印刷用紙:B5縦 1ページの行数:32 1行の文字数(半角で):66   −−以下 指導案本文−−        第4学年算数科学習指導案               日時  平成8年10月1日(火)5校時               児童数 男6名 女6名  計12名               授業者 川 島  真 智 子 1.単元名   小 数 2.単元の目標  ○千分の一の位までの小数について、その命数法、記数法、位取りの仕   組みなどを理解し、加減計算ができる。  (1)長さやかさなどの量を表すのに進んで小数を用いようとする。                        (関心・意欲・態度)  (2)小数も整数と同じ十進構造になっていること、及び小数の加減計     算も既習の整数の加減計算をもとに考えられることに気づく。                         (数学的な考え方)  (3)小数の加減計算ができる。          (表現・処理)  (4)小数の表し方や位取りの原理、及び小数の加減計算のしかたが分     かる。                   (知識・理解) 3.単元設定の理由  (1)単元について      3学年では、測定値の端数部分を表す数として、小数第1位ま     での小数を導入し、これを用いて小数の仕組みや加減計算を指導     してきた。本単元では小数の第3位まで拡張し、小数を抽象数と     して認めることができるようにすることを主なねらいとしている      導入にあたっては、児童の身辺にある液量の端数部分をいかに     処理するのか、という問題を提供している。このことで、小数第     2位、第3位の数の理解に導くように計画している。つまり、単     位(l)で測定した際、端下が生じたとき、単位(l)を10等     分した「新しい単位」によって、測定する。ここでまた新たに、     端下が生じた場合、さらにその「新しい単位」を10等分した単     位で、測定する、という具合である。      以上のことから、小数も整数と同じように、10等分するごと     に、位が1つ右へ進むということ、さらに「小数も整数と同じよ     うに10倍ごとに位が1つ左へ進む」ということがおさえられる      小数の加減計算については、小数第3位まで範囲を拡張し、小     数の加減の筆算形式を理解するとともに、計算技能の習熟を図る  (2)児童について      学習には真面目に取り組む子供たちである。人前で堂々と発表     することは苦手な子供たちであるが、学力テストの小数の問題や     事前テストの結果はほぼ100%の正答率であった。      理解力や、計算のスピ−ドにはかなりの差があり、コ−ス別練     習問題で差がでることがあるが、一人一人の力に応じて頑張り、     よく復習している。  (3)指導にあたって      第1小単元では、千分の一の位までの小数の表し方、読み方に     ついて理解させる。また、複名数の重さの測定値について、小数     を用いると単名数で表せることを理解させる。      第2小単元では、小数も整数と同じように10倍ごとに位が1     つ左へ進み、十分の一ごとに位が1つ右へ移ることを理解させる      また、0.1、0.01、0.001を単位にとったときの構     成的な見方を養い、小数の概念を深める。      第3小単元では、小数の加減計算を扱う。小数点の位置をそろ     えることに気をつければ、あとは整数の場合と同じ形式で計算で     きることに気づかせる。ここでは、分銅の図をもとに考えさせた     い。 4.単元の学習計画 (指導時間数 13時間) +−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | 小単元 | 学 習 活 動 | 評 価 | | | +−−+−−+−−+−−+ | | |関心|考え|表現|知識| | | |態度|方 |処理|理解| +−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−+−−+−−+−−+ |1.小数の |・百分の一までの小数の概| | | | | | 表し方 | 念、書き方、読み方 | | | | | | +−−−−−−−−−−−−+−−+−−+−−+−−+ | 3時間 |・千分の一までの小数の概| | | | | | | 念、書き方、読み方 | | | | | +−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−+−−+−−+−−+ |2.小数の |・小数の仕組み | | | | | | しくみ +−−−−−−−−−−−−+−−+−−+−−+−−+ | |・小数の位取りの原理 | | | | | | +−−−−−−−−−−−−+−−+−−+−−+−−+ | 3時間 |・小数の十進構造、相対的| | | | | | | な大きさ、大小関係 | | | | | +−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−+−−+−−+−−+ |3.小数の |・小数第2位までの小数ど| | | | | | たし算と | うしの加法計算 | | | | | | +−−−−−−−−−−−−+−−+−−+−−+−−+ | ひき算 |・小数第3位までの小数ど| | | | | | 6時間 | うしの加法計算 | | | | | | +−−−−−−−−−−−−+−−+−−+−−+−−+ | |・小数点以下のけた数がそ| | | | | | | ろっていない加法計算 | | | | | | | (本時) | | | | | | +−−−−−−−−−−−−+−−+−−+−−+−−+ | |・小数第2位までの小数ど| | | | | | | うしの減法計算 | | | | | | +−−−−−−−−−−−−+−−+−−+−−+−−+ | |・小数点以下のけた数がそ| | | | | | | ろっていない減法計算 | | | | | | +−−−−−−−−−−−−+−−+−−+−−+−−+ | |・「練習」 | | | | | +−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−+−−+−−+−−+ |4.まとめ |・「まとめ」「ゲ−ム」 | | | | | +−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−+−−+−−+−−+ 5.本時の学習 (1)本時の目標   ○末尾のけた数がそろっていない小数の加法計算の仕方を考える。                         (数学的な考え方)   ○小数の加法計算ができる。           (表現・処理) (2)授業の構想     既習の計算方法をもとに、小数点をそろえて筆算をする子、ある    いは3.6を3.600とみて位をそろえて筆算する子が多いと思    われる。手をつけられないでいる子には、分銅の図を利用して考え    させたい。また、早く終わった子には、0.001をもとにした考    え方で確かめをさせたい。 (3)本時の展開 +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ |段|  学 習 内 容 ・ 活 動 |指導上の留意点及び | |階| |個への手立て | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | |1.問題把握 | | | | +−−−−−−−−−+ | | | | |3.6+0.835| |・小数点以下のけた数が| | | +−−−−−−−−−+ |ちがうことに気づかせる| | | | 。 | | |2.課題把握 | | | | +−−−−−−−−−−−−−+ | | |つ| |小数点以下のけた数がそろわ| | | | | |ない計算のしかたを考えよう| | | | | +−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | | |3.見通し | | | | @ だいたいどれくらいになるだ | | | | ろう。 | | |か| ・3.6と0.8をたして | | | | 4.4くらい | | | | ・3.6と1をたして4.6 | | | | 4.6より小さい。 | | | | A どんな方法で答えを求めれば |・既習事項を想起させる| | | よいだろう。 |。 | |む| ・筆算で | | | | | | |6| ・0.001を単位にして | | |分| | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | |4.自力解決 | | | | B 自分の考えた方法で答えを求 | | | | めてみよう。 | | |や| ア. 3.6は3.600だから |・取り組めないでいる子| | | 3.600 |には、位ごとに補助線を| | | +0.835 |引いたプリントを準備す| |っ| −−−−−−−− |る | | | 4.435 | (O.H O.S) | | | | | |て| イ.位をそろえて |・早く終わった子には、| | | 3.6 |他の方法に取り組ませる| | | +0.835 | (O.A O.M) | |み| −−−−−−−− | | | | 4.435 | | | | | | |る| ウ.0.001を単位とすると | | | | 3600+835=4435 | | |12| 0.001が4435で | | |分| 4.435 | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | |5.練り合い | | | | ・各自の解決法を発表する。 | | | | | | |た| C 似ている点からどのように計 |・3600+835の計| | | 算すればよいのか考えよう。 |算をもとにしていること| |し| ・位をそろえて書く。 |をおさえる。 | | | ・3600+835の計算をす | | |か| る。 |・位をそろえて計算する| | | ・上の小数点にそろえて小数点 |ことをおさえる。 | |め| を打つ。 | | | | |・見通しに振り返ってみ| |る| |る | | |6.まとめ | | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−+| | | | 小数点以下のけた数がちがって || | |12| も位をそろえて計算する。 || | |分| +−−−−−−−−−−−−−−+| | | | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | |7.練習 | | |つ| ・みんなで練習問題を解く。 |・10.9+32 | | | | | |か| ・個別に練習問題を解く。 |・筆算形式の問題と式に| | | |表した問題を用意する。| |う| | | |15|8.感想を書く。 | | |分| | | | | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ (4)評価   ○末尾のけた数がちがう小数の加法計算の仕方を考えることができた    か。   ○その加法計算ができたか。