印刷用紙:B4縦 1ページの行数:60 1行の文字数(半角で):100 第 2 学 年 算 数 科 学 習 指 導 案   盛岡市立城北小学校   教諭  羽根田 美由紀 1 単元名   ひき算−2 2 単元について    減法については、これまで2位数−2位数の計算まで、半具体物を媒介として計算原理や方法を理解して   きている。また、筆算形式についても、既習の内容である。    本単元では、数の範囲が3位数に拡大しても、計算原理は変わらないことを実感させ、3位数の計算方法   の理解に重点をおいて指導する。半具体物の操作を通して計算方法の理解を確実なものとし、それを抽象化   した筆算形式へと結び付け、筆算を用いて手際よく確実に計算できるようにしていくことがねらいである。    児童は、2位数の減法について計算原理や手順などを学習している。それらをもとに半数近くの児童は、   3位数の計算でも位をそろえ、一の位から順に1位数どうしの減法の方法にかえって考えていけば計算でき   ると思われる。しかし、2位数−1位数や2位数−2位数の繰り下がりのある計算で、10の補数を見つけ   られずに計算に時間がかかる児童も3名いる。    指導に当たっては、計算の方法を、半具体物などを活用して、筋道立てて説明することができるようにし   ていきたい。そのため、具体的な操作ができるように援助し視覚的に数量をとらえさせ、理解を深める手だ   てとしたい。また、筆算には、位がそろえられていて計算処理が簡潔に行えるというよさ、どんな場合でも   同じ原理で処理ができるというよさのあることにも気づかせたい。 3 単元目標 (1) 3位数から1〜3位数をひく減法で、繰り下がりのない場合、ならびに一の位への繰り下がりのある場合   の計算の方法を理解するとともに、進んで既習の計算と関連づけて計算のしかたを考えようとする。また、   その計算能力を伸ばす (2) 3位数から1〜3位数をひく減法で、繰り下がりのある場合の計算方法を理解するとともに、進んで既習   の計算と関連づけて計算のしかたを考えようとする。また、その計算能力を伸ばす 4 指導計画(8時限)  第1次 ひき算(1)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−2時限   ・ 繰り下がりのないひき算(3位数−3位数)      (1)   ・ 繰り下がりのあるひき算(十の位から一の位へ繰り下がる場合の計算) (1)  第2次 ひき算(2)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−4時限   ・ 繰り下がりのあるひき算(百の位から十の位へ繰り下がる場合の計算)      (1)本時   ・ 繰り下がりのあるひき算(百の位から十の位、一の位へ繰り下がる場合の計算)   (1)   ・ 繰り下がりが波及する計算 (2)  第3次 まとめ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−2時限   ・ 学習内容の適用と習熟 (1)   ・ 学習成果の診断 (1) 5 本時の指導 (1) ねらい    ・ 既習の考えをもとにして百の位から繰り下がる場合の減法計算のしかたを理解する            ・ 百の位から繰り下がる場合の減法計算が手際よく正確にできる (2) 展 開 +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ |段| | |時| | | |  学習活動・・・・・・・・・・  |   教師の働きかけ・・・・・・・・ | | 指導上の留意点・・・・・・ | |階|      |   |間| | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ | |1 問題を把握する | |3|・ 前時の学習を振り返る | |導| ・ 問題を読んで話し合う|・ 327と75の数の構成を確| |・ 問題場面を的確に把握させ| | | ・ 要素を抽出する   | かめる     | | る | | | ・ 立式 327−75 | | | | | |2 学習課題を把握する   |・ 既習のひき算との相違点に気|3|・ 立式後、答えの見積もりを| | |+−−−−−−−−−−−+| づかせる | | するが深入りはしない | | || 十のくらいが引けない||☆ 意欲的に解決しようとする態| |・ 引けないのはどこの位なの| | ||ときのけいさんのしかた|| 度を称賛する        | | かを確かめる | |入||を考えよう ||☆ 既習の方法を使って取り組も| | | | |+−−−−−−−−−−−+| うとする姿を認める | | | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ | |3 自己活動をする     |☆ 机間指導を行い、一人一人の|9|・ 既習事項のくり下がりのし| | | ・ カードを使って考える| 考えや方法のよさを認め、解決| | かたを想起させる | | | ・ 図で考える | への意欲を持たせる | | | |展| ・ ことばで考える   |・ 自己活動が困難な児童には数| | | | | ・ 筆算で考える | カードや位盤を使って考えるよ | | | | | | うに援助する | | | | | |・ 考えの違いを把握し、発表者| | | | | | と発表順を決める | | | | | |・ 早くできた児童には、自分の| |・ 解決できないでいる児童に| | | | 方法をわかりやすく話せるよう| | は、100というのは10の| | | | に説明を書かせたり他の方法で| | 束が10こであることを思い| |開|             | できるかどうか考えたりさせる| | 出させる | | |             |☆ 自己活動の振り返りをさせ、| |・ 答えが間違っていても、途| | |             | 自己評価させる  | | 中までの考えを認める | | | | | |・ 三段階の 印 の中から一つ| | | | | | を選び記入させる | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ |段| | |時| | | |  学習活動・・・・・・・・・・  |   教師の働きかけ・・・・・・・・ | | 指導上の留意点・・・・・・ | |階|      |   |間| | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ | |4 考えを発表し話し合う | |10|・発表者が大きな声ではっき | | | ・ 個々の考えを聞き理解|・ 画用紙に書かせたもので説明| | り説明できるように励ます | | |  する  | させる | |・ 自分の考えと比べながら友| | | ・ 考えや方法のよさや関|・ 発表後、それぞれの考えにつ| | 達の発表を聞くようにさせ、| |展|  連性について検討する | いて質問や意見を出させる | | よりよい方法を見つけさせる| | |  |☆ 友達の考えのよいところも指| |・ 児童からのよさの指摘がな | | |  | 摘させる | | い考えについては、教師がよ | | |    | | | さを指摘する | | |5 中間まとめをする |・ 327−75の計算のしかた|5|・ いままで習った筆算の方法| | | | をまとめる | | (十の位から一の位へ繰り下 | | | | | | がる場合)でできることを確| | |    | | | 認し、まとめる | | | | | |・ 数カードを用いた操作や図| | | | | | 解で、十進数の構造を視覚的| | | | | | にとらえさせ、計算のしかた| | | | | | の理解の徹底をはかる | | |6 類題を解く  |・ 計算の仕方は既習の方法から |5|・ 早く終わった児童には、数| | | | 類推させる | | カードで確かめをさせる | | | 358−74 | 3位数−2位数 答3位数 | |・ 繰り下げた1は、100が | | |  | | | 1つであることを確認する | | |7 まとめ |・ 十の位へ繰り下がる場合は、|5|・ 100の構成は10のまと | |開|+−−−−−−−−−−−+| 10のまとまりを1と考えれば| | まりが10こであることを確 | | || 十のくらいが引けない|| 今までと同じようにして計算で| | 認する | | ||ときは百のくらいから1|| きることを確認してまとめる | | | | ||くり下げてけいさんする|| | | | | |+−−−−−−−−−−−+| | | | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ | |8 本時の学習を振り返る |・ 学習してわかったことや友達|5|・ 三段階の印をつけ、プリン| |終| ・ 学習内容や学び方を振| の考えのよかったところ、自分| | トに書いてまとめさせる | | |  り返り自己評価する  | のがんばりについて書かせる | | | |末| ・ 感想を発表する。  |☆ 自己評価の内容を発表しあい| | | | |             | 次時の課題や意欲につなげる | | | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+