印刷用紙:B4横 1ページの行数:47 1行の文字数(半角で):88   −−以下 指導案本文−−          第2学年算数科学習指導案                       日 時  平成8年11月6日(水)5校時                       児 童  男 0名 女 2名 計 2名                       指導者  中 澤 昇 1、単元名  かけ算(2) 2、単元について (1)教材について     前単元までに児童は、乗法の意味、および二の段、五の段の九九について学習してきた。    具体的な量aをもとにしてaのn個ぶんがmであることをとらえ、これをa×n=mと表現    することや、倍の概念を導入してn個ぶんをn倍ととらえ、乗法の意味を理解してきた。さ    らに、これらをもとにして五の段の九九、二の段の九九の構成を理解・記憶し、それらを使    えるように練習してきている。     本単元では、前単元に続いて三の段、四の段、六の段、七の段の九九を中心として学習す    る。どの段でもまず具体的な事実に即して、ある数量を「〜の〜つぶん」ととらえさせ、そ    の数量を求める活動とかかわらせて九九を構成させ、その記憶と適用を図るように学習を進    めていく。九九を構成する活動では、乗数が1増えると積は被乗数の数だけ増えることを具    体的な事実と結びつけて理解させ、九九の構成作業が能率的に進められるようにする。用語    として「かけられる数」「かける数」がでてくるが、その意味は具体的な事実と関連づけて    理解させるようにする。 (2)児童について     レディネステストでは、倍の概念、「〜のいくつぶん」をあらわす式の判別はできていた    五の段・二段の九九は答を出せるが、暗唱はまだつまずくところがある。児童の様子を観察    していると、九九に興味・関心をもっており、暗唱練習を意欲的におこない、未習の九九に    ついても答えを求めようとしている。 (3)指導にあたって     かけ算の意味を理解する場合重要なことは、「同じ大きさの数量」としてどの数量を一ま    とまりとしてとらえるかということであり、さらにその一まとまりとしてとらえた数量がい    くつあるかを明確ににして、全体の量を「〜の〜つぶん」ととらえることである。前単元で    基本となるこのことを意識させながら学習を進めてきたが、本単元でもこのことを意識させ    かけ算の意味を確実にとらえさせながら、九九の記憶や適用ができるようにしていきたい。 (4)関連と発展 +−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−+ | 1年 | | 2年 | | 3年 | +−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−+ +−第6単元−−−−−−+ +−第11単元−−−−−−−+ +−第1単元−−−−−−+ |・2ずつまとめて数える| |・乗法の意味と倍の概念 | |・被乗数、乗数が0の乗| | こと |+→|・五、二の段の九九の構成| | 法 | +−−−−−−−−−−−+| | 記憶と適用 |++・乗数が1ずつ増減した| ↓ | +−−−−−−−−−−−−+|| 時の積の変化 | | || | | ↓ ||・乗法の交換法則と検算| +−第16単元−−−−−−+| +−本単元 −−−−−−−+|| の方法 | |・5ずつ(10ずつ)まと++ |・三、四、六、七の段の九||+−−−−−−−−−−−+ | めて数えること | | 九の構成、記憶と適用 ||↓ +−−−−−−−−−−−+ |・乗数と積の大きさの考察||+−第10、17 単元−−−−+ +−−−−−−−−−−−−+||・2、3位数×1位数 | ↓ ||・乗法の筆算形式 | +−第13単元−−−−−−−+||・2、3位数×2位数 | |・八、九、一、の段の九九|||・2位数と1位数の乗法| | の構成、記憶と適用 ||| の暗算 | |・乗数と積の大きさの考察|||・乗法の結合法則とその| +−−−−−−−−−−−−+|| 活用 | ↓ |+−−−−−−−−−−−+ +−第14単元−−−−−−−+| |・乗数と積の関係を九九の++ |きまりとしてとらえること| |・乗法の交換法則 | +−−−−−−−−−−−−+ 3、単元の目標    乗法の意味について理解し、それを用いることができるようにする。  (1)関心・意欲・態度     ・ 乗法に関心をもち、ものの個数をとらえるときに進んで乗法を用いようとする。     ・ 乗法九九の構成をとおして、乗法について成り立つ性質を見つけたり、それを用       いて九九を構成しようとする。  (2)数学的な考え方     ・ 乗数が1増えると積は被乗数ぶんだけ増えるという性質を用いると九九の構成が       簡単にできることに気づく。  (3)表現・処理     ・ 乗法九九(三、四、六、七の段)を構成し、確実に唱えることができる。  (4)知識・理解     ・ 乗法九九(三、四、六、七の段)の構成のしかたが分かる。 4、学習計画(13時間扱い・本時 4/13 ) +−−−+−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ |小単元|時| 目 標 | 学 習 活 動 | 評 価 計 画 | +−−−+−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | @ |1|・三の段の九九を|・1つのコーヒーカップに3人|(考) | |三のだ| | 構成する。 | ずつ乗っているときの1〜4|五の段、二の段の九九と| |んと四| | | つぶんの人数を求める。 |同じ考えを用いて構成す| |んだん| | |・3×4の積に3をたせば、 |ればよいことに気づく。| |の九九| | | 3×5の積になることを活用| | | | | |して、三の段の九九を構成する| | | | | | | | | +−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | |2|・三の段の九九を|・前時に構成した三の段の九九|(表) | | |・| 記憶し、適用す| を唱え、反復練習をする。 |三の段の九九を唱えるこ| | |3| る。 |・三の段の九九を適用して問題|とができ、それを用いて| | | | | を解決する。 |身の回りの問題を解決す| | | | |・カードを用いて既習の各段の|ることができる。 | | | | | 九九を練習する。 | | | +−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | |4|・四の段の九九を|・一台のジェットコースターに|(表) | | |本| 構成する。 | 4人ずつ乗っている時の1〜|四の段の九九を唱えるこ| | |時| | 5台ぶんの人数を求める。 |とができ、それを用いて| | | | |・4×4の積に4をたせば4×|身の回りの問題を解決す| | | | | 5の積になることを活用して|ることができる。 | | | | | 四の段の九九を構成する。 | | | | | |・用語「かけられる数」「かけ| | | | | | る数」を知る。 | | | +−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | |5|・四の段の九九を|・前時に構成した四の段の九九|(表) | | |・| 記憶し、適用す| を唱え、反復練習をする。 |六の段の九九を唱えるこ| | |6| る。 |・四の段の九九を適用して問題|とができ、それを用いて| | | | | を解決したり、作問したりす|身の回りの問題を解決す| | | | | る。 |ることができる。 | +−−−+−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | A |1|・六の段の九九を|・1箱6個入りのチーズ1〜4|(考) | |六のだ| | 構成する。 | 箱ぶんの数を求める。 |乗法について成り立つ性| |んの九| | |・乗数が1違うと、積は被乗数|質を用いると、九九の構| |九と七| | | の数だけ違うことを活用して|成が簡単にできるよさに| |のだん| | | 六の段の九九を構成する。 |気づく。 | |の九九+−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | |2|・六の段の九九を|・前時に構成した六の段の九九|(表) | | |・| 記憶し、適用す| を唱え、反復練習をする。 |六の段の九九を唱えるこ| | |3| る。 |・6×2や6×4と答が同じに|とができ、それを用いて| | | | | なる三の段の九九をさがす。|身の回りの問題を解決す| | | | | |ることができる。 | | +−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | |4|・七の段の九九を|・1箱7個入りのお菓子1〜5|(考) | | | | 構成する。 | 箱ぶんの数を求める。 |乗法について成り立つ性| | | | |・乗数が1違うと、積は被乗数|質を用いると、九九の構| | | | | の数だけ違うことを活用して|成が簡単にできるよさに| | | | | 七の段の九九を構成する。 |気づく。 | | +−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | |5|・七の段の九九を|・前時に構成した七の段の九九|七の段の九九を唱えるこ| | |・| 記憶し、適用す| を唱え、反復練習をする。 |とができ、それを用いて| | |6| る。 |・七の段の九九の適用問題を解|身の回りの問題を解決す| | | | | く。 |ることができる。 | | | | |・カードを用いて既習の各段の| | | | | | | | | | | | 九九の練習をする。 | | +−−−+−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | B |1|・学習成果の評価|・「まとめ」をする。 | | |まとめ| | をする。 | | | +−−−+−+−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ 5、本時の展開  (1)本時の目標   四の段の九九を構成する。  (2)本時の指導にあたって     ・前時までの三の段の九九の学習を想起し、それを生かした活動ができるようにする。  (3)本時の展開                           ☆ 評価 +−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−+−−−+ |段|時| 学習活動 | 指導上の留意点 |個への配慮|資 料| +−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−+−−−+ |つ| |1、問題文を読み問題をつかむ|・ジェットコースターの図|Y.M 声の 大 学習プリ |か| |+−−−−−−−−−−−−+| と問題文を提示する。 |きさに気を|ント | |む| ||ジェットコースターにのっ|| (1両4人ずつで4両)|つけさせる| | | | ||ている人の人数はぜんぶで|| | |ジェットコー | | ||何人でしょう。 || | |スタの 図 | | |+−−−−−−−−−−−−+|・1あたりの量が4である| | | | | | ・立式する | ことを明確につかませる|Y.M 進行を|問題文| | | | | |積極的にお|の紙板| | | | ・立式のわけを発表する |・前時までに学習したこと|こなわせる|書 | | | | | をもとに、わけまではっ| | | | | | | きり言えるようにする | | | | | |2、学習課題をつかむ | | | | | | |+−−−−−−−−−−−−+|・前時までの学習から課題| | | | | ||四のだんの九九をつくろう|| をつかませる。 | | | | | 5|+−−−−−−−−−−−−+|・四の段の九九を作ってい| | | | | | | くことを明確につかむ | | | | | | |☆課題をつかめたか | | | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−+−−−+ |見| |3、問題解決の見通しを立てる| | | | |通| | ・答えの予想をする |・三の段の九九の3×4や| | | |す| | | 五の段の九九の5×4か| | | | | | |ら、10はこえ20まではいかない | | | | 7| ・解決の方法を各自考える |・三の段の九九を構成した|Y.M 、T.M | | | | | | 時の工夫が使えないか考|前時までの| | | | | | えさせる |学習をふり| | | | | ・自分の解決方法を発表し、|・4×4まで答えをだすこ|かえさせる| | | | | 問題解決の意欲を持つ | とを確かめる | | | | | | | | | | | | | |☆四の段の九九の構成のし| | | | | | | かたの見通しをもてたか| | | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−+−−−+ |調| |4、課題を自力解決する |・三の段の九九の構成で工|Y.M 必要な|ホワイトボー |べ| | ・ 見通しにしたがって各自| 夫したことを生かして、|場合つく |ド | |て| | 課題解決を図る | 答えを求めさせる | |マジック | |わ| | |・文字、数字等はていねい|T.M 言葉に| | |か| | | に書かせるが、時間がか|よる説明も| | |る| | | かり過ぎないように注意|書かせたい| | | | | | する | | | | | |5、課題を全体で話し合う |・声の大きさを意識させて|Y.M 声の大| | | | | ・自分の考えを発表する | 発表させる |きさに注意| | | |23| |・自分の考え方と比べてみ| | | | | | | て、似ている点やちがう|Y.M 、T.M | | | | | | 点を発表させる。 |発表のしか| | | | | | |たのよいと| | | | | ・四の段の九九の構成(×4|・三の段の九九の構成で3|ころを認め|四の段| | | | まで)をまとめる | ずつたしたのと同じよう|ほめる |の九九| | | | | に、1つ前の九九の答え| |の構成| | | | | に4をたしていけば答え| |と答え| | | | | が求められることを確か| |の求め| | | | | める | |方をま| | | | |・九九の構成が簡単にでき| |とめた| | | | | るよさに気づかせる | |表 | | | | ・類題を解く |・4×5〜4×9までの答|Y.M 問題が| | | | | | えを求める |解けたか確| | | | | ・ 用語「かけられる数」 |・一つぶんの大きさが「か|かめる | | | | | 「かける数」を知る | けられる数」、いくつぶ| | | | | | |んが「かける数」をおさえる | | | | | |・色分けの工夫をする | | | | | | | | | | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−+−−−+ |ま| |6、学習のまとめをする | | | | |と| |+−−−−−−−−−−−−+|・できるだけ児童からまと| | | |め| || ひとつ前の九九の答えに|| めの言葉が出てくるよう| | | |る| ||4をたしてつくる。 || にしたい | | | | | |+−−−−−−−−−−−−+|・二人いっしょに、まとめ| | | | | | | の文を読む | | | | | | | | | | | | | ・練習問題 |・学習内容の定着を確実に| | | | | | | する。 | | | | | | |☆練習問題が解けたか | | | | | | ・今日の学習を評価する |・学習プリントの自己評価| | | | |10| |に記入し、感想を発表する| | | | | | ・次時の学習について知る |・次時への動機づけを図る| | | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−+−−−+  (4)板書計画 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | +−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−+ | | | ジェットコースターの絵 | |四の段の九九の表 | | | +−−−−−−−−−−+ | |まとめ | |+−−−−−−−−−−−−+|4×1=4 |+−−−−−−−−−−−−+| ||ジェットコースターにのっ||4×2=8 4+4||1つ前の九九の答えに4を|| ||ている人は、ぜんぶで何人|| : ||たしてつくる || ||でしょう || : |+−−−−−−−−−−−−+| |+−−−−−−−−−−−−+| : | | | 式 4 × 4 | : | | | | | | | | | +−−−−−−−−−−+ | |+−−−−−−−−−−−−++−−−−−−−−−−+ |かけられるかず かけるかず ||四のだんの九九をつくろう|+−−−+ +−−−+ | 4 × 3 | | |+−−−−−−−−−−−−+|ホワイト | |ホワイト | +−−−−−−−−−−+ | | よそう |ボード | |ボード | | | 考え方 +−−−+ +−−−+ | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+