印刷用紙:B4縦 1ページの行数:55 1行の文字数(半角文字で):90 その1 (次は登録番号 950033.JXW)        第3学年学級活動指導案                        日 時  平成7年9月29日(金)第6校時                        児 童  3年3組男13名女17名計30名                        指導者  伊 東  敬 一 1 題材名「3年3組全員が楽しめるゲーム大会をしよう」 2 題材について  四月に新しく学級編成し、学級目標を「明るく楽しく元気でけじめのある学級」に決めた。この 学級目標にむかって、子ども同士の仲間づくりを心がけながら指導している。  一学期子どもたちは一人一人歌詞を発表しあって「3年3組学級の歌」を作ることができた。一 人一人元気よく自分の考えを発表することができた。また、二学期の転校生を励ます会においては 転校生のお友達に対して心のこもった手作りのプレゼントをあげる子どもが多くみられた。このよ うに、学級の子どもたちは、新しい友達との望ましい関係が育ってきているように思われる。しか し、学級の子どもたちのなかには、給食の準備をしているときにわがままな言動をする子どもや、 ちょっとしたことで心に痛みを感じる女の子や、あそび時間も遊びグループに入れずにいる子ども が見受けられる。そしてまた、学級生活のなかではまちがったり失敗したりしたために、みんなか ら非難を受けて、そのためにいじけてしまうことがよくあると思う。このような子どもたちに対し て、まちがっても笑ってすませるという安心感のある和やかな雰囲気を味わわせたい。そこで、友 達の失敗をあたたかく認め、失敗しないようにお互いに助け合うような望ましい人間関係を育てた いと考えこの題材を設定した。  子どもたちにとっては初めての集会活動であり期待も高い。子どもたちは、ふだんの休み時間は フットベースボールや長縄、鬼ごっこ、ミニバスケットなどの遊びがみられる。そして、1年生2 年生の時にもスポーツ的な集会活動の経験をしてきている。子どもたちへのゲームのアンケートの 結果は、学級オリンピック、ハンドベースボール、ビーチバレー、サッカー、リレー、長なわとび バドミントン、フットベースボール、ゲーム、トランプなどである。しかし、これらのゲーム中に は、一部の子どもだけが楽しんで、他の子どもたちにとっては楽しくないものもあると考えられる  子どもの多くは、教師の指示に対し素直に聞き入れることができる。しかし、友達の発表に対し ては自分から耳を傾けようとする積極性に欠ける傾向がみられる。このままでは、知的にすぐれた 少数の子どもや、性格的に多弁な子どもたちだけが、代表的に独占して発言し、残りの多くの子ど もは聞き役に廻ったり、傍観者になってしまう恐れがある。そこで全員参加・全員発言の方法によ る指導をすすめてきている。自分もその問題について発言したということで話し合いへの参加意識 を一層高める働きが期待できるからである。  学級会カードは、自分の考えに自信がもてない」「考えはあるが適当な理由づけをすることがで きない」「何をどのように話していいかわからない」という児童のために活用している。 司会、 副司会、黒板書記、ノート書記などの役割分担は、輪番制の計画委員会を組織して行なっている。 しかし、まだ計画委員会の仕事を全員に経験させていない。そのため、司会などについては、教師 の助言を受けながら、子どもが主になって話し合いをすすめるようにさせたい。 以上のような学 級の実態から指導にあたっては次のことについて取り組みたい。  1)題材に対し興味関心をもたせるために、どの子も参加できる簡単なゲームを休み時間や朝の会   などで紹介すること。(スポーツなどの技術の差が大きくないもの)  2)ゲームのリーダーを育て、ゲームが子ども自身によって楽しめるようにする。  3)話し合いの柱の中の「お楽しみ会をするかどうか、するとすれば何をするか」においては、学   級会カードのメモにこだわらず、友達のよい考えを受けとめ、さらによりよいものにまとめる   力を育てたい。  4)話し合いの柱のなかで「お楽しみ会をもっと楽しくするため、他に工夫することはないか」    を話し合わせ、終末の段階で、学級会カードに「自分がやってみたいこと」を記述させたい。   集団決定とのかかわりの中で自己決定させ、意欲を高めたい。  5)学級全員参加への意識づけのため、「何をするか」の話し合いでは全員に発表させたい。  6)スポーツ的なものとゲーム的なものに子どもたちの意見が集約されると思う。だれもが楽しめ   るという提案理由をもとに、スポーツ的なものの良さを取り上げながらも、ここでは、「ゲー   ム的なもの」という方向で助言をしていきたい。 事後では、みんなで楽しくできるルールを   考えさせたり、また、同じ力になるようなチームの編成になるよう助言したい。また、盛り上   げるための係の準備活動やチームごとの練習活動を通してグループ内の人間関係をさらに深め   ていけるように留意したい。このような集団で取り組む楽しさを味わわせるとともに、活動の   中で友達の良さを気付かせたい。 3 目標   学級集会活動までの一連の活動を通して、友達と助け合うことの大切さがわかり、互いに協力し  て集会に進んで取り組もうとする態度を養う。 4 指導計画 +−−+−−−−−−−−+−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | |  期  日 | 時 間 | 参加児童 |   活 動 内 容 | +−−+−−−−−−−−+−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | | 9月20日水 | 休み時間 | 計画委員会 | 議題の決定 | | +−−−−−−−−+−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ |事前| 9月22日金 | 朝の会 | 全員 | 学級会カードへの記入 | | +−−−−−−−−+−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | | 9月25日月 | 休み時間 | 計画委員会 | 学級会司会進行 | +−−+−−−−−−−−+−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ |本時| 9月29日金 | 6校時 | 全員 | 「ゲーム大会をしよう」 | +−−+−−−−−−−−+−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | | 9月30日土 | 休み時間 | 計画委員会 | ルール・チーム編成 | | +−−−−−−−−+−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | | 10月 2日月 | 帰りの会 | 全員 | 係活動の割り当て | | +−−−−−−−−+−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | | 10月 2日〜 | 休み時間 | 係児童 | 練習・係活動指導 | |事後+−−−−−−−−+−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | | 10月 6日金 | 学級活動 | 全員 | 「ゲーム大会」 | | +−−−−−−−−+−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ | | 10月 7日 | 帰りの会 | 全員 | 反省会 | +−−+−−−−−−−−+−−−−−−+−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+ 印刷用紙:B4縦 1ページの行数:55 1行の文字数(半角文字で):100 その2 (前は登録番号 950032.JXW) 5 本時の指導(B型)  1 ねらい     自分なりの考えを発表しゲームの内容について友達と話し合い、決定することができる。 2 展 開 +−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ |段階  学 習 内 容 | 児 童 の 活 動 |  指導上の留意点 | 資料・評価 | +−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | |1 はじめのことば |・あいさつをする。 | |・学級会カード | | |2 学級の歌 |・学級の歌をうたう |・きびきびと元気よく歌わ | | |導| | | せたい。やる気を起こさせる。 | | |3 司会グループの紹介 ・一人ずつ自分の役割を ・役割をお互いに確認させ | | | | | 紹介する。 | る、しっかりと発表させ | | | |4 話し合いのめあて |・めあての確認をする。 | たい |●話し合いのめあ| | | | | | てがわかったか| | |+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | | | || 友達の話をよく聞き、大きな声で発表しよう。 | | | |入|+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | | | |5 議題のたしかめ |・司会者が今日の議題を | |●話し合うことが| | | | 読み上げる。 | | わかったか | | |6 議題を出したわけ |・提案者が提案理由を読 |・何のために話し合うのか | | | | | み上げる。 | 明確にさせる。 | | |7|+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−+ | | || 30人全員楽しく遊べる学級にするためです。そのため1.よりなかよくできるもの2.友達と| | |分||助け合えるもの3.体育館で、40分ですばやくできるもの4.賞状などがあってやってよかった| | | ||と思い出になるものを考えてください。 | | | |+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | |7 話し合いの順序 |・話し合う項目を確認す | | | | |  進め方の確認 | る。 | | | +−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | |8 話し合い | | |●自分の考えを発| | |★どんなゲームがよい |・学級会カードに記入し |・みんなの顔を見てはっき | 表できたか | | | か。 | てきた自分の考えを発 | り話すようにさせる。 |・学級会カード | |展| | 表する | | | | | |・お互いに質問賛成、反 |・内容が不備でも発言した | | | | | 対の意見を出しあう。 | 子供の意を汲み取るよう | | | | | | に配慮し発言したという | | | | | | 満足感を与える。 | | | | |・意見をまとめていく |・学級のみんなが楽しめる | | | | | | ような種目・ルールにな | | | | | | るよう助言をする | | |開| | |・ゲームの進め方を助言す |・紙板書(ゲーム| | | | | る。 |の進め方) | |28| | | | | |分|★ゲーム大会を盛り上 |・学級会カードに記入し |・楽しくなるようなルール |●実践化へむけ、| | | げるために、他に工 | てきた自分の考えを発 | 係活動、決まり、チーム |係分担などの仕事| | | 夫することはないか | 表する | 編成を考えさせたい。 |の内容を考えるこ| | | |・話し合いでまとめてい |・友達の意見をよく聞かせ |とができたか | | | | く。 | 友達の考えのよさを学ば | | | | | | せたい。 | | | |9決まったことの発表 |・ノート書記が発表する |・みんなで決めたことを確 | | | | | | 認する | | +−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+ | |10学級会の感想 |・学級会カードに、決ま |・発言の機会がなかった子 |・学級会カード | |終| | ったこと、自分がやっ | どもにも、発言させる。 |●ゲーム大会実施| | | | てみたい係、感想や反 | | に意欲が高まっ| | | | 省を記入する。 | | たか。 | |末|11先生から |・教師の話をきく |・話し合いのなかですばら | | | | | | しかったことを十分にほ | | |10| | | めて、今後の意欲づけを | | | | | | する | | |分|12おわりのことば |・終わりのあいさつをす | | | | | | る。 | | | +−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−+