印刷用紙:B5縦 1ページの行数:48 1行の文字数(半角で):72   −−以下 指導案本文−−       第1学年算数科学習指導案            日 時  平成8年10月1日(火)5校時            児童数  男1名  女7名   計8名            指導者     伊    藤    悟 1、単元名   ひきざん(2) 2、単元の目標  ○11〜18から1位数をひいて繰り下がりのある計算のしかたを理解し、   それを用いることができる。  (1)数の構成や10の補数などの学習経験を生かして、11〜18から1位   数をひいて繰り下がりのある計算のしかたを進んで考えようと   する。                (関心意欲態度)  (2)18までの数の構成や10の補数に着目して計算のしかたを考えた   り説明したりすることができる。       (考え方)  (3)11〜18から1位数をひいて繰り下がりのある計算ができる。                         (表現処理)  (4)11〜18から1位数をひいて繰り下がりのある計算のしかたがわかる                         (知識理解) 3、単元設定の理由  (1)単元について これまでに数に関する学習では20までの数の範囲の物の個数や順番を数えたり 、数の大小、順序、系列を理解したり、数を数直線の上に表したりする等の学習 をしてきている。また、計算については、1位数に1位数を足して繰り上がりの ある加法や、繰り下がりのない減法計算を学習してきている。これらの学習を通 して数の合成、分解、数の見方などが豊かになってきているが、十分とはいえな い。今後は数の概念や四則計算について理解し、計算や計算を用いる能力を伸ば していくことになる。 本単元では、既習内容を踏まえて十いくつから1位数をひく繰り下がりのない減 法計算を発展させ、繰り下がりのある計算方法を具体的な操作などと結びつけて 見つけさせ、減法についての理解を深め、さらにその計算に習熟し、利用できる ようにする。  この内容は、最も基本的な内容の1つであるため、ていねいに扱い、確実に身 に付けさせるようにする。  (2)児童について 繰り上がりのある1位数+1位数の足し算を学習し、児童はだいぶ計算力を身に 付けてきた。また、計算することに興味を示す児童も増えてきている。しかし、 おはじきや計算ブロックなどの半具体物を使用して計算に取り組む児童も多く、 これを使用しなければ計算できない子も1人いる。 また、自分の答えに自信が持てず、回りの児童のまねをしてしまうことの多い子 もいる。  (3)指導にあたって 繰り上がりのある1位数+1位数の計算では、10のまとまりを作って計算する ことを繰り返し練習してきた。 本単元では、まず、10のまとまりから減数を引くやり方で繰り下がりのあるひ き算の計算をする。この方法に慣れるために、減数の大きいひき算(減数7以上 )から始めることにする。 この方法に習熟した後で、減数から被減数の一の位の数を引き、残りの数を10 のまとまりから引くひき算のやり方を導入する。 その上で、繰り下がりのあるひき算はいろいろな方法で計算できること、その中 から自分にあった方法で計算すること、現数の大小によって計算の仕方を選ぶこ となどができるようにしていきたい。 4、単元の学習計画      (14時間) +−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+ | | | 評 価 | | | | | | 小単元 | 学習内容 +−−−+−−+−−+−−+ | | |関心意|考え|表現|知識| | | |欲態度|方 |処理|理解| +−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−+−−+−−+−−+ |1、13−9の|・11〜18−1位数で繰り| | | | | | けいさん | 下がりのある計算(減| | | | | | (5時間) | 数が7以上)のしかた | ○ | ○| | | | | (本時1/2) | | | | | | +−−−−−−−−−−−+−−−+−−+−−+−−+ | |・11〜18−1位数で繰り| | | | | | | 下がりのある計算(減| | | ○| | | | 数が7以上)の練習 | | | | | | +−−−−−−−−−−−+−−−+−−+−−+−−+ | |・11〜18−1位数で繰り| | | | | | | 下がりのある計算(減| ○ | | | | | | 数が2〜6)のしかた| | | | | | +−−−−−−−−−−−+−−−+−−+−−+−−+ | |・11〜18−1位数で繰り| | | | | | | 下がりのある計算(減| | | ○| | | | 数が2〜6)の練習 | | | | | +−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−+−−+−−+−−+ |2、ひきざんの|・文章題を解決すること| | | | | | もんだい | | | | ○| | | (2時間) | | | | | | +−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−+−−+−−+−−+ |3、けいさんの|・計算カードによる減法| | | | | | れんしゅう| 計算の練習 | ○ | ○| | | | (7時間)| | | | | | | +−−−−−−−−−−−+−−−+−−+−−+−−+ | |・「れんしゅう」 | | | ○| ○| | +−−−−−−−−−−−+−−−+−−+−−+−−+ | |・ゲーム活動による減法| | | | | | | 計算の練習 | | | ○| ○| +−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−+−−+−−+−−+ 5、本時の学習  (1)本時の目標    (11〜18)−1位数で繰り下がりのある減法(減数が7以上)で、   10のまとまりから減数を引く計算方法を理解する。  (2)授業の構想 繰り下がりのある減法計算は、子どもにとってはかなり抵抗感のある学習である 。そこで、具体的な問題場面を用意するようにしたい。また、既習内容と結びつ けて考えられるようにするため、既習の減法計算との違いに気付かせるようにす る。 十進位取り記数法に着目し、数の合成・分解を利用していくつかの計算方法を考 えだし、それを筋道立てて説明できるようにさせたい。その際、子どもが自分の やりやすい方法を考え出せるようにし、その中からより良い方法を見つけていく ようにする。 クラス全員でどのような方法がよいかなどを検討するが、子どもは自分の見つけ た方法が別の方法と比較してもいい方法であると考えがちである。それで、自分 で解決すること、いくつかの方法で解決できること、解決した方法を具体的な操 作で説明できることを評価し、一人一人の多様な解決方法も認めていくようにす る。  (3)本時の展開 +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | 学習内容・活動 |・指導上の留意点 ○個への手立て| +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |1、問題把握 | | | | |・問題場面を具体的に把握する。 | | |+−−−−−−−−−−−−+| | | ||こうえんで13にんのこど|| | | ||もがあそんでいます。 ||・どんな計算をすればいいか。 | |つ||9にんかえると、のこって|| | | ||いるこどもはなんにんです|| | | ||か。 || | | |+−−−−−−−−−−−−+| | | | | | | |2、立式 |・既習の減法計算との違いを確認す| | | 13−9 | る。 | |か| | | | |3、課題把握 | | | | | | | |+−−−−−−−−−−−−+| | | ||13−9のけいさんのしか||・子ども達の言葉で。 | | ||たをかんがえよう。 || | | |+−−−−−−−−−−−−+| | | | | | |む|4、見通し | | | | ・3から9は引けない。 |・解決の方法について見通しをたて| | | ・ブロックを使えばできそ | させる。 | | | うだ。 | | | | ・13を10と3に分けて、|・多様な方法を考え出させたい。 | | | 10から9を引けばいい。| | | 6| ・9を3と6に分けて、3 | | | | から3、10から6を引 | | | | けばいい。 | | | | | | | | ・10より小さい。 |・答えの見通しをたてさせる。 | | | ・4 | | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |5、自力解決 | | |や| ++++++++++++++・絵をかいたり、ブロックを使った| | | ++++++++++++++ り、計算をしたり、自由に解決さ| | | +++++++++++ | せる。 | |っ| +++++++++++ | | | | ++++ | | | | |||| |○解決の仕方が分からない子には、| | | ++++ | ブロックを使ってやらせる。 | | | | | | | +++++++++++ | | |て| ||||||||||| | | | | +++++++++++ | | | | ++++ | | | | ++++ |○一応の解決ができたら、説明を考| |み| | えさせる。 | | | 13−9 10−9=1 | | | | 1+3=4 |○一つの方法で解決できたら、ちが| |る| 10 3 | う方法も考えさせる。 | | | | | | | 13−9 13−3=10| | |12| 10−6=4 | | | | 10 3 6 3 | | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+ |た|6、練り合い | | | | ・各自の解決法を発表する。| | | | |・数え引き、減減法、減加法の順に| |し| | 発表させる。 | | | |・ブロック図と計算を対応させる。| | | | | |か| ・どのやりかたで計算したい|・どの方法でも求められること。 | | | ですか。 | 減数が大きい場合、減加法が合理| | | | 的であること。 | |め| | | | |7、まとめ | | | | | | |る| +−−−−−−−−−−−−+ | | | |13−9の計算は、13を| | |12| |10と3に分けて計算する| | | | +−−−−−−−−−−−−+ | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |8、定着適用 | | |つ| ・練習問題を解く。 |・1問めは全員で解く。 | | | | 2問めからは一人一人で。 | |か| | | | |9、自己評価 | | |う| ・1時間の学習をふり返る。|・自分の考えがもてましたか。 | | | |・計算の仕方が分かりましたか。 | |15| |・楽しく勉強できましたか。 | +−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−+    (4)評価 (11〜18)−1位数で繰り下がりのある減法の計算方法が分かったか。