印刷用紙:B4縦 1ページの行数:65 1行の文字数(半角文字で):106 第3学年勤労生産学習計画案  1 学年目標 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 作物の世話の仕方を調べ、協力し進んで世話をしていこうとする児童の育成 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 2 中心的な活動 (1)活動名  野菜作り (2)学年目標との関わり  児童は1年生ではカボチャ、二十日大根、にんじんを、2年生ではカボチャ、枝豆、大根を育ててきている。3年生 になって4月に新しく畑をもらった時、何を植えたいか相談した。その結果キュウリとスイカを育てることになった。 3年生にはむずかしいのではないかとためらっていたら、家で作っているから聞いてみるという児童が二人いたので、 家の人に教わりながら作ることにした。野菜の他、理科の学習でほうせんかとマリ−ゴ−ルドを植えクリスマスリ−ス を作るため紅花と百日草と貝細工を植えた。更に児童の家からほうき草の苗の提供があり、それも育ててほうきを作ら せたいと考えている。 1学期はスイカとキュウリの成長を楽しみにし、友達と誘い合って畑に行く姿が見られた。夏 休みも自分たちで割当を決めて世話に来た。自分中心の傾向のある児童が多く、くわの順番でもめたりすることがよく あったが、もいだキュウリを仲良く分け合ったり励ましあって草を取る姿が見られるようになった。 2学期は大根を 植えることに決め、張り切って畝作りをしたり種まきをした。肥料や堆肥を運ぶ時友達と協力して運んだり、声をかけ 合って虫取りに行く姿が見られた。順調に成長しているので、ものさしを持って観察にいったり、「大根が出てきたの で土寄せした方がいいよ。」などと言って来るようになった。今後も収穫の時期を楽しみに追肥や土寄せ、観察などの 活動を通して学年目標の実現に迫っていきたい。 (3)第3学年の勤労生産学習の重点     〈特別活動としてのねらい〉 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 望ましい集団活動を通して、自主的、実践的な態度を育てる。 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+     〈学級活動としてのねらい〉 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 植えるものを決定したり、収穫物の生かし方を話し合ったりし、協力して実践する態度を育てる。| +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+     〈第3学年の重点〉 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 野菜の栽培を通して、友達と協力して活動する喜びや満足感、集団の中で自分を生かしていこうと| |する態度を育てる。 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ (4)勤労生産学習の経過・計画     (前期)○栽培計画作り 畑作り     4月  (後期)○栽培計画作り         8月       ○栽培暦作り          5月      ○植えつけ           8月          ○植えつけ・整枝        6月      ○土寄せ・虫取り・追肥  9・10月         ○観察・除草        7・8月      ○収穫・大根パ−テイ −    10月         ○収穫・夏の収穫祭       8月      ○畑片づけ          11月 (5)中心的な活動の教育課程における位置づけ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |〈理科〉 |〈特別活動〉(学級活動) | |単元名「草花を育てよう」 |議 題 「畑に野菜を植えよう」 | |ねらい:草花の育ち方には一定の順序があり、体は|ねらい: 自分達で植えるものを決め世話をしようとする| | 根・茎・葉からできていて、種類によって特|    意欲を高める。 | | 徴があること、種子のほかに根・茎などから|議 題 「夏の収穫祭」 | |   育つものがあることを理解する。 |ねらい: みんなで収穫を喜びあい充実感を持つ。 | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |主題名 働く喜び | 野 菜 作 り |〈その他の活動〉 | |資料名「朝のそうじ」 +−−−−−−−+−−−−−−−+(グリ−ンタイム・なかよしタイム) | |ねらい:働くことの大切さに気づき、進んで働こう|ねらい:栽培計画にもとづいた活動を通し、協力して活動| |   とする。 |    する喜びを感じる。 | | |活動 :土作り・植えつけ・除草・追肥・収穫・集会 | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+                  第3学年学級活動学習指導案                                   日時   平成7年10月24日(火) 児童数  男子4名 女子6名 計10名                                   場所   3年教室                                   指導者  千葉 美智子 1 題材名       大根の収穫祭をしよう 2 題材について (1) 大根作りは児童は昨年度も行っているが、昨年の収穫祭で食べたふろふき大根と漬物がおいしかったからまた    食べてみたいということで、2学期は大根を育てることになった。ただ昨年は遅くまいてしまったので、細い大    根しか収穫できなかった。今年は8月中にまくことができた。大きく形よく育つように種まきをする前に小石や    わらの異物を、ていねいに取り除き、土もスコップやくわでできるだけ深く掘るようにした。大根の種類は病気    に強い「青首」にした。2粒ずつしかまかなかったので間引きをする必要がなく、除草と虫とりと土寄せの作業    を予定している。スイカの植えつけの時は児童の祖母にきてもらい直接指導してもらったが、今回は児童を通し    て植え方を聞き、友達に教えると言う形をとった。幸いにしてよく発芽し、順調に伸びている。 (2) 前回のスイカパ−テイ −は会食が主体だったが、今回は栽培活動のまとめの形になる。活動に対する想いの    表現や栽培物の活用について考える活動である。このような発表会は昨年の全校収穫祭で経験しているのであま    り抵抗なく取り組むことができると思う。   児童は畑仕事が好きで掘り方も堆肥散らしも植えつけも草取りも楽しんで行う。調理も好きで、一年生の時か    らカボチャを切ったりゆでたり、二十日大根のみそ汁を作ったりしてきている。農家が九名だがあとの一名の家    でも畑を作っているので小さい時から農作業は見聞きしてきているし、何かしらの手伝いは経験している。     学校で借りている畑は校庭から見えない所にあるためか、日常声をかけないと見に行くのを忘れてしまいがち    であるので週に1度のグリ−ンタイムには必ず見に行くようにし、観察記録をとるようにしている。 (3) 班は3つ作っているが、班単位でよりも友達同士で活動することを好むが、今度はそのグル−プで対立しあっ    たりするので今回は班で取り組ませたい。どのように選ぶかは児童の話し合いにゆだねどの子も納得して取り組    むようにさせたい。紙芝居作りは栽培活動をふり返り、今までの観察記録をもとに発見したことや活動のおもし    ろかったことを一人二枚程度絵と文に作らせたい。「大根料理アラカルト」は、大根でできる料理を本で調べた    り家の人に聞いたりして絵にまとめるようにさせたい。同様に「大根の切り方アラカルト」は家の人と一緒に試    したり、学校で実際に切らせてみたりしてから図にまとめるようにさせたい。調理するのが好きなのでどの児童    も意欲的に取り組むと思う。この準備の他に飾りつけ係やプログラム係も作り、楽しく充実した集会になるよう    に図りたい。また、これは全校収穫祭でも発表することにしたいので、他の学年の人にも分かるように工夫させ    たい。 3 活動計画 +−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |段階| 月 日        |    活動内容 | +−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |事前|10月16日(学級活動) |・班ごとの発表内容、発表会の係分担の話し合い。 | |16〜23日(休み時間) |・準備 | | 21日 (なかよしタイム ) |・大根の収穫 |………………………………………|…………………………………………………………………………………………| |本時|10月24日(学級活動) |・学級の収穫祭「大根なんでもアラカルト」 | |………………………………………|…………………………………………………………………………………………| |事後|10月26日(学校行事) |・全校収穫祭で発表 +−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 4 本時の活動 (1)目 標    ・大根の栽培活動をふり返り、自分の活動に成就感をもつことができる。    ・友達と協力して発表したり、聞いてりして今後の活動に意欲をもつことができる。 (2)指導構想   導入は大根の収穫のビデオを見せて収穫の喜びをもう一度想起させる。もし大根がまだ収穫の時期にきてなけれ   ば、試食用のものを何本か抜くにとどめ、今後の生長に期待を抱かせたい。発表の紙芝居は一人二枚ずつ自分が描   いた物を用意させ元気に発表させたい。料理の発表は絵の他に試食もさせたいので、前日に作れる物は作っておい   て実際に食べさせ、意欲を高めたい。切り方の発表は家で見たり聞いたりして調べたことを絵にまとめ発表するが   実際に友達に教えることもしてみたい。包丁は1年生の時から経験してきているので、興味をもって取り組むと思   う。どの班もうまくいくように援助していきたい。2日後の全校収穫祭に発表する練習にもなるのだが、その練習   という側面を出さず、学級のみんなに知ってもらうということで発表させたい。感想はふり返りカ−ドに書かせる   が、机は使用しないので、直接床で書くようにしたい。 (3)展 開 +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ | | 学 習 内 容・活 動  | 教 師 の 支 援 | 備 考 | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ |気|1 活動の見通しと意欲づけ |・ 大根抜きの様子を撮影しておく。 |大根 | |づ| 〇ビデオを見て前時の大根抜きの様子を思い出す。 | |ビデオ | |く| |・ 抜いた大根を飾っておき雰囲気を |写真 | |・| | 高めるようにする。 |プログラム | |考| | | | |え| |・ 飾りつけやプログラムの準備をほ | | |る|+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+ めて意欲を高めるようにする。 | | | ||楽しい大根の発表会をしよう | | | |10|+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−+ | |分| | ※ 本時の活動内容が分かったか。 | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ | |2 本時の活動内容の確認と準備 |・ 準備が終わり次第始めるように | | | | 〇発表会をすることを知り、係ごとに準備をする。 | 助言する。 | | | |   進行 準備 歌 | | | | |3 大根の栽培活動の発表会 |・ 児童の手で進行や準備をさせるよ |紙芝居 | | | | うにしたい。 | | | | 〇プログラムに従って班ごとに発表する。 | |ふろふき大根 | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |漬物 | |実||大根なんでもアラカルト | |・ 紙芝居は発表が終わったら、黒板 |みそ汁 | | || | | に張り出しておく。 |大根おろし | |践||1.初めの言葉 | | |大根のサラダ| | ||2.歌 | |・ 料理は発表まで隠しておき、興味 | | |す||3.紙芝居「大根畑仕事アラカルト」 | | を持たせるようにしたい。 | | | ||4.大根料理アラカルト | | |料理の絵 | |る|| サラダ 漬物 みそ汁 ふろふき大根 | |・ 体験コ−ナ−では料理の試食をさ |切り方の図 | | ||5.大根の切り方アラカルト | | せたり、希望者に実際に切らせてみ | | | ||6.体験コ−ナ− | | たりして、大根料理への意欲を高め |皿 はし | | ||7.終わりの言葉 | | 事後の活動につなげたい。 |包丁 大根 | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |まな板 | | | | | | |25| |※ 自分の役割を一生懸命に果たそう | |分| | としたか。 | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+ | |4 活動のふり返り |・ 大根の栽培活動全般と今日の集会 | | |ふ| | について自分や友達の良い所に気づ | | |り| 〇ふり返りカ−ドに書く。 | かせるようにする。 |ふり返りカ| |返| | |−ド | |る| |・ 今までの活動に成就感を持たせ明 | | | | 〇感想を発表する | 後日の発表に意欲を持たせるように | | | | | する。 | | |10| |※ 自分や友達の良さに気づきカ−ド | |分| 〇教師の話を聞き、次の活動に意欲を持つ。 | に書けたか。 | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−+                              ※評価 5 評価  〇友だちと協力して意欲的に発表できたか。  〇楽しく活動でき、自分や友達の良い所に気づくことができたか。  〇大根の料理に興味を持とうとしたか。 6 場の設定 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |                 教室 | |     ビデオ 黒板 | | 救急箱 +−+ +−紙芝居−−−−−−切り方の絵−−+ | | +−+ +−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |+−−−−−+        発表者 +−−−+ | ||鍋・皿・箸| +−−−−+ |まな板| 進行係 | || | |大根の山| |包丁 | | |+−−−−−+ +−−−−+ +−−−+ | |       3        2          1 | |       班        班          班 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+