過ごそうとする気持ちを想像させる。 |る |1 ○一輪のコスモスをゆみ子に手渡し、出征 ・父親が一輪のコスモスに託した思いを想像 | | | | していく父親の気持ちを読み取る。 | させる。 | | |1 ○十年後のゆみ子と母親の生活の様子を読 ・戦争中と比較し、ささやかではあるが幸せ | | | | み取る。 | な生活を送っていることをとらえさせる。 | | | | ◇各場面の情景やゆみ子と両親の気持ちを読 | | | | | み取ることができたか。(理解) | +−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |ま |1 ○「一つの花」の意味を作品全体からとら ・「一つ」にかかわる言葉を探して比較させ | | | | え、父親の託した思いを考える。 | ながら、主題に迫らせる。        | |と |1 ○情景や人物の気持ちを表現できるように ・読み取った内容が聞き手によく伝わるよう | | | | 音読する。 | に表現を工夫させる。 | |め |1 ○作品について話し合い、感想文を書く。 ・戦争中と戦争後を比較し、感想をまとめさ | | | | | せる。 | |る | | ◇自分の考えを明確にして、感想を文章にま | | | | | とめることができたか。(表現・言語) | +−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |ひ |1 ○今西祐行の他の作品や戦争にかかわる作 ・図書館にある作品を紹介しておく。 | |ろ | | 品を読む。 ◇すすんで他の作品を読もうとしたか。 | |げ | | | (関・意・態) | |る | | | | +−−+−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 5.本時の授業  (1) 授業仮説 ○ 一輪のコスモスをゆみ子に手渡す父親の言動に着目させ、その気持ちを書き込みさせれば、叙述に 即した一人読みをすることができるであろう。 ○ 一人読みで考えた父親の気持ちをもとに、花に託された思いについて話し合わせれば、父親の最後 の言葉の重さを感じ取り、一人一人の読みが深まるであろう。  (2) 本時の目標 父親の言動から、ゆみ子に手渡した一輪のコスモスに託した思いを読み取ることができる。  (3) 本時の展開 +−+−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | | | | | | | 過程時間  学習活動 | 教師の働きかけ | 予想される反応 | 指導上の留意点 | | | | | (○主発問) | | (◇評価) | +−+−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | | | | | | | | |2 1.前時の想起をす ・ゆみ子の将来を思うとき ・ゆみ子の将来が心配なの ・父親の気持ちを確| | | | る。 |決まってめちゃくちゃに| に、何もしてやれないこ |認し、本時の学習| | | | |高い高いをする父親の姿| とがつらい。 |と結び付ける。 | |つ| | |を思い起こさせる。 | | | | | | ・戦争に行く日の情景を思 ・家族だけで別れのときを | | | | | |い起こさせる。 | 過ごしたい。  | | |か| | +−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+| | | |1 2.本時の学習課題 | お父さんは、一輪のコスモスにどんな思いを込 || | | | | をつかむ。 | めてゆみ子にあげたのだろう。 || | |む| | +−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+| | | |2 3.読みの視点を確 ・課題を解決するための読 ・お父さんの言葉 ・視点を具体的にす| | | | 認する。 |みの視点を考えさせる。 ・お父さんの行動 |る。 | | | | | | ◇学習課題をつかむ| | | | | | |ことができたか。| +−+−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | | | | | | | | |2 4.学習場面を音読 ・父親の言葉と行動描写に ・(指名読み) | | | | | する。 |気をつけて読ませる。 | | | |ふ|3 5.汽車が入ってく ・ゆみ子の「一つだけ。」 ・お母さんは、ゆみ子をあ ・ゆみ子が食べ物を| | | | るというときの |が始まったときの両親の| やした。 |欲しがっているこ| |か| | ゆみ子と両親の |様子をとらえさせる。 ・お父さんは、ぷいといな |とをおさえる。 | | | | 様子を読み取る。 | くなってしまった。 | | |め| | | ・お父さんは、コスモスの ・咲いていた場所や| | | | | | 花を見つけた。 |様子から、コスモ| |る| | | | |スのイメージをふ| | | | | | |くらませる。 | | | | | | | | | | 6.父親が、コスモ | | | | | | | | |+−−−−−−−−−−+| | | | | スに託した思い | || || | | | | を読み取る。 | || || | | |6| (1)一人読み ・ゆみ子にコスモスを手渡||ゆみ。さあ、一つだけ|| | | | | |す父親の言葉に書き込み||あげよう。一つだけの|| | | | | | |+−−−−−−−−−−+| | | | | |をさせる。 | お花、大事にするんだ | | | | | | | よう 。 | | |ふ|12| (2)学び合い ・書き込みをもとにして、 ・お父さんだと思って、大 ・子供同士の話し合| | | | |父親の気持ちを話し合わ| 切にしてほしい。 |いを補助する。 | |か| | |せる。 ・このコスモスのように、 | | | | | ○お父さんは、一つの花に| 強く育ってほしい。 | | |め| | |どんな思いを込めてゆみ ・食べ物だけでなく大切な | | | | | |子にあげたのだろう。 | ものがあることを知って | | |る| | | | ほしい。 | | | | | | ・幸せになってほしい。 | | | |7 7.一つの花を見つ ・にっこり笑った父親の気 ・ゆみ子が泣きやんだので ・父親の思いが、一| | | | めながら出征し |持ちを考えさせる。 | ほっとした。 |輪のコスモスに凝| | | | ていく父の気持 | ・ゆみ子が喜んでくれてよ |縮されていること| | | | ちを読み取る。 | | かった。 |をおさえる。 | | | | | ・ゆみ子が食べ物ではなく | | | | | | | 花を喜んでくれてうれし | | | | | | | い。 | | | | | ・何も言わずに行ってしま ・一つの花に思いを全部込 | | | | | |う父親の気持ちを考えさ| めた。 | | | | | |せる。 ・言葉にしなくても、心の ◇父親の思いを読み| +−+−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ 中で話していた。 −−−+取ることができた+ | | | | ・心がつうじたと思った。 |か。 | | | | | | | | | | 8.学習のまとめを | | | | |ま| | をする。 | | | | | |8| (1)まとめを書く ・板書をもとに、課題につ| | | |と| | |いて父親や母親の立場ま| | | | | | |たは読み手の立場で自由| | | |め| | |にまとめさせる。 | | | | |1| (2)自己評価 ・カードに自己評価させる。 | | |る|1 9.次時の学習につ ・十年後のゆみ子と母親の| ◇父親の思いをノー| +−+−+− いて確かめる。 +生活について学習するこ+−−−−−−−−−−−−+トにまとめること+ とを確認する。 ができたか。   『  一  つ  の  花  』  教  材  構  造  図 【 主 題 】戦争という苛酷な状況に置かれながらも生き続けるゆみ子の家族の人間としての強さと美しさ。 【理解の目標】戦争中と戦争後の様子が書かれてる場面を比べながら、平和の大切さやゆみ子の家族一人一人の気持ちを読み取る。        (理解ウカキ) 【表現の目標】「一つの花」という題名について、自分の感想を深め、考えを明確にして文章にまとめることができる。(表現ウオケ) 【 言語事項 】語句の意味を理解し、文末表現、指示語、接続語、ダッシュなどの働きについて理解を深めることができる。        (言語エ〈ア〉オ〈イ〉) +−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+ | 場 面 の 内 容 | 育 て た い 技 能 | 言 語 事 項 | +−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+ 一 戦争が激しくなると、配給の食料○激しい戦争の様子と社会状況を読み取る。(理解オカ) ・これが | |も不足した。ゆみ子は、自分の分を|・そのころは、〓そんな物はどこへ行ってもありませんでした。・配給 | |「一つだけよ。」と分け与えてくれ|・食べる物といえば、〓しかありませんでした。 ・そんな物 | |る母の口癖を知らず知らずのうちに|・毎日、〓ばくだんを落としていきました。 ・おなかをすかしていたのでしょ| |最初の言葉として覚えてしまう。 |・町は、〓はいになっていきました。 |うか。 | | ○ゆみ子が「一つだけ。」を覚えてしまったわけを読み取る。 ・ほしがるのでした。 | | |(理解カ) ・分けてくれるのでした。 | | |・ゆみ子は、いつもおなかをすかしていたのでしょうか。 ・一つだけ 。 | | |・「一つだけよ。」 ・口ぐせになってしまいました。| | |・お母さんの口ぐせ ・おぼえてしまったのです。 | +−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+ 二 両親は、ゆみ子を不憫に思うが、○ゆみ子に対する母の気持ちを読み取る。(理解カ) | | |どうしてやることもできない。父は|・「なんてかわいそうな〓なんでももらえると思っているのね。」・一つだけのかぼちゃのにつけ | |その将来を案じながら、ゆみ子をめ○父の気持ちと行動の意味を読み取る。(理解カ) | 。 | |ちゃくちゃに高い高いするのだった。・「この子は、一生、〓どんな子に育つだろう。」 ・そんなとき | | |・決まってゆみ子をめちゃくちゃに高い高いするのでした。 ・高い高いするのでした。 | +−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+ 三 父の出征の日、ゆみ子は母におぶ○母の気持ちと行動の意味を読み取る。(理解カ) ・それから間もなく | |われて駅に見送りに行くが、「一つ|・大事なお米で ・防空頭巾 | |だけちょうだい。」とおにぎりをね|・戦争に行くお父さんに、〓見せたくなかったのでしょうか。 ・そして | |だり、全部食べてしまう。家族は静○父の気持ちと行動の意味を読み取る。(理解カ) ・食べてしまいました。 | |かに別れを惜しむ。 |・ほかに見送りのない〓歌を歌っていたりしました。 ・見せたくなかったのでしょうか| | |・まるで、戦争になんか行く人ではないかのように。 ・軍歌 | | | ・まるで、〓のように | +−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+ 四 「一つだけ。」とむずかるゆみ子○むずかるゆみ子をあやそうとする両親の気持ちを読み取る。 ・ところが | |を母が懸命にあやすうちに、父は一|(理解カ) ・始まったのです。 | |輪のコスモスの花を見つけてくる。|・「みんなおやりよ、母さん。おにぎりを。」 ・なきだしてしまいました。 | |その花をもらって喜ぶゆみ子の姿を|・「ゆみちゃん、いいわねえ。〓ばんざあいって。」 ・いなくなってしまいました。 | |見てにっこり笑うと、父は汽車に乗|・「一つだけ。」 ・わすれられたように | |って行ってしまう。 ○父の気持ちと行動の意味を読み取る。(理解カ) ・大事にするんだよう。 | | |・「ゆみ。さあ、一つだけあげよう。一つだけのお花、大事にす・それを見て | | | るんだよう 。」 ・行ってしまいました。 | | |・それを見てにっこり笑うと、何も言わずに ・見つめながら。 | | |・一つの花を見つめながら 。 | | +−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+ 五 十年後、ゆみ子と母のとんとんぶ○戦争中と戦争後を比べて違いを読み取る。(理解オカ) ・それから | |きの小さな家は、父の思いを象徴す|・十年の年月 ・でも | |るかのようなコスモスの花でいっぱ|・お父さんの顔を覚えていません。 ・そこから | |いに包まれている。 |・とんとんぶきの小さな家は、コスモスの花でいっぱい ・まるで、〓しているかのように| | |・ミシンの音 ・あのお母さんでしょうか。 | | |・「お肉とお魚とどっち」 | | | |・小さなお母さん | | +−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+