印刷用紙:A4縦 1ページの行数:40 1行の文字数(半角で):80   −−以下 指導案本文−−   第3学年 算数科学習指導案                   日 時 平成8年10月30日(木) 5校時                   児 童 3年ふじ組 男11名 女29名 計40名                   指導者 高 橋 邦 彦 1.単元名 わり算のひっ算 2.単元の目標 ○ 筆算形式による2〜4位数に1位数でわる除法計算のしかたについて理解し、それを用いる能力を伸ばす。 [関心・意欲・態度]・除法の筆算形式による計算の良さに気づき、進んでそれを用いようとする。 [数学的な考え] ・筆算形式による除法の計算は、上位から位ごとに計算を進めていけばよいことに気付く。 [表現・処理] ・2〜4位数÷1位数の計算を筆算で正確にできる。 ・乗法2段階、除法2段階の計算ができる。            ・2位数÷1位数=2位数、及びこれに帰着できる除法の暗算ができる。 [知識・理解] ・2〜4位数÷1位数の筆算の仕方が分かる。            ・何倍かを求めるのに除法を用いることが分かる。 3.単元について (1) 系 統 2年 3年 4年 +第11〜14単元−+ +第1単元 −−−−−+ +第3単元 −−−−+ |・倍の概念 | |・乗法九九の習熟 | |・2〜5位数÷2、3位数の計算と |・乗法の意味と記号「×」 → ・乗数と積の変化の規則性 「商」の用語| |・一〜九の段の九九の構成と記 3×6=3×5+3 |・除法の検算の仕方 | 憶 3×8 4×8 +−−−−−−−−−+||・末尾に0のある除法の計算 +−−−−−−−+ ↓ |+−−−−−−−−+ +第3単元 −−−−−+ ↓ |・除法の意味と記号 ||+第13単元−−−−+ | 12÷4=3 「 ÷ 」 |||・整数、少数÷整数(商が小数)の |・九九を1回適用する除法計算 計算 | | (あまりなし)||+−−−−−−−−+ | 24÷6=4 || +−−−−−−−−−+| ↓ | +第6単元 −−−−−+| |・九九を1回適用する除法計算 | (あまりあり)|| | 23÷6=3あまり5 || |・除法の筆算形式 || | 8 62 || +−−−−−−−−−+| ↓ | +本単元−−−−−−+| |・2〜4位数÷1位数の筆算形式による | 除法 || |・除法の意味の拡張 ++ |・1位数でわる除法の暗算 +−−−−−−−−−+ (2) 教材について     第3学年の除法の指導内容は、「除法の意味について理解し、それを用いることができるようにする。      ア 除法が用いられる場合について知り、それをしきで表したりその式をよんだりすること。      イ 除法と乗法や減法との関係について理解し、立式や計算の仕方を考えたり計算の確かめをしたりする        ことに用いること。また、余りの意味について理解すること。      ウ 除数が1位数の場合の筆算形式について知り用いること。」である。     除法については、第3単元で、その意味とかけ算九九を1回適用してできる除法の計算であまりのない場合    を扱っている。さらに、第6単元では、かけ算九九を1回適用してできる範囲であまりのあるわり算の意味と    計算方法の理解を図り、その筆算形式を学習している。     本単元では、その発展として、除数が1位数の場合について、除数の筆算形式による計算の原理と手順を理    解し、1位数でわる除法計算の一応の完成を図ることをねらいとしている。そして、本単元の学習は、第4学    年の(2〜5位数)÷(2〜3位数)の計算と「商」の用語理解や除法の検算の仕方、末尾に0のある除法の計算、    (整数・少数)÷(整数)の計算へと発展していく。 (3) 児童の実態     本学級の児童は算数の学習に関心を持って取り組んでおり、特に計算には意欲的である。また、文章問題に    対しても苦手ではあるが頑張りたいと考えているなど、全体的に意欲が高い。しかし、除法の意味をあまり考    えずに形式的に計算しがちな傾向もあり、文章問題から根拠を持って立式する力も十分ではない。     事前テストによると、既習の九九1回適用で余りのない除法は、90%、余りのある除法は88%、(何十)÷    (1位数)は67%の正答率であった。また、筆算の計算では、余りのない場合で87%、余りのある場合で91%    の正答率であった。そこで、除法を解くための習熟を図るために朝自習や家庭学習、ドリルの時間に取り上げ    て個別指導を行った。 (4) 指導にあたって     第1小単元では、2位数を1位数でわって、十の位で割り切れない場合から導入する。色紙などの具体物を    用いて、10まい束7つを3人で分け、次に残りの1束と2枚を3人で分ける操作を行うことによって、上位    から計算を進めることの必要性とその手順を理解する。この操作をもとにして、商を「立てる→かける→ひく    →おろす」という筆算形式の計算手順を理解する。そして、この4つの操作の繰り返しによる除法計算の手順    を、3、4位数÷1位数へと発展させる。     第2小単元では、258枚の色紙を4人で等分することを問題とし、被除数の首位の数が除数より小さいと    きは、次のくらいまで取ってわり算をはじめることを理解させ、その場合の筆算形式の手順を、3位数、4位    数÷1位数の場合について取り扱う。また、商に空位のある場合について、手際のよい計算方法を理解する。    次に、乗法が混合した問題によって2つのしきを1つのしきにまとめて表現することを理解する。     さらに、第3、第4小単元では、ある数がもとにする数の何倍に当るかを求めるには除法が適用されること、    未知数を□として乗法の式に表し、□にあたる数が除法で求められることを通して、除法が基準量を求める場    合にも適用できること、除法の暗算では、除数を見て被除数を分解してとらえることから求められることを知    る。     基本的学習過程においては、見通しの段階で「商の見積もり」を位置付け、4年生の内容につなげるよう指    導したい。また、練り上げの段階では、自力解決での考えをもとに自分の考えと他の人との考えから妥当性・    有効性・関連性などをねらいに向かって比較・検討させていきたい。 4.指導計画(15時間扱い) 第1次 わり算のひっさん(1) −−−−−−−−−−−−−−6時間 〓2位数÷1位数=2位数であまりなしの筆算−−−−−− 2 〓2位数÷1位数=2位数であまりありの筆算−−−−−− 1 〓3位数÷1位数=3位数の筆算−−−−−−−−−−−− 1 〓3、4位数÷1位数=3、4位数(商に空位を含む)−−− 1 〓「れんしゅう・1」−−−−−−−−−−−−−−−−− 1 第2次 わり算のひっさん(2) −−−−−−−−−−−−−−4時間 〓3、4位数÷1位数=2、3位数(首位に商がたたない)の筆算 2本時12 〓3、4位数÷1位数(商に空位を含む)の簡単な筆算−−− 1 〓乗法混合、連除の問題を1つの式に表すこと−−−−−− 1 第3次 何倍かをもとめる計算−−−−−−−−−−−−−−3時間 〓ある数がもとにする大きさの何倍かを求める場合にも除法が用いられること 1 〓何倍かにあたる数と倍を表す数からもとにする大きさを求める場合にも除法が用いられること 1 〓「れんしゅう・2」−−−−−−−−−−−−−−−−− 1 第3次 まとめ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−1時間 第4次 暗算−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−1時間 〓2位数÷1位数=2位数の除法の暗算 10、100の倍数を1位数でわる除法の暗算−−−−− 1 5。単元指導構想 +−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−+−−−−−−−+ |小単元 | わり算のひっさん(1) | わり算のひっさん(2) | 何倍かをもとめる計算 |まとめ| 暗 算 | +−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−+−−−+−−−−−−−+ | 時 | 1・2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7・8 (本時 12 ) 9 | 10 | 11 | 12 |13| 14 | 15 | +−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−+−−−+−−−−−−−+ |目 標 |・2位数÷1位数であまりなし ・2位数÷1位数であまりあり ・3位数÷1位数=3位数の筆 ・3位数÷1位数=3位数(商 ・3、4位数÷1位数=2、3 ・3、4位数÷1位数で商に空 ・2つの式を乗除混合、連除の ・ある数がもとにする大きさの ・何倍かにあたる大きさと倍を ・2位数÷1位数=2位数の除 | | (一の位でわりきれる)の筆 (各位ともわりきれない、十 算の仕方を理解し、その計算 に空位あり)、4位数÷1位|位数(首位に商がたたない) 位がある場合の簡単な筆算の|1つのしきにまとめて表すこ 何倍かを求める場合にも、除 表す数から、もとにする大き 法の暗算と除数が10、100 | | 算の仕方を理解し、その計算 の位でわりきれる)の筆算の ができる。 数=4位数の筆算の仕方を理 の筆算の仕方を理解し、その 仕方を理解し、その計算がで とができることを理解する。 法が用いられることを理解す さを求める場合にも除法が用 の倍数を1位数でわる除法の暗 | | ができる。 | 仕方を理解し、その計算がで | 解し、その計算ができる。 計算ができる。| きる。 | | る。 | いられることを理解する。 |算の仕方を理解し、その計算が | | | きる。 | | | | | | | | | | |できる。 | +−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ 学 +−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ 学 | 学 +−−−−−−−+ |既習事項|・除法の筆算形式 2位数÷1位数であまりなし ・2位数÷1位数であまりあり ・3位数÷1位数=3位数の筆 ・3位数÷1位数=3位数 ・3、4位数÷1位数=2、3 ・等号の意味 倍のかけ算 倍のかけ算|何10÷1位数 | | |・九九を1回適用する除法計算 (一の位でわりきれる) 算の仕方 | | (商に空位あり) 位数(首位に商がたたない) |6×□=24 |□×3=75 | | |九九を1回適用の除法 +−+−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ 習 +−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ 習 | 習 +−−−−−−−+ | |問題|72まいの色紙を3人で同じ数 76まいの色紙を3人で同じ数 627まいの色紙を5人で同じ 計算の仕方を説明しましょう。 258まいの色紙を4人で同じ 2人の計算のちがいについて話 4ダースのえんぴつを6人で同 ビルの高さは24mで、よし子 よしおくんのお父さんの体重 74まいの色紙を2人で同じ数 |つ| |ずつ分けると、1人分は何まい ずつ分けると、1人分は何まい 数ずつ分けます。1人分は何ま | 数ずつ分けると、1人分は何ま し合ってみましょう。 じ数ずつ分けると、1人分は何 さんの家の高さは6mです。 は、よしおさんの体重の3倍で ずつ分けます。1人分は何まい | | |になりますか。 |になりますか。 また、何まい いになって、何まいあまります 4 843 3 619 内 いになって、何まいあまります 本になりますか。 ビルの高さは、よし子さんの家 75kgです。よしおさんの体 内 成 になりますか。 |か| | |あまりますか。 |か。 | | |か。 | | |の高さの何倍ですか。 重は何kgですか。 | | | | +−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ +−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ | +−−−−−−−+ |む|課題|72÷3のようの計算のしかた 76÷3のようの計算のしかた 627÷5のようの計算のしか 4 843 3 619 のよ 容 百の位に答えが立たないわり算 答えに0が立つときの計算のし 2つの式を1つにしよう。 何倍かをもとめるときの計算を もとにする大きさを求めるとき 容 果 74÷2の暗算の仕方を考えよ | | |を考えよう。 |を考えよう。 |たを考えよう。 |うな計算のしかたを考えよう。 のしかたを考えよう。 かたを考えよう。 |考えよう。 |の計算を考えよう。 | |う。 | | | | | | | | | | | | | | | | | +−+−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ の +−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ の | の +−−−−−−−+ |み|結果|およその答えを考える。 およその答えを考える。 およその答えを考える。 2つの計算の違いを考える。 図を使って説明する。 前時のまとめを想起する。 およその答えを考える。 およその答えを考える。 およその答えを考える。 およその答えを考える。 |と| |図を使って考える。 前時のまとめを想起する。 前時のまとめを想起する。 図を使って説明する。 言葉によって説明する。 図を使って説明する。 2つの式について考える。 前時のまとめを想起する。 | |お| |筆算のやり方で考える。 図を使って考える。 図を使って考える。 言葉によって説明する。 習 |言葉によって説明する。 図を使って考える。 図を使って考える。 図を使って考える。 習 診 74を分けて考える。 |す|方法| |筆算のやり方で考える。 筆算のやり方で考える。 | | | | | | | | |図を使って考える。 +−+−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ +−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ | +−−−−−−−+ |た| 練 |いろいろな考えを発表させ、 自分の考えを発表する。 自分の考えを発表する。 自分の考えを発表する。 熟 自分の考えを発表する。 自分の考えを発表する。 自分の考えを発表する。 自分の考えを発表する。 自分の考えを発表する。 熟 断 自分の考えを発表する |し| り |それについて話し合い、整理 検討をする。 検討をする。 検討をする。 | |検討をする。 |検討をする。 |検討をする。 |検討をする。 |検討をする。 | | |検討をする。 | |か| 上 |する。 |筆算と確かめをする。 筆算と確かめをする。 筆算と確かめをする。 筆算と確かめをする。 筆算と確かめをする。 筆算と確かめをする。 筆算と確かめをする。 筆算と確かめをする。 筆算と確かめをする。 |め| げ | |類題をする。 |類題をする。 |類題をする。 | と |類題をする。 |類題をする。 |類題をする。 |類題をする。 |類題をする。 | と | |類題をする。 | |る| | | | | | | | | | | | | | | +−+−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ +−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ | +−−−−−−−+ |ふ| ま |いろいろな考えをもとに、筆算 76÷3の筆算の仕方をまとめ 627÷5の筆算の仕方をまと 2つの筆算の仕方をまとめる。 適 258÷4の筆算の仕方をまと 2523÷5の筆算の仕方をま かけ算とわり算の2つの式を1 ある数がもとにする大きさの何 もとにする大きさをもとめるに 適 わられる数を分けて考えるとよ |り| と |でする方法をまとめる。 る。 |める。 | | |める。 |とめる。 |つの式にまとめることができる 倍かをもとめるときは、わり算 は、わり算をつかう。 い。 |か| め | たてる→かける→ひく あまりのあるときも、「たてる 3けた÷1けたのひっ算とおな 答えがたたないくらいには0を わる数よりわられる数の百の位 答えに0をたてたあとのかけ算 かけ算とわり算がまじった式は をつかう。 |え| る | →おろす |→かける→ひく→おろす」で計 じしかたで計算できる。 書いて、次の位におろして計算 用 が小さいときは、十の位までと やひき算は書かなくともよい。 左からじゅんに計算する。 用 |る| | |算できる。 | |する。 | |ってわり算をします。 | | | | | | | +−+−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ +−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ | +−−−−−−−+ |評 価 |・2位数÷1位数であまりなし ・2位数÷1位数であまりあり ・3位数÷1位数=3位数の筆 ・3位数÷1位数=3位数(商 ・3、4位数÷1位数=2、3 ・3、4位数÷1位数で商に空 ・2つの式を乗除混合、連除の ・ある数がもとにする大きさの ・何倍かにあたる大きさと倍を ・2位数÷1位数=2位数の除 | | (一の位でわりきれる)の筆 (各位ともわりきれない、十 算の仕方を理解し、その計算 に空位あり)、4位数÷1位|位数(首位に商がたたない) 位がある場合の簡単な筆算の|1つのしきにまとめて表すこ 何倍かを求める場合にも、除 表す数から、もとにする大き 法の暗算と除数が10、100 | | 算の仕方を理解し、その計算 の位でわりきれる)の筆算の ができたか。 数=4位数の筆算の仕方を理 の筆算の仕方を理解し、その 仕方を理解し、その計算がで とができることを理解できた 法が用いられることを理解で さを求める場合にも除法が用 の倍数を1位数でわる除法の暗 | | ができたか。 | 仕方を理解し、その計算がで | 解し、その計算ができたか。 計算ができたか。 きたか。 | か。 | きたか。 | いられることを理解できたか |算の仕方を理解し、その計算が | | | きたか。 | | | | | | | | | | |できたか。 | +−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+−−+−−−+−−−−−−−+ 6.本時の指導 (1) 本時のねらい ・関心、意欲、態度    ○既習の計算との相違に着目して、3、4位数÷1位数=2、3位数(首位に商がたたない場合)の計算 のしかたを説明しようとする。 ・数学的な考え方 ◎商のたつ位置を、既習の筆算のしかたと関連づけて説明できる。 ・知識、理解 ◎3、4位数÷1位数=2、3位数(首位に商がたたない)の筆算のしかたが分かる。 (2)本時の授業仮説   ・ 見通しの段階では、「何を使って258÷4のわり算の仕方を説明しますか。」という発問から、第1    次で扱った計算との違い、首位に商がたたない場合の計算方法についての学習内容であることが明確にな    り、一人一人が見通しをもち1通リまたは数通りのやり方で自力解決に取り組めるのではないか。   ・ 共同解決では、図表示で説明した子や言葉により説明した子の考えを認め、それぞれの考えの共通点を    探し検討することにより、商の立つ位置を被除数と除数の関係からとらえることができ、さらにこの学習    活動を通して他の子の理解をより一層深めることと、筋道を立てて考える力が育つのではないか。 (3)本時の展開 +−+−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ |段| | 学 習 活 動 | | | | |学習内容 +−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+指導上の留意点| 評価の観点 | |階| | 教師の働きかけ | 児童の反応 | | | +−+−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ | |1.課題把握|○問題を提示する。 | | | | | | |+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+| | | |つ| ||258まいの色紙を4人で同じ数ずつ分けると、|| | | | | ||1人分は何まいになって、何まいあまりますか。||・分かっていること、求めるこ | | | |+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+| とについては、同じような問 | |か| | ・どんな式になりますか。 ・258÷4 | 題の4問めに当るので発問し | | | | 理由も考えましょう。 ・同じ数ずつ分けるのだから | ない。 | | | | |○学習課題を考えさせ| | | | |む| | る。 | | | | | | | ・筆算で計算ができますか。 ・はい。 @ 64 A 64 ・できない子には、どうして分 | | | | | 4 258 4 258 | からないかを発表させる。 | | | | | 24 24 | | 既習の計算と| | | | | 18 18 | | の相違に着目| | | | | 16 16 | | して、3、4| | | | | 2 2 | | 位数÷1位数| | | | ・今まで学習したわり算との違いは何です ・百の位が4で割ることができない。 =2、3位数 | | | か。 |・百の位に答えが立たない。 |・答えの立つ位置に注意して、 (首位に商がた | | | ・今日の学習のめあては何にしますか。 | 計算するという意識を持たせたない場合) |10| |+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+| る。 | の計算のしか| |分| ||百の位に答えが立たないわり算のしかたを考えよ|| | たを説明しよ| | | ||う。 || | うとする。 | | | |+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+| |(観察・発表)| +−+−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ |み|2.解決の |○既習の学習経験を生| | | | |と| 見通し| かし、問題解決に向| | | | |お| | け、見通しをもたせ| | | | |す| | る。 | | | | | | | ・何を使って258÷4のわり算の仕方を ・筆算の形の図を使って説明をします。 ・方法の見通し |2| | 説明しますか。 |・色紙の形の図を使って説明をします。 は短時間です | |分| | |・言葉によって説明をします。| る。 | | | | | | | | | +−+−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ | |3.自力解決|○見通しにもとづいて|・自分の立てた解決方法で問 |・机間巡視をし| | | | | 自力解決をさせる。| 題を解く。 | て、必要に応| | | | | |@ 筆算の形の図 | じて個別指導| | | | |・自分の考えた方法で説明の仕方を考えてみ | をする。 | | | | | ましょう。 | | | | |た| | | |・1つの方法で| | | | | | | つまずいてい| | | | |・早く終わった人は、別の方法も考えてみま答え64まい、あまり2まい | る子を中心に| | | | しょう。 |A 色紙の形の図 | 個別指導をす| | | | | | | る。 | | | | | | | | | | | | | |・早く終わった| | |し| | | | 子には、他の| | | | | | 答え64まい、あまり2まい| 方法にも取り| | | | | |B 言葉 | 組ませる。 | | | | | 100枚の束は2枚しかないから4人に分けられな | | | | | い。10枚束20束にして5束と合わせて25束を | | | | | | 4人で分ける。1人分は。 | | | | | | | 答え64まい、あまり2まい| | | | |4.共同解決|○自分の解決方法や結|・自力解決の結果を発表する| | | |か| | 果を発表し、友達の| ことにより、自分の考えと| | | | | | 考えを聞き、比べる| 他の人の考えを比べる。 | | | | | | ことにより、より良| | | | | | | い解決方法を練り上| | | | | | | げさせる。 | |・発表したことは分類して分か | |め| |・自分の考えを発表します。 ・発表者がそれぞれの考えを りやすくする。 | | | | | 発表する。 | | | | | |・どの説明の仕方でも答えと余りが同じにな |・妥当性を確認する。 | | | | りますね。 | | | | | | |・それぞれの考えで似ているところ、違って ・ 100の束を10の束に直して考えています。 ・関連性、有効性の検討をする | | | いるところはありませんか。 ・ 10が25あると見ています。 | | | | | |・ 百の位と十の位を一つのまとまりとして考えています | | | | | | | | |る| |・発表された方法の中で分かりやすい説明は ・ @です。見て分かりやすいからです。 ・どんな素朴な考え方であって ・商のたつ位置 | | | どれですか。 |・ Aです。色紙を使っているからです。 もそのよさを認める。 を、既習の計 | | | |・ Bです。考え方が言葉で分かりやすく説明されている 算のしかたと | | | | からです。 | | 関連づけて説| | | |・最初に答えが立たない計算は、どことどこ ・4と2を比べる。 ・今日の学習の視点をはっきり 明できる。 | | | の数を見ればいいですか。 ・わる数4とわられる数の百のくらいの2を比べてわる数 させてから、類題をする。 (プリント・観察・発表) | | | | が大きい場合です。 | | | |27|5.類題 | | | | | |分| |・つぎのわり算の答えは、何の位からたちま |・位に着目させ、計算をしない | | | | すか。 |・ 5 625 は百の位です。 | ようにして、短時間で確認す | | | |5 625 5 425 |・ 5 425 は十の位です。 | る。 | | +−+−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ | |6.学習の |○学習したことをふり| | | | | | まとめ| かえりまとめる。 | | | | | | |・筆算の仕方を確かめます。 |・商の立つ位置を確認して確か | |ま| | | | める。 | | | | |・今日の学習で分かったことはどんなことで ・わる数よりわられる数の百の位が小さいときは、十の位 ・今日の学習の有効性とそのよ ・3、4位数÷1位 | | | すか。 | まで取ってわり算をすることです。 さが分かるようにまとめる。 数=2、3位数 |と| | |・百の位をわることができなくても計算ができます。 (首位に商がた | | |・百の位と十の位を一つのまとまりにみるこ | | たない)の筆| | | | とによって、わる数よりわられる数が小さ | | 算のしかたが| |め| | いときでもわり算ができますね。 | | 分かる。 | | | |+−まとめ−−−−−+−−−−−−−−−−−−+| | (プリント・観察・発表) | | ||わる数よりわられる数の百の位の数が小さいとき|| | | |る| ||は、十の位までとってわり算をします。 || | | | | |+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+| | | | | |・今日は百の位までの計算でしたが千の位の ・できます。 ・桁数が増えても有効であるこ | | | | 計算でも同じようにできますか。 | とを確認する。| | | | | | | | | |6|7.自己評価|○ふりかえりカードに| | | | |分| | 自己評価を書かせる| | | | | | | | | | | +−+−−−−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−+ (4) 板書事項 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |問題 課題 まとめ | |+−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−+ たしかめ −−−−−−−−−−−+| ||258まいの色紙を4人で同じ数ずつ分けると、 百の位に答えが立たないわり算のしかたを考えよう。 | 64 わる数りわられる数の百の位の数が小さいときは ||1人分は何まいになって、何まいあまりますか。 −−−−−+ 4 258 |十の位までとってわり算をします。 |+−−−−−−−−−−−+ 24 +−−−−−−−−−−−+| |○258÷4 答え 64まい あまり2まい 18 | | 64 64 16 5 625 5 425 | | 4 258 4 258 2 | | 24 24 | | 18 18 ◎筆算の形の図 ◎色紙の形の図 ◎言葉 | | 16 16 +−−−−++−−−−+−−−−++−−−−+ | | 2 2 | || | || | | |+−−−+ | || | || | | ||見通し| | || | || | | |+−−−+・図 | || | || | | | ・言葉 +−−−−++−−−−+−−−−++−−−−+ | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 細案 |つかむ段階では、どこが分からない | |・問題を読みます。 |か発表できればよいことを確認する |つ|・どんな式にすればいいでしょうか。〜〜訳は| |か|・筆算で計算ができますか。−−2分 −−−−− 筆算を書いておく。 |む|・やってみてください。--------------できましたか。 | | | | |・今まで学習した割り算との違いは何ですか。| --------------- 百の位に答えが立たない。 | | | | |・今日の学習の 課題 は何にしますか。 | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | || 百の位に答えが立たない計算のしかたを考えよう。 | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+| | |・どのようにすれば、計算ができそうですか。 | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−| | |・どんな方法で258÷4の計算の仕方を説明しますか。 +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−| |自|・自分の考えた方法で説明を考えてみましょう。 時間8分をセットする。 |力|・早く終わった人は、別の方法でも見つけてみましょう。 余裕3分 +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−| | |・発表者は前にでできてください。 では発表をお願いします。 | |・今の発表に質問や意見はありませんか。−−+−− 発表内容で発問をカット | | | する。 |共|・それぞれの考えで、似ているところ、違っているところはありませんか。 | | | |同|・発表された方法の中で分かり易い説明はどれですか。 | | | |解|・最初に答えが立たない計算はどことどこの数を見ればいいですか。---それは何故ですか | | | |決|・そうですね。 | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | |類|・次の割り算の答えは、百と十どの位から立ちますか。 分かったら手を挙げてください |題| 5 625 5 425 −−−−−−−+−−机の前でやる。 | |・理由をいうことはできますか。 | | | | | |そうですね。この数 と この数 の大きさを比べると分かりますね。 | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |・筆算の仕方を確かめます。 | | |・今日の学習で分かったことはどんなことですか。 |ま| | | |(・割る数より割られ数の百の位の数が小さいときは、どのように計算しますか。)良い反応が出なかったとき。 | | | |と|・百の位と十の位を一つのまとまりにみることによって、計算ができますね。 | |・まとめます。 | | |+まとめ−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |め|| わる数よりわられる数の百の位の数が小さいと | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | きは、十の位までとって計算をします。 | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−| | |・今日は百の位まででしたが、千の位の計算でも同じようにできますか。 | |・明日は計算練習をします。 | | | 振り返りカードを書いてください。 | +−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+