印刷用紙:A4縦 1ページの行数:40 1行の文字数(半角で):84   −−以下 指導案本文−−            第1学年生活科学習指導案                          期 日 9月13日(金)1校時                          児 童 1組 男19,女20 計39名                          指導者 千枝 珠美                          場 所 1年プレイル−ム 1 単元名   「いえでもがんばるぞ」 2 単元について (1) 教材観      本単元では家族がやっている仕事について調べて紹介したり,自分が家でできそう     な仕事をやってみる活動を通して,家族の一員としての自分の存在や役割に気付き,     助け合って生活していこうとする気持ちや態度を持つとともに,健康に気をつけて生     活していくことができるようにすることをねらいとしている。      児童の家庭での生活は,社会の急激な変化,物質的な“豊かさ”などから年々変わ     ってきているため,以前に比べると“やらなくてもすむ”ことが次第に多くなってき     ている。電化製品の普及にともなう家事の簡略化,スピ−ド化により,家事の手伝い     もその“やらなくてもすむ”ことが多くなったものの一つであるといえよう。また,     「手伝いをするよりは,勉強をしっかりしてほしい」という親の願いから手伝いをし     ていない児童もいる。さらに,小家族化が進み,祖父母とのふれあいや弟妹の世話を     することさえも少なくなってきている。このような環境におかれ,児童は,家庭の中     で自分のことすら満足にできず,家族に依存することが多い。また,自分の生活と家     族との結び付きを振り返り,家族の中の自分について考える機会もほとんどない。そ     こで,児童自身が自分の家族のことや家庭生活を見つめ直すことにより,家族の支え     合いによって毎日の自分の生活が存在することを認識し,家族のために自分は何がで     きるかということを発見し,それを生活の中で実践していけるようにしたいと考える。 (2) 児童観               (表1) お手伝い調査  現在,児童が家庭でどのような  +−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−+  手伝いをおこなっているのか調査  | 現在の手伝い (人)|やりたい手伝い (人)|    したところ,39名中15名が何  +−−−−−−−+−−+−−−−−−−−+−+ もしていない,という回答であっ  |なし |15|お風呂掃除 |9|  た。しかし,手伝いに対する興味 |お風呂掃除 | 4|廊下掃除 |4|  ・関心がないわけではなく,39 |玄関掃除 | 3|玄関掃除 |4|  名中9名がお風呂掃除をしてみた |カ−テン開け | 3|お皿洗い |3|  い,と答えており,ほぼ全員が何 |洗濯 | 2|お部屋掃除 |3|  らかの手伝いをしてみたいという   |お皿洗い | 2|車掃除 |3|     意識を持っている。ところが,や |お茶碗ふき | 2|茶碗洗い |2|     りたい手伝いのほとんどが自分の   |犬のお世話 | 2|夕ご飯作り |1|     経験の範囲以内で考えられたもの  |お部屋掃除 | 2|洗濯干し |1|     である。また,手伝いをしている  |洗面所洗い | 1|自転車・空気入れ|1|     児童の中で毎日きちんと決めて行 |お風呂お湯止め| 1|テ−ブル拭き |1|     っているのは1/3くらいであり, |靴並べ | 1|金魚の水槽洗い |1|     児童の意識の中には,手伝いが家 |階段掃除 | 1|靴並べ |1|     庭生活を支える大切な仕事である, | | |庭掃除 |1|     という考えはほとんどない。 | | |花の世話 |1|    表現については,今まで絵や文で  +−−−−−−−+−−+−−−−−−−−+−+     しか表すことを経験していない。     家族について調べ,発表するにあたって,様々な方法があることを教えながら子供達     の発表に対する意識を広げてあげる必要がある。 (3) 指導観      本単元を指導するにあたって,家族から認め賞賛される喜びを味わわせることによ     り,家族の一員として自分も何かできるという自信を持たせ,家族の期待や暖かい励     ましを感じながら,自分の生活をより良くしようとする意欲を持たせたい。また,学     校での活動が継続した家庭での意欲的な活動につながるように,本単元のねらいを十     分に保護者に理解してもらうよう,家庭との連絡を密に行いながら進めたい。      学級の児童の中には特に配慮を必要とする児童がいる。また,様々な家庭環境のも     とに育てられてきている。それぞれの家庭環境を十分に配慮し,いろいろな家庭があ     って当然という意識を持たせながら,さらに,いろいろな手伝いができるということ     を感じ,難しいことにも挑戦しようという意欲を持たせるためにもできるだけ実体験     を通しながら指導していきたい。 3 単元の目標 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 関心・意欲・態度 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |@家族の仕事をしている様子について調べようとする。 | | | |A自分も仕事をやってみたいという願いを持つことができ| | | | る。 | | | |B自分が家でできる仕事を見つけ,積極的に役割を果たす| | | | ことができる。 | | | |C家で自分の仕事を継続的に取り組んでいこうとする。 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+             いえでもがんばるぞ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | 思考・表現 | | 気づき | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |D自分の好きな方法で家族の仕事を紹介| |F友達の家族と自分の家族との異同に気| | | | | | する。 +−+ 付く。 | | +−+ | |E自分の仕事を続けていくための工夫を| |G自分にもできる家の仕事があることに| | | | | | 考える。 | | 気付く。 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | |H家族が健康で,共にくらすことのよさ| | | | に気付く。 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−+  4 活動の概要及び目標と評価 +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−+−−−−−+ |次|時| 学 習 者 の 活 動 | 子どもの願い | 教師の支援 | 学 び 合 い |関心・意欲・態度|思考・表現| 気づき | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−+−−−−−+ | | |○教師の家族の紹介を聞く | |・絵,紙芝居,ペ−プサ| |・教師の家族の紹| | | | | | ・7人もいるんだ | |−トなど,いくつかの方| |介を聞いて,自分| | | | | | ・おもしろそうだなぁ | |法で家族を紹介すること| |の家族に関心を持| | | | | | ・ペ−プサ−トでぼくも作って|・ぼくの家のこと,みんなに知|によって,自分の家族に|・友達の発表を聞き|つ | | | | | | みたいなぁ |らせたいなぁ |目をむけさせる |ながら情報交換をす| | | | |第| |+−−−−−−−−−−−−−+|・お母さんのカレ−は,特別に|・家族しらべのカ−ドを|る |・自分の家族のこ| | | | | ||かぞくをしょうかいするじゅ||おいしいことを教えよう |渡しておき,見たり,聞|「ぼくのおかあさん|とを調べて見よう| | | |一| ||んびをしよう ||・おじいちゃんの得意なことは|いたりしたことを記入さ|は,ケ−キづくりが|とする | | | | |1|+−−−−−−−−−−−−−+|なんだろう。家に帰ったら聞い|せる |じょうずなんだ」 | | | | |次| |○紹介の仕方について話し合う |てみよう | |「わたしにもいもう| | | | | |・| ・人数 |・妹の自慢をしよう | |とがいるから調べて| | | | | | | ・年齢 |・家族のこと調べてみたいなぁ| |みようかな」 | | | | | |2| ・得意なこと,好きなこと |・わたしは紙芝居を作って知ら| | | | | | | |(| ・自慢できること … など |せたいなぁ | | | | | | |家|本|○自分が調べてきた家族について|・ぼくはお父さんのまねをしよ|・表現方法は,一人一人|・友達の表現方法で|・進んで家族のこ|・調べてき|・発表の仕| | |時| どんな方法でみんなに知らせた|う |の願いをもとに創意・工|いいなあと思ったと|とを自分なりの方|た家族のこ|方にはいろ| |族|)| いか考える |・お母さんがお料理していると|夫が図れるようにする |ころをまねしてみる|法で表現しようと|とについて|いろな方法| | | | ・絵 |ころを絵にかいてみよう |・どんな方法で知らせよ| |する |自分なりの|があること|  |の| | ・紙芝居 |・いろんな方法があるなぁ。ぼ|うか思いつかない児童に| | |方法で表現|に気づく | | | | ・ペ−プサ−ト |くは紙芝居で知らせよう |は願いを聞いて働きかけ| | |することが| |  |紹| | ・ものまね | |る | | |できる | |  | | | ・作文 | | | | | | |  |介+−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−+−−−−−+  | | |+−−−−−−−−−−−−−+|・大きな声で発表したいなぁ |・発表するときに一番ど|・友達の発表を聞い|・自分なりの表現|・自分の好|・自分がが| | | ||かぞくのしょうかいをしよう||・お父さんのまねを上手にした|んなところをみんなに見|て,今まで知らなか|方法で意欲的に発|きな方法で|んばったこ|  | | |+−−−−−−−−−−−−−+|いなぁ |てほしいか考えさせるこ|ったことを知る |表しようとする |家族の紹介|とや,友達| | | |○自分が調べた家族の中で,一番|・紙芝居の練習をしたから早く|とにより発表への意欲を|「そうか,お父さん|・友達の発表を関|をする |のよかった| | | | 紹介したい人の発表をする |発表したいなぁ |喚起する |がいない家もあるん|心を持って聞こう| |ところに気| | |3| |・みんなの前で発表するの,す|・自分の活動についてふ|だ」 |とする | |づく | | | | |こしはずかしいけどがんばろう|りかえることができた児|・友達に自分の発表| | |・自分の家| | | | | |童を認める |を聞いてもらったこ| | |族と友達の| | | | | |・友達の発表を聞いて,|とで自信を持つ | | |家族との異| | | | | |いいところを見つけた児|「もっと発表したく| | |同に気づく| | | | | |童の気づきを認め,広め|なっちゃった」 | | | | | | | | |る | | | | | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−+−−−−−+ | | |+−−−−−−−−−−−−−+|・お母さんは,お料理を作るほ|・家族がそれぞれの仕事|・友達の発表を聞い|・自分の家族がそ|・調べたこ|・家族の仕| | | ||かぞくのしごとをしらべよう||かにどんな仕事をしているのか|を分担しながら家庭生活|て,どんな方法で調|れぞれどんな仕事|とをカ−ド|事はたくさ| | | |+−−−−−−−−−−−−−+|なぁ。調べてみよう |が進められていることを|べるか情報交換をす|をしているのか関|に書いたり|んあり,大| | | |○自分の家族がどんな仕事をして|・お父さんの仕事は,いつも見|子ども自身の目や耳を使|る |心を持ち調べよう|絵で表現す|変なことに| | | | いるのか調べる |ているものよりほかにあるのか|って体感できるようにす|「そうか,ぼくもよ|とする |ることがで|気づく | | | | |聞いてこよう |る |く見てこよう」 | |きる |・家庭生活| | | | |・おじいちゃんは,ぼくが学校|・しごとしらべカ−ドを|「わたしはお父さん| | |を支えてい| | | | |に行っている間何をしているの|わたし記入させる |に聞いてこよう」 | | |る仕事に気| | |4| |かよく見てこよう | | | | |づく | | | |○家族の仕事の中でやってみたい|・ぼくは窓ふきをしたいなぁ |・できることではなく,|・それぞれの家での|・自分がやってみ| | | | | | ことを話し合う |・ぼくは洗濯をしたいなぁ |やってみたいことを出さ|様子の情報交換をす|たい仕事に関心を| | | | | | |・わたしはお料理をしたいなぁ|せる |る |持つ | | | | | | |・もっと上手にできるやり方を| | | | | | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−+知りたいな−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−+−−−−−+ |第| |○やってみたい家の仕事の計画を|・お母さんが作ってるのをお手|・みんなで一緒にやって|・分からなかった作|・みんなと一緒に|・仕事に必| | +−+−+−話し合う−−−−−−−−−−+伝いしたことがあるから分から+みたいという気持ちを喚+り方を知る−−−−+おにぎりを作ろう+要なもの,+−−−−−+ |二| | |ないことがあったら教えてあげ|起させる |・もっと上手にでき|とする |方法など計| | | | | |よう | |る方法を知る | |画を考える| | |次| | |・みんなのお母さんはどうして| |「○○くんの家では| |ことができ| | | | | |いるのか知りたいなぁ | |ラップを使うのか」| |る | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−+−−−−−+ | | |+−−−−−−−−−−−−−+|・じょうずに作るぞ |・自分ができる仕事には|・友達の活動を見た|・自分もおにぎり| | | |み| ||みんなでおにぎりをつくろう||・どうやって作るんだったかな|いろいろなものがあると|り,教え合ったりし|を作ってみたいと| | | | | |+−−−−−−−−−−−−−+|ぁ。教えてもらおう |いうことを体感させる |ながら自分の活動に|いう願いを持つ | | | |ん| |○友達と協力して,やってみたい|・丸いおにぎりを作ろう |・小グル−プの中で教え|生かす | | | | | | | 仕事を行う |・ぼくは三角おにぎりを作るぞ|合ったりできるようなグ|「おにぎりはそうや| | | | |な| | |・なかなかうまくにぎれないけ|ル−プで活動させる |って作ると丸くなる| | | | | | | |どがんばるぞ |・全員おにぎりが握れた|のか。なんとかでき| | | | |で| | |・おいしそうにできたぞ |という自信が持てるよう|そうだぞ」 | | |・自分にも| | |5| |・じょうずにおにぎりができた|にする | | | |できる家の| | | | |・むずかしいなぁ | | | | |仕事がある| |挑|(| |・みんなで作って楽しいなぁ | | | | |ことに気づ|  | |本| |・にぎるのがむずかしかった | | | | |く | |戦|時|○感じたことを発表する |・お母さんみたいにうまくでき|・大変だったこと,うれ|・友達から自分の活|・自分の気持ちを| |・自分がが|  | |)| |なかったよ |しかったことなど発表の|動について感想をも|意欲的に発表しよ| |んばったこ|  | | | |・やっぱりお母さんってすごい|項目を板書して発表しや|らい,自信を持つ |うとする | |とや,友達|  | | | |な |すいようにする |・友達の新しい発見|・友達の発表を関| |のよかった|  | | | |・○○さんのおにぎりじょうず|・できたおにぎりは家族|に触れる |心を持って聞こう| |ところに気| | +−+−−−−−−−−−−−−−−−+だったよ−−−−−−−−−−+へのおみやげにし,家族+−−−−−−−−−+とする−−−−−+−−−−−+づく−−−+  | | | |・始めうまくできなかったけど|には児童に対する手紙や| | | |・おにぎり| | | | |○○さんに教えてもらったらで|励ましの言葉を書いても| | | |作りの大変| | | | |きてうれしかったよ |らうようにする | | | |さに気づく| | | | |・家でもやってみたいな | | | | | | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−+−−−−−+ | | |○自分が家でしている仕事を紹介|・ぼくはおちゃわんを洗ってい|・たくさんの友達がいろ|・友達の発表を聞い| | |・自分が家| | | | し合う |ます |いろな仕事をしているこ|て情報交換をする | | |でできる仕| | | | |・わたしはおちゃわんをふいて|とが分かるようにする |「あっ,その仕事な| | |事には,さ| | | | |います |・仕事の名称だけでなく|らぼくもやったこと| | |まざまなも| | | | |・ぼくは犬にごはんをあげたり|道具等を持ってこさせ,|あるよ」 | | |のがあるこ| | | | |散歩につれていっています |動作も入れながら紹介で| | | |とに気づく| |第| | |・わたしはお掃除をしています|きるようにする | | | | | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−+・わたしはおせんたくのお手伝+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−+−−−−−+ |三| | |いをしています | | | | | | | |6| |・ぼくは何もしていないから困| | | | | | |次| |+−−−−−−−−−−−−−+|ったなあ | |・友達と話し合いを| | | | | | ||おてつだいだいさくせんをし||・みんなは何をしているのか知| |進めながら,いろい| | | | | | ||よう ||りたいなぁ | |ろな仕事があること| | | | | | |+−−−−−−−−−−−−−+|・お母さんに手紙を書こう |・何をやるか決まらない|に気づく |・自分が家ででき|・自分がや| | | | |○自分が家でできる仕事を見つけ|・ぼくはおふろそうじをするぞ|児童には自分でもできそ|「あっ,そういう仕|る仕事を見つけ,|りたい仕事| | | | | 何をするのかという手紙を家の|・ぼくはお父さんの車をきれい|うなものがないか考えさ|事もあったんだ」 |積極的に役割を果|が分かるよ| | | | | 人に書く |にあらってあげよう |せたり,家の人と相談し|「それならぼくもで|たそうとする |うに手紙を| | | |6| |・わたしはげんかんをきれいに|てよいことを知らせる |きそうだぞ」 | |書くことが| | | | | |しているところを絵でも知らせ|・簡単な仕事だけでなく|・友達の発表を聞い| |できる | | | | | |よう |努力が必要なものも選べ|て,手紙の書き方を| | | | | | | |・よし,手紙を書くぞ |るようにする |知る | | | | | | | |・お手伝い,がんばるぞ |・丁寧に手紙を書けるよ| | | | | | | | |・ほめてくれたらいいなぁ |うに見本を板書しておく| | | | | |お| | |・きれいにお手紙をかこう | | | | | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−+−−−−−+ | | |+−−−−−−−−−−−−−+|・がんばっておふろをそうじし|・家で仕事をして,特に|・友達の作品を見た|・自分の気持ちを|・家での仕| | |手| ||おてつだいだいさくせんのよ||たことをみんなに知らせよう |がんばったことなどすぐ|り,聞いたりして自|意欲的に発表しよ|事の様子を| | | | ||うすをしらせよう ||・お母さんのお手伝いをしてカ|記録しておけるようにお|分の活動に生かす |うとする |分かりやす| | | | |+−−−−−−−−−−−−−+|レ−ライスを作ったら,みんな|手伝いカ−ドを準備して|「もっとくわしく話|・友達の発表を関|いように絵| | |伝| |○家での仕事をした後で,そのと|においしいってほめられてうれ|おく |すと分かりやすいん|心を持って聞こう|や文で書き| | | | | きの様子や気持ちを絵や文で表|しかったなぁ |・絵や文で家庭での仕事|だな」 |とする |表わすこと| | | |7| す |・車をあらったらきれいになっ|の様子がつかめるように|「仕事をしたときの| |ができる | | |い| | |て気持ちがよかったなぁ |する |気持ちも話すといい| | | | | | | |・犬のお世話をしたら犬もよろ|・仕事をしたときのうれ|な」 | | | | | | | |こんでいたよ |しかった経験を引き出し| | | | |  | | | |・床をふいたらピッカピカにな|楽しそうだという感じを| | | | | |大| | |って気持ちよかったなぁ |持たせる | | | | |  | | | |・またやりたいなぁ | | | | | |  | +−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−+−−−−−+  |作| |○家の仕事をしたときに家族から|・カレ−ライスを作ったら,み|・励ましの手紙は,1年|・友達の発表を聞い|・家での自分の仕| | |  | | | 言われた励ましの喜びや言葉を|んなにおいしいってほめられた|生でも読める表記を心が|て仕事をする楽しみ|事を継続的に取り| | | | | | 紹介する |・お母さんがよろこんでくれて|けてもらうように事前に|を知る |組んでいこうとす| | |  |戦| |+−−−−−−−−−−−−−+|うれしいな |保護者に連絡しておく | |る | | | | | ||おてつだいだいさくせんをつ||・もっとお手伝いをしてあげよ|・自分の経験でやめたく| | | | | | |8||づけよう ||う |なったことを想起させな| | |・自分の仕| | | | |+−−−−−−−−−−−−−+| |がら考えさせる | | |事を続けて| | | | |○家の仕事を続けていくための工|・どうすればいいのかなぁ |・自分の励みにもなるよ|・友達の工夫を知り| |いくための| | | | | 夫について話し合う |・初めは大変だったけど慣れる|うにお手伝いカ−ドを作|それを自分の活動に| |工夫を考え| | | | | |と簡単になったよ |らせる |生かす | |ることがで| | | | | |・カ−ドを作ろう |・続けられている仕事を|「そうか,カ−ドを| |きる | | | | | | |中心に賞賛を与え,意欲|作ればいいのか」 | | | | | | | | |が継続するようにする | | | | | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−+−−−−−+ | | |○家族が一緒に楽しむことはどん|・休みの日にお父さんと釣りに|・家族で一緒に楽しむこ|・友達の発表を聞い| | |・家族が健| | | | なことかを話し合う |行くよ |とができるのは,家族が|て情報交換をする | | |康で,一緒| | | |+−−−−−−−−−−−−−+|・家族で動物園に行って楽しか|互いに助け合い,支え合|「ぼくが病気になっ| | |に暮らして| | | ||かぞくといっしょにできるこ||ったよ |っているからであること|たときはおねえちゃ| | |いるよさに| | | ||とをかんがえよう ||・妹の誕生日にケ−キを作った|に気付かせる |んがタオルをとりか| | |気づく | | |9|+−−−−−−−−−−−−−+|よ |・家族が病気になった時|えてくれたなぁ」 | | | | | | | | |のことも想起させる | | | | | | | |○家族で家での仕事について話し|・自分の部屋は自分できれいに|・自分ですべきことに目| |・家での仕事を分| |・自分がで| | | | 合い,自分ができそうな仕事を|片づけよう |を向けさせる | |担して,その役割| |きる仕事に| | | | 見つける | | | |を果たそうとする| |気づく | +−+−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−+−−−−−+−−−−−+  5 本時の指導  (1) 本時の目標      自分の家族を,自分なりの方法を工夫して紹介する準備をすることができる。  (2) 指導上工夫したこと      ○この単元では,家庭との連携が不可欠である。家庭への協力を呼び掛け,児童が家庭の様子を観察しやすいように連絡を密にしながら進める。              ○家族の紹介をするにあたって,自分の家族の様子,仕事の様子をしっかり見て,家族しらべカ−ドに記入してくるように事前に指導しておくこととした。ただし,       家族全員を観察することは1年生にとって困難であると考えられ,また,次時の発表がしやすいように調べる対象を家族の中の一人にしぼらせることとした。      ○一人一人が十分に活動をし,喜びや自信が持てるように,また,何をしたらいいか分からない児童に対しては教え合い,学び合いができるように同じような方法       別の小グル−プを作り,小グル−プ方式(学習形態B)で本時をすすめる。      ○発表方法は,今までの経験から絵や作文程度しか考えられないと思われるので,他にいろいろな方法があることを教師の実演等で知らせ,自分なりの方法を考え       工夫しやすいように援助する。また,みんなに分かってもらえるような発表ができるような練習ができるように援助をする。      ○それぞれの家族の家庭環境には差異がある。そのことに気づき,認め合いながら授業がすすめられるように支援をする。      ○ふりかえりの場を設定することにより友達のよさを認めたり,自分自身のよさをふりかえったりすることを意識化させるようにする。  (3) 本時の展開                ◎主発問                                          ◇…児童の準備 ◆…教師の準備 +−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+  |段階 学  習  活  動 | 予 想 さ れ る 児 童 の 反 応 | 活動への支援・援助 | 準 備 |  +−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+  | |1 本時の活動についてつかむ | | 児童が家庭の様子を観察しやすいよ|◆いろいろな |  | | | | | | | | | |うに家庭への連絡をとっておく | 発表方法の|  | |◎今日は,みんなで何をするの | | | | | | | | 発表しやすいように家族のだれか一| 作品例| | | でしたか | | | | | | | |人にしぼって自分の家庭での様子,仕|◇家族しらべ | |つ| | | | | | | | |事の様子をしっかり見てくるように事| カ−ド| | | | | | | | | | |前に指導しておく | | |か| | | | | | | | | | | | | | | 進んで家族のことを自分なりの方法| | | | | | | | |む| | |で表現しようという願いを抱かせる | | | | +−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | かぞくを しょうかいする じゅんびを しよう | | (引き出す)| | | | +−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | | | | | | | |・みんなに何を知らせたいのかな| |[評価] | | | | | | | | |8|・どんな方法があったかな | | 進んで家族のことを自分なりの方法| | |分| | | | | | |・どうやって作るんだったかな | |で表現しようという願いを持つことが| | | | | | | | | | | |できたか (発表・行動観察)| | | |2 家族を紹介する準備をする | | 見たり,聞いたりしたことを記入し|◆画用紙 | | | | | | | | | | |た家族しらべのカ−ドを参考にして,|◆わりばし | | |◎では,自分がやりたい方法で | | | | | | | |一人一人の願いをもとに創意・工夫が|◆セロハン | | | 準備をしましょう | | | | | | | |図れるようにする | テ−プ| | | | | | | | | | | |◆原稿用紙 | | | | | グル−プの中で児童が相互に補える| | | | | | |◇筆記用具 | | | | |ような教え合い学び合いをしながら活| | | | | | |◇クレヨン | | | | |動できるように支援をする | | | | | | |◇ねんど | | | | | (見守る→働きかける | | | | | | |◇のり | | | | | →共に活動する)| | | | | | | | |活| | | | | | | | | どんな方法で知らせようか思いつか| | | | | | | | | | | |ない児童には願いを聞いて働きかけた| | | | | | | | |動| | |り,友達の表現方法でいいなあと思っ| |  | | | | | | | | | |たところをまねさせたりする | |  | | | | | |  | |・できたら,みんなに分かるよう| | (見守る→働きかける)| |  |す| | | | |  | | に発表の練習をしましょう | | | | | | | | 絵,紙芝居,ペ−プサ−トなど,い| |  | | | | | | | | | |くつかの方法で家族を紹介することに| | |る| | | | | | | | |よって,自分の家族に目をむけさせる| | | | | | | | | | | | | | | | | | 活動の途中でも,よくできている作| | | | | | | | | | | |品等を紹介し,もっとよりよいものを| | | | | | | | | | | |工夫できるようにさせる (広める)| | | | | | | | | | | | | | | | | |[評価] | | | | | | | | | | | | 調べてきた家族のことについて自分| | | | | | | | | | | |なりの方法で工夫しながら表現する準| | | | | | | | | | | |備ができたか (作品)| | | | | | | | |27| | | | | |分| | | 発表の仕方にはいろいろな方法があ| | | | | | | | | | | |ることに気づくことができたか | | | |3 活動についてふりかえる | | 工夫していたところやよくできてい| | | | | | | | | | | |たところ,また,親切にしてもらった| | | |◎今日,家族の紹介の準備をし | | | | | | | |ことなど,友達のよさを発表すること| | | | た感想を聞かせてください | | | | | | | |によって自分自身活動をふりかえる場| | | | | | | | | | | |を設定する (認める→引き出す)| | | | | | | | | | | |[評価] | | | | | | | | | | | | 自分の気持ちを意欲的に発表しよう| | | | | | | | | | | |としたか (発表)| | | | | | | | | | | | | | | | | | 発表が苦手な児童に対しては,友達| | | | | | | | |ふ| | |から自分の活動について感想をもらう| | | | | | | | | |・大変だったことは何ですか | |などして自信が持てるように支援する| | | | | | | | |り|・工夫したことは何ですか | |(認める→引き出す | | | | | | | |  | | | | →働きかける→共に活動する)| | | | | | | |  |か| | | | |  | | | |[評価] | |  | | | | | |  | | | | 自分ががんばったことや,友達のよ| | |え| | | | |  | | | |かったところに気づくことができたか| | | | | | | | | | | | (発表・つぶやき)| | |る| | | | | | | | |[評価] | | | | | | | | | | | | 友達の発表を関心を持って聞こうと| | | | | | | | | | | |したか (行動観察)| | | | | | | | | | | | | | | |4 後片付けをする | | 使ったものはあった場所にかえすよ| | | | | | | | | | | |うにし,きれいにしてから教室に戻る| | | |・きれいに片付けて教室へ戻る準| | | | | | | |よう指示をする | | | |備をしよう | | | | | | | | | | | | | | 家族の仕事の中で実際に作ったもの| | | | | | | | | | | |や使ったものなどが持ってこれたら持| | |10| | | | | |分| | |ってきて発表の際に使ってできるとよ| | | | | | | | | | | |いことを知らせておく | | +−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+  児童は,4月当初に比べ,行動範囲が広くなり,それぞれの家族の違いにも気がついてきていることと思われる。そこで,それぞれの家族や家での出来事を分かりやすく紹介 し合い,家族への思いや自分の家族との違いに気づかせていく。さらに,家庭における生活に関数をもち,家族それぞれが果たすべき役割があることや,協力し合って家庭生活 が支えられていることに気づくようにする。また,家庭で,自分がやっていること〓紹介し,友達の話を聞くことを通して,自母が経験していない仕事にも挑戦してみようとす る意欲がもてるようにする。学習内容が直接何かに働きかける内容ではないので,話し合い活動が多くなるが,ペ−プサ−トづくりやカ−ドづくりなど多様な表現活動を取り入 れ,生活化のねらいである活動を通して気づくようにさせる。 1年生になって半年以上すぎて,児童も自分中心から少しずつ周りの人達のことについて目がむくようになってきた。この時期,自分の生活の基盤である家庭や家族について考 えさせることは,成長するために大切なことである。そこで,家庭生活が成り立つために家族が協力して仕事をしていることや自分もその一人だということに気づかせたい。そ して,自分も家族の役に立つことが何かできないか考えさせたい。 家庭でのお手伝いでは,茶碗洗い,茶碗ふき,庭はき等が多かった。それらを,毎日きちんと決めて行っている児童は,全体の1/3くらいである。しかし,1年生であるから ,まず,自分自身のことをしっかりできることが家族のためになるということにも気づかせたい。