印刷用紙:B5縦 1ページの行数:39 1行の文字数(半角で):40   −−以下 指導案本文−−   第2学年 算数科学習指導案 日 時 平成8年10月15日(火)2校時 児 童 2年1組 男15名 女18名 指導者 近 藤 友 岐 子 1 単元名 かけ算(2)(東京書籍下) 2 教育目標の具現化(教科の3さ) 静かさ−−練習問題に一生懸命取り組む態度を育てる。 確かさ−−最後まであきらめず,課題に取り組む態度を育てる。 暖かさ−−友達の発表を最後まで聞く態度を育てる。 3 単元について ○ これまでに児童は,1学年では「10を6つあつめた数は60である。」といったよ   うに数の理解と関連づけて,ひとまとまりの数と,まとまりの数からものの総数を   求めるなどの具体的な活動をとおして,乗法の素地的な経験をしてきている。また   2学年では,前単元で,基準量のいくつぶんかに当たる量を求める活動をとおして   乗法の意味を理解し,積は被乗数の累加によって求められることをもとにして五の 段・二の段の九九を構成し,その記憶と適用を図ってきた。    本単元では,三・四・六・七の段の九九を指導する。まず,具体的な事実に即し   てある数量を「〜の〜つぶん」ととらえさせてから九九を構成させ,その記憶と適 用を図ることを主なねらいとしている。 ○ 学級の児童の実態は,学習課題に向かって自分なりに解決できるようになってき   ているが,自分の考えをなかなか表せなかったり,進んで発表できなかったりする 児童が数人いる。    1年のときに学習した,2ずつあるいは5ずつまとめて数えたり,10のまとまり   にすると数えやすいことなどは,ほとんどの児童が理解している。かけ算の学習に   興味・関心をもっている児童が多く,学習前でも簡単な九九は唱えることができる   児童も何人かいる。しかし,かけ算の意味までは理解していないと思われる。 ○ 本単元の指導に当たっては,前単元で学習した被乗数の累加によって求める方法   から,乗数が1増すと積は被乗数の数だけ増すことに気付かせて九九を構成させる   ようにしたい。また,「かけられる数」「かける数」の用語の意味を具体的な事実   と関連づけて理解させながら,積極的に九九を構成したり記憶したりでるきるよう 工夫して指導に当たりたい。 ○ 本校研究テーマに関わり,習熟の段階で,問題練習の時間を多く取れるようにし   たり,児童が意欲的に取り組めるコンピュータを活用したりして,たくさんの問題   に当たらせたい。計算処理能力にかなりの差が出てきているので,遅れがちな児童   への支援の仕方を工夫しながら,一人一人の児童の学習の定着・維持を図りたい。 4 単元の目標と評価規準 +−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+ |観点 項目| 目 標 | 評 価 規 準 | +−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+ | | 乗法に関心をもち,ものの|・ 乗法についての既習事項を| |関心・意欲| 個数をとらえるときに進んで| 活用して,進んで問題を活用| |態度 | 乗法を用いようとする。 | しようとする。 | | | 乗法九九の構成をとおして| | | | 乗法について成り立つ性質を| | | | 見つけたり,それを用いて九| | | | 九を構成しようとする。 | | +−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+ | | 乗数が1増えると積は被乗|・ 乗法について成り立つ性質| |数学的な考| 数分だけ増えるという性質を| を用いると,九九の構成が簡| |え方 | 用いると,九九の構成が簡単| 単にできるよさに気付く。 | | | にできることに気付く。 | | +−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+ | | 乗法九九(三・四・六・七の | ・ 三・四・六・七の段の九 | |表現・処理| 段)を構成し,確実に唱える| 九を構成することができる。| | | ことができる。 | | +−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+ |知識・理解| 乗法九九(三・四・六・七の | ・ 三・四・六・七の段の九 | | | 段)の構成の仕方が分かる。| 九の構成の仕方が分かる。 | +−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+ 5 関連と発展 6 指導計画(13時間) ・ 三のだんと四のだんの九九 −−−−−−−−−−−6 (本時4/6) ・ 六のだんと七のだんの九九 −−−−−−−−−−−6 ・ まとめ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 7 本時の指導 (1) 目標 三の段の九九を構成することができる。 (2) 展開 +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+ |段| 学 習 内 容 と 活 動| 活動への支援・留意点 | 備 考   | |階| | |   | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+ | |1.問題を把握する。 | |   | |つ|+−−−−−−−−−−−−+| |準 情景図  | | || 三のだんの九九をつくり||・ コーヒーカップに同じ数|評 問題の意味| | ||ましょう。 || ずつ乗っていることに気付| をつかむこと| | || 3×1=□ || き,かけ算で求められそう| ができたか。| |か|| 3×2=□ || だという見通しをもたせる|       | | || 3×3=□ || |(観察・発表)| | || 3×4=□ || |       | | |+−−−−−−−−−−−−+| |     | |む|2.課題をつかむ。 | | | | |+−−−−−−−−−−−−+|・ 五・二の段の九九の構成|評 課題をつか| | || 三のだんの九九のつくり|| をヒントに三の段を構成さ| むことができ| |8||方を考えよう。 || せるが,他の考え方がない| たか。   | |分|+−−−−−−−−−−−−+| か投げかける。 |(観察・発表)| +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+ | |3.解決の見通しを持ち,自力|・ 前と同じ考え方しか出な|準 ヒントカー| |み| 解決をする。 | いときは,もっと速くでき| ド     | |と| 3×1=3 | る方法を見つけるようアド|評 どちらかの| |お| 3×2=6−−3+3 | バイスする。 | 方法で九九を| |す| 3×3=9−−3+3+3 |・ 戸惑っている児童には,| つくることが| | | 3×4=12−−3+3+3+3 | ヒントカードを用意し,な| できたか。 | | | | るべく自力でつくれるよう|(ノート・発表| |7| 3×3=9 | 支援する。 | )      | |分| 3×4=12−−9+3 | |    | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+ | |4.各自の考えを発表し合う。| |   | |た| 〓同数累加の方法 | |評 前時までの| |し| 〓前の答えに3をたす方法 |・ 3×3の答えに3をたせ| 方法との違い| |か| 3×1=3 | ば,速く答えを求めること| が分かったか| |め| 3×2=6 3+3=6 | ができることに気付かせる|       | |る| 3×3=9 6+3=9 | |(観察・発表)| | | 3×4=12 9+3=12 |・ 3×5で確かめる。 |       | | | | |     | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+ +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+ |段| 学 習 内 容 と 活 動| 活動への支援・留意点 | 備 考   | |階| | |   | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+ |た|5.類題を解く。 | |   | |し| 3×6〜3×9 |・ 求める九九の1つ前の答|   | |か| | えに3をたす方法で求めさ|   | |め| | せる。 |    | |る| | |   | | | | |    | |15| |・ 机間巡視をして個別指導|    | |分| | に当たる。 |    | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+ |ま|6.学習のまとめをする。 | |評 学習したこ| |と|+−−−−−−−−−−−−+| | とをまとめる| |め|| 三のだんの九九は,一つ||・ 今までの板書を見て,自| ことができた| |る||前の答えに3をたしてつく|| 分でまとめられるようにす| か。    | | ||ることができる。 || る。 |        | |5|+−−−−−−−−−−−−+| |(ノート・発表| |分| | | )      | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+ | |7.練習問題をする。 | |   | |ひ|(1)三の段の構成のしかた |・ 机間巡視をして個別指導|評 練習問題を| |ろ| (ヒット問題) | に当たる。 | 解くことがで| |め|(2)三の段の九九(順番に)| | きたか。  | |る| (二るい打問題) |・ (1)の問題は,全員ま|       | | |(3)三の段の九九(ばらして| るつけをしてやり,(2)|(プリント) | |10| (ホームラン問題) | (3)は自分で進めるよう|   | |分| | にする。 |   | | |8.次時の学習を知る。 | |    | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+ (3) 評価 ・ 五の段・二の段の構成の仕方より速くできる方法があることに気付いたか。 (数学的な考え方) ・ 三の段の構成の仕方が分かったか。 (知識・理解)