印刷用紙:B4縦 1ページの行数:81 1行の文字数(半角文字で):110 第 4 学 年 勤 労 生 産 学 習 計 画 案 1.学年目標 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 作物の世話の仕方を調べ、協力して進んで世話をしていこうとする児童の育成 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 2.中心的な活動 1 活動名 野菜の栽培 2 学年目標との関わり 子供たちはこれまで米作り・野菜栽培をし、学級活動の一つとして収穫物を調理して食べたり、学校行事として収穫 祭を行ったりと勤労生産活動を続けてきている。 昨年度は学級園でピーマン、とうもろこし、白菜、長ネギ、大根作りを行った。白菜、大根は全校収穫祭で活用し、 また六年生の家庭科調理実習に使ってもらった。 今年度はまず自分たちで栽培したい野菜を決め、前期はキュウリ・ミニトマト・ジャガイモ・キャベツ作りの取り組 みを行い、「野菜パーティーPART1」という学級収穫祭の形でカレーライス、ポテトサラダ、ポテトチップス、お好   み焼きを調理して食べた。 後期は白菜、ホウレン草、二十日大根作りをし、漬け物、おひたし等の「野菜パーティーPART2」を計画している。 水かけや草取り、害虫取りといった世話は自分たちでもできるが、芽欠き・支柱立て・追肥といった専門的な世話は 自分たちだけではなかなかできないため、栽培の指導・世話をしていただける四年児童の祖母に実際の作業を教えてい ただきながら、育て方を学んできた。その中で新しい発見や育てることの喜び・楽しさを感得してきている。 種蒔き、苗植えから収穫まである程度の見通しを持った栽培活動ができ、自分たちで進んで世話をし、楽しく生き生 きと励まし合いながら協力して栽培活動ができるよう支援を行い、学年目標にせまりたい。 3 第4学年勤労生産学習の重点 〈特別活動としてのねらい〉 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 望ましい集団活動を通して、自主的・実践的な態度を育てる。 |   +−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+ 〈学級活動としてのねらい〉 | +−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 植えるものを決定したり、協力して世話をしたり、収穫物の生かし方を話し合ったりし、協力して実践する態度| |を育てる。 | +−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 〈第4学年の重点〉 | +−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 野菜の栽培活動を通して、育て方を知り、お互いに協力して世話をしていこうとする態度を育てる。| +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 4 勤労生産学習の経過・計画 (前 期) (後 期) ●栽培計画作り 4〜5月 ●栽培計画作り 7 月 ●苗植えつけ・種蒔き 5 月 ●苗植えつけ・種蒔き 8〜9月 ●除草や追肥 6〜7月 ●除草や追肥 10〜11月 ●観察と記録 5〜8月 ●観察と記録 8〜11月 ●収 穫 7〜8月 ●収 穫 11 月 ●野菜パーティーPART1 8 月 ●野菜パーティーPART2 11 月 5 中心的な活動の教育課程における位置づけ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |〈理 科〉 |〈特別活動〉(学級活動) | | | | |単元名●「あたたかくなって」 |議 題 「畑に野菜を植えよう」 | | ●「暑くなって」 |めあて: 自分たちで植える野菜を決め、自分たちで世| | ●「すずしくなって」 | 話ができるようにする。 | | ●「寒くなって」 | | |ねらい: 植物や虫などの動物の様子が季節によって変|議 題 「野菜パーティをしよう」 | | わることに関心を持ち進んで調べようとする。|めあて: 自分たちが育てた野菜を使って、いろいろな| | | 調理をして収穫祭を行う。 | | | 自分たちの役割を進んでやるとともに協力し | | | て仕事をする。 | | +−−−−+−−−−−+ | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 野 菜 の 栽 培 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | +−−−−+−−−−−+ | |〈道 徳〉 |〈その他の活動〉 | | | (グリーンタイム・なかよしタイム) | |主題名 人のために | (勤労生産行事) | |資料名「チューリップの球根」 |ねらい: 日常の勤労生産活動を通して分担した役割を| |ねらい: 働くことの大切さに気付き、進んで働こうと| 果たす責任感や協力する喜びを感じさせる。 | | する意欲を育てる。 | | | |活 動: 土作り・植えつけ・水やり・除草・ | |主題名 自然を守る心 | 収穫 | |資料名「種のふしぎ」 | 田植え・稲刈り | |ねらい: 自然のすばらしさや不思議さに気づき、優し| 収穫祭 | | い心で自然に親しみ動植物を大切にしようとす| | | る。 | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 第4学年 学 級 活 動 学 習 指 導 案 日 時 平成7年10月24日(火) 児童数 男 4名 女10名 計14名 場 所 4年生教室 指導者 佐久間 智 1.題材名 「つけ物をつけよう」 2.題材について  1 児童は昨年までにもいろいろな野菜を栽培し、学級で収穫したものを調理して食べている。今年度は栽培作物の決定 から世話、学級収穫祭といった一連の計画を自分たちで行い、活動してきている。   一学期はキャベツ、キュウリ、ミニトマト、ジャガイモの春蒔き野菜の栽培をして、その収穫物を使ってカレーライス  ポテトサラダ、ポテトチップス、お好み焼きを作り、「野菜パーティーPART1」という学級収穫祭を行った。   二学期は秋 蒔き野菜のホウレン草、白菜、二十日大根の栽培活動をしている。これも収穫した後は「野菜パーティー   PART2」の学級収穫祭を計画している。  その中で白菜は漬け物にしようという計画を立てている。一学期にもキュウリは浅漬けにして食べた。浅漬けは家庭   でも行ったことがあったため簡単にできたが、祖母らが作る手の込んだ漬け物は見たことはあっても実際に作ったこと   はない。    今までの調理はいつも自分たちができるものだけだったので、これを機にぜひ挑戦させたい。家庭で祖母や母親から   作り方を聞き、グループごとに作る計画を立て、自分たちで実際に作ってみることで喜びや楽しさをさらに味わえるこ   とができると考える。 2 児童は動植物にとても興味・関心を持ち、学級で昆虫を飼育したり作物の世話をしたりしている。以前は世話の仕方   についてはよくわからない児童が多く、中途半端になってしまう傾向にあったり、農家がほとんどだが農作業の手伝い   をしているのは一部の児童だった。   しかし、学級園や畑での栽培活動を続け、四年生の栽培活動のお世話をしていただいている祖母から世話の仕方を教   わってきたことでどんな世話をしたらよいのかが分かるようになってからは、学校でも家庭でも進んで活動するように   なってきた。 自分たちで栽培作物を決定し、世話をし、よく実った収穫物を工夫して調理して食べる楽しみ・喜びを感じている子   供たちにまだやったことがない漬け物作りに挑戦させ、さらに活動意欲を持たせたい。 3 白菜に限定した理由は児童が実際に栽培しているものであり、自分たちで育て収穫したものを使って食べる喜びを味   わわせるためである。また、各家庭でも白菜の漬け物は作っており、見たり聞いたり自分たちで作るのによいからであ   る。   まず、各家庭でどんな白菜の漬け物を作っているか、どんな材料を使い、どのようにして作るかを聞いてきて、それ   をもとに自分たちでも作ってみたい白菜の漬け物を決定させる。その際のグループ分けは作ってみたい児童どうしで編   成させる。次に材料、手順、分担を相談し決めさせる。実際に作る段階では、四年生の学級園のお世話をしていただい   ている祖母に来ていただき、指導してもらう。身近な祖母に指導してもらうことは子供たちの学習意欲をさらに高める。   作った物は給食の時、全校で食べてもらう。みんなにおいしいものを食べてもらいたいという意識を持たせながら楽   しく意欲的に活動させたい。 3.活動計画 +−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |段階| 月 日 | 活 動 内 容 | +−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |事前|10月16日(帰 り の 会 )|・白菜を使った漬け物について発表する。 | | |10月17日(放 課 後)|・グループごとにどんな漬け物にするか決定する。 | | |10月21日(仲良しタイム)|・作り方の確認、分担の相談をする。 | +−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |本時|10月24日(学 級 活 動 )|・祖母の指導を受けながら、白菜を使った漬け物作りを行う。 | +−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |事後|11月10日(放 課 後)|・自分たちだけで白菜を使った漬け物作りを行う。 | | |11月18日(仲良しタイム・学級活動) ・「野菜パーティーPART2」を行う。 | +−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 4.本時の活動 1目 標 ○ 白菜の漬け物作りを協力して意欲的に行うことができる。 ○ 秋蒔き野菜の収穫までの世話を進んでやろうとする意欲を持つことができる。 2指導構想    自分たちで栽培している白菜は収穫時期が遅く、本時の活動には間に合わないので本時は別に準備したものを使う。   そして実際に収穫した後、もう一度自分たちだけで作る。   まず一つの野菜(本時の場合白菜)から何通りもの漬け物ができることを知らせる。それには各家庭の工夫、味があ   ることを分からせたい。   前時までに作り方の計画はできているのですぐ漬け物作りにとりかかるのだが、四年生の栽培活動の世話をお願いし   ている祖母にも来ていただき指導してもらう。この際、あくまでも子供が主体で、祖母には要所要所の指導にあたって   もらう。実際に漬け物作りをしている身近な祖母に指導してもらうことは子供たちの活動意欲をさらに高めることにつ   ながると考える。  一人一人が生き生きと活動し、お互いに協力し合う活動になるように適切な支援を行いたい。   また、漬け物は昔の人の知恵から生まれた物であることにも軽く触れたい。秋蒔き野菜の収穫までこれからもまだ世   話が必要なので、今後も意欲的に活動させる姿勢を持たせたい。 3展 開 +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ |段階 学 習 内 容 ・ 活 動 | 教 師 の 支 援 | 備 考 | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | |1.活動の意欲づけ | | | | | ○ 白菜の漬け物を試食する。 |・ 2〜3種類の白菜の漬け物を試食させ、|・ 試食用の白菜| |気| | 自分たちもおいしい漬け物を作りたいとい| の漬け物2〜3| | | | う意欲を高めさせたい。 | 種類 | |づ| |・ 全校給食のときにみんなに食べてもらう|・ 白 菜 | | | | という気持ちを強く持たせることで活動意| | |く| | 欲を高める。 | | | | |※ これから意欲的に活動しようとする気持| | |・| | ちを持てたか。 | | |考| +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | おいしい白菜のつけ物をつけよう。 | | | |え| +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | |2.漬け物作りの紹介 | | | |る| ○ グループごとに漬け物名、材料や|・ 各グループの漬け物作りでおいしいもの|・ グループごと| | | 工夫するところを紹介する。 | にするための材料や工夫を発表させたい。| の漬け物計画表| | | | | | | |3.活動上の注意点の確認 | | | | | ○ 衛生、安全面を確かめる。 |・ 調理活動で特に気を付けなければならな|・ 衛生・安全確| |10| | いことをしっかり押さえさせ、十分に留意| 認表 | |分| | して活動させたい。 | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | |4.漬け方の説明 | | | | | ○ 指導してくださる祖母からつけ方|・ 身近な祖母にお世話してもらうことで、| | |実| のコツを教わる。 | より学習意欲を高めさせたい。 | | | | | | | | |5.漬け物作り | | | |践| ○ グループごとに行う。 |・ リーダーに励ましをする。 |・ 漬け物容器 | | | ○ 仕事の分担、手順を確認する。 |・ 必ずどの児童も活動させるようにする。|・ ふた | | | ○ つけ物作りをする。 |・ 互いに教え合ったりして協力して活動さ|・ まな板 | |す| | せたい。 |・ ザル | | | |・ 祖母には要所要所での指導をしていただ|・ 材料 | | | | く。 | (グループ毎)| |る| |・ 用具の使い方や衛生面に注意する。 |・ おもし | | | |※ 自分から進んで活動しているか。 | | | | |※ 協力して活動しているか。 | | | | | | | |30|6.後片づけ |・ 使った用具の片づけ、不必要な材料の始| |分| | 末、整理整頓をてきぱきとさせたい。 | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | |7.活動の反省 | | | | | ○ 活動しての感想を発表する。 |・ 初めてやってみての感想を出させ、漬け| | | | | 物作りの大変さを体得させるとともに、次| | | | | に自分たちが育てた白菜を使って作る意欲| | |ふ| | を強く持たせたい。 | | | | ○ 活動についての反省をする。 |・ 友達の活動ぶりのよかったことやグルー| | | | | プでの協力のよさを出し合わせ、これから| | |り| | の栽培活動の意欲化につなげたい。 | | | | |・ 子供たちの活動ぶりを賞賛する。 | | | | |※ 友達やグループの協力のよかったところ| | |返| | を見つけ、発表できたか。 | | | | ○ 祖母からよかったところを聞く。 |・ 子供たちの活動ぶりを見て、よかった点| | | | | を話してもらうことで、本時の活動の満足| | |る| | 感や今後の活動意欲を高めさせたい。 | | | | | | | | |8.これからの世話の意欲づけ |・ 秋蒔き野菜のこれから収穫までの世話を| | | | | 自分たちで協力して行おうとする意欲・態| | | | | 度をより高めたい。 | | | | |・ また、漬け物は昔の人の知恵からできた| | |5| | ものを教えることで、野菜の大切さを感じ| | |分| | とらせたい。 | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ ※評 価 5.評 価 ○ 白菜の漬け物作りを協力して意欲的に行うことができたか。 ○ 楽しく活動でき、これからも進んでやろうという意欲が持てたか。 ○ 友達の活動ぶりのいいところを見つけることができたか。 6.場の設定 +−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+ | | 黒 板 | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | +−−−−−−−−−−−−−−+ | | | 材 料 | | | | 用 具 | | | +−−−−−−−−−−−−−−+ | | +−−+ +−−+ | | |3 | |1 | | | |グ | |グ | | | |ル | |ル | | | || | +−−−−−−−−−−+ || | | | |プ | |2グループ | |プ | | | +−−+ +−−−−−−−−−−+ +−−+ | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+