印刷用紙:B4縦 1ページの行数:50 1行の文字数(半角文字で):112     第 6 学 年 学 級 活 動 指 導 案                                     日  時 平成7年9月29日(金)                                     児  童 6年3組 男16名女18名計34名                                   指 導 者 教 諭  川 端 千 賀 子 1 題材名「最上級生としてできること」 2 題材について 6年生になり、修学旅行、運動会などの行事を通っていくなかで、子どもたちの意識は次第に上級生らしく高まってき たが、これまでの学級活動では係の仕事についての見直し、学級レク等、子どもたちの視点は限られた範囲のものであっ た。学校行事や児童会活動では運動会、七夕集会、兄弟学級遊び等、一部縦割り活動はあるものの限られた場合であり、 児童会や教師の働きかけによるところも大きかった。二学期に入り、子どもたちも小学校生活最後の学年の折り返しに来 ている。二学期はさらに学校全体、下級生への関わり方などに視点を向け、最上級生としてのあり方を考えさせていきた   いと思い本題材を設定した。 本題材にかかわっての実態調査でも、「下級生のために何かしていると思う」と答えた子はわずか12%で、88%の 子どもは「かかわりが薄い」と感じている。反面、「下級生に何かしてあげたい」と答えた子どもは48%と半数近くが   感じてはいるものの、何をやったらいいのかがいまひとつはっきりしていない状態であり、やってみたいこととしても  「親切にする」「わからないことを教える」といったように漠然としており、日頃下級生に対しての意識や関心が薄いこ   とを感じる。 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |    調 査 項 目 |   調 査 結 果 | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |1.あなたは下級生のために何かしていると思いきすか。思う12%    思わない88% | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |2.今迄に下級生のためにどんなことをしてきましたか。集団登校での世話、スクールバスの中で面倒をみた、やさしくした、その他| | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |3.下級生にこれからしてあげたいことはありますか。|ある48%  ない45%  無答7% | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |4.それはどんなことですか。 |行事などを一緒にやる、遊ぶ、わからないことを教える、親切にする +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 指導にあたっては、下級生から頼りにされている、役立っていると言う存在感を意識させながら子どもたちが意欲的に かかわっていけるような工夫を取り入れ、下級生に対してしてあげられることを話し合い実践する中で、最上級生として の意識を育てていきたい。展開の場面では、できるだけ自主的・自治的な取組を重視し、ひいては学校全体にまで目を 向けさせ、子どもたちの視野や意識を高めさせたい。さらに、話し合いでは、何に取り組むかという決定に留まらず、一 人一人が下級生へどのようにかかわっていくべきかを考えさせ、本題材を通しての意識の高まりを大切にしたい。 3 目標   現在の生活を振り返り、下級生への関わりを考え実践していく中で最上級生としての自覚を深める。 4 指導計画 +−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ | | 期 日 |時 間 | 参加児童 | 活 動 内 容 | +−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |事前| 9月5日(火)朝の会 | 全 員 |・下級生に対しての意識調査 | | | 11日(月)休み時間 | 計画委員会 |・下級生への態調査の計画 | | |   13日(水) 〃 |  〃 |・実態調査 | | |   14日(木) 〃 |  〃 |・実態調査のまとめ | | |   22日(金) 〃 |  〃 |・話し合いの計画 | | |   25日(月)朝の会 | 全 員 ・議題の提案、話し合いの計画を知らせる | | |随時 |  〃 |・カードに記入 | | |  27日(水)休み時間 | 計画委員会 |・話し合いの柱だて、カードの意見集約 | +−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |本時| 9月29日(金)5校時 | 全 員 |・どんな取り組みをするか決定する | +−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |事後| 10月5日(木) 〃 | 全 員 |・実践の具体策を話合う | | |  月 日( ) |  〃 |・実践 | | |  月 日( ) | 〃 |・反省 | +−−+−−−−−−−+−−−−+−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−+  5 本時の指導(B型)  (1)ねらい     ・最高学年としての自覚を深め、下級生への関わり方について考える中で、自分たちができるこ     とを決めることができる。  (2)展開 +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | | 学 習 内 容 |児 童 の 活 動 |指 導 上 の 留 意 点 |資料・評価 | +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | |話し合い活動 | | | | | |(1)始めのことば | | | | |導|(2)話し合いのめあて | | |・紙板書 | | |+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−+ | | | ||一人一人が最上級生としての立場を考えて意見を持とう| | (めあて) | | |+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−+ | | | |(3)議題の確かめ | | | | | |+−−−−−−−−−−+−−−−−−−+ | | | | ||最上級生としてできることを考えよう | | |・紙板書 | | |+−−−−−−−−−−+−−−−−−−+ | | | | |(4)提案理由の確かめ | | | (議題) | | |+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ | | | || 6年生の生活も半分が過ぎました。これまで、運動会や七夕集会、集| |・紙板書 | | ||団登校など上級生として下級生にお世話してきましてが、自分たちで考| | (提案理由) |入||え実行した取り組みが少なかったと思います。そこで今日は、最上級生| | | | || | |+−−−−−+ | ||として自分達が下級生にしてあげられることについて考えてみたいと思| | 提案理由が理| | ||います。 | |解できたか。| | |+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+ |+−−−−−+ | | | | | | |5|(5)先生から |・教師の話を聞く ・提案理由の補足として話 | |分| | し合いの視点をより明確に | | | | |させる。 | | +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | |(6)話し合い | | | | | |1.計画委員会からの提案 ・皆から出された意見につ ・取り組みについて意見が ・意見の集約表| |展| いてどのように集約された 多岐に渡っている場合は計 | | | |か説明する。 画委員会が内容を予め整理 | | | | |して提示する。 | | | |2.意見の出し合い ・提案された内容について ・提案理由に沿った考え方 ・学級会カード| | | どんな内容がふさわしいか であるかどうか。話し合い | | | | | |+−−−−−+ |開| |話し合う。 の方向が逸れた場合は、提 最上級生とし| | | | 案理由に戻すよう配慮した ての立場を考| | | | |い。 |えた意見が発| | | | |・修正意見も認める。 |表できたか。| | | | | |+−−−−−+ |33|3.決定 | ・実現可能かどうか、下級 | |分| | 生に喜んでもらえるかどう | | | | | か等考え決定させる。 | | | | | | | | +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−+ | |(7)決まったことの発表 ・ノート書記が発表する。 | | | |(8)感想と反省 ・感想・反省を学級会カー ・学級会カード| | | | | |+−−−−−+ |終| |ドに記入する。 | |下級生への関| | |(9)先生から |・教師の話を聞く。 ・話し合いの中で良かった わり方を考え| |末| | 点を取り上げるとともに、 る中で最上級| | | | 次時への意欲付けを図る。 生としての意| |7|(9)終わりのことば ・めあてに関わる感想発表 |識が深まった| |分| | をする。 | ||か。 | | | | | |+−−−−−+ +−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+−−−−−−+