印刷用紙:B4縦 1ページの行数:73 1行の文字数(半角で):118   −−以下 指導案本文−−   第 1 学 年  算 数 科 学 習 指 導 案 日 時 平成  8年 9月 4日(水)1校時 児 童 男子  7名 女子  5名 計12名 指導者 佐藤 はるみ 1 単元名 たしざん(2)   (新しい算数 1年 東京書籍P.60〜66) 2 単元設定の理由 児童はこれまで加法計算としては、繰り上りのない1位数+1位数、10+1位数の計算を学習してきた。また、前単元で3   口の計算を学習した。本単元では、これまで学習してきたことをもとにして繰り上がりのある1位数+1位数の計算のしかたに   ついて学習する。繰り上がりのある計算は、これがはじめてであり、加法計算の基礎として1学年の重要な内容である。繰り上   がりに関わっては、数の構成として第3単元「いくつといくつ」と第6単元「20までのかず」で学習した既習を生かして10   に対する補数を見つけ、加数を分解して計算する方法を理解させていく。    本学級の児童は、算数が好きで、学習には意欲的に取り組む児童が多い。理解や作業が遅く配慮を要する児童もいる。繰り上   がりのないたし算においては、まだブロックや指を使わないと計算できない児童が5名いる。10の補数を見つけることはほぼ   できるが、時間がかかったり、指を使う児童もいる。10より大きい数を「10といくつ」でとらえることはほとんどの児童が   できるが、数える場合に「10といくつ」でとらえるよりも1から数える方がやりやすいと考える児童もいる。学習のしかたに   ついては、自分の考えたやり方で操作をし、それをとなり同士で確かめ合っている。自分のやり方を相手にわかるように説明す   ることはなかなか難しいので話型を提示する等している。友達の発表に対して、その態度のよさを見つけることはできるように   なってきたので、さらに数学的なよさに気づくことができるように観点を与える指導をしている。    本時は、答えが10を越えて、初めて繰り上がりのある計算を扱う。繰り上がりの意味をつかむには、あわせる操作の中でそ   の数を「10といくつ」ととらえられることが大切である。計算のしかたでは被加数があといくつで10になるか、つまり、1   0に対する補数を見つけて10をつくっていくのである。そこで本時では、被加数を9とし、10に対する補数を見つけやすく   している。特に半具体物(ブロック)を用いて操作していくことで、10のまとまりを視覚的にとらえさせ、繰り上がりの意味   を理解させたい。 仮説1に関わっては、(1)これまでに学習したたし算との違いに気づかせることによって、しっかりと課題意識を持たせて 自力解決させたい。また、(2)操作に戸惑いやつまずきのある児童には、自分なりに解決していくことができるように机間指   導をして既習の10の合成や分解を想起させたり、一緒にブロック操作をしたりして支援したい。 仮説2(3)<話し合いの形態>に関しては、エとなり同士でそれぞれの考