印刷用紙:B4縦 1ページの行数:53 1行の文字数(半角文字で):102           第 3 学 年 学 級 活 動 指 導 案                               日 時 平成7年 9月29日(金)5校時                               児 童 3年1組男15名女16名計31名                               指導者 行 天 英 恵 1 題材名 「係のよいところを見つけよう」 2 題材について            4月に学級開きをしてから「生活」「けいじ」「保健」「学習」「集会」「図書」と6つの係を決めて活動し  てきた。係活動をする班は、学習やそうじなどをする生活班と同じで、今までに2回編成替えを行った。活動は  朝の会で「みんなから」の時に、各係ごとに呼びかけを行ったり、調べものなどの仕事をしたり、その他先生に  言われて行うことが多い。しかし、子どものなかには、ノートを配ったり、花の水をかえたりする人の目につく  仕事が活動をよくしている係であるという認識が強く、当番活動と係活動の違いがはっきりできていないのでは  ないかと思われる。そのため、係の仕事のマンネリ化と意欲の低下が起こっているのであろう。また、自分たち  の生活の中から問題を見つけ、自分たちで考え合って、それを解決していこうという姿勢が弱いため、班で工夫  をした係活動が見られないのである。そこで、係活動が、一人一人の子どもが生かされる場になるよう活動内容  をみんなで考えさせたいとこの題材を設定した。   そこで、係活動に対する子どもたちの実態調査を行った。 +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |      調 査 項 目 | | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ |・係の仕事が好きですか。 |好き23% ふつう47% きらい30% | |・係の仕事を進んでやるか。 |する33% 言われてする60% しない7% | |・係の仕事を工夫してするか。 |けっこうある3% 時々ある57% ない40% | ・係の仕事をしていて「やってよかった」という| | | 気持ちになったことがあるか。 |ある20% ない80% | +−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+  係活動のきらいな理由は、「めんどうだ」と言う意見もあったが、 注目すべきは「仕事が少ない」という内容で  ある。「ふつう」と答えた子どもの中にも多く、仕事のマンネリ化と意欲の低下が考えられるが、それよりも係  活動をした後の満足感が子どもたちには少ないと言うことが分かった。また、子どもたちの話し合い活動の様子  は、全員が発表する場を話し合い活動の中に位置づけたことで、少しずつではあるが進んで発表するように育っ  てきている。それに、学級活動カードに、自分の考えを書かせる手立てをとり、自分の意見を持って話し合いに  参加するように意識づけを行ってきたため、話し合い活動が楽しいと言う子どもも増えてきた。しかし、友だち  の意見に対する質問や自分の意見と比べてみる『練りあい』の場では、教師の助言が必要である。   指導にあたっては、事前の学級活動「係活動を見直そう」で、係活動の意義を一人一人に考えさせ、『がんば  ろう週間』にむけて、係活動時間、仕事の内容を班ごとに見直しをさせる。そして、その実践をもとに、本時で  は、班ごとに係の活動で工夫したりがんばったことを発表させ、みんなの役に立つことができたという気持ちを  あじあわせたい。そして、その気持ちを今後も持ち続けるために、さらなる工夫がないか、他の友だちの意見を  ききながら考えさせ『自分から進んで週間』にむけた活動内容を班ごとにまとめさせ、意欲をもって係活動がで  きるようにさせたい。 3 目標   ・「みんなと協力して、自分から進んで、もっとよいものにしよう。」という気持ちで学級の仕事を見つけて    係活動ができるようにする。 4 指導計画  ++−−−−−+−−−−+−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ || 期 日 | 時 間| 参加児童 |      活   動   内   容 | ++−−−−−+−−−−+−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 事 9・1(金) 帰りの会 全 員 |・係に関する意識調査をし、学級の実態をつかむ。 | | 9・5(火) 朝の会 |計画委員会|・議題の決定 | 前 9・18(月) 放課後 |計画委員会|・話し合いの柱をたてる。 | | 9・19(火) 業 間 |班 長 会 |・各班ごとの実態を話し合う。 | | 9・21(木) 学級活動 全 員 ・「係活動を見直そう」(今までの活動を反省し、めあてを持つ)| ||9・22〜29| | 全 員 |・ 『がんばろう週間』として係活動にみんなで取り組む。 | ++−−−−−+−−−−+−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 本 9・29(金) 5校時 | 全 員 |・学級活動 | 時| | | |「係のよいところを見つけよう」 | ++−−−−−+−−−−+−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 事 9・30〜10・12 | 全 員 |・『自分から進んで週間』として係活動にみんなで取り組む。 | 後 10・12(木)| 朝の会 | 全 員 |・係活動の報告会 | ++−−−−−+−−−−+−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−+ 5 本時の指導 (B型)  (1)ねらい     ・班で協力しながら、係の仕事の内容を決めることができる。  (2)展開 +−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−+ |段階| 学 習 内 容 |  児 童 の 活 動 |指 導 上 の 留 意 点 評価・資料 +−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−+ | |話し合い活動 | | | | | |(1)はじめの言葉 | | | | | |(2)歌 | | | | | |(3)司会グループの紹| | | | | |  介 | | | | |導 |(4)話し合いのめあて| | | | | +−−−−−−−−−−+−−−−−+ | | | | |友だちの意見を聞くことができる。 | |・めあてが守られるように働 |・めあて| | +−−−−−−−−−−+−−−−−+ | | | | |(5)議題のたしかめ | |きかける。 |の紙板書| | +−−−−−−−−−−+−−−+ | | | | |係のよいところを見つけよう。| | | | | +−−−−−−−−−−+−−−+ | | | | |(6)議題をだしたわけ| | |・議題の| |入 |  の発表 | | |紙板書 | | +−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | | | |・『がんばろう週間』で取り組んだ成果を発表しあうことで、おたがいが、クラスの| | | | |ために、みんなのためになっていることを分かりあおう。そして、これからの係活動| |・提案理| | |にむけて、班で協力しながら仕事の内容を決められるようにしよう。 | |由の紙板| | | | |書 | | +−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−+ | | | |(7)話し合う順序 |・司会が話し合いの柱を、チェッ|・話し合いの見通しをもたせ | | |7分| |ク係が時間の確認をする。 |る。 | | +−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−+ | |(8)話し合い | | | | | |  1.『がんばろう週 |・班ごとに活動した結果、感想を|・全員が発表できるように、 |・学級会 | | |   間』の反省 |発表する。(他の班についても |前もって班で発表の分担をさ |カード | | | |良い所を発表する。) |せておく。 | | |展 | |・係活動に対する意見やアイディ|・たくさんの意見交換ができ 〇大きな声 | | |アを発表する。 |るように、また、どの係にも で発表でき | | | |同じように意見が集まるよう |たか | | | | |に 助言する。 〇友だちの | | | | 意見を聞く | |  2.『自分から進ん |・めあてと活動内容を見直し、班|・活動する時間、内容がむり ことができ | |   で週間』の計画 |ごとに計画を立てる。 |でないように机間巡視してア |たか。 | |開 |   を立てる。 | |ドバイスする。 〇協力しな | | | | がら計画を | | | | 立てること | | | | ができたか | |(9)決まったことの確|・班長が係活動の計画を発表する|・活動の見通しを持たせる。 〇係の仕事 |30分|  認 | | に意欲を持 | | | | |てたか。 | +−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−+ | |(10)感想・発表 |・学級会カードに記入し、発表 | ・学級会 | | | |する。 | |カード | |終 |(11)先生から |・教師の話を聞く。 |・話し合いの中でよかった点 | | | | | |を取り上げるとともに次の活 | | |末 | | |動の意欲づけをする。 | | | |(12)終わりの言葉 | | | | |8分| | | | | +−−+−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−−−−+−−−−+