印刷用紙:A4縦 1ページの行数:41 1行の文字数(半角で):86   −−以下 指導案本文−−              第1学年生活科活動案                            平成8年10月18日(金)5校時                            男 8名 女 6名  計14名                            指導者   佐藤慶子 1.単元名  はっぱの いろが かわったね−あきと あそぼう− 2.単元について  (1)教材について 本単元は、生活科の内容(3)「…(略)…身近な自然を観察し季節の変化に気付き、それに合 わせて生活することができるようにする。」(4)「…(略)…草花や木の実など身近にあるも ので遊びに使うものを作ったりして、みんなで遊びを工夫することができるようにする。」に基 づいて設定されている。 子どもたちは、これまでに「あそびにいこうよ−こうえんへいこう−」の単元において、学校周 辺や学区内の公園で草花や虫、木などの自然と触れ合いながら遊ぶことを通して、春から初夏に かけての身近な自然に接することの楽しさを味わっている。そこで、ふたたび同じ場所に行き、 落ち葉や木の実を集めたり、遊んだりすることを通して、春や夏との違いに気付き、自分なりに 秋を楽しむことができるようにしたいと考え、本題材を設定した。 本単元では、@学校周辺や近くの公園で秋をさがしたり、遊んだりしながら、身近な自然への関 心を深め、夏から秋への季節の変化に気付くようにすること、A草花や木の実などを使って遊ぶ ものを作るなどして、自然へのかかわりを広げていくこと、B遊びや製作活動を通して、豊かな 表現力や想像力などの能力を育てることをねらいとする。  (2)児童について 子どもたちは、1学期と比べると、学校生活にかなり順応し、のびのびと活動するようになって きた。普段、休み時間には、校庭の遊具やボールで遊ぶことが多いのであるが、9月に入ってか らは、花壇のホウセンカの種とりがおもしろいと言って袋に種を集めている子どもたちや、飼育 箱を抱えて教室を飛び出しイナゴやバッタとりに熱中する子どもたちの姿が多く見られた。いち 早く秋を見つけ、自分たちの遊びに取り入れた子どもたちの反応のすばやさに驚かされた。また 、この時は、積極的に友だち同士誘い合い、これまでよりも大きい集団となって遊んでいた。 学校生活においては、友だち同士が集まって仲良く遊んでいるものの、帰宅後は、一人で遊ぶか 兄弟だけで遊ぶという子が多い。その理由のひとつとして、自分の家の近所に同年代の友達があ まりいないことが挙げられる。児童数が減少してきたことによるものである。そして、その遊び は、テレビゲームをはじめ室内で遊ぶものが主流を占めているようである。中には、遠くの友だ ちの家まで遊びに行く子はいるが、様子を聞いてみると、既成のおもちゃなどで遊んでいること が多いようである。友だち同士がたくさん集まって身近な自然と触れ合いながら一緒に遊び回る という経験を持つ子はあまりいない。  (3)指導にあたって 本単元の指導にあたっては、生活経験の差のある子どもたちの実態を十分に把握しながら、一人 ひとりの子どもへ適切な対応をし、身近な自然への関心や気付きを促していきたい。 まず、春に行った花と泉の公園へ秋探しに出かけ、同じ場所での自然の変化を見付ける活動を通 して、自然や季節の変化に関心をもたせたいと考えている。 つぎに、草花、木の実、落ち葉などで思う存分遊ぶことを通して、春のころと様子が違っている ことに気付かせていきたい。なお、草花、木の葉、木の実、虫などで遊んだり、自然物を使って 遊ぶものを作って遊んだりする活動を進めるにあたっては、とってよい物やとりすぎてはいけな い物などは、事前に指導しておくようし、動植物への配慮をさせる。 そして、これらの活動の中で、友達の良さや自分との違いに気付いたり、人間関係を深めたりす ることができるようにしていきたい。そのためには、集団での遊びを促すよう配慮してい く必要があると考える。 また、安全に注意することや、後片付けをすることについては、その必要性に児童が自ら気付い てできるよう手立てを講じていきたい。 なお、子どもたちは、本単元において、生活科として初めて、おもちゃを作り、ルールを決め、 楽しく遊ぶ活動をすることになる。おもちゃを作ったり、遊んだりする活動の楽しさを十分に味 わうことができるように、活動の場の設定を工夫するとともに、十分な時間を確保するよう配慮 していきたい。 3.単元の目標   ・ 学校のまわりや公園のようすが、秋になってどのように変わったか見つけようと    する。                        (関心・意欲・態度)   ・ 落ち葉や木の実などを使って、遊ぶものを作ったり、友達と一緒に楽しく遊んだ    りすることができる。                    (思考・表現)   ・ 学校のまわりや公園のようすが変わっていることから、季節の変化に気付く。                                    (気づき) 4.活動計画(12時間) +−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−+ |小単元名| ねらい | 活動の流れ | 支援・手立て |時| +−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−+ |あきの |*学校のまわり|*秋の公園や学校のまわ|*事前指導の中で、公園がど| | |こうえん|や公園の様子が|りの様子について話し合|のようになったか行ってみよ| | |へ いこ|秋になってどの|う。 |うとする意欲を持たせる。 | | |う |ように変わった|*学校のまわりの秋を見|*楽しく活動する中から、季|3| | |か見つけだす。|つけながら花と泉の公園|節の変化に気付かせる。 | | | | |に行く。 |(評)秋になって変わった自| | | | |*公園で、秋をさがした|然などの様子を見つけようと| | | | |り、楽しく遊んだりする|している。 [行動観察] | | |    |       |           |      (関心意欲態度) | | +−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−+ +−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−+ |小単元名| ねらい | 活動の流れ | 支援・手立て |時| +−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−+ |おちばと|*落ち葉をたく|*落ち葉や木の実で遊ぶ|*とってよい物やとりすぎて| | |あそぼう|さん集めてのい|相談をする。 |はいけない物などは、事前に| | | |ろいろな遊びを|*落ち葉や木の実を使っ|指導しておく。生き物の命の| | | |きっかけにして|て楽しく遊ぶ。 |大切さに気付かせる。 |3| | |実や花、虫など|*グループで、秋さがし|(評)落ち葉や木の実で遊ぶ| | | |の秋見つけを楽|の探検をしたり、遊んだ|中で、春や夏のころとの違い| | | |しむことができ|りする。 |に気づく[行動観察・発言]| | | |る。 | | (気づき)| | +−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−+ |おもちゃ|*落ち葉や実な|*落ち葉や木の実で、ど|*教科書や教師の作品などで| | |を つく|どを使って遊ぶ|んなものを作りたいか話|子どものイメージを広げ、製| | |って あ|ものなどを作り|し合う。 (1)|作への意欲を高める。 | | |そぼう |それを使って楽|*落ち葉や木の実などを|*作ったおもちゃで、どんな| | | |しく遊ぶことが|使って、おもちゃを作る|ゲームができるか話し合わせ|6| | |できる。 | (2)|る。 |)| | | |*作ったおもちゃを試し|*片付け方を相談させ、みん|本| | | |たり、ルールを決めたり|なで協力して取り組ませる。|時| | | |する。ゲームの準備をす|(評)落ち葉や木の実の特徴|5| | | |る。 (1)|を生かして、遊ぶものや飾る|6| | | |*作ったおもちゃで、み|ものを作ることができる。 |(| | | |んなといっしょにゲーム| [行動観察・作品]| | | | |をする。 (本時)| (思考・表現)| | | | |*活動を振り返り、まと|(評)作ったものを持ち寄っ| | | | |めをする。 (1)|て、みんなで楽しく遊ぶこと| | | | | |ができる[行動観察・発言]| | +−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−+ 5.本時の活動  (1)目標 遊び方やルールなどを工夫しながら、自然物を中心に製作した物を使って、友達と楽しく遊ぶこ とができる。                    (思考・表現)  (2)環境教育との関わり 現在の子どもたちの遊びの様子を見ると、テレビゲームをはじめ、大量生産された既成のおもち ゃで遊ぶことがほとんどと言える。自然物を使った手作りのおもちゃで遊ぶ機会はあまりないよ うである。そこで、本時の活動を通して、自ら自然物に働きかけて作ったおもちゃで工夫しなが ら遊ぶことの楽しさ、よさを味わうことができるようにする。  (3)展開 +−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−+−−−−+ |活動の流れ| 活動する子どもの姿 | 支援・手立て |環境学習と| 準備 | | | | |の関わり | | +−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−+−−−−+ |*とらえる|・ 「いろんな木の実」の替|・ 歌詞を自分たち| | | | | え歌を元気に歌う。 | で集めた木の実の| | | |+−−−−+−−−−−−−−−−−+ | 名前に替えて、楽| | | ||つくった|おもちゃで あそぼう。| | しく歌えるように|・自ら自然| | |+−−−−+−−−−−−−−−−−+ | しておく。 |物に働きか|・前時に| | |・ 本時の目当てを確認し、|・ 自然物を中心に|けて作った|作った遊| | | どんな活動をしたらよいか| 作った遊ぶものを|おもちゃへ|ぶ物 | | | がわかる。 | グループ毎に発表|の愛着を持| | | | | させ、活動の見通|つ。 | | | |・ みんなといっしょに遊べ| しと意欲を持たせ| | | | | る遊びを発表する。 | るようにする。 | |・それぞ| | | |(評)活動の見通し| |れの遊び| | |・ それぞれの遊びのコーナ|を持ち、友だちと楽| |ができる| | | ーをどの順序でまわるかグ|しみながら取り組も| |コーナー| | | ループ毎に計画を立てる。|うとしている。 | | | | | | (関心・意欲・態度) |    | | +−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−+−−−−+ |*活動する|・ グループごとに活動を始|・ 計画通りに活動| |・子ども| | | める。 | をしているか、友| |たちが活| | |◇予想される活動 | 達と協力してやっ| |動してい| | |@おなもみのまとあて | ているか巡視し、| |る間に必| | | | 支援、指導する。|・草花、木|要となり| | | 絵 | |の実、落ち|そうな材| | | |・ じっと一つのこ|葉などで作|料や道具| | |Aおちばのカードあそび | とに集中する子、|ったおもち|など | | | | あれこれ気が散っ|ゃで遊ぶこ| | | | 絵 | ていろいろなこと|との楽しさ| | | | | に挑戦する子、じ|を味わう。| | | |Bどんぐりごま | っと静かに見守る| | | | | | ことを好む子など| | | | | 絵 | さまざまであるが| | | | | | それらを個性とし| | | | |Cヘリコプター | て認めるようにす| | | | | | る。 | | | | | 絵 | | | | | | | | | | +−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−+−−−−+ +−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−+−−−−+ |活動の流れ| 活動する子どもの姿 | 支援・手立て |環境学習と| 準備 | | | | |の関わり | | +−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−+−−−−+ |*活動する|Dどんぐりころがし | | | | | | | | | | | | | | | | | | 絵 | | | | | | |・ 気づいてほしい| | | | | | ことが子どもたち| | | | | | の活動からぬけて| | | | |Eまつばのすもう | いたら、一斉授業| | | | | | の場面を作る。 | | | | | | | | | | | 絵 | | | | | | | | | | | | | | | | | | など| | | | | | | | | | | |・ 活動をしていく中で、遊|(評)遊び方やルー| | | | | び方やルールなどを工夫し|ルなどを工夫しなが| | | | | ながら、楽しく遊ぶ。 |ら、楽しく遊ぶこと| | | | |・ 片付け方を相談し、みん|ができる。 | | | | | なで協力して片付ける。 | (思考・表現)| | | +−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−+−−−−+ |*ひろげる|・ 遊んでいて気づいたこと|・ つぶやきも受け|・自然のも| | | | や感想を発表する。 | 止め「いいことに|のを利用し| | | | | 気がついたね。」|て遊ぶ楽し| | | | | などと共感するよ|さを発表し| | | | | うに心がける。 |合い、秋の| | | | |・ 子どもの表現が|自然と触れ| | | | | 不十分な時には質|合う楽しさ| | | | | 問したり補ったり|や喜びを味| | | |・ 楽しく遊んだ活動を思い| して子どもたちの|わう。 | | | | 出しながら、「いろんな木| 潜在的な思いを引| | | | | の実」の替え歌を元気に歌| き出すようにする| | | | | う。 |(評)遊び方やルー| | | | | |ルを工夫すれば、み| | | | | |んなで楽しく遊べる| | | | | |ことに気付く。 | | | | | | (気づき)| | | +−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−+−−−−+   (4)板書計画 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | +−−−−−−−−−−−+ | | | つくった おもちゃで| おなもみのまとあて | | |あそぼう。 | どんぐりころがし | | +−−−−−−−−−−−+ おちばのカードあそび | | どんぐりごま | | まつばのすもう | | ヘリコプター | | などの絵 | | | | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+