小学校6年 特別活動(一人一人が活躍できる係活動にしよう)指導案 江釣子小 用紙は B4 横  1行 134字(半角) 1ページ 40行に設定してください。 小学校6年特別活動指導案(学級会)              特別活動(学級会・話し合い活動)学習指導案                                                                                                                           期 日  昭和63年 9月26日(月) 4校時                                               対 象  江釣子小学校 6年3組 男23 女18 計41名                                         指導者  高 橋 淑 子                1 題材名 「一人一人が活やくできる係活動にしよう」                                                                                                          2 題材について                                                               ○ 学級の児童は、最高学年として活動の場が広がり、学校行事をはじめとして児童会活動などリーダーとしての経験も増えている。したがっ    て、学級会活動においても、その反映として、意見の深まりや広がりが見られる。また、議題候補案にも「クリーン活動をしよう」「一年生    と遊んであげよう」が出されるなど、最高学年としての自覚の深まりが感じられる。    しかし、学級会活動の充実という観点から見るならば、それぞれの議題についての話し合い活動や、その実践としての集会活動も、そのつ   どはうまくなされているように思われるが、それぞれの取り組みが単発的になってしまい、日常の学級生活にうまく生かしきれない傾向が見受け   られる。また、事前指導としての学級指導「学級とわたし」において、学級の成員一人一人の活動を認め合う機会が少ないのではないかという問   題点が明らかになった。          ○ これらのことから、だれもが参加し、なおかつ日常的な活動が求めれる係活動の改善から、学級の課題「一人一人を大切にし、みんなで協   力し合う学級」の実現をめざすという意図のもとに、この題材を設定した。この題材について話し合い、実践への意欲化を図り、充実した活    動をすることによって、学級の成員一人一人が学級にとってかけがえのない存在であることを相互に理解させ、だれもがやればできるのだと    いう満足感をもたせるようにしたい。                                                  そこで、事前指導において明らかになった前述の学級の課題を、学級会活動に生かしていくための視点として、次の事項に配慮して指導してい   くものとする。                                                             (1)だれもが活躍できる係活動にするために、話し合いの焦点を、『一人一人の活動を認め合う場をどう設定するか』に関連する事項に       しぼる。     (2)計画委員会の指導において、学級の課題「一人一人を大切にし、みんなで協力し合う学級」を常に想起させて、原案づくりや話し合     いの進め方に生かしていく。                                                  (3)教師の助言も、学級の課題を具現化していくにはどうすればよいかという観点から行う。           (4)一連の活動を系統づけ、また個々にかえしていくための手だてとして、学習過程に即して「学級会カード」の活用を図る。     3 指導計画                                                                 +-------+------------+--------------------------------------------+---------------------------------------------------+  |    | 期日・場所 |        活  動  内  容      |      計画実施にあたっての指導・助言の視点    |  +---+---+------------+--------------------------------------------+---+-----------------------------------------------+  |  |  | 9/20 (火)|  1.気づく                 |  | ・ 学級生活に関するアンケートを手がかりとして、学|    |  |  | 4校時 |  <学級生活に内在する問題や課題の焦点化>  |  |  級生活への適応に関する指導(「学級とわたし」)を|  |  |  |  学級指導 |   学級の成員一人一人のねがいや目標から、学級|  |  行うなかで、学級の現在抱えている課題を明確にする|  |  | 計|       |  としての課題に気づき、集団の課題としてまとめ|  |   (課題)学級で解決しなければならないこと   |  |  |  |       |  る。                    | 問|              ↓           |  |  | 画|       | (2.出し合う;9月初旬)          |  |   「一人一人を大切にし、みんなで協力し合う学級」|  | 事|  |       |                        | 題|                          |  |  | の| 9/20 (火)|  3.選 ぶ                 |  | ・ 議題選定の条件にてらし、なおかつ学級の課題に合|  |  |  | 放課後 |  <問題の議題化、提案方法の検討>      | の|  う望ましい議題となるよう修正して提案させる。  |  |  | 作| 計画委員会|   学級の課題の具現化として、学級会活動でどう|  |                          |  |  |  | 9/21 (水)|  取りあげるか考えて、選ぶ。         | 発|                          |  | 前| 成| 朝の会 |                        |  |                          |  |  |  | 9/21 (水)|  4.計画を立てる              | 見| ・ 単なる係活動の見直しに終わらないように、学級課|  |  |  | 昼休み |  <話し合いの目標・順序・役割分担の確認>  |  |  題を想起させ、関連性を把握させる。       |  |  |  |      |   話し合う項目を二つくらいにしぼり、議題の共|  |                          |  |  |  | 9/22 (木)|  通理解を図っておく。            |  |                          |  |  |  | 中休み |                        |  | ・ 実践を予想させつつ、自分なりの考えをまとめさせ|  |  |  | 計画委員会| (5.考えを持つ)              |  |  る。                      |  +---+---+------------+--------------------------------------------+---+-----------------------------------------------+  |  | 活| 9/26 (月)|  6.話し合う         ※ 詳細は別紙| 問| ・ 学級の課題「一人一人を大切に」とは、つまり個が|  | 本| 動| 4校時 |  <話し合い活動>              | 題|  活躍できる場を設定することであり、併せて認め合う|  |  | の|       |   議題                   | の|  ための手立てが必要であることを理解させ、話し合わ|  | 時| 展|       |   「一人一人が活やくできる係活動にしよう」 | 分|  せる。                     |  |  | 開|       |                        | 析|                          |  +---+---+------------+--------------------------------------------+---+-----------------------------------------------+  |  |  | 9/26 (月)|  ・ 各係(班)で、仕事の内容を工夫し、役割分|  | ・ 児童の特性に応じた役割分担となるように、助言す|  |  |  | 放課後 |   担をする。                |  |  る。                      |  |  |  |      |  7.行 う                 |  |                          |  |  | 実|       |  <具体的活動実践>             |  | ・ 話し合いで確かめられ、決定されたことを各係の活|  |  |  |       |   日常の係活動として、実践する。      | 問|  動に生かしていくようにさせる。         |  | 事| 践|       |                        | 題|                          |  |  |  | 10/ 3 (月)|   係活動発表会をもち、さらに意欲をもつ。  | の| ・ 改善された係活動と、個々の役割の紹介をし、相互|  |  | と|    3校時 |                        | 解|  協力を促す。                  |  |  |  | 10/ 8 (土)|  8.反省する                | 決|                          |  | 後| 評|   帰--会 |  <活動の評価、計画の反省>         | と| ・ やれたこと、よかったことに焦点をあてて、目標に|  |  |  |       |   プラス面を評価する。           | 評|  照らして自己評価をさせ、さらに相互評価もさせる。|  |  | 価|       |                        | 価|                          |  |  |  |       |  <修正・強化の方策と新課題の発見>     |  | ・ 係活動についてさらに改善を図るとともに、他の活|  |  |  |       |   反省を次の課題に生かしていく。      |  |  動にも転化していけるような新課題に気づかせる。 |  +---+---+------------+--------------------------------------------+---+-----------------------------------------------+     4.本時のねらい                                                          (1)係活動での一人一人の活躍を認め合うことができるような方法を考え、発表することができる。                    (2)一人一人が取り組むことができるような活動内容を考え、発表することができる。                                                                                         5.本時の評価                                                          (1)係活動での一人一人の活躍を認め合うことができるような方法を考え、発表することができたか。                    ・ 学級会カード                                                        ・ 発言観察                                                       (2)一人一人が取り組むことができるような活動内容を考え、発表することができたか。                          ・ 学級会カード                                                        ・ 事後の実践観察                                                                                                                   6.本時の展開                                                          +---------+------------------------------------------------------------------------------------------------------------+ | 議題名 |  一人一人が活やくできる係活動にしよう                                       | +---------+------------------------------------------------------------------------------------------------------------+ |     |  前の話し合いで、ふだん学級の一人一人のよさを見のがしていたり、気づかなかったりしているという問題点が出されたので、| | 提案理由| お互いのよさを認め合うために、一人一人がかならずやらなければならない係の仕事とそのやり方を見直してくふうしていきたい| |     | と思って、提案しました。                                              | +---------+------------------------------------------------------------------------------------------------------------+ | 話し合い| ・ 係活動を通して、一人一人のよさがわかるための方法を話し合おう。                         | | のめあて| ・ 一人一人が活やくできる係活動にするために、どんな仕事内容がよいか話し合おう。                  | +---------+------------------------------------------------------------------------------------------------------------+ | 役割分担| (司会者)名須川 勝   (副司会)小原隆子   (黒板書記)盛島朋美   (ノート書記)高橋朋子         | |     | (提案者)小原裕孝    (発言記録)及川昌彦                                   | +-------+-+-----------------+---------------------------+-----+---------------------------------+----------------------+ | 段 階|   話し合いの順序 |   児 童 の 活 動   | 時間|   指 導 上 の 留 意 点  |   評 価 活 動   | +---+---+-------------------+---------------------------+-----+---------------------------------+----------------------+ |  | 問| 1 始めの言葉   | ・ 始めの言葉を、はっきりし|   | ・ 緊張感をほぐすとともに、雰囲気|             | |  | 題|           |  た声で言う。       |   |  を盛り上げたい。        |             | | 導| の| 2 歌       | ・ 元気に歌を歌う。    |   | ・ 話し合いの進め方の工夫として | ・ 話し合おうとする意 | |  | 意|           |               | 5分|   * 学級の課題を掲示しておく。|  欲がみられるか。   | |  | 識| 3 話し合いのめあて| ・ めあての確認をする。  |   |   * 提案理由や、話し合いのめあ|             | | 入| 化|           |               |   |    てを掲示しておく。     |             | |  | ・|           |               |   |                  |             | |  | 共| 4 係の紹介    | ・ 自己紹介をする。    |   | ・ 係の紹介では、どの児童にも心か|             | |  | 通|           |               |   |  らの励ましとなるように配慮する。|             | |  | 化|           |               |   |                  |             | |  | ↓| 5 今日の議題   | ・ 司会者が本時の議題を読み|   | ・ 学級会への提案として;    |             | |  |  |           |  上げる。         |   |   従来の係活動のままであるA案に|             | |  | 分|           |               |   |  対して、一人一人に応じた仕事内容| ・ 議題のもつ意義がわか| |  |  | 6 提案理由    | ・ 提案理由を説明する。  |   |  を工夫し、お互いのよさを認めるた|  っているか。     | |  | 析|  (質疑・応答)  | ・ 質問を募る。      |   |  めに工夫したB案を提案する。  |             | |  |  |           |               |   |                  |             | |  |  | 7 話し合い    | ・ 話し合いの順序を確認する|   |                  |             | | 展| ↓|           | ・ 一人一人の活躍を認め合う|   | ・ 討議が焦点化されていくように |             | |  |  | (1)一人一人の活やく|  ためにどんな方法がよいか、|   |  (各係の一人一人の活動が見えるよ| ・ 発言観察により、児童| |  |  |  がわかるためにはど|  また、どんな仕事内容が必要|   |  うな工夫がなされるように)助言す|  の反応をチェックする。| | 開| 討|  んな方法がよいか |  であるかについて、意見を出| 30分|  る。              |             | |  |  |           |  し合う。         |  | ・ 班や児童一人一人の実態に留意し|             | |  | 論| (2)一人一人が取り組| ・ 他の意見と自分の意見を比|   |  て(無理のない仕事か、学級のため|             | |  |  |  めるような仕事の内|  べて考える。       |   |  に役にたつ仕事か)、助言する。 |             | |  |  |  容には、どんなもの| ・ 他の意見のよいところを学|   |                  |             | |  | ↓|  があるか     |  んで、自分の意見を変えたり|   |                  | ・ やりがいがあり、実現| |  |  |           |  深めたりする。      |   | ・ 多数決に頼らないようにして、各|  可能な内容であるか。 | |  |  |           | ・ 意見をまとめ、決定する。|   |  々の意見のよいところを認め合い、|             | |  | 決|           |               |   |  まとめていくように助言する。  |             | |  |  |           |               |   |                  |             | |  | 意| 8 決まったことの発| ・ 決まったことを、書記が発|   |                  |             | |  |  |  表        |  表する。         |   |                  |             | |  | ↓|           |               |   |                  |             | |  | 実| 9 感想・反省   | ・ 学級会カードに記入する。|   | ・ 特に、友達のよかった意見など、| ・ 机間巡視しながら、学| | 終| 践|           | ・ 副司会が発言記録をもとに| 10分|  よい点を強調するようにする。  |  級会カードに記入された| |  | へ|           |  全体の感想を発表する。  |  |                  |  ものを、チェックする。| |  | の|           |               |   |                  |             | | 末| 意| 10 先生から    | ・ 教師の話を聞く。    |   | ・ よい点を取り上げて評価するとと|             | |  | 欲|           |               |   |  もに、実践に対する教師の期待を述|             | |  | 化|           |               |   |  べ、激励する。         |             | |  |  | 11 終わりの言葉  |               |   |                  |             | |  |  |           |               |   |                  |             | +---+---+-------------------+---------------------------+-----+---------------------------------+-----------------------+