印刷用紙:B4縦  1ページの行数:55 1行の文字数(半角で):100 第 3 学 年 算 数 科 学 習 指 導 案   盛岡市立城北小学校   教諭  小 平 光 子 1 単元名 分数 2 単元について 分数の学習は、第3学年で初めて指導される。分数の意味とその表し方、大小関係を十分に理解させ、簡 単な場合についての加法、減法の計算も整数と同じようにできることを理解させるのがねらいとなる。 これまでは量としての大きさをとらえたり表したりするにあたって、まず単位とする量を決め、その単位 量のいくつ分あるかを整数を用いて表し、その量の大きさをとらえてきている。本単元では、単位量より小 さい量、つまり、端数部分の大きさをとらえたり、表したりするのに分数を用いることにより、単位として 都合のよい大きさを選ぶことができることを知り、そのよさをわかるようにすることをねらいとしている。 児童は、1cm、1・を10等分して、mmやd・の新しい単位が生み出されたことや、半分にするとい う分数の考えの基礎となる学習も経験してきている。今回は、1mのテープを3等分する活動を通して等分 の意味を具体的に理解させ、3等分した1つ分の長さを正確に整数で表せないことから、その長さを1mの 1 「三分の一メートル」といい、これを「−m」と書き表すことを指導する。また、分数を分割操作とだけ関 3 1 連づけることがないよう、−mを実測させる作業を通して、量としての分数を理解できるよう配慮したい。 3 子供たちの新しいことを知りたいという気持ちを生かし、操作活動やテープ図を使って問題を解決させな がらそれぞれの考え方のよさを学び合い、単位量より小さい端数部分を表すことのできる分数について理解 を深めさせたい。 3 単元目標 (1) 単位量に満たない量を表すのに分数が用いられることを知るとともに、分数を用いた表し方とそのよさを   理解し、進んでこれを用いようとする (2) 用語「分数」「分母」「分子」などの意味を理解する (3) 分数も数直線上に表されることを理解するとともに、その構成についての理解を深める (4) 分数についても、加法、減法ができることを知るとともに簡単な場合について計算方法を理解する 4 指導計画(9時限) 第1次 分けた大きさのあらわし方−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−3時限 ・ 連続量の等分の意味 (1)本時 ・ 1mを3等分したときの2つ分の長さの表し方 (1) ・ 分数を用いた液量の表し方 (1) 第2次 分数の大きさ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−4時限 ・ 単位の分数の意味 (1) ・ 1リットル未満の液量を表す分数の数直線表示、構成、大小比較 (1) ・ 同分母分数の加法、減法計算 (1) ・ はしたの表し方 (1) 第3次 まとめ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−2時限 ・ 学習内容の適用と習熟 (1) ・ 学習成果の診断 (1) 5 本時の指導 (1) ねらい  ・ 単位量(1m)より小さい量は、分数を用いて表すことを理解する   ・ 単位分数を正しく読んだり書いたりすることができる (2) 展 開 +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ |段| | |時| | | |  学習活動・・・・・・・・・・  |   教師の働きかけ・・・・・・・・ | | 指導上の留意点・・・・・・ | |階|      |   |間| | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ | |1 問題を把握する  |・ これまでに学習した等分の操 |4|・ 具体物を用意し、興味の持 | |導| ・ 要素を考える | 作を想起させ、1当りの長さの | | てる提示を工夫する  | | | ・ ひとつ分の長さの表し| 正しい測り方はどうするかを考 | |・ テープを3等分し、1あた | | | 方 | えさせる。その上でひとつ分の | | りの長さを確認させ、その長 | | | | 長さの表し方についての学習で | | さについての学習であり、操 | | |2 課題を把握する | あることを理解させる  |3| 作でも計算でも解決できそう | | |+−−−−−−−−−−−+|☆ これまでに長さについて学習 | | だという見通しを持てるよう | | ||1mを同じく3つにわけ|| したことをてががりに意欲的に | | にする         | |入||た時の長さの表し方 || 課題を解決しようとする態度を | |・ 単位量より小さい時の表し | | |+−−−−−−−−−−−+| 称賛する | | 方であることを把握させる | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ | |3 自己活動をする  |☆ 机間指導を行い、一人一人の |7|・ 正確な長さを求めようとす | | | ・ ものさしで測る | 考えや方法の良さを認め、解決 | | る態度を認める  | | | ・ テープ図で考える | への意欲を高める     | | | | | ・ わりざんで考える |・ 解決方法が浮かばない子には | |・ 1つ分のおよその長さを予 | |展| | 具体的操作など助言する    | | 想させ、実測させ、操作をテ | | | |・ 考えの浮かんだ子には他の方 | | ープ図に書き表させる  | | | | 法はないかを助言し、より良い | |・ 机間巡視して、考え方の違 | | | | 考えを見つけさせる | | いを把握し、説明の仕方を考 | | |   | | | えさせる          | | |   |☆ 自己活動の振り返りをさせよ | |・ 何とか正確に測ろうとして | | | | り良い解決への意欲を持たせる | | 測れないことに気がついた場 | | | | | | 合を評価させる       | | |4 考えを発表し話し合う |・ 発表者に考えを板書させ発表 |13|・正確に測れない理由や考え | | | ・ 個々の考えを出し合い| させる | | のちがいがわかるように発表 | | | 理解し合う |・ 発表後、考え方のよさを認め | | 者を決める  | | | | 合わせる   | |・ 自分の考えと比べながら、 | | | |・ どの考え方でも正確な長さを | | 友達の発表を聞かせ、よさや | |開| | 測定できないということを確認 | | ちがいについて考え、より良 | | |  | させ、新たな考えかたや表し方 | | い考えを見つけようとする話 | | | | についての期待を持たせる  | | し合いを工夫する  | | | ・ 考えや方法のよさや関| | |・ ものさしでも、計算でも正 | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ |段| | |時| | | |  学習活動・・・・・・・・・・  |   教師の働きかけ・・・・・・・・ | | 指導上の留意点・・・・・・ | |階|      |   |間| | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ | |  連性について検討し、よ| | | 確に測れないことに気付かせ| | | りよい考えや方法を知る| | | 正しい単位を作ろうとする意| | | | | | 欲につなげる  | | | |・ 答えが求められなくても、そ| |・ 時間がかかったり、難しい| | | | れぞれの考え方のよさや他にも| | やりかたであっても、その中| |展| | 使えるものを見つけようとした| | のよさや、どうすればよりよ| | |  | 態度を認める  | | い考え方に高められるかを考| | | | | | えられるようにし、誤答や途| | | ・ 1mを3等分した1つ|・ 1mを同じ長さに3つに分け| | 中までの考え方しかできなか| | |  分の書き方、読み方を知| た1つ分を1mの「三分の一」| | ったとしても、よりよい解決| | |   |  | | | | | |  1 | | | | | る | といい、−mと書くことを理解| | につながっていくことを大切| | | |  3 | | | | | |  | | | | | ・ 分数の書き表し方を知| させる    | | にさせる  | | | る |・ 1mのテープを2等分、5等| |・ 同じ1mのテープを2等分| | | | 分したときの1つ分の長さにつ| | 5等分したときの1つ分がそ| | | |  | | | | | |  | | 1 1 | | | | いても考えさせる  | | れぞれ、−m、−mと分数で| | | |  | | 2 5 | | | |  | | | | | | | | 簡単に書き表すことのできる| | | | | | ことに気付かせる | | |5 中間まとめをする |   |4|・ ものさしで正確に測れない| | | |   | | | | | |  | | | | | ・ 1mを3等分した1つ|        | | 長さを分数を用いて表すこと| | | |               | | | | | 1 |   | | | | | 分の長さを−mという |   | | | | | 3 |  | | | | | |  1 | | | | |6 類題を解く |・ −mに色をぬらせ、理解を深|5| を理解させる      | | | |  4 | | | | | |  | | | | | | める  | |・ プリントの問題を解かせる| | |7 まとめをする | |4| | | |+−−−−−−−−−−−+|・ 1mをいくつかに等分したと| |・ 何等分してもその1つ分を| | ||1mを同じ長さに3つに|| きの1つ分を表すときは、「何| | 正確に表すことができる分数| | ||分けた1つ分の長さを三|| 分の一」といい、分数で書き表| | の便利さに気付かせる  | |開||分の一といい、 || すことができることを一般化す | | | | || ||  | | | | || 1 ||  | | | | || −mと書き || る  | |・ 単位量より小さい時、正確| | || 3 ||  | | | | || ||  | | | | ||「三分の一メートル」と|| | | に表すにはあたらしい数「分| | ||読む。 || | | 数」を使える良さを理解させ| | |+−−−−−−−−−−−+| | | る     | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ | |8 本時の学習をふりかえる|☆ 途中の自己評価と比較して学|5|・ わかったことや友達の考え| |終| ・ 学習内容、学び方を振| 習の成果を自覚し、自信をもて| | の良かったところなどを発表| | |  り返り自己評価する  | るようにする  | | させ、自分の良さをより客観| |末| ・ 感想を発表する | | | 的に把握できるようにし、次| | | | | | への課題や意欲につなげる | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+