印刷用紙:B5縦 1ページの行数:39 1行の文字数(半角で):90   −−以下 指導案本文−−    第1・2学年複式算数科学習指導案                       日 時 平成8年7月11日(木)                       学 級 1年6名 2年2名計8名                       指導者 教 諭  金 野 若 枝 <1 年> | <2 年> 1.単元名 |1.単元名 20までの数 | たし算とひき算 2.単元について |2.単元について 本単元では、10をこえて20まで数範囲を|  加法、減法については、1学年から 拡張している。ここでは、第0、1単元で| 計算の意味の理解と計算のしかたを学 取り上げた10までの数に準じて扱い、10を| 習してきた。2学年になって、第2単 こえても数の性質はこれまでと同じである| で筆算形式による加法計算を導入する ことを理解させる。さらに「10といくつ」| とともに、検算のしかたと関連して加 といった加法的な構成を加味して、数範囲| 法の交換法則を取り上げた。 を100 まで拡張する橋渡しとしている. |  本単元では、こうした学習を背景に したがって、ここでは、数を10のまとま| して加法について成り立つ性質に着目 りと10に満たない端数がいくつととらえる| させ、理解を図るようにする。また、 活動をとおして十進位どり記数法の素地的| 2位数+1位数(繰り上がりがある場 な扱いを、具体から半具体、抽象へと段階| 合を含む)の暗算を取り上げる。さら を追って理解を深めるようにした。 | に、3口、4口におよぶ加減計算、加 また、具体物の対応や数直線上の操作に| 減混合計算を筆算でする方法を扱うよ よって、数の大小、順序および数の大きさ| うにしている。 をとらえさせ、数概念を深めていく。 | ここでは繰り上がりがある場合の なお、加法、減法の意味について、第4| 2位数+1位数の暗算を取り上げる。 5単元で学習した経験を生かし、これらの| 暗算は上の位から計算するのが普通 場合を適用して20までの数の加法、減法を| であるが、筆算のように特定の固定し 取り上げるが、これは10といくらといった| た方法はない。一人ひとりの児童の数 数の構成の理解が有効にはたらく場を設け| 概念の理解のしかたによって、考えや るとともに、数の構成の理解がさらに深め| すい方法でさせたい。教科書では、筆 られることをねらいとしている。 | 算との関連を考慮して被加数を分解す この単元で扱う加法、減法の計算は、20| る方法を示したうえで、他の方法も考 までの数の特殊な構成(10といくつ)につ| えるような展開にしている。自分の考 いての主たるねらいがある。したがって、| えや友達の考えをつき合わせいくなか あまり形式的な扱いにならないように注意| で、自分に合った、しかも能率的な方 する必要があり、算数のタイルによる具体| 法を見いだしていくようにさせたい。 的な操作活動をおりまぜながら理解を図っ| なお、筆算と違って暗算の理解、計 ていくようにする。またここでは、20まで| 算速度は個人差が大きくなり困難を感 の数の構成の理解をもとに、10に3を加え| じる児童もいるので、すべての児童に ることを、第5単元の加法の場合と統合的| 一律に習熟を要求することのないよう に把握できるように取り扱っている。この| 配慮したい。 意味を式に表すと、10+3になり、その結| 果が13になることを、式で10+3=13と表| すことを理解させる。 | | ・児童について |・児童について 1年生6人は、理解困難な子もおらず |2人だけの2年生である。2人共、 全員、中または中の上の能力を持っている| 中または上クラスの能力を持っている と思われる。具体物のおはじきや半具体物 理解は良いが少人数なためか気迫に欠 のタイルを使っては楽しみながら学習して| ける。最近では、活気ある1年生が気 いる。 | になる存在である。 | | 3.単元の目標 |3.単元の目標 20までの数について数の数え方、読み方|3口の加法や簡単な加減の暗算のし 書き方、数の構成などを知り、数の概念に| かたを理解することをとおして、加減 ついて理解する。 | 計算についての理解を深め、それを用 ・10といくつという数の構成に着目して、| いる能力を伸ばす。 身の回りのものの個数や順番を数で表そ| ・3口の加法や簡単な加法の暗算で、 うとする 。(関心・意欲・態度)|  既習事項を活用して進んで計算のし ・10をひとまとまりにして数えるよさに気| かたを工夫しようとする。 づき、20までの数を10といくつとしてと|  (関心・意欲・態度) らえることができる。 | ・3口の数の加法計算では、結合法則 (数学的な考え方)| 用いていることに気づく。 ・20までの数について正しく数えることが|  (数学的な考え方) でき、数を読んだり書いたりすることが| ・3口の加法や簡単な加減の暗算、ま できる。 (表現・処理)|  た3口、4口の加減計算を筆算でで ・20までの数について数え方や読み方、書|  きる。 (表現・処理) き方、数の構成、大小、順序、系列など| ・3口の加法計算で結合法則が成り立 がわかる。 (知識・理解)|  つことがわかる。 (知識・理解) | | 4.指導計画 |4.指導計画 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 1年生 ( 6時間 ) | 2年生 ( 4時間) | +−−−−+−−−−−−−−−−−+−+−−−−+−−−−−−−−−−+−+ |小単元 | 学 習 内 容 |時数 小単元 | 学 習 内 容 |時数 +−−−−+−−−−−−−−−−−+−+−−−−+−−−−−−−−−−+−+ |1. |・20までの数の唱え方と| | | | | |20までの| 数え方 | | | | | |かず +−−−−−−−−−−−+ | | | | | |・20までの数の読み方と| | | | | | | 書き方 | | | | | | +−−−−−−−−−−−+4|前単元 | | | | |・20までの数の数え方の| | | | | | | 工夫 | | | | | | +−−−−−−−−−−−+ | | | | | |・20までの数の構成と順| | | | | | | 序数としての扱い | | | | | +−−−−+−−−−−−−−−−−+−+−−−−+−−−−−−−−−−+−+ |2. |・20までの数の系列と数| |1. |・加法の結合法則と | | |くらべよ| 直線の素地的な扱い |1|3つの数| ( )の使い方 |1| |う | | |のたしざん | | +−−−−+−−−−−−−−−−−+−+−−−−+−−−−−−−−−−+−+ |3. |・数構成に基づいた10+3| |2. |・2位数+1位数の | | |10+3. | 13-3などの計算 |1| あん算| 暗算のしかた |2| |13-3のけ| |本時 | | | |いさん | | | | |本時 +−−−−+−−−−−−−−−−−+−+ +−−−−−−−−−−+〓| | | | | |・2位数−1位数の | | | | | | | 暗算のしかた | | |次単元 | | +−−−−+−−−−−−−−−−+−+ | | | |3. |・3口の加法、減法の| | | | | |3つの数| 筆算のしかた |1| | | | |のひっ算| | | +−−−−+−−−−−−−−−−−+−+−−−−+−−−−−−−−−−+−+ <1年生> <2年生> 5.本時の指導 |5.本時の指導 1題材 | 1題材 10+3,13−3のけいさん | あん算 2目標 | 2目標 10+3,13−3,13−10の計|  2位数と1位数の加法(繰り上が 算のしかたを理解し、その計算ができる|  りあり)の暗算のしかたを理解する 3評価基準   | 3評価基準 ・20までの数の構成に基づいて、10+3| ・2位数と1位数の加法(繰り上がり 13−3などの計算のしかたを考えよう|  あり)の暗算をいろいろなしかたで とする。 (関心・意欲・態度)| 考えようとする。 ・数の構成に着目すると、10と1位数の|  (関心・意欲・態度) 加法計算と逆の減数計算ができることに ・2位数と1位数の加法(繰り上がり 気づく。 (数学的考え方)|  あり)の暗算のしかたを、数構成や ・10+3=13,13−3=10, |  結合法則をもとにして説明できる。 13−10=3のような計算ができる。|  (数学的考え方) (表現・処理)| ・2位数と1位数の加法(繰り上がり ・10+3,13−3などの計算のしかた| あり)の暗算ができる。 がわかる。 (知識・理解)|  (表現・処理) | ・2位数と1位数の加法(繰り上がり | あり)の暗算のしかたがわかる。   (知識・理解) 4.展開 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 1 年 | 2 年 | +−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ |指導上留意点| 学 習 活 動 形 態|学 習 活 動 |指導上留意点| +−−−−−−+−−−−−−−−−−++−+−−−−−−−−−+−−−−−−+ |短時間で説明|本時の学習について知2|分本時の学習について知|短時間で説明| | |る || る |*教科書は閉| |*問題プリン|@前時の既習問題をすふ|つ@問題を把握すると共| じておく。| | ト | る。 か| |に本時の課題をつか|*既習の筆算| | | (本時に学習する問め|か|む。 | と対比して| | | 題を2問入れる)る| |+−−−−−−−+| 暗算の意味| | | || || 26+7を暗算で|| を説明する| | | ||む||計算してみよう|| | | | 5|5|+−−−−−−−+| | +−−−−−−+−−−−−−−−−−++−+−−−−−−−−−+−−−−−−+ | |A問題を把握すると共つ| Aどんなしかたで計算|G(はじめてください | | に本時の課題をつかか| |するか考える。 |関2位数と1| | | む。 む| | | 位数の加法| | | +−−−−−−−+||か| | の暗算をい| | | | 10といくつの|か| |ア 27,28,…,33と求めます。 ろいろなし | | |けいさんをしよ|ん|ん|イ26を20と6に分けて6+7=13 かたで考え | | |う。 |が| | 20+13=33 | ようとする| | | +−−−−−−−+え|が|ウ 7を4と3に分けて、26+4= | | |B10+3の加法についてる| | 30 30+3=33 | | | | 考える。 ||え|エ 26を30-4とみて、30+7= | | |C考えを発表しあう。|| | 37、 37-4=33 | | | | ||る|オ 26の6を3と3に分けて3+7= | |表10+3=13 の| ||15| 10 23+10=33 | | | 計算ができ| 15| B考えを発表しあう |考2位数と1| | る。 | Fの問題をする。 || | | 位数の加法| |問題プリント| ||た| | の暗算のし| |けいさんドリ| || | | かたを説明| |ル | || | | できる。 | | | || | | | |13は10と3だ|D13-3、13-10 の減法か|しC適用問題をする。 |自分の考えや| |から、10をと| について考える。 ん| | 39+2 44+8 |すい効率的な| |ると3 という|E考えを発表しあう。が| | |方法を選択で| |ように数の構| え| | |きるようにす| |成をもとに考| る|かD暗算のしかたをまと|る | |える |Eタイルを使って類似|| |める。 | | | | 問題をする た| |ア39+2のように、たされる数の-の | |問題プリント| し|め|一の位の数が大きいときは、たす数を分 |けいさんドリ| か| |けて何十にしたほうが簡単 | |ル | め| | | | |表13-3=10 | る|る|イ44+8のように、たされる数の一位 | | 13-10=3 の| || |の数が小さいときは、たされる数を分け | 計算ができ| || |て計算したほうが簡単 | | る。 | || | | | | |F本時の学習について||15|ウたされる数とたす数の一の位を見て、 | | まとめる。 ||ふ|小さいほうを分けたほうがいい | | | ||かD問題をする | | | | ||め|@の計算練習をする|表2位数と1| | | ||る| | 位数の加法| | | ||8| | の暗算がで| | |G次時の予告をする。|| E次時の予告をする。| きる。 | +−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−+