印刷用紙:A4縦 1ページの行数:50 1行の文字数(半角で):82   −−以下 指導案本文−−   第1学年 算数科学習指導案 日 時 平成8年10月15日(火)1校時 児 童 1年2組 男12名 女13名 指導者 鈴 木 初 江 鈴 木  聡 (T.T担当) 1 単元名   「たしざん(2)」(東京書籍) 2 教育目標の具現化(教科の3さ)    静かさ・・・練習問題に一生懸命取り組む態度を育てる。    確かさ・・・具体的な操作活動を通しながら課題に取り組もうとする態度を育てる。    暖かさ・・・友達の発表を最後まで聞く態度を育てる。 3 単元について  ○ これまでに児童は,1位数+1位数、10+1位数などの繰り上がりのない加法計   算,また,3口の加法計算について学習してきている。    本単元では,これらの学習をもとにして,1位数に1位数をたして繰り上がりのあ   る加法計算の方法について指導する。  繰り上がりのある計算はこれがはじめてであり,加法計算の基礎となる1学年の重   要な内容である。ここで扱う計算は,被加数,加数ともに1位数であるが,繰り上が   るところで10に対する補数の見つけ方(10のつくり方)をどのようにしたらよい   かという判断の仕方がポイントになる。 ○ 学級の児童の実態は,10以内の基礎的なたし算はできるが,指やブロックを手が   かりに計算している児童が数名いる。「10は2と8」などの数の構成・分解につい   ての理解がまだ不十分な児童も数名いるが,ほとんどは半具体物を使って正確にできる   。 文章で書かれた問題については,問題の意味をとらえて立式できる児童が半数以上   いる。また,自分の考えを発表できるようになった児童は増えてきているが,話し合   いをするまでにはいたっていない。 ○ 本単元の指導に当たっては,ブロックなどを用いた具体的な操作によって,繰り上   がりのある加法計算の原理理解を図りたい。導入の問題として,被加数が9,8,7   の場合の問題を取り上げ,10に対する補数を見つけやすくしていきたい。そして,1   0といくつという計算の方法から,繰り上がりのある加法計算ができるようにしたい。 ○ 本校研究テーマに関わり,新たな問題を解く手がかりとなる既習のものを見い出し,   ブロックを用いた操作活動を手がかりにして自力解決をさせたい。また,基礎・基本   の確かな定着・維持を図るために,繰り上がりのある計算の仕方を理解したところで   練習問題に多く取り組ませることにより,計算の習熟を図り,ある程度反射的に答えが   求められるようにしたい。 4 単元の目標と評価規準 +−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+ | 観点・項目 | 目 標 | 評 価 規 準 | +−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+ | 関心・意欲 | 数の構成や10の補数などの|・ 10の合成・分解の学習経験| | 態度 | 学習経験を生かして,1位数に| を生かし,1位数+1位数で繰| | | 1位数をたして繰り上がりのあ| り上がりのある計算の仕方を進| | | る計算の仕方を進んで考えよう| んで考えようとする。 | | | とする。 | | +−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+ | 数学的な考 | 1位数の構成や10の補数に|・ 1位数+1位数で繰り上がり| | え方 | 着目して計算の仕方を考えたり| のある計算の仕方について,半| | | 説明したりすることができる。| 具体物などの操作を通して説明| | | | することができる。 | +−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+ | 表現・処理 | 1位数に1位数をたして繰り|・ 1位数+1位数で,繰り上が| | | 上がりのある計算ができる。 | りのある加法計算ができる。 | +−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+ | 知識・理解 | 1位数に1位数をたして繰り|・ 1位数+1位数の繰り上がり| | | 上がりのある計算の仕方が分か| のある加法計算の仕方が分かる| | | る。 | | +−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+ 5 関連と発展 6 指導計画(14時間) ・ 1位数+1位数の繰り上がりのあるたし算・・・・・・・5(本時3/5) ・ たし算の問題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2   ・ 計算の練習・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 +−+−+−+−+−+−+−+−+ +−+−+ +−+ | | | | | | | | | ←| | | | | +−+−+−+−+−+−+−+−+ +−+−+ +−+      8   と  2      で10       10    と 1 で11 +−+−+−+−+−+−+−+−+ +−+−+ +−+ | | | | | | | | | ←| | | | | +−+−+−+−+−+−+−+−+ +−+−+ +−+      8   と  2で10       10    と 1 で11 7 本時の指導  (1)目標  繰り上がりのあるたし算(被加数7〜9)の計算ができる。  (2)展開 +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | | 学 習 活 動 | 活動への支援・留意点 | 備 考 | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | |1.問題を把握する。 | | | |つ|+−−−−−−−−−−−+| |準 情景図 | | || かきが,まえのきには||・ 前時とのつながりで考え| 紙板書 | | ||8こ,うしろのきには3|| やすいように,同じ情景図| | | ||こなっています。 || を提示する。 | | |か|| あわせてなんこなって|| | | | ||いますか。 || | | | |+−−−−−−−−−−−+| | | | | ・問題の意味をつかむ。 |・ 分かっていること,聞か| | |む| ・立式する。 | れていることをはっきりさ| | | |2.課題をつかむ。 | せ,問題の意味をつかませ| | | |+−−−−−−−−−−−+| る。 |評 本時の課題を| | || 8+3のけいさんのし|| | つかむことがで| |5||かたをかんがえよう。 || | きたか。 | |分|+−−−−−−−−−−−+| | (発表・観察)| +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | |3.解決の見通しをもち,自|・ 答えが10より大きくな| | |み| 力解決をする。 | るか見当をつけさせる。 |準 ブロック | |と| ・ 8+3の計算の仕方を|・ 前時を想起させ,10の| ヒントカード| |お| 考える。 | まとまりをつくることを意| | |す| 計算図 | 識させる。 | | | | ブロック |・ 解決に困っている児童に|評 計算の仕方を| | | | は,ヒントカードを与える| 考えることがで| |5| |(T1-机間指導,T2-戸惑って| きたか。 | |分| | いる児童への援助)| (観察)| +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ |た|4.各自の考えを発表し合う| | | | | ・ 加数分解の仕方をブロ|・ 各自の考えと比べながら|評 自分の考えと| | | ック操作で | 発表を聞くようにさせたい| 比べながら友達| |し| | | の発表を聞くこ| | | −−−−−−− | | とができたか。| | | 8と2で10 | | (観察・発表)| |か| 10と1で11 | | | | | ・ 計算図で | | | | | 8+3=11 | | | |め| 2 1 | | | | | 答え 11こ | | | | | | | | |る|5.計算図とブロック操作を|・ 加数分解による計算の仕| | | | 対応させながら確かめる。| 方を具体的操作と計算図に| | | | 8+3=11 | より確実に理解させたい。| | |15| 10 2 1 | | | |分|6.類題を解く。 | | | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | | 学 習 活 動 | 活動への支援・留意点 | 備 考 | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | |7.学習のまとめをする。 | | | |ま|+−−−−−−−−−−−+| |準 紙板書 | |と|| 8+3のけいさんも,||・ マスキングの方法でまと| | |め||10のまとまりをつくる|| めさせる。 |評 加数分解によ| |る||とよい。 || | る繰り上がりの| | |+−−−−−−−−−−−+| | あるたし算の仕| | | | | 方が分かったか| |5| | | (観察・発表)| |分| | | | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | |8.練習問題を解く。 |・ 練習問題は,到達,定着| | |ひ| (1)到達問題 | 発展の3段階とする。 |準 プリント | | | (ねずみ問題) | | | |ろ| (2)定着問題 |・ 期間巡視をして個別指導| | | | (うさぎ問題) | に当たる。 |評 練習問題を解| |め| (3)発展問題 |(T1-机間指導,T2-戸惑って| くことができた| | | (ぞう問題) | る児童への援助) | か。 | |る| | |(プリント・観察| | | | |) | | | | | | |15|9.次時の学習を知る。 | | | |分| | | | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ (3)評価 ・繰り上がりのあるたし算(被加数7〜9)は,10のまとまりをつくればよ     いことが分かったか。                (数学的な考え方)  ・繰り上がりのあるたし算の計算ができたか。       (表現・処理)