印刷用紙:A4縦 1ページの行数:52 1行の文字数(半角で):96   −−以下 指導案本文−−   第3学年  算 数 科 学 習 指 導 案 ・日 時 平成8年  9月10日(火) ・児童数 3年生 男17,女18,計35名 ・指導者 菊  池   敦  子 1 単元名   かけ算のひっ算(1)(東京書籍 新しい算数 3年上 P70 〜 79 ) 2 単元について (1)教材について  かけ算の学習は,2年生の乗法九九の学習がはじまりである。本学年に入ってからは,被乗数や乗数が   0のときの乗法計算,乗数が1増減するとき積は被乗数だけ増減するという積の変化の規則性,乗数と被   乗数を入れ換えても答えは同じであるという乗法の交換法則,40× 3や 300× 5のような何十・何百×1   位数の乗法計算の仕方など,乗法九九に帰着して計算する乗法の暗算を学習している。   本単元においては,それらの学習をもとにして,2,3位数に1位数をかける乗法計算の仕方について   理解し,それを用いる能力を伸ばそうとするものである。2,3位数に1位数をかける乗法の筆算形式を   導入し,その計算の原理や手順の理解を図ることになる。   指導にあったっては,数の構成や十進位取り記数法の原理の理解に基づき,位に注目して分配法則の考   え方を取り入れながら行うこととする。さらに,乗法が用いられる意味を(基準とする大きさ)×(基準   の大きさを単位とした数)ととらえ,その理解を深めたいと考える。この見方は将来的に乗数が小数や分   数に発展していくときに重要な考え方なので,児童にしっかりと定着するように指導したい考えである。   そのためには,筆算の原理が数の構成と十進位取り記数法に基づいていることを,式・筆算形式・図解   を関連させる操作活動を行うことで,(基準とする大きさ=ひとつ分)×(基準の大きさを単位とした数   =いくつ分)が全体量になることへの実感を深め,けた数が増えても同じ手続きでできるという数学的な   考え方を養っていきたい。 (3)児童の実態    本学級の児童は,事前の実態の結果は次の通りである。被乗数、乗数が 0のかけ算や乗法の交換法則に   ついては,よくできている。乗数が1増減するときの乗数と積の変化の関係や10・100の倍数に1位数をか ける乗法計算の仕方ついてはおおむねできている。全体としては,おおむねできていると考えられるが,   算数科全体を通してみると,定着状況に開きの大きい学級なので,本単元では,筆算形式だけでなく,乗   法の意味の理解にも十分に時間をかけて,指導にあたることが大切であると考える。そのためには,意味   の理解を行うための操作活動をできるだけ取り入れて,乗法計算の理解に結び付けていきたいと考える。 3 単元の目標 (関心・意欲・態度)・2,3位数×1位数の計算の仕方を,既習の乗法計算の仕方をもとに考えようとす             る。  (数学的な考え方) ・2,3位数×1位数の計算の仕方や筆算の仕方を,数の構成や十進位取り記数法を            もとに乗法九九に帰着させて考えることができる。 (表現・処理) ・2,3位数×1位数の計算を筆算で正確にできる。            ・乗法の結合法則を計算に用いることができる。 (知識・理解) ・2,3位数×1位数の筆算の仕方が分かる。      ・乗法の結合法則が分かる。 4 指導計画( 全12時間 ) 第1次 2けたの数に1けたの数をかける計算 5時間 ・2位数×1位数で,部分積がみな1けたの場合の筆算の仕方を理解し, その計算ができる。 ……………………………… 1 ・2位数×1位数で,被乗数の一の位の数との部分積が2けたの場合の筆 算の仕方を理解し,その計算ができる。 ……………………………… 1 ・2位数×1位数で,被乗数の十の位の数との部分積が2けたの場合の筆 算の仕方を理解し,その計算ができる。 ……………………………… 1 ・2位数×1位数で,部分積がみな2けたの場合の筆算の仕方を理解し, の計算ができる。 ……………………………… 1 ・2位数×1位数で,部分積を加えたときに百の位へ繰り上がる場合の筆 算の仕方を理解し,その計算ができる。 ……………………………… 1 第2次 3けたの数に1けたの数をかける計算 6時間 ・3位数×1位数で,部分積がみな1けたの場合,及び一,十の位との部分 積が2けたの場合の筆算の仕方を理解し,その計算ができる。 …………… 2(●本時) ・3位数×1位数で,百の位の数との部分積が2けたの場合,及び部分積が みな2けたの場合,部分積を加えたときに繰り上がる場合の筆算の仕方を 理解し,その計算ができる。 ……………………………… 2 ・乗法の結合法則について理解するとともに,3つの数の乗法が1つの式に 表せることを理解する。 ………………………………………… 1 ・学習内容の適用と習熟を図る。 ………………………………………… 1 第3次 まとめ 1時間 ・学習成果の評価をする。 ………………………………………… 1