印刷用紙:A4縦 1ページの行数:41 1行の文字数(半角で):90   −−以下 指導案本文−−   第  4  学  年  算  数  科  学  習  指  導  案 日 時 平成8年10月16日(水) 5校時 児 童 4年1組(男子17名 女子20名 計37名) 指導者 教 諭 佐  々  木 啓  子 1 単元名 分   数 2 単元について 3学年での分数では、単位量より小さい量は、単位量を等分したいくつ分ととらえることによ   って真分数を用いると表せることを学習してきた。また、分数が数直線に表せること、数直線を   手がかりとして分数を単位の分数のいくつ分としてみなすことや和や差が1以内の場合について   の同分母分数の加減計算を学習し、真分数の構成についての理解を深めてきている。 本単元の第1小単元では、単位量をこえる端下のある測定値を表す分数として、帯分数を学習   し、測定値一般の分数表示を可能とするとともに、帯分数の意味を理解する。次に、帯分数を単   位のいくつ分としてとらえられることにより、仮分数の意味を知り、それらの相互変換のしかた   を理解し、分数の理解をいっそう深めるようにする。第2小単元では、分数の数直線表示をした   り、異分母分数との相等、大小関係の考察をとおしたりして、分数の抽象化を図り、整数、小数   と同じ数としてとらえられるようにする。さらに、第3小単元では、これらの学習を基に、同分   母分数の加減計算の一般的な方法を理解することをねらいとしている。 児童の多くは、算数が好きと答えている。その理由には、「できたらうれしい。」「分かると   おもしろい。」「いろいろな解き方が楽しい。」「役立つ。」等ということをあげている。嫌い   と答えている3人の理由は、「計算がめんどう。」「まちがうとつまらない。」ということであ   る。学習の取り組み方をみると、解決すべき課題に進んで取り組むものの、考え方が頭に浮かん   でも分かりやすく筋道立てて説明することを苦手としている児童が多い。そのため、集団解決の   くらべる段階の話し合いに参加できるのは、一部の児童に偏りがちである。そこで、説明のパタ   −ンを提示したり、それぞれの考えのよさに着目させたり、小グル−プの話し合いを取り入れた   りすることによって、しだいにくらべる段階の話し合いに参加する意欲も高まりつつある。 本単元のレディネステストの結果は、数直線に表示された分数を読み取ることができた児童は   23人(62%)、真分数同士の加減計算ができた児童は35人(95%)、整数から真分数を   ひく減法計算ができた児童は25人(68%)であった。本単元に入る前に、誤答の多かった点   を復習し定着を図って指導にあたりたい。 事前テストの正答率は21%であった。帯分数と仮分数の相互変換ができた児童は8人(22 %)であった。帯分数同士の加法計算ができた児童は20人(54%)、減法計算ができた児童   は25人(68%)であるのに対し、繰り上りや繰り下がりの必要な分数の加減計算の正答率は 15%であった。