印刷用紙:B5 縦 1ページ行数:39 1行文字数:40 第6学年算数科学習指導案 日 時  平成7年10月4日(金)2校時 児童数  男子7名 女子2名  計9名 授業者  青  山    武 +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ │1│   │ │単│            │ │元│ 立     体     │ │名│ │  +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ │2│  本単元では、低学年から続く立体に対する観察や構成の操作を、柱体( │ │ │ 角柱、円柱)、錐体(角錐、円錐)の学習に発展させる。柱体の扱いでは、│ │ │ 直方体・立方体も角柱の中に含まれるようにするとともに、柱体や錐体の │ │単│ 底面、側面など、図形の構成要素や要素間の関係、高さなどについて理解 │ │元│ させ、さらに展開図などを用いて、立体図形に理解を深めるようにする。 │ │に│ また、立面図や平面図による立体図形の表現や考察をとおして、立体図形 │ │つ│ に対する理解を一層深めようとしている。 │ │い│  本単元は、具体的操作を多くとりいれた授業展開をはかることにより、 │ │て│ 自力解決学習による知識・技能の定着及び関心・意欲を喚起できる、主体 │ │ │ 性を育むには適した教材である。 │ +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ │3│  算数科の授業に、真剣に取り組めるようになってきた。授業内容を理解 │ │ │ したいという欲求が強まってきており、熱心に学習課題に取り組もうとす │ │児│ る。これもようやく芽生えてきた主体性の一つであろうと思われる。しか │ │ │ しながら自力解決場面では、まだ全員が自分自身の考えを明確にする所に │ │童│ までは至っていない。そこで授業では、小人数学級の特質を生かし子供の │ │ │ 発想をより多くとりいれた展開をはかりつつ、ふんだんに具体操作をする │ │に│ ことによって、自力解決の喜びを味わうことができるようにしたい。 │ │ │ 立体については4年生段階で多く触れられているが、展開図の書き方な │ │つ│ ど、子供たち全員には定着していない。しかしながら事前テストにおいて │ │ │ は、全員が本単元の内容を全く知らないという実態の中にあっても、単元 │ │い│ に対して強い意欲を見せていた。この意欲を生かしつつ、操作、比較、検 │ │ │ 討を徹底する指導をはかり、柱体、錐体の概念を子供たちに定着させてい │ │て│ きたい。 │ +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ │4│ (1)角柱や円柱、角錐や円錐の概念や基本的な性質、円柱や錐体の底面、│ │ │    側面などについて理解するとともに、身のまわりからそれらの形 │ │単│    を見いだそうとする。 │ │元│ (2)角柱や円柱、角錐や円錐の展開図を読んだり、書いたりできるよう │ │の│    にするとともに、その構成活動などをとおして構成要素の位置関係 │ │目│    等について理解する。 │ │標│ (3)角柱や円柱、角錐や円錐などの立体について、立面図や平面図にあ │ │ │   たるものを読んだり、書いたりすることができるようにする。 │ +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ │5│ (1)関心・意欲・態度 │ │ │ ・身のまわりのものの中から、いろいろな角錐を見いだそうとする。 │ │評│   ・立体の投影図を進んで作ろうとする。 │ │ │(2)数学的な考え方 │ │価│   ・角錐と円錐をまとめて錐体としてとらえることができることに気づ │ │ │   く。 │ │の│   ・真正面と真上から見た図の利用により、立体を表現できることの便 │ │ │   利さが説明できる。 │ │観│ (3)表現・処理 │ │ │ ・角錐、円錐の概念がわかる。 │ │点│   ・いろいろな立体について、真正面と真上から見た形がわかる。 │ │ │(4)知識・理解 │ │ │ ・角錐、円錐の展開図を書いたり、それを組み立てて立体を作ること │ │ │   ができる。 │ │ │  ・立体を真正面と真上から見た2つの形を組み合わせて表すことがで │ │ │   きる。 │ +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ │6│ │ │教│  │ │材│  │ │の│ │  │関│ │  │連│ │  │と│ │  │発│ │  │展│ │  │ │ │ │ │ │ +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ │ │ │ │7│ 立 体(全15時間) │ │ │(1)角柱と円柱・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 │ │ │ ○柱体、錐体、球の模型を観察し、角柱について、底面、側面やそ │ │ │   の関係を調べる。 │ │学│  ○円柱について、底面、側面やその関係を調べ、角柱、円柱の高さ │ │ │   のはかり方を考える。 │ │ │ ○三角柱の展開図について調べ、展開図を書いて三角柱を作る。 │ │ │ ○円柱の展開図について調べる。 │ │習│  ○展開図を書いて円柱を作る。 │ │ │ ○学習内容の適用と習熟。 │ │ │(2)角錐と円錐・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 │ │ │ ○角錐や円錐の模型を観察し、角錐についてその底面や側面の形を │ │計│    調べる。 │ │ │ ○円錐についてその底面や側面の形を調べ、角錐、円錐の高さのは │ │ │   かり方を考える。 │ │ │ ○四角錐の展開図について調べ、展開図を書いて四角錐を作る。 │ │ │ (本時 9/15) │ │画│  ○円錐の展開図について調べる。 │ │ │ ○展開図を書いて円錐を作る。 │ │ │(3)真正面、真上から見た形・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 │ │ │ ○真正面から見た形が同じように見える立体を集めたり、真上から │ │ │ 見た形が同じように見える立体を集めたりする。 │ │ │ ○投影図による柱体や錐体の表し方について考える。 │ │ │ ○学習内容の適用と習熟。 │ │ │(4)まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 │ │ │ ○学習成果の診断。 │ +−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 8 本時の学習   (1)目標     ・関心・意欲・態度       角錐の展開図から、角錐の展開図を書くときの規則性を見いだそうとす       る。     ・数学的考え方       角錐の展開図の書き方を説明できる。     ・表現・処理       角錐の展開図を書くことができる。     ・知識・理解 角錐の展開図の書き方を理解できる。   (2)展開 +−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−+ │段階│形態│ 学習活動と内容    │ 児童を生かす手立てと評価 │準 備│ +−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−+ │ │ │1 問題を把握する │ │ │ │つ │ │ +−−−−−−−+ │ │ │ │ │全│ │ 四角錐を作ってみよう。 │ ○図などを提示することにより 問題をより円滑に把握できるよ │四角錐の│ │か │ │ +−−−−−−−+ │ うにする。 │図 │ │ │ │2 課題を把握する │ │ │ │む │ │ +−−−−−−−−+ │ │四角錐の│ │ │ │ │角錐の展開図の書 模型 き方を考えよう。│   │○既習内容を想起すること により子供の言葉から課題をつくれ │ │ │2 │ │ +−−−−−−−−+ │ るようにする。 │ │ │  │ │ ○ノートに書いて確認する。 │《評価 発表・ノート》 │ │ +−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−+ │見 │ │3 解決の見通しを持つ │ │ │ │ │全│ ○底面と側面の形と数を把握する。 │ │ │ │通 │ │ ・底面→正方形(1) │ │ │ │ │ │ ・側面→二等辺三角形(4) │ │ │ │す │個│ ○四角錐の展開図を予想する。 │○フリーハンドでノートに書くことによ り、展開図 の見通しを │ │ │ │ │ │ 持つことができるようにする。 │ │ +−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−+ +−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−+ │ │ │・    ・    ・ │○子供同士で展開図の予想を比較検 討することにより、四角錐 │ │ │見 │ │ │ の展開図を書く際の適否性に気づ くことができるようにする │  │ │ │ │ │     │  │ │ │ │ │ │ │ │通 │ │ │ │ │ │ │全│ ○四角錐の展開図の書き方を考 える。 │○これまでの学習内容を 振り返ることにより、四角錐の展開図│ │ │ │ │ ・底面とそれに接する側面の辺 │を書くための が必ず1つはつながってい 規則性に気づくことができるようにする。│ │ │す │ │ なければならない。      │○未完成であってもその方法論を 認め合うことにより、意欲を │工作用紙│ │ │ │ ・側面が、合同な二等辺三角形で │ 持つことができるようにする。 │  │   あり、数が底面の辺の数 │ │ │ に等しい。 │ │  │ │ │個│ ○四角錐の展開図を書き、それが 四角錐になるかどうか確 │ │ │ │13 │ │ かめる。 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │全│ ○他の角錐の場合も四角錐と同 様の規則性が成り立つか予 │ │ │ │ │ │ 想する。 │《評価 発表・挙手・ノート》 │ │ +−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−+ │考 │ │4 課題を解決する │ │ │ │え │個│ ○三角錐、六角錐の展開図を書い て切りとり、それが角錐 │○展開図を複数書いて操作するこ │る │ │ になるか確かめる。 とにより、角錐の展開図の書 │画用紙 │ │ き方を理解しやすくなるようにす る。 │ │ │13 │ │ │《評価 展開図》 │ +−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−+ │ │ │5 自分の考えを発表する │ │ │ │確 │全│ ○自分の書いた三角錐、六角 錐の展開図を発表する。  │○黒板上で大型の展開図を操作す ることにより、自分の書いた │指示用の│ │か │ │ │ 展開図を周囲に広めることがで きるようする。 │展開図 │ │め │ │ │ │ │ │る │ │6 いろいろな考えをもとに、 より良い考えを見いだす。 │ │ │ │ │全│ ○三角錐、四角錐、六角錐の 展開図から、角錐の展開図の │○五角錐、八角錐などの実際に確 │5 │ │ 書き方について考える。 認していない角錐の展開図の │ │ │ 書き方を予想することにより、 一般化して考えることができ │ │ │ │ │ │ るようにする。 │ │ │ │ │ │《評価 発表・態度観察》 │ │ +−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−+ │ │ │7 まとめる │ │ │ │ま │ │ +−−−−−−−−−+  │ │ │ │ │全│ │角錐の展開図を書く ときも辺を切り開く│  │○学習内容を振り返るこ ようにして書きます。 とにより、子供が自分たちの言葉 │と │ │  │このときに、底面に│  │ でまとめを作ることができる │ │ 接する側面の辺を ようにする。 │ │ │ │ │ │ひとつはつなげて│ │ │ │ │め │ │ │おきます。また、側 面の形が合同である│ │ │ │ │  │ │ │ことにも気をつけま す。 │ │ │ │ │る │ │ +−−−−−−−−−+ │ │ │ │3 │ │ ○まとめたことをノートに視写する。 │《評価 挙手・発表・ノート》 │ │ +−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−+ │ │ │8 練習問題を解く │ │ │ │広 │個│ ○五角錐の展開図を見て、五角 錐のどの部分を切り開いた │○念頭操作、到 │ │ │ ものなのか考える。 達度に応じて具体操作をする ことにより、問題 │ヒント │         │ を解決できるようにする。      │カード │ │げ │ │ │ │五角錐の│ │ │ │9 学習を振り返る │ │模型 │ │る │個│ ○ふりかえりカードに授業の反省 を書く。 │ │ふりかえ│ │ │ │ │ │りカード│ │9 │全│10 次時の見通しを持つ │○次時の学習内容を確認するこ とにより、意欲を持てるように │ │ │ │ │ │ する。 │ │ +−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−+   (3) 評価     @ 角錐の展開図からその規則性を見いだそうとしたか。  (関心・意欲・態度)     A 角錐の展開図の書き方を説明できたか。        (数学的考え方)     B 角錐の展開図を書くことができたか。         (表現・処理) C 角錐の展開図の書き方を理解できたか。 (知識・理解)