印刷用紙:B5縦 1ページの行数:38 1行の文字数(半角で):78   −−以下 指導案本文−−   第4学年 算数科学習指導案 日 時 平成8年10月15日(火)1校時 児 童 4年1組 男17名 女22名 指導者 堀 田 郁 子 1 単元名 「小数」(東京書籍下) 2 教育目標の具現化(教科の3さ) 静かさ−−−自力解決や練習問題をする時に意欲的に取り組む態度を育てる。 確かさ−−−学習したことを使って進んで問題を解く態度を育てる。 暖かさ 自分の考えと比べながら友達の発表を最後まで聞く態度を育てる          。 3 単元について ○ これまでに児童は,測定値の端数部分を表す数として,小数第1位までの小数   を学習し,これを用いて小数の仕組みや加減計算を学習してきている。本単元で は小数第3位まで拡張し,小数を数として実感できるようにすることを主なねら   いとしている。また,小数も整数と同じ十進数であることを認識できるようにす   る。小数の加減計算についても,範囲を小数第3位まで拡張すると同時に,小数   の加減の筆算形式の理解と計算技能の習熟を図る。小数の加減計算についてはこ   こで完成することになる。 ○ 学級の実態として,既習との違いから学習課題を作ったり,既習をもとに自力   解決したりできる児童が多くなったので,自分の考えを分かりやすく説明したり   ,考えを発表した後の話し合いの仕方について,力を入れて指導している。練習   問題への取り組みはおおむね意欲的であるが,表現・処理能力の個人差が大きい   。 前提テストでは,0.1 を単位としたときの小数の構成,数直線上の読み取り, 基本的な小数の加減計算ともよくできていた。しかし,0.1 を単位とした時の小 数の構成については,苦手とする児童が数名見られた。 ○ 本単元の指導に当たっては,身近な生活場面での端数部分の処理として,既習 の単位を10等分した新しい単位を導入する。この繰り返しから,小数も整数と同 じ十進位取り記数法の仕組みによって表されていることに気づかせたい。また,   0.1,0.01,0.001を単位にとったときの構成的な見方を養い,小数の概念を深めた   い。小数の加減計算の指導では,位をそろえること,位ごとに計算することなど   ,小数の仕組みについての理解の上に立って行うようにし,整数の場合と同じ形   式で計算できることを理解させたい。 ○ 本校の研究テーマに関わっては,「ひろめる」段階に十分な時間をとった上で   ,練習問題に意欲的に取り組み基礎・基本の定着を図るために,段階に応じた問   題を準備したり,問題の出し方や答え合わせの方法の工夫を行っていきたい。 4 単元の目標と評価規準 +−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |観点 項目| 目 標 | 評 価 規 準 | +−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |関心・意欲| 長さやかさなどの量|・ 小数の仕組みを進んで調べようとする| |態度 |を表すのに進んで小数|・ 小数の加減計算のしかたを進んで考え| | |を用いようとする。 | る。 | +−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |数学的な考| 小数も整数と同じ十|・ 十分の一の位までの単位ではかれない| |え方 |進構造になっているこ| はしたの量は、さらに小さな単位をつく| | |とに気づき、小数の加| っていけばよいことに気づく。 | | |減計算も既習の整数の|・ 小数も整数と同じように、十進位取り| | |加減計算をもとに考え| 記数法によって表されていることに気づ| | |られることが分かる。| く。 | | | |・ 小数の加減計算のしかたを整数の計算| | | | や既習の計算をもとに考えることができ| | | | る。 | +−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |表現・処理| 小数の加減計算がで|・ 千分の一までの小数を読んだり書いた| | |きる。 | りできる。 | | | |・ 複名数で表されている測定値を小数を| | | | 用いて単名数で表したり読んだりできる| | | |・ 小数の大小を正確に比べることができ| | | | る。 | | | |・ 小数の加減計算ができる。 | +−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |知識・理解| 少数の表し方や位取|・ 少数の相対的な大きさの表し方が分か| | |りの原理、少数の加減| る。 | | |計算のしかたが分かる|・ 少数の加減計算のしかたが分かる。 | +−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 5 関連と発展 6 指導計画(13時間) ・ 小数の表し方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 ・ 小数のしくみ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 ・ 小数のたし算とひき算・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6(本時3/6)  ・ まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 7 本時の指導  (1)目標      末尾のけた数がそろっていない小数の加法計算ができる。  (2)展開                           +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ |段| | | | |階|学 習 内 容 と 活 動| 活動への支援・留意点 | 備 考   | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | |1.問題を把握する。 | | | |つ|+−−−−−−−−−−−+| | | | ||3.6+0.835の計|| |準 問題文の紙板| |か||算のしかたを考えましょ|| |   書 | | ||う。 || | | |む|+−−−−−−−−−−−+| | | | |2.課題をつかむ。 | | | | |+−−−−−−−−−−−+| | | | || 小数点の右側のけた数||・ 前時との違いに気づき|評 課題をつかむ| |5||がそろっていない小数の|| 課題をつかむようにさせ| ことができた| |分||たし算のしかたを考える|| る。 | か   | | |+−−−−−−−−−−−+| | (発表・観察) | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ |み|3.解決の見通しをもち,自| | | |と| 力解決をする。 |・ 解決に困っている児童|準 ヒントカード| |お| | にはヒントを与える。 |   | |す| | |評 既習の計算を| | | |・ 答えを求めた児童には| もとに自分な| | | | 自分の考えを説明できる| りの方法で解| |8| | ように言葉でも書くよう| 決しているか| |分| | にさせる。 | (ノート) | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | |4.各自の考えを発表し合う|・ 答えを発表するだけで| | |た| (1) 3.6 | なく,どのような考え方| | | | +0.835 | で解決したのかについて| | | | −−−−−−− | | | |し| 4.435 | も説明させる。 | | | | (2)0.001をもとに| | | |か| して | |評 自分の考えと| | | 3600 | | 比べながら友| |め| + 835 |・ 末位をそろえて計算し| 達の発表を聞| | | −−−−−− | | くことができ| | | 4435 | たやり方を提示し,間違| たか。 | |る| 答え 4.435  | いのわけを発表させる。| (観察) | | |      |      | | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ |段階 学 習 内 容 と 活 動 活動への支援・留意点 | 備 考 | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ |た|5.計算の仕方を確かめる。| | | | | ・ 3.6は3.600と|・ 小数点の位置をそろえ| | |し| 考えれば前時の計算と同| ることで,それぞれの位| | | | じにできる。 | がそろうことを強調して| | |か| ・ 0.001を単位とし| おさえるようにする。 | | | | て整数化することにより| | | |め| 整数どうしの計算と同じ| | | | | 手順で計算できる。 | | | |る| | | | | |6.類題を解く。 | |評 小数点をそろ| | | 8.1+0.743 | | えて計算して| |15| | |   いるか。 | |分| | |(ノート・挙手)| +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ |ま|7.学習のまとめをする。 | | | |と|+−−−−−−−−−−−+|・ 課題に振り返りまとめ| | |め|| 小数点の右側のけた数|| をする。 | | |る||がそろっていない小数の|| |評 学習したこと| | ||たし算のしかた→小数点|| | をまとめるこ| |5||をそろえて計算する。 || | とができたか| |分|+−−−−−−−−−−−+| | (発表)  | +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ |ひ|8.練習問題をする。 |・ 意欲的に問題に取り組| | |ろ| (1)到達問題 | むことができるように工|準 プリント | |め| (オレンジゴール)| 夫する。 | | |る| (2)定着問題 |・ 発展問題まで終わった|   | | | (グリーンゴール)| 児童は学習感想を書くよ|評 小数点をそろ| | | (3)発展問題 | うにする。 | えて計算して| |12| (ゴールドゴール)| | いるか。  | |分|9.次時の学習を知る。 | | (プリント)| +−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+  (3)評価                           ・ 既習の計算をもとに計算の仕方を考えることができたか。                              (数学的な考え方)   ・ 末尾のけた数がそろっていない小数の加法計算ができたか。(表現・処理)