印刷用紙:B4縦 1ページの行数:60 1行の文字数(半角で):100 第 1 学 年 算 数 科 学 習 指 導 案   盛岡市立城北小学校   教諭  澤 村 淳 子 1 単元名 「9+4」のけいさん 2 単元について    加法計算はこれまでに1位数+1位数の加法、10+3、12+3などの計算で、いずれも繰り上がりの   ない場合を扱ってきた。    本単元では、具体的な加法の場を通して、1位数に1位数をたして和が2位数になる、繰り上がりのある   加法の計算方法を理解し、その計算の習熟を図ることを意図している。    ここで扱う計算は、被加数、加数ともに1位数であるが、繰り上がるところを「10といくつ」ととらえ   ることが要点となる。つまり、10に対する補数の見つけ方(つくり方)をどのようにしたらよいか、とい   う判断がポイントになる。ここでは、まず加数分解による方法を取り上げており、これは2学年で学習する   筆算による計算に有効であるための導入と考えられる。しかし、計算方法はこの他にもあり、児童によって   も計算しやすい方法は一定ではないので、計算に慣れるにしたがって、10に対する補数のとり方に弾力を   もたせていきたい。    子供達は、計算する力に差が見られるが、ブロックを使いながらも自分の力で問題を解決しようとする意   欲を持っている。10に対する補数のとり方については、日々練習を繰り返しているが定着がもう一歩とい   う子も見られる。    そこで、指導にあたっては、既習の計算にもふれ、復習も取り入れながら理解をさせていきたい。また、   自己活動や終末の段階で、意欲面での自己評価を行うとともに、友達の考えや、自分の考えの変化にも着目   させ、良さを発見できるよう援助していきたい。 3 単元目標 (1) 1位数に1位数をたして、繰り上がりのある加法計算の方法を理解するとともに、進んで合成・分解など   既習の学習経験を生かして考えようとする (2) 上記の計算が確実にできるようにする (3) 式に具体的な事象をあてはめるなどの活動を通して、加法の意味を深め、式を読む能力を伸ばす (4) 1つの数を他の2つの数の和とみる見方を習得させる 4 指導計画(14時限)  第1次 9+4のけいさん−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−6時限   ・ 1位数+1位数で繰り上がりのある加法計算の方法の理解(被加数が7〜9の場合) (1)本時  ・ 上記の計算の練習  (2)  ・ 1位数+1位数で繰り上がりのある加法計算の方法の理解(被加数が6以下の場合) (1)  ・ 上記の計算練習 (2)  第2次 たしざんのもんだい−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−2時限   ・ 上記の計算を適用して、問題を解く能力を伸ばす (2)  第3次 けいさんれんしゅう−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−5時限   ・ 1位数+1位数で繰り上がりのある加法計算の習熟 (5)  第4次 まとめ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−1時限   ・ 学習内容の適用と習熟 (1) 5 本時の指導 (1) ねらい ・ 1位数どうしの繰り上がりのあるたし算では10のまとまりを作って考えるとよいことを理解する   ・ 1位数どうしで繰り上がりのある加法計算(被加数が7〜9)ができる (2) 展 開 +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ |段| | |時| | | |  学習活動・・・・・・・・・・  |   教師の働きかけ・・・・・・・・ | | 指導上の留意点・・・・・・ | |階|      |   |間| | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ | |1 問題を把握する |・ 既習のたし算 |6|・ 既習の問題から本時の方向 | | | ・ 問題を読んで話し合い|   答えが10までのたし算を| | 性を示し、興味関心を持たせ | | |  題意をとらえる |  カードによって提示し想起さ| | る | |導| ・ わかっていること |  せる | | | | | ・ 聞いていること |・ 数字や言葉(みんなで)に着| |・ 一斉読後、学習プリントを | | | ・ 大切な数、言葉 | 目させ、どの子も題意を把握で| | 使用し、線引きをさせながら | | | ・ 立式 | きるようにする | | 範読させる | | |  | | | わかっていること−−−− | | |  | | |  きいていること −−−− | | |  | | | 大切な数字 ○で囲む | | |2 課題を把握する | |3| | | |+−−−−−−−−−−−+|☆既習のひき算との共通点や違い| |・ 答えが10より大きくなり | |入||9+4のようなたし算の||に気づかせながら、課題づくりを| | そうなことに着目させる | | ||しかたをかんがえよう ||させる。 | |・ 子供からの考えを課題とす | | |+−−−−−−−−−−−+| | | るが、無理はさせず、教師側 | | | | | | でまとめる | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ | |3 自己活動をする | |7| | |展| (ブロック操作) |☆ 机間指導を行い、それぞれの| |・ 解決の手段はブロックとす| | | (1) 数えたしによるもの | 考え方や、方法の良さ、さらに| | る | | | (2) 4を1と3にしてたす| 解決しようとする意欲を認める| | (2本用意させる) | | |  (加法分解) |・ 手段、考え方の違いを把握し| |・ 解決の方法が見つからない| | | (3) 9を3と6にしてたす| 発表者等、意図的な指名計画を| | 子には別にプリントを用意し| |開|  (被加数分解) | 立てる | | 10のまとまりを早くつくる| | | | | | ことが出来るように助言する| +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ |段| | |時| | | |  学習活動・・・・・・・・・・  |   教師の働きかけ・・・・・・・・ | | 指導上の留意点・・・・・・ | |階|      |   |間| | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ | | |☆ 自分の考えを持ち、解決しよ | |・ 自己評価の絵にそれぞれし | | | | うと頑張ったか、意欲面での自 | | るしをつけさせる | | | | 己評価をさせる | |・ 説明を補説してやりながら | | |4 考えを発表し合う   |・ 発表者を決め、ブロック操作 |12| 理解できるようにさせる | | | ・ 個々の考えを出し合い| を言葉で説明させながら発表さ | |・ 自分の考えと比べながら友 | |展| 理解する | せる | | 達の発表をきかせ、よりよい | | | ・ 考えや方法のよさ、関|☆ 発表後、それぞれのよさにつ | | 考えを認めるようにさせる | | |  連性について検討する | いて、かんたん、早い、分かり | |・ 数学的なよさを発見できな | | |      | やすいという観点から考えさせ | | い時には教師に目を向けさせ | | | | 発表させる | | るようにする | | |5 中間まとめ |   |6| | | | (1) 9に4の中の1をたし|・ 問題の数値をとりあげ操作の | |・ ブロックを全員に操作させ | | |  て10 | 順にまとめさせる | | 口頭でも計算のしかたを発表 | | | (2) 10と3で13 | | | させる | | |6 類題を解く |・ 板書をし、全員で考え方を生 |3|・ 9に、3の中の1をたして | | | | かして解かせる | | 10と2で12とし、中間ま | | | |   9+3 | | とめと同じやり方でできるこ | | | | | | とを確認させる | | |7 まとめをする |・ 学習した考え方があてはまる |3|・ 答えが10より大きくなる | |開|+−−−−−−−−−−−+| ことを確認してまとめさせる | | ときの計算の仕方であること | | ||9+4のようなたしざん|| | | をおさえさせる  | | ||は10のまとまりをつく|| | |・ 10の、まとまりを早くつ | | ||ってかんがえる。 || | | くることができるように10 | | |+−−−−−−−−−−−+| | | の補数のとり方にも目を向け | | | | | | させる | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ |終|8 本時の学習をふりかえる|☆ 今日の学習でわかったことや|5|・ 学習でわかった事、自分で| | | | 頑張った事等、自分で本時の活| | 頑張った事、友達の考えから| | | | 動をふりかえらせる | | 学んだ事等を書き、発表し、| |末| | | | 次時の意欲づけとする。 | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+