印刷用紙:B4縦 1ページの行数:51 1行の文字数(半角で):100 第 5 学 年 算 数 科 学 習 指 導 案   盛岡市立城北小学校   教諭  宮 崎 俊 次 1 単元名   単位量あたりの大きさ 2 単元について    単位量あたりの考えは、2年の乗法の導入や3年の除法の導入などでも触れられていることであるが、そ   こでは主に1箱あたり6個というように分離量あたりであるためわざわざ単位量あたりを意識して考える必   要のないものであった。また、単位量あたりの考えにおける分離量と連続量の橋渡しになるものとして品物   がどちらが安いか比較するのに1個あたり、1mあたり、1リットルあたりの値段を考える場合があり5年の小 数の除法と関わりがある。    本単元では、単位面積あたりや単位時間あたりのような連続の場合をとりあげ異種の2つの量の割合とし   てとらえられる数量について、その比べ方や表し方を知らせ、それを用いる能力を伸ばすことが主なねらい   である。    子どもたちは、速さや混み具合い、あるいは濃さなどについて、日常の経験をもとにある程度の理解を持   っている。また、時速や人口密度などの用語を知っている児童も多い。しかし、これらの度合いを比較しよ   うとしたときに異種の2つの量を関係づけて数値化することには気づきにくい。また、一方の条件をそろえ  て他方の数量の大きさの差を比べようとはしても単位量当たりの考えに着目する児童は少ないと考えられる。    指導にあたっては、具体的な場面を通してその比べ方や表し方を見いだしていく過程を大切にし、一方の   量を同じにして、それに対する他方の数量の大きさを使って比較することや、その際に同じにする量を単位   量にすれば、条件が簡単に揃えることができ便利であることに気づかせ、単位量当たりの大きさについての   理解を充分にしていくようにしたい。 3 単元目標 (1) 「平均」の意味とその計算のしかたを理解し、平均を求める能力を伸ばすとともに、進んでこれを用いよ   うとする (2) 事象を比べるとき、「単位量あたり」の考え方が有効な場合のあることを知るとともに、数量関係の処理   にそれを適用する能力を伸ばす (3) 速さの概念について理解するとともに、測定や計算による速さの求め方がわかり、日常生活の中で速さに   関心をもつ (4) 作業の速さなどを量的にとらえ、それらを単位量あたりの考え方として処理する能力を伸ばす 4 指導計画(15時限)  第1次 平 均−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−3時限   ・ 平均の意味とその求め方 (1)   ・ 平均から全体量を求める方法 (2)  第2次 単位量あたりの大きさ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−4時限   ・ 条件をそろえてこみぐあいを比べること (1)本時   ・ 単位量あたりの大きさと、その用い方 (2)   ・ 学習内容の適用と習熟 (1) 第3次 速 さ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−7時限  ・ 速さの比べ方 (1)  ・ 速さの意味と速さ・時間・道のりの求め方 (4)  ・ 仕事の速さ (1)  ・ 学習内容の適用と習熟 (1) 第4次 まとめ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−1時限 5 本時の指導 (1) ねらい   ・ 広さと人数の条件が異なる場合のこみぐあいの比べ方や表し方がわかる          ・ こみぐあいを単位量あたりの考えを用いて表すことができる (2) 展 開 +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ |段| | |時| | | |  学習活動・・・・・・・・・・  | 教師の働きかけ・・・・・・・・ | | 指導上の留意点・・・・・・ | |階|      | |間| | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ | |1 問題を把握する    |・ 一方の条件が同じ場合につい|5|・ 既有経験から判断できるも| | |             | ての比較を、図も用いながらこ| | のを提示しこみぐあいの意味| | | ・ こみぐあいの意味  | みぐあいを比較させる    | | を理解させるとともに、比較| |導| ・ 比べるのに必要な要素|☆ 既有経験からこみぐあいの意| | に必要な要素に気づかせ素地| | |             | 味や必要な要素に気づいたよさ| | の確認をする       | | |             | を認める          | |・ 単に図や数値を見ただけで| | |             |・ 両方の条件の異なる場合を提| | はどちらがこんでいるか比較| | |             | 示し、こみぐあいの比較の仕方| | できない理由を発言させ、素| | | | を考えさせる       | | 地確認の問題との違いを明確| | |2 課題を把握する    |☆ 素地確認の問題との違いに気|5| にさせる         | | |+−−−−−−−−−−−+| づいたよさを認め合い、課題に| | | |入||面積や人数の異なる場合|| つなげる          | |・ 課題は、問題点を明確にし| | ||のこみぐあいの比べ方を||               | | て教師から提示する    | | ||考えよう       ||               | |              | | |+−−−−−−−−−−−+|               | |              | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ | |3 自己活動をする |                |7|              | | | (ア) 一人に10とすると |☆ 机間巡視により、その子のや| |・ どちらか一方の条件を揃え| | |  東公園は100あまる | っている考えや方法のよさを認| | ようとしている子を認め励ま| |展|  | め励ます          | | し迷っている子に対しては、| | | (イ) 面積を公倍数にして揃|               | | どこで迷っているか明らかに| | |  える          |               | | させたり,アドバイスをした| | |  1500で      |・ 机間巡視をし、自己活動内容| | りする         | | |  東公園 120人   | を把握し、意図的指名の計画を| |              | | |  北公園 150人   | たてる           | |・ 解決できた子に対しては、| | | (ウ) 人数を公倍数にして揃|               | | 別な考えでやってみることや| | |  える         |               | | 説明できるようにしておくこ| | |  120人で      |               | | とを指示する       | | |  東公園 1500   |               | |              | | |  北公園 1200   |☆ 自己活動のふりかえりをさせ| |・ 評価の観点に従って自己活| |開| (エ) 1・当たりの人数で比| 自己評価させる       | | 動の段階を確認させる | | |  べる         |               | |              | | |  東公園 0.08 人  |               | |              | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ |段| | |時| | | |  学習活動・・・・・・・・・・  |   教師の働きかけ・・・・・・・・ | | 指導上の留意点・・・・・・ | |階|      |   |間| | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ | |  北公園 0.1 人  |               | |              | | | (オ) 一人当たりの面積で比|               | |              | | |  べる         |               | |               | | |  東公園 12.5・   |               | |               | | |  北公園 10 ・   |               | |              | |展|4 考えを発表し話し合う |・(ア)〜(オ)の順に発表者を指名し|18|・(イ)〜(オ)の方法が無い時は話| | |             | 説明させる         | | し合いの中で気づかせていく | | | (1) 個々の考えを出し合い|・ 不明な点を質問させ理解の徹| |・ 説明不足は、子ども同士の | | |  理解しあう      | 底を図る          | | やとりで補わせたり、教師が | | |             |               | | 補説する         | | | (2) 考えや方法のよさや関|☆ 既習の考えや方法を生かして| |・ それぞれの考え方の根拠に | | |  連性について検討する | いる点を明らかにして、それぞ| | なっている事を明らかにし、 | | |             | れの良さを認めあう     | | 考え方のよさに結び付けてい | | | ・ 人数を揃え面積を比べ|               | | くようにする       | | |  る   |               | |               | | |             |・ 各解法の相違点や共通点を明| |・ 面積を揃えても人数を揃え | | | ・ 面積を揃え人数を比べ| らかにする         | | てもこみぐあいを比べること | | |  る     |               | | ができることを確認する  | | | (3) よりよい考えや方法を|・ 比べやすく、分かりやすく、| |・ 公倍数を使った考え方は未 | | |  見いだす       | 他の場合にも便利な比べ方はど| | 習であることや、1当たり量 | | |             | れかを話し合わせまとめる  | | の考えを使って比べると分か | | |             |               | | りやすいことからまとめにつ | | |             |               | | なげる          | | |5 まとめをする     |・ 話し合いの結果から、こみぐ|5|・ 1あたりの人数の大小を | | |+−−−−−−−−−−−+| あいの比べ方のまとめをする | | 比べた方が、こみぐあいの大 | | ||・ 1あたりの人数や ||               | | 小と一致するので分かりやす | |開|| 一人あたりの面積を調||               | | いことにも気づかせるように | | || べることによって、こ||               | | する    | | || みぐあいをくらべるこ||               | |               | | || とができる     ||               | |               | | |+−−−−−−−−−−−+|               | |               | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+ | |6 本時の学習を振り返る |・ 学習してわかったことや、友|5|・ 評価の観点に照らして、終| |終| ・ 学習内容、学び方を振| 達の考えのよかったところ等を| | 末の評価をし自己活動の段階| | |  り返り自己評価する  | 書かせ発表させる      | | と比べ変化を確認させる | | |             |☆ 途中の自己評価と比較して振| |・ 数学的考えのよさ、自己の| |末| ・ 感想を発表する   | り返り学習の成果が認められる| | 成果、友達から学んだことに| | |             | ようにする         | | ついて取り上げ認め合う  | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−+