印刷用紙:B5縦                             1ページの行数:40 1行の文字数(半角で):72                              ーー以下指導案本文−−                          第2学年算数科学習指導案      平成6年10月7日(金)5校時 2年2組男19名女20名計39名 授業者 佐々木 寿子 1 単元名 13 かけ算−1  (新しい算数2年下P15〜P23) 2 単元について  1学年では、「10を5つ集めた数は50である。100を3つ集めた数は3 0である。」といったように数の理解と関連づけて、ひとまとまりの数とまと まりの数から総数を求める活動や2つずつ、5つずつ、10ずつまとめて数え る活動を通して、乗法の素地的な経験をしてきている。これらの経験のうえに 立って単位量aのn個分がmであることを求める活動を通して乗法の意味を理 解させ、かけ算九九を導入する。 本単元では、乗法の基礎基本として・1つ分の大きさ(単位量)・単位量のい くつ分かをとらえること・単位量のいくつ分で全体の数量 を明確に理解する ことに重点をおいて学習する。そして、単位量・いくつ分・全体量の関係を把 握したうえで単位量aのn個分がmであることをa×n=mと表すこと、その とき単位量aをn回累加しても乗法の答えを求められること、aのn個分をa のn倍ということもできることを学習する。さらに単位量aが5のときいくつ 分(n=1....9)を求めることによって、五の段の九九を構成すること ができること同じように単位量が2のとき二の段の九九が構成できることを学 習する。 問題解決学習において、そこで低学年でつけておきたい力として、1具体操作 をして考える 2絵や図をかいて考える 3友達の考え方を聞いて自分の考え との相違点が分かるの3つの点をおさえて指導している。低学年の実態をとら えるために、加法において、求めていることや分かっていることに線を引くこ とができるか、つながりを図に書いて表すことができるか、立式することがで きるか、答えの求め方が説明できるか、の実態調査を行った。その結果、「ぜ んぶで」に印をつけることができなかった児童が9人、「あわせる」と言葉で 表すことができなかった児童が10人いた。この児童は問題把握がきちんとで きていないと考える日常指導において自分の考えを友達に分かるように説明す ることができる児童は1/4程度で徐々に増えている。しかし操作活動に時間 がかかる児童が3人自力解決の場面においてどの方法で解決するかを決めるの に時間がかかる児童が4人いた。また、本単元で学習するかけ算九九を唱える ことができる児童が数人いるが乗法の意味は理解していない。  したがって、指導にあたっては、単位量をとらえやすくするために実際に具体 物や半具体物を単位量ごとにまとめて、いくつ分あるかを数えたり、総数を数 えたり、絵や図に表す活動を十分にさせたいと考える。それによって・単位量 をいくつ分だけ加えていけばよいか・また乗数が1増えると積は被乗数の数だ け増えるなど を児童が自ら発見していくことが可能になると考える。したが って、単位量・いくつ分・全体の量の関係を十分に指導し、乗法の九九の構成 を扱う際にも繰り返し指導していきたい。授業では自力解決の場の確保に加え、 自分の考えを発表したり、友達の考えを聞く活動を充実させたい。 3 単元の目標 (1)単位量のいくつ分かにあたる量を求める活動をとおして、乗法の意味を理  解するとともに、身のまわりにある事象から乗法で表せる場面を進んでさがし  たり、数量の関係を簡潔に乗法の式に表そうとする。 (2)積は被乗数を乗数の数だけ累加して求めることを理解する。 (3)具体物で基準量のいくつ分かにあたる量を作る作業をとおして、2倍・3  倍などの倍の概念の意味を理解する。 (4)五の段、二の段の九九の構成と唱え方を理解し、これらを記憶するととも  に、九九の有用性に関心をもち、その適用能力を伸ばす。 (5)乗法に関する用語・記号について理解する。    ・かける、かけ算、×、〜段の九九 4 単元の指導計画(11時間)  第1次 かけ算−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−4時間      ・単位量とそのいくつ分                (本時)      ・分離量についての乗法の意味       ・かけ算の答えの求め方   ・連続量、分離量についての倍の意味  第2次 五の段の九九ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2時間       ・五の段の九九の構成      ・五の段の九九の記憶と適用  第3次 二の段の九九ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー4時間       ・二の段の九九の構成      ・二の段の九九の記憶と適用       ・二の段、五の段の九九の習熟  第4次 まとめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー1時間       ・まとめ    5 本時の指導      (1)目  標        ・乗法で表すことができる場面を進んでさがそうとする。  ・単位量ずつ数えて全体の数を求めたことを説明することができる。      ・単位量のいくつ分かにあたる量を求めることができる           (2)指導の重点  単位量と単位量のいくつ分か、の意味を理解させるために、同じ数ずつまとめ てあることを絵や図で感覚的にとらえさせたり、単位量と「いくつ分」が決定 されると全体の数を求めることができることを、実際に半具体物を数える活動 を通してとらえさせたい。 (3) 展  開 +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ |時間| 学 習 内 容 と 学 習 活 動  |指 導 上 の 留 意 点 | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ |つ|*お話                 |・学習への興味関心と意| | |1問題を提示し、課題をつかむ。     |欲をもたせる。 | | |(1)問題提示             |  | | |+1)−−−−−−++2)−−−−−ー+|・問題は未習の類似問題| | ||1はこに3こずつ|| 2cmのリボン||を2問提示する。 | |か||入っているあめ玉||を5本つなげます||1は分離量      | | ||が4はこあります||リボンはぜんぶで||2は連続量      | | ||あめ玉は、ぜんぶ||何cmになります||1と2を比較し、類似点| | ||で何こありますか||か。      ||を見つけることによって| | |+−−−−−−−−++−−−−−−−−+|課題をつかませる。  | |む| <問題を解く順序>          |           | | |1問題を読む。             |・半具体物を提示するこ| | |2求めていることをつかむ。       |とによって類似点を明確| | |3わかっていることをつかむ。      |にする。       | | |4つながりを考える。          |・同じ数ずつをつかませ| | |5立式する。              |る。         | | |(2)学習課題の設定          |           | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+|・フラッシュカードによ| | || 1はこに3こずつ入っていて4はこあ||って、本時の課題を明確| |20||るときぜんぶでいくつありますか。のよ||にする。      | |分||うな問題を考えよう。        ||           | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+|           | +ー+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ |考|2課題を解決するための見通しをたてる。 |           | | |(1)結果の予想            |           | |え| ・10より多そうだ          |           | | |(2)解決の見通し           |           | |る| ・1、2、3と数える         |・それぞれの箱に同じ数| | | ・たし算で計算する。         |ずつ入っていることを、| |3|                    |押さえる。 | |分|                    |           | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | |3課題を解決する。           |<自力解決への支援> | |く|(1)課題解決             |・つまずいている児童に| | |・箱の中のあめを数える。        |は「同じ数ずつ」という| | |                    |ことをヒントとして与え| | |                    |る。         | | |               答え12こ|・早く終わった児童には| |ら|・箱とあめをかいて数える。        |違う方法で考えてみるこ| | |                  |をうながす。 | | |                    |           | | |               答え12こ|           | | |・丸をかいて数える。          |<集団学習の練り上げ>| |べ|                    |・全員が理解しやすいよ| | |                    |うに半具体物の操作や図| | |               答え12こ|や絵を使って考えている| | |・累加                 |児童のものから提示する| | | 3+3+3+3=12         |           | |る|                    |           | | |                    | | | |               答え12こ| 中間まとめの書き方 | | |(2)中間まとめ            |        | |10|+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| 単位量      | | ||   かぞえる           || いくつ分    | | |+−−−−−−−−−−−−−+−−−−+| 全体量       | |分||あめ玉が1はこに(3)こ |    ||         | | |+−−−−−−−−−−−−−+3+3+||           | | ||     はこは(4)はこ| 3+3||           | | |+−−−−−−−−−−−−−+    ||           | | ||  ぜんぶの数は(12)こ |    ||           | | |+−−−−−−−−−−−−−+−−−−+|           | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ |確|4 定着問題を解く。          |           | | |(1)定着問題             |・早く終わった児童には| | |      +−−−−−−−−−−−−+|次のプリントに進ませる| |か|1     |だんごが1本に( )こ ||           | | |      +−−−−−−−−−−−−+|           | | |      |    くしは( )本 ||・つまずいている児童に| |め|      +−−−−−−−−−−−−+|は中間まとめに戻って考| | |      | ぜんぶの数は( )こ ||えるように支援する。 | | |      +−−−−−−−−−−−−+|           | |る|2の問題を解く。            |           | | |      +−−−−−−−−−−−−+|           | | |      | リボン1本で( )cm||           | | |      +−−−−−−−−−−−−+|           | | |      |    本数は( )本 ||           | | |      +−−−−−−−−−−−−||           | | |      |ぜんぶの長さは( )cm||・できたか、できなかっ| |7|      +−−−−−−−−−−−−+|たかを挙手によって確認| |分|(2)自己評価(認知面)        |認する。 | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ |ま|5 学習のまとめをする。        |・板書を中心に学習した| | |(1)まとめ              |内容を振り返り、本時の| |と| +−−−−−−−−−+        |まとめをする。    | | | |1はこに 3 こ |        |           | |め| +−−−−−−−−−+        |           | | | |はこの数 4 はこ|        |           | | | +−−−−−−−−−+        |・楽しかったか、楽しく| | | |ぜんぶの数 12 こ|        |なかったかを選択する。| | | +−−−−−−−−−+        |           | |5|(2)自己評価(情意面)        |・学習したことを式に表| |分|(3)次時の予告            |すことを予告する。 | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+   2年 算 数 学 習 シート     かけ算−1,no1 2年 組 +1.−−−−−−−−−−−−−−++2.−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 1はこに3こずつ あめ玉が、|| 1本2cmのリボンを 5本つなぎ| |               ||                 | |はいっています。4はこあります||合わせます。 | | || | | あめ玉は、ぜんぶで何こありま|| リボンはぜんぶで何cmになります| |か。             ||か。               | +−−−−−−−−−−−−−−−++−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 1もんだいを読みましょう。 2もとめていることに をひきましょう。 3分かっていることに をひきましょう 4つながりを考えましょう。 +−−−−−−−−−−−−−−−−++−−−−−−−−−−−−−−−−+ | || | | || | | || | | || | | || | | || | | || | +−−−−−−−−−−−−−−−−++−−−−−−−−−−−−−−−−+ 5しきを立てましょう。                                                                                                                                                   +−かだい−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ +中間まとめ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |あめ玉が 1はこに (   )こ | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | はこは ( )はこ | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | ぜんぶの数は ( )こ | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+ れんしゅう  1+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | だんごが 1本に (   )こ | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | くしは ( )本 |−−−−−−−−−−−−−| +−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | ぜんぶの数は ( )こ | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+  2のもんだいをときましょう。 +−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | リボン 1本は ( )cm| |  +−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |   | 本数は  ( )本 | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | ぜんぶの長さは( )cm| | +−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+