小学校2年 音楽(ようすをおもいうかべて) 指導案 仁王小学校 用紙は A4 縦  1行 49字(半角) 1ページ 49行に設定してください。 第2学年音楽科学習指導案                                     指導者 佐々木久美子   題材名 ようすをおもいうかべて   題材について  第2学年における曲想表現にかかわる指導の重点は、「曲想を感じ取り、また歌詞の表す情景を想像して表現 する力を育てること」である。  子どもたちは、これまでの学習の中で、曲を聴き自分なりに曲の表している情景を想像して演奏しようとして いる。しかし、その情景の想像は、全体的な雰囲気にとどまってしまうことが多く、表現方法とは直接結び付き にくい。  そこで、これまでの全体的な情景想像から、さらに動きや音を伴った情景想像をさせ、唱法や奏法など具体的 な表現方法と結び付けてより豊かな表現を志向させたいと考え、本題材を設定した。   本題材で扱う曲は、次の2曲である。    曲   名    速度   調    拍 子   音域   作 詞 者    作 曲 者 あ ま だ れ さ ん   108 ハ長調 4分の4拍子 ハ〜ハ   西 崎 嘉 太 郎 うちゅうせんのうた  112 ハ長調 4分の4拍子 ホ〜ハ ともろぎゆきお  峰  陽     指導目標  1、曲趣や歌詞から曲の表している情景を想像しながら楽しく歌うことができるようにさせる。  2、曲趣に合わせて、唱法や楽器の奏法を工夫することができるようにさせる。  3、音色やリズムに気を付けて曲を聴くことができるようにさせる。  4、情景を想像しながら曲を聴いたり表現したりしようとする態度を育てる。   指導計画     次      1           2                 3      時        1     2    3(本時)   4     5     6      教 あまだれさん                                         材 うちゅうせんのうた                                        学習内容  ・曲趣把握 ・曲趣把握 ・曲の山の ・分担唱  ・効果音を ・まとめの           ・歌詞の内 ・歌詞の内  歌い方  ・効果音を  取り入れ  演奏            容理解   容理解  ・ウッドブ  の工夫   た演奏  ・グループ               ・情景想像 ・情景想像  ロックに              発表             ・主旋律唱 ・主旋律唱  よる効果                                          音の工夫                      指導事項   ・リズム  ・リズム  ・フレーズ ・フレーズ ・拍の流れ ・曲趣の違い (は個人差         ・曲趣   ・曲趣   のまとまり のまとまり ・打楽器の い に応じた指導        ・歌詞   ・歌詞   ・唱法   ・唱法    奏法           事項)    ・フレーズ ・フレーズ ・打楽器の ・打楽器の ・音色                   のまとまり のまとまり  奏法    奏法                         ・唱法    ・唱法   ・拍の流れ ・拍の流れ                                                              本時の指導  1 教材について                     曲は、a(4小節)b(4小節)b’(4小節)a’(2小節)と変則的な構成である。    a、a’の部分のの動きは、雨だれの音をイメージしている。この部分をはずんで歌わせた い。またa’は、ウッドブロックでリズム奏させ、あまだれの感じをださせたい。    b、b’は、雨上がりの青空を歌っており、旋律のなめらかな盛り上がりをとらえ、五音音 階的な旋律の美しさを感じ取らせレガートに歌わせたい。  2 子どもについて                  4月以来、指導にあたって留意してきたことは、次のとおりである。     どの子どもも正しく演奏することができるようにするために、基本的事項は個の技能に応 じて丁寧に指導する。(技能の個人差)自分なりのイメージを持って演奏することができるよ うにするために歌詞や挿絵をもとにし自由に想像させたり、ひとりで演奏する場面を設定した りする。(イメージの個人差)   この結果、ほとんどの子どもたちは、自分なりのイメージを持って演奏しようとしている。また  自分たちの演奏を、より楽しくより美しい演奏にしていこうとする態度も育ってきている。しかし  曲の山や楽器の音色などの音楽的要素には、なかなか着目できないことが多い。また、自分たちの  イメージを表現する際、具体的手だてを知らない場合も多い。  3 指導にあたって   情景を想像させるための手掛かりとして、これまで主に歌詞や挿絵などを利用してきたが、さ   らに曲に対する自分なりのイメージを広げさせ、いきいきと表現させるために、次のような手 だてを構じ指導にあたる。ウッドブロックを使って「あまだれ」の音を自由に工夫させながら 「あまだれさん」に合う、「あまだれ」のリズムを工夫させる。    工夫させる場面では、拍の流れにのって工夫できるように、個人差に応じて指導にあたる。 お互いの工夫を発表し聴き合う中で、互いの良さを認め合わせたい。   本時の展開  1 ねらい    「あまだれさん」の2-3フレーズをレガートに歌うことができるようにさせる。     全 「あまだれさん」の4フレーズめのリ C 「あまだれさん」の4フレーズめを様子を       ズムを、ウッドブロックで、拍の流れ   思いうかべながら、ウッドブロック奏を工     体 にのって工夫できるようにさせる。    夫できるようにさせる。  2 展開 ------------------------------------------------------------------------------------------   段                     指   導    の   意   図 ・   階   学   習   活   動     全        体 ------------------------------------------------------------------------------------------   導   1 歌を歌う。         ・身体表現を取り入れ楽しく歌う雰囲気をつくりたい   入   ・ジャングルダンス       ・一人で歌う場を設定しお互いに聴き合う態度を育て   10   ・あの青い空のように      たい。      ・かえるの合唱         ・曲と曲の間に当番班の子どもの語りを入れ、一連の      ・うちゅうせんのうた      ストーリーを持たせ雰囲気にひたらせのびのびと歌わ                      せたい。   展   2 本時の学習内容を確認する  ・前時の学習を想起させ、1・4フレーズを言葉をは   開    ようすがわかるように「あ  っきり、マルカートぎみに歌わせる。   30   まだれさん」をえんそうしま  ・本時は、曲趣の変わる2・3フレーズの歌い方を考       しょう。           えること、ウッドブロックであまだれの音を工夫する        ・うたで          ことを確認する。        ・ウッドブロックで     ・柔らかく歌うために、息つぎと強弱に気を付けさせ      3 「あまだれさん」を歌う。  る。                                                                ・歌った感想を発表させ歌詞の中身にもふれたい。      4 「あまだれさん」の4フレ  ・4フレーズ目               にあわ            ーズめをウッドブロックでリズ  せて、ウッドブロック奏させる。      ム奏する。           ・あまだれが落ちてくる様子を話し合いながら、自由         ・個人          にたたかせる。                      ・「あまだれさん」の歌にあわせて、工夫させる。         ・グループ        ・グループ内で、お互いに拍の流れにのって工夫でき                      たか聴き合わせる。         ・全体          ・工夫したリズムを発表させ、自分のリズムとどこが                      違うか、どのような様子が想像できるか聴かせたい。                      ・特に、           と                      のリズムは取り上げ、リズムよる様子の違いを全体に                      広める。      5 まとめの演奏をする     ・本時学習した2・3フレーズの歌い方、4フレーズ   終                  めの工夫したウッドブロック奏を取り入れまとめの演   結   6 感想を発表させる。     奏をする。   5                  ・学習した感想を発表させ、成果を感じとらせたい。 ------------------------------------------------------------------------------------------                          A 「あまだれさん」の4フレーズめを   ※ A層  拍の流れにのって演奏できない。     拍の流れにのって、ウッドブロック   ※ C層  拍の流れにのってイメージをもって、   層 奏できるようにさせる-             演奏することができる。        留      意      点                          C層          A層          評価の観点      教材・教具                                        ・カセットテ                                        ープ                                        ・簡易打楽器                                          ・「あまだれ」の音を表 ・歌詞を手掛かりに、レガ ・本時の学習内容を把握 ・拡大譜   している歌詞を読ませ、 ートに歌うことに気付かせ したか。        ・オルガン   歌詞と歌い方を関連させ たい。                         ながらマルカートぎみに               歌わせる。                     ・フレーズを一息に歌わ ・3フレーズ目のハを目指 ・1・4フレーズと2・    せ、レガートに歌う感じ してだんだん強くしていく 3フレーズの違いを感じ    をつかませる。     ことにより、曲の山を盛り ながら歌うことができた                上げさせたい。      か。                                                                             ・拍の流れにのり、意欲                             的に工夫することができ                             たか。(A層)        ・いろいろな「あまだれ              ・リズムを変化させて工    の様子を、リズムを変化 ・拍の流れにのって工夫で 夫することができたか。    させて工夫していく中で きるように、グループ内で ・4フレーズ目に合うリ ・ウッドブロ   どのリズムが合うか考え 拍打ちをしながら工夫させ ズムを工夫することがで ック   させたい。(K女)   る。(T男、M女、M男) きたか。(C層)       ・聴いた音がどのような                             様子を表しているか発表                             させ全体に広める。                              (Y男、N女)                                                                                                 ・感想を発表することが                             できたか。