印刷用紙:B5縦 1ページの行数:36 1行の文字数(半角で):88   −−以下 指導案本文−−                第5・6学年複式算数科学習指導案                           日 時 平成8年9月27日(金)                           学 級 5年5名 6年1名 計6名 授業者 小 野 寺 廣 < 5 年 > | < 6 年 > 1、単元名 |1、単元名 生活と算数(ハイキング) | 図形の拡大と縮小 | 2、単元について |2、単元について 「生活と算数」では、既習の内容を総合的    5年生の「合同」では、形の大小と関係し に活用して解決する総合問題として位置付け | て学習され、「きちんと重ね合わすことがで 総合力を伸ばすことを意図している。同時に | きる図形は合同である。」ことを理解してき この頁で自分から進んで問題をとらえていこ | た。 うとする意欲的な子どもを育てることも意図 本単元の目標は、そこから出発して、形は している。 | 同じであるが大きさの違う図形について比較 算数の指導では、基礎的な知識や技能を身 | 考察させて、拡大図、縮図の概念を明らかに につけるとともに、身近な問題を積極的にと | することにある。 らえて、解決ができるようになることは大事 児童はスライド、OHP、写真の引き伸ば なことである。日頃学習している算数が、実 | し、拡大コピー、地図などを通して、すでに 際に生活に役に立つことを理解することは、 | 拡大図、縮図の基礎となる経験をしている。 子どもたちが算数の学習に意欲的に取り組む | 本単元では割合の考え方と関連づけて、拡大 態度を育てるうえでもたいへん有効なことで | 図、縮図の性質を理解させ、拡大図、縮図を ある。 | かいたり、実際の長さを求めたりする能力を ここでは具体的に、ハイキングに行くとき | 伸ばすことに主眼をおいている。 の交通手段をそれぞれの条件に応じて選択し なお、拡大図、縮図は、相似の原理を応用 課題を解決していく問題を取り上げて、児童 | したものであるが、ここでは、同じ形(同じ の数量に対する関心を高めるとともに、情報 | 割合で拡大・縮小した図)の大きいほうを拡 を選択して課題を解決する能力をのばすこと | 大図、小さいほうを縮図とみて、その見方、 をねらいとしている。 | かき方の基本的なものを扱う。 子どもたちは、問題を一読して内容を把握 ヒントや指示によって、一人で問題を解こ することはなかなか難しい。じっくり問題を| うとする意欲が旺盛である。難しいと思われ 読み考えるなかで、考え方に気付いたり要素| がちな作図にも、拡大や縮小する楽しさを分 をとりだし関係付けたりするなど、自ら選択| かりながら、また実生活の中様々なところで したり条件を整理したりする態度と姿勢を大| 生かされているということにふれながら関心 切にしたい。 | を高めていきたい。 すぐに式に表し解を求めることではなく、 既習の割合、比と比の値の学習と関連づけ どのような道順があるか、ほかの方法はない| て考え、自ら学習を組立ていけるようにさせ か等様々な考え方を検討することに意欲をも| たい。 って取り組ませたい。 | | 3、単元の目標 |3、単元の目標 与えられた情報の中から条件に応じて情報を| 拡大図や縮図の意味や性質について理解し、 選択し、課題を解決することを通して、問題解| 簡単な拡大図や縮図をかくことができる。 決の能力を伸ばす。 | |・身の回りのものの中から相似な図形について ・コースを落ちがないように工夫して調べよう| 関心をもち、縮図や縮尺の理解を活用しよう とする。 [関心・意欲・態度] とする。 [関心・意欲・態度] ・落ちがないようにコースを調べるには、略図|・拡大図や縮図の意味を対応する辺の長さや角 を書いて資料を整理したりすればよいことに| の大きさなどの観点から正しくとらえられる。 気付く。 [数学的な考え] [数学的な考え] ・観点を決めて、それに合うコースを調べるこ|・拡大図や縮図を見つけたりかいたりすること とができる。 [表現・処理] ができる。 [表現・処理] ・観点を決めて、それに合うコースを調べる方|・拡大図や縮図、縮尺の意味やかきかたが分か 法が分かる。 [知識・理解] る。 [知識・理解] | | 4、指導計画 |4、指導計画 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−+ | | 5年生 (2時間)| | | 6年生(9時間) | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−+ |小単元| 学 習 内 容 |時数 小単元 学 習 内 容 |時数 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−+ | | | |1 |方眼による拡大図の作図 | | | | | |拡大図|「拡大図、縮図」の意味 |2| | | | |と縮図+−−−−−−−−−−−−−−+−+ | | | | |拡大図や縮図の対応する辺、角|1| | | | | |についての性質 | | | | 前単元 | | +−−−−−−−−−−−−−−+−+ | | | | |拡大図や縮図の書き方 |1| | | | | +−−−−−−−−−−−−−−+−+ | | | | |1つの頂点を中心にした拡大図| | | | | | |や縮図の書き方 |1| | | | | |拡大図、縮図の面積の比較 | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−+ |ハイキ|全てのコースを調べる。 |1|2 |「縮尺」の意味と表し方 |1| |ング | |本時 縮図の |本時 | +−−−−−−−−−−−−−−+−+利用 +−−−−−−−−−−−−−−+−+ | |観点を決め、コースを調べる。|1| |簡単な測量の仕方 |1| +−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−+ +−−−−−−−−−−−−−−+−+ | | 次単元 | | |練習 |1| | | | +−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−+ | | | |3 まとめ 「まとめ」「ためしてみよう」 1 +−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−+−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−+ | <5年生> | <6年生> 5、本時の指導 |5、本時の指導 1 題材 |1 題材 ハイキング | 縮図の利用 2 目標 |2 目標 ・与えられた情報の中から条件に応じて情報| ・「縮図」の意味を理解する。 を選択し、課題を解決することを通して、| 問題解決の能力を伸ばす。 | | 3 評価基準 |3 評価基準 [関]コースを落ちがないように工夫して調| [関]縮図や縮尺の理解を身の回りの事柄に べようとする。 | 進んで適用しようとする。 [考]落ちがないようにコースを調べるには| [考]縮図を用いると、直接計らなくとも実 略図を書いて資料を整理したりすればよ 際の長さなどを求められることが分か いことに気付く。 | る。 [表]観点を決めて、それに合うコースを調| [表]縮尺を用いて縮めて表したり、縮図か べることができる。 ら実長や面積を求めることができる。 [知]観点を決めて、それに合うコースを調| [知]「縮尺」の用語とその意味、表し方を べることが分かる。 | 知る。 | 4 展開 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 5 年 | 6 年 | +−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−+−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ |指導上留意点| 学 習 活 動 |形 態| 学 習 活 動 |指導上留意点| +−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−+−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ |短時間で説明|本時の学習について知る|5 5|本時の学習について知る|短時間で説明| |する | |分|分| |する | | |@問題を把握する | | |@問題文から、学習課題| | |自分たちがハ|・ハイキングへ行く場面| | |を知る。 |学習の進め方| |イキングへ行|であることをとらえる。|つ|つ|+−−−−−−−−−+|1 課題を知る |くと想定する| | | ||縮図から実際の長さ||2 シート学習(一人で) | |・どんなコースで行きた|か|か||を求めてみよう。 ||3 縮尺を確かめる |・条件には、|いか考える。 | | |+−−−−−−−−−+| (先生と) | |交通機関の種| | |む| |4 まとめる | |類、料金、時| | |5| | | |間の3つがあ| |む|分| | | |ることをつか|A本時の課題をつかむ | | | |一人で、シー| |ませる。 |+−−−−−−−−−+| | | |ト学習する | | ||B 駅から東山までの||10| | | | | ||ハイキングコースを||分| | | | |・落ちがない|+計画しよう−−−−+| |考| | | |ようにコース| | | |A調べよう | | |を調べるには|Bどのように調べたらよ|考| | 拡大図のかき方から、|3倍の拡大図| |略図を書いて|いかを考える。 | |え|逆に縮図へのかき方を考|や、〓 の縮 | |資料を整理す| | | |える。 |図をかいた経| |ることに気付|道順・料金・時間を一度|え| | |験を生かす。| |かせる。 |に考えないで、コースか| |る| | | |学習の進め方|ら調べよう。 | | |・1より小さい倍率では| | |1 道順を調べる・ノート | | | | | |2 ボードに書いてはる | | | | | |3 時間を計算する C道順を調べよう。| | |・もとの長さを、どのく| | |4 金額を調べる |る| | らいに縮めたかを調べ| | | |(行き) (帰り) | |15| るには | | |隣の人と相談|アB・C・D・東山・C・B | |分|・実際の長さと、図上の| | |しながら解決|イB・C・D・東山・D・C・B | | | 長さの関係を考える。| | |させたい |ウB・C・D・東山・F・E・A・B |15| | | | | |エB・C・東山 ・C・B |分| | | | |略図を書いて|オB・C・東山 ・D・C・B | | |B 問題1の縮図から、| | |落ちのないよ|カB・C・東山 ・F・E・A・B | | |実際の長さを求める。 | | |うにする。 |キB・A・E・F・東山・C・B | | | | | | |クB・A・E・F・東山・D・C・B | | | | | | |ケB・A・E・F・東山・F・E・A・B|た| |□mを縮図では△pに縮めたかを | |早くできたら| | |た|考える。 | | |料金と時間も| | | |(20mを1pに縮小)|20m=2000p と |調べさせる。|D 料金と時間を調べる |し|し|校舎の横の長さは |1pの関係から実                                     際の長さ | ア 600円+500円=1100円 28分+30分=58分 | 20m×4p=80m |を求める。 | | イ 600円+600円=1200円 28分+28分=56分 か| |[1pは、2000pの | ウ 600円+550円=1150円 28分+40分=68分 か| 縮小した割合は2000分の1 どれだけにあ                                     たるかに | エ 500円+500円=1000円 30分+30分=60分 め|比で表すと 1:2000 | 着目させる。| | オ 500円+600円=1100円 30分+28分=58分 め| | | | カ 500円+550円=1050円 30分+40分=70分 る| | | | キ 550円+500円=1050円 45分+30分=75分 る| C「縮尺」の用語とその シートにまと | ク 550円+600円=1150円 45分+28分=73分 |意味、表し方を知る。 |めさせるよう| | ケ 550円+550円=1100円 45分+40分=85分 | |にする。 | |F〜東山の徒歩では上り、下りの時間が|10|15| | | |違う。 |分|分|D学校のしき地の実際の| | | | | | |面積を求める。 |実際の長さを| |学習の感想を|評価をする | | | |求めてから、| |書くことをす| | | |6×2000=12000p 120m |面積を計算さ| |すめる。 | | | |5×2000=10000p 100m |せるようにす| | | | | |120×100=1200 1200u |る。 | | | | | | | | | | |5|5|評価をする |自分なりにま| | |E次時の学習について知|分|分|E次時の学習について知|とめるように| | |る。 | | |る。 |する。 | +−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−+−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ 6、その他 板書計画 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 5年生+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+アB・C・D・東山・C・B | | |B駅から東山までのハイキングコースを|イB・C・D・東山・D・C・B | | |計画しよう |ウB・C・D・東山・F・E・A・B | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+エB・C・東山 ・C・B | | *どんなコースが考えられるかな? オB・C・東山 ・D・C・B | | (早く行きたい) カB・C・東山 ・F・E・A・B | | (お金をかけないように) キB・A・E・F・東山・C・B | | (行きと帰り別コースで) クB・A・E・F・東山・D・C・B | | ケB・A・E・F・東山・F・E・A・B | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |6年生+−−−−−−−−−−+ +−−−−−+ | | |縮図から実際の長さを| |問題の図 |*20mを1pに縮小した図 | | |求めてみよう。 | | | 縮小した割合を分数と比で表すと| | +−−−−−−−−−−+ | | ア 20m =2000cm 2000分の一 | | | | イ 1:2000 | | *何が分かれば求められるか。 | | 4×2000=8000 80m | | (縮めた割合) +−−−−−+*元の長さを縮小した割合のことを| | 縮尺という。 | | (何分の一の縮図か) 表し方は 2000分の1 | | 1:2000 | | 0 20 40 60 m | | −−−−−−−−− | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+