小学校5年 算数(四角形と三角形の面積)指導案 黒沢尻西小学校 用紙は A4 縦  1行 72字(半角) 1ページ 36行に設定してください。  3 指導試案に基づく単元「四角形と三角形の面積」の指導案    指導試案に基づいて,単元「四角形と三角形の面積」の学習指導案を作成   したのが下の【学習指導案− 1】である。  【学習指導案− 1】単元「四角形と三角形の面積」の学習指導案             第5学年 算数科学習指導案                       平成2年9月12日(水)                       第5学年 男17名女18名計35名   1 単元名  四角形と三角形の面積   2 目 標    (1) 平行四辺形,三角形,台形などの面積の求め方と公式について理解さ     せる。    (2) 多角形の面積を,三角形などに分割して求めることができる。    (3) ひし形の面積の求め方について理解させる。   3 指導にあたって     本単元では,第4学年の長方形と正方形の面積の求め方の学習を基盤と    して,平行四辺形や三角形,台形,ひし形などの面積の求め方を調べ,公    式の形にまとめるとともに,それらの適応能力をのばすことが主なねらい    である。前時までは,思考実験を通して求め方がわかっている図形になお    せば面積を求めることができるという考えを用いて,操作活動をすること    によって考えを確かめ,どんな図形を土台にして面積を導き出したのかを    意識させながら授業をすすめてきた。     本時もこの考え方を用いて,長方形,平行四辺形,三角形に変形するこ    とによって求積させ,解法の形は違っているが,式の形が似通っているこ    とや着目した辺が同じだということに気づかせ,公式を導かせたい。     子どもたちは,問題を解決するにあたって,すぐに答えを出すのではな    くて,このようにすれば解けるのではないか,という見通しにしたがって    解決できるようになってきている。既習の図形に帰着する考えを使って見    通しに沿って考えをすすめていき,手際よく操作させ解決させたい。   4 指導計画 12時間扱い    ・平行四辺形の面積       2時間    ・三角形の面積         3時間    ・いろいろな四角形の面積    4時間 (1/4 本時)    ・まとめ            1時間    ・面積の求めかたのくふう    2時間   5 本時の指導    (1) 目 標      求積公式のわかっている図形に分割したり,合成したりして台形の面     積を求め,辺の長さと式の関連に着目させ公式を導く。    (2) 展 開     学 習 内 容 学習活動        指導上の留意点         1.問題を提示し,            ・これまでの学習内容や      課題をつかむ。             考えの進め方について        台形の面積の求           確認する。       め方を考えよう。          ・求積に必要な部分の長                          さを自分で見つけさせ        台形の面積を求めるためには,ど   るために,数値を入れ       のように考えたらよいだろうか。    ない台形を提示する。                         ・既習の図形に帰着して                          面積を求めるという考                          え方を使えば,台形も                          面積を求めることがで                          きるということに気づ                          かせる。     2.思考実験をし,1.既習事項を基にして, ・既習のどの形に帰着さ      その結果を記  解決の結果や方法につ  せるために,どのよう      録する。    いて見通しを立てる。  な方法を用いて,どの             ア 帰着させる図形は,  ように変形させるか念              どんな図形か。     頭で考えさせる。              ・平行四辺形     ・机間巡視して,見通し              ・三角形        の誤っている児童には,              ・平行四辺形と三角形  助言して気づかせる。             イ どのような方法を使 ・見通しを立てたことを              うのか。        どのような操作で確か              ・等積変形       めるのか意識させる。              ・倍積変形                    ウ どのように変形させ ・どこの長さがわかれば              るのか。        いいのか,どの式をど              @           のように使うのか考え                          させる。              A          ・見通しが立てられない                          児童には,具体物を与              B           えどの形に変形させる                          と自分で解決できるの              C           か援助して,自分なり                          の見通しを立てさせる。             2.見通しを立てたら,ノ ・考えがよくわかるよう              −トに考えを記録する。 に,図や言葉を使って                          書き表させる。                         ・念頭で描いたことをよ                          り確かなものにし,具                          体的な操作によって確                          認することをはっきり                          させる。     3.具体的な操作 3.具体的な操作によって ・自分の立てた見通しを      によって見通  自分の立てた見通しの  操作を用いて確かめて      しの確かめを  確かめをし,確かめの  みる。      し,まとめる。 結果をまとめる。   ・操作したものをはりつ              @           けたり,図に書き表し                          たりして記録させる。              12× 4÷ 2=24   ・わかったことをまとめ               ↓      24   させる。               9+3              A               12× 2=24     ・式に表した数値は,ど               ↓ ↓    24   こを測って,どのよう               9+3 4÷2       にしてだしたのかが書              B           かれているか,机間巡                          視して助言する。                9× 4÷ 2=18   ・書いてあることを基に                3× 4÷ 2= 6    して発表ができように               18+ 6=24      ていねいに記録させる。                      24  ・早くできた児童には,              → (9+3)× 4÷ 2    他の方法でも解かせ,              C           どんな場合でも簡単に                          しかも手際よくできる                3× 4=12      方法はどれか考えさせ                6× 4÷ 2=12    る。               12+12=24                      24      4.台形の求積の 4.考え方を見通しと操作 ・それぞれの台形の求積      仕方を発表さ  したことと結びつけて  の仕方を発表させ,自      せ,求め方を  説明する。自分の考え  分の考え方と比べなが      確認し,比べ  と他の人の考えと比べ  ら,工夫やよさに気づ      る。      よりよいものにする。  かせる。     5.学習のまとめ 5.台形の面積は,平行四 ・既習の図形に変形すれ      をし,練習問  辺形や三角形を基にし  ばよいという見通しを      題を解く。   て考えていけばよいこ  基に,公式がつくられ              とを確認し,台形の面  た過程をふりかえり,              積は(上底+下底)×  まとめさせ,練習問題              高さ÷2で求められる  を解かせる。     6.感想を書き発  ことをつかませる。       表させ,次時      の予告をする。