印刷用紙   :B4 縦 1ページの行数:68 1行の文字数 :114 第5学年 学 級 活 動 指 導 案 釜石市市立小佐野小学校 教 諭 岩 間 三 輝 1 主題名   「友達の『よさ』をみつけよう」1  2 日 時   平成4年9月11日(金) 3校時  3 学 級   釜石市立小佐野小学校第5学年2組 男16名 女25名 計41名 4 主題設定の理由 学級活動は、「学級集団の一員としての自覚のもとに望ましい集団活動や人間関係を築く自主的活動 に関する指導、及び基本的な生活習慣の形成や健康で安全な生活に心掛ける態度の育成など、生活や学 習への適応に関する指導を主とした内容で構成されている。」(小学校指導書特別活動編解説書)この ことは、児童一人一人が学級の一員として何らかの役割を受け持ち、学級生活の充実と向上を目指して 活動するとともに、集団の中で自己をいかし、日常生活を営むために必要な行動の仕方を身につけさせ ることを示唆しているものと考えられる。                              しかし、 学級の実態をみると、お互いを認め合うことが少なく、自分は学級で役にたっていると感 じている児童が少ない傾向にある。そのため、学級の成員との適切な人間関係が成立しているとは必ず しも言えない状況にある。また、高学年の仲間入りをはたし、対外行事をはじめ、校内でも今までには ない集団活動を経験している。さらに、クラス替えもあり、新しい友達と出会ったり、さまざまな集会 活動で上級生や下級生に接する機会も多くなっている。まさに、これからは対人関係の在り方が、学級 生活や学校生活の問題を解決し、よりよい生活を築こうとする上で、重要な課題となってくるものと考 える。             そこで、友達の「よさ」に気づかせ、認め合う活動を行うことにより、望ましい人間関係が育成され            るものと考え、本主題を設定した。 5 児童の実態    先に実施した学級における児童の生活態度及び意識に関する実態調査の結果、人間関係の面で改善す べき点がいくつかみられた。すなわち、ほめられた経験が少ないこと、友達に信頼されたり、よい所を 認められていると感じる児童が少ない傾向にあることから、学級の中で役にたっていると思う児童が少 ない原因になっているのではないかと考えられる。  6 展 開 (1)ねらい ・友達の「よさ」を発見し、認め合うことの意義がわかる。 ・係活動において、友達の「よさ」に気づき、認め合おうとする意欲を高める。 (2)展開の概要 +−+−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |段| |時| | | | | 学  習  内  容  | | 児  童  の  活  動 |  指 導 上 の 留 意 点 | |階| |間| | | +−+−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |1学習課題の把握 | |1.学習課題をつかむ。 |・7月に実施した、調査結果の中から| | | | | ○調査の結果を知る | 有用感、承認、安定感、賞賛につい| |導| | |  ・認め合うことが少ない。 | ての調査結果をTPで提示し、説明| | | | | ・役に立っていると思う人が少な| する。 | | | | |   い。   |・調査結果から、「よさ」を見つける| | | | | ・ほめ合うことが少ない。 | ことの必要性を理解させる。 | |入| | |+−−−−−−−−−−−−−−−+|・友達の「よさ」を見つけようとする | | | | ||友達の「よさ」を、見つけよう。|| 意欲を高める。 | | | |5|+−−−−−−−−−−−−−−−+| | +−+−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |2「よさ」の理解 | |2.「よさ」とは、どんな所か知る。 |・次の点に留意し、教師が説明する。| | |  | |  |  よい所:資質(持っているもの)| | | | | +−−−−−−−−−−+ |  がんばっている所:変容過程 | | | | |  |・よい所 | |  よくなっている所:結果 | | | | | |・がんばっている所 | |・できて当たり前のことでも、少しで| | | | |  |・よくなっている所 | | もよくなっていれば「よさ」とする| | | |3| +−−−−−−−−−−+ | ことを理解させる。 | | | | | | | | | | | | | | +−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |展|3「よさ」発見カードの使 | |3.「よさ」発見カードの使い方を知り|・「よさ」発見カードを渡し、記入の| | |  い方 | | 友達の「よさ」をイメージする。 | 仕方や係毎に掲示することを理解さ| | | | | | せる。 | | | | | |・具体的な友達の「よさ」は、表を利| | | | | | 用して説明する。 | | | | | |  表:「友達の『よさ』を見つけよ| | | | | |    う」を準備する。 | | | | | |・この表は、「よさ」を見つける際の| | | |3| | 参考にさせる。 | | +−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | | |・模造紙、糊を準備する。 | | |4友達の「よさ」 | |4.同じ係の友達の持っている「よさ」|・同じ係内で、個人毎に「よさ」発見| | |  の発見(同じ係) | | を見つけて「よさ」発見カードに記 | カードに記入させ、模造紙にはる。| | | | | 入する。 | | | | | |        (係毎)| | | | | |5.全体の場でそれぞれの係の代表が、 |・黒板の前で発表。(6つの係) | | | |20| 発表する。       (全体) | | | +−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |開|5「よさ」を認め合うこと | |6.「よさ」を見つけられたときの気持|・「よさ」を見つけ、認め合うことに| | |  についての話し合い。 | | ちを考える。 | よって、お互いが信頼し合うように | | | | | ・「よさ」をみつけられるとうれし| なり、役だっていると感じるように| | | | |  い。 | なることに気づかせる。 | | | | | ・自分にもこんな「良さ」があった| | | | | |  のかと思った。 | | | | | | ・認められることによって、役だっ| | | | |5|  ているという気持ちになった。 | | +−+−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | | |7.今日の授業で考えたことを発表する|・感想用紙を準備する。 | | | | | ○感想を書く。 | | |終| | | ○感想を発表する。 | | | |6授業の感想と発表 | | ・友達の「よさ」を認めることの大| | | | | |  切さがわかった。 |・何人かの児童に発表させる。 | | | | | ・みんなの「よさ」を発見しようと| | |末| | | 思う。 |・実践への意欲を十分持たせる。 | | | | | ・友達の「よさ」を、取り入れるよ| | | | |7|  うにしたい。 | | +−+−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 第5学年 学 級 活 動 指 導 案 釜石市立小佐野小学校 教諭 加 藤 勝 利  1.主題名 「友達の『よさ』をみつけよう」2   2.日 時 平成4年9月25(金) 3校時   3.学 級 釜石市立小佐野小学校第5学年2組 男16名 女25名 計41名   4.設定理由 (略)   5.児童の実態 (略)   6.展 開 (1)ねらい  ・友達の「よさ」を発見し、認め合うことが、人間関係を望ましくすることがわかる。 ・友達の「よさ」に気づき、認め合おうとする態度を育てる。  (2)展開の概要 +−+−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |段| |時| | | | | 学  習  内  容  | | 児  童  の  活  動 |  指 導 上 の 留 意 点 | |階| |間| | | +−+−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |1.学習課題の把握 | |1.学習課題をつかむ。 | | | | | | ○今までの活動をふり返る。 | | | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−+|・見つけられた「よさ」の多少は、問| |導| | ||「よさ」を認め合うことは、どん|| 題にさせない。 | | | | ||なよいことがあるか考えよう。 || | | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−+| ・「よさ」をみつけれるようになっ | | | | | |  た。 | |入| | | | ・「よさ」を見つけられて、うれし | | | | | |   い。 | | | |5| | | +−+−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |2.作文を書く。 | |2.今までの活動をふり返って、感じた|          作文用紙準備| | | 「よさ」と私 |20| ことを自由に書く。 | | | | | | | | | |3.作文発表 | |3.作文を発表する。 |・何人かに発表させたい。 | | | | | ○人間関係の面で | | | | | | ・自分にも「よさ」があることがわ| | | | | |  かった。 | | | | | | ・「よさ」を教え合って、親しくな| | |展| | |  った。 | | | | | | ○係活動の面で | | | | | | ・活動がなかよくできるようになっ| | | | | |  た。 | | | | |10| ・進んで仕事をする人が増えた。 | | | +−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |4.これからの他とのかかわ| |4.これからも、他の「よさ」を認め、| | | |  り方についての話し合い| | 取り入れていこうとする態度を育て| 「よさ」一覧表準備| | |   | | る。 |        | | | | | ・「よさ」の一覧表を見て、自他の|・今までのカードに書かれた「よさ」 | |開| | | 「よさ」を確認する。 | をまとめ、一覧表にまとめておく。 | | | | | ・友達の「よさ」を認め合うことが| | | | | | お互いを、理解し、人間関係がう|・孤立児や周辺児に配慮する。 | | | |5|  まくいくことに気づく。 | | +−+−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | |5.授業の感想と発表 | |5.今日の授業で考えたことを発表する|・友達の「よさ」を認め合うことは、| |終| | | ・「よさ」を認め合うことは、大切| 自分の「よさ」も認めてもらうこと| | | | |  なことだ。 | であり、そのことが、人間関係を高| | | | | ・「よさ」を認め合うことにより、| めていくことにつながること。その| |末| | | お互いが協力してやっていける。| ことによって、学級も高まることに| | | |5| ・学級がよりよくなると思う。 | 気づかせたい。 | +−+−−−−−−−−−−−−−+−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+